2019年のブログです
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新潟美人ちゃんの星野知子さんの『トイレのない旅』(1997・講談社文庫)を再読しました。
去年の後半、沢木耕太郎さんの『深夜特急』を読んでいましたが、沢木さんが泊まる安宿はシャワーが水だけだったりして、たいへんなところが多く、それを読んで、じーじは、それではトイレはどうなのだろう?と少し疑問を持ちました。
トイレは問題がなかったのか、それともダンディーな沢木さんなので、トイレのことはあえて触れなかったのか(じーじは後者かなと思いますが…)、気になっていました。
その点、じーじの尊敬する椎名誠さんは、トイレの話が大好きで(?)、トイレのリポートが詳しいですし(?)、トイレのお話だけで一冊の本を出している(!)ほどです。
そんなことから、ある日、本棚を眺めていたところ、本書を見つけてしまいました。
あの新潟美人ちゃんの星野さんの、トイレのない秘境探検記です。
ペルー、シベリア、中国雲南省と、まさしく、秘境中の秘境の旅。
どこも満足なトイレがないところで、星野さんはさんざん苦労をしますが、星野さん流の人々との交流がとても心地よく、読んでいて楽しいです。
新潟美人ちゃんは意外とタフで(うちの奥さんもそうですが…)、どんな困難もものともせず、前に進みます。
星野さんもその美しさに似合わず、かなりタフで、なかなかです。
さまざまな困難を乗り越え、どこでもよく眠り、なんでも食べてしまう様子は本当に感心させられます。
人間への好奇心、人生への好奇心、そして、生きていることを楽しめる遊びごごろ、それらが大切なことを教えてくれるようです。
いい本を再読できて、良かったなと思います。 (2019.1 記)