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「発達障碍」の増加(?)現象について少し違った視点から考えてみる-どさんこじーじのカウンセリング雑記

2018年05月13日 | 心理臨床を考える

 2018年5月のブログです

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 発達障碍の人が増加しているといわれています。

 テレビでも多くの番組で特集がされたりしています。

 臨床の現場にいると、たしかにそれらしき人に出会うこともあるのですが、しかし「増加」というほどのことなのかどうかはわかりません。

 発達障碍の人は「空気を読むのが苦手」といわれます。しかし、それは悪いことなのでしょうか。

 今の小学校や中学校では、周りと同じにしないといじめに遭うようで、子どもたちはいじめに遭わないようにと、本音を隠して戦々恐々と暮らしているのが現実のようです。

 そういう現状の中で、発達障碍の人の、「周りと同じでない」姿は、こういう日本の子どもたちの状況に、ある意味、警告を発しているようにも思えます。

 イエスマンばかりの、表面的な「いい子」ばかりの日本の教育現場で、もっと個性を尊重すべきだ、と身をはって警告をしているように私には思えます。

 発達障碍の人が増えているのは、そういうみんなと同じものが求められている日本社会への、子どもたちからの警告なのかもしれない、とも思います。

 そういう意味では、発達障碍の人の増加には前向きな意味があるのかもしれません。

 ある現象には、マイナスの面だけでなく、プラスの面も必ずあります。

 「発達障碍」の増加(?)現象といわれることにも、「周りと同じにしないといじめに遭う」という現代日本の病的な社会現象への、深層心理学的な抗議や警告的な意義が隠されているのかもしれません。

 発達障碍の人にかぎらず、個性的な人たちの、その個性をうまく生かしていけるような生き方を大切にしていきたいな、と思います。

 (2018.5 記)

 


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