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ホセ・クーラは、2015年秋から、ピエタリ・インキネンが率いるプラハ交響楽団のレジデント・アーティストに就任しました。
これまで3期(2015/16、16/17、17/18)にわたって、各シーズン3回(各2公演)のコンサートをおこない、クーラの歌手、指揮者、作曲家、編曲家としての手面的な才能を発展させ、披露する場となりました。
→ 紹介してきたブログ記事 プラハ交響楽団と指揮・作曲・歌 ~2017 、 プラハ交響楽団と指揮・作曲・歌 2018~
2018年前半でいったん、レジデントの契約は終了しましたが、以前の投稿でも紹介したとおり、クーラとプラハ響との協力関係はこれで終わりではなく、引き続き、年1回のコンサートを行うことになっています。
次回は2019年3月、クーラの得意とするオテロやサムソンなどからの、オペラ・アリアコンサートです。
今回は、レジデント・アーティストとしては最後となった、2018年6月のコンサートの様子を紹介します。
レジデントの最後のコンサートは、最後を締めくくるのにふさわしく、クーラの母国アルゼンチンの音楽と、ポーランドの作曲家カルウォーヴィチによる交響曲「復活」をプログラムにとりあげました。今後も続く関係を示唆するテーマになっているようです。
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13.6.2018 19:30
14.6.2018 19:30
Latin-American songs
JOSÉ CURA, CARLOS GUASTAVINO, CARLOS LÓPEZ
BUCHARDO, ALBERTO GINASTERA
MIECZYSŁAW KARŁOWICZ Symphony in Op. 7 "Rebirth" (Czech premiere)
SYMPHONY ORCHESTRA HL. M. PRAHY FOK
José CURA | Tenor, conductor
≪プログラム≫
ホセ・クーラ、カルロス・グアスタビーノ、カルロス・ロペス・ブチャルド、アルベルト・ヒナステラ(アルゼンチンの作曲家)
ラテンアメリカの歌
ミェチスワフ・カルウォーヴィチ(ポーランドの作曲家)
「交響曲ホ短調『復活』」(クーラ指揮)
●コンサートを紹介するクーラの動画
プラハ響が掲載した、コンサートの内容を紹介するクーラの動画です。前半はアルゼンチン音楽のリサイタル、後半は交響曲「復活l、その魅力を語っています。また今後もプラハ響との関係を続けていくことなど述べています。
José Cura - Latinsko-americké písně
●関係者のFBに投稿された劇場の様子
―― 前半 アルゼンチン歌曲
●リハーサルの様子
同じくプラハ響の動画。前半、オケを室内楽の編成にして、クーラが中央に位置し、指揮をとりながら、アルゼンチンの歌曲を歌っています。
●コンサートで歌うクーラとプラハ響
本番の様子。小人数のオケのメンバーに囲まれ、親密にコンタクトをとりながら、動作を抑えて指揮をしつつ、歌っています。
José Cura Latin-american songs
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―― 後半 交響曲「復活」を指揮
後半は、指揮者として、ポーランドの作曲家による交響曲「復活」を指揮しました。
●フル編成のオケと指揮者としてのクーラ
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スコアを高く掲げて
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●喝采を受けるクーラとプラハ響
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●ソリストとして参加したチェコの若い女性ギタリストとクーラ、終演後のリラックスした雰囲気で
大きな実りをもたらしたレジデントアーティストとしての3年間。クーラにとっては、本来の志望であった指揮と作曲、とりわけ若い頃に書きためてきた作品の世界初演や新作の初演、オーケストレーションなどの編曲の発表の場として、そして歌手としても、さまざまなユニークなコンサートが実現しました。クーラ自身のキャリアのうえでも、大きな意味のあった3年間だったと思います。またプラハ響とプラハ市民にとっても、とても有意義で楽しい関係だったのではないでしょうか。プラハの市民がうらやましいです。
来年は3月に、オペラアリアコンサートが計画されています。もしかすると、録画や中継があるかもしれません。楽しみに待ちたいと思います。
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*画像はプラハ響のFBなどからお借りしました。