長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

金田一さんとこのお孫さんのドラマがまた始まるんですかそうですか  ~ File 2~

2014年05月06日 23時05分24秒 | ミステリーまわり
『金田一少年の事件簿』のあれやこれや~

事件簿一覧
FILE(第I期)シリーズ(1993~1997年 コミックス版では全27巻)
File1『オペラ座館殺人事件』(1992年10~12月)
 幼なじみの美雪の頼みで孤島のホテル「オペラ座館」での演劇部合宿に参加した金田一であったが、そこで『オペラ座の怪人』の物語に見立てた殺人が起きる。
 TV ドラマ版第1期(堂本金田一)、TV アニメ版第1期で映像化。

File2『異人館村殺人事件』(1992年12~93年3月)
 不動高校の同級生・時田若葉の結婚式に参加するため青森県の六角村を訪れた金田一と美雪。しかし村で惨劇が起きる。
 TV ドラマ版第1期で映像化。

File3『雪夜叉伝説殺人事件』(1993年3月~5月)
 TV ドラマのエキストラとして雪山の山荘での撮影に参加した金田一。しかしそこで「雪夜叉」による連続殺人が起きる。
 TV ドラマ1995年スペシャル版(堂本金田一)、TV アニメ版第1期で映像化。

File4『学園七不思議殺人事件』(1993年6月~8月)
 不動高校には、学校に伝わる七不思議の七つ目を知った者は「放課後の魔術師」に殺されるといううわさがあり、ミステリー研究会がその真相を探ろうとするのだが……
 TV ドラマ1995年スペシャル版(堂本金田一)、TV アニメ版第1期で映像化。

File5『秘宝島殺人事件』(1993年8月~10月)
 財宝が眠るという島のツアーに参加する金田一と美雪は、それを巡る連続殺人事件に巻き込まれていく。
 TV ドラマ版第1期、TV アニメ版第1期で映像化。

File6『悲恋湖伝説殺人事件』(1993年10月~94年1月)
 悲恋湖のリゾート計画のモニターツアーに参加することになった金田一と美雪。すると、10年前に世間を震撼させた殺人鬼「ジェイソン」の起こした事件と酷似した連続殺人が起こる。
 TV ドラマ版第1期(堂本金田一)、TV アニメ版第1期で映像化。

File7『異人館ホテル殺人事件』(1994年1月~4月)
 クリスマス直前の函館のホテルを訪れた金田一と美雪。そこを舞台に殺人劇の幕が上がる……
 TVドラマ版第2期(堂本金田一)、TV アニメ版第1期で映像化。

File8『首吊り学園殺人事件』(1994年4月~7月)
 試験対策のため、美雪と共に通称「首吊り学園」と呼ばれる予備校の講習に参加する金田一。ところが試験中に謎の子守唄が流れだし……
 TV ドラマ版第1期で映像化。

File9『飛騨からくり屋敷殺人事件』(1994年8月~10月)
 剣持警部の知り合いの住む、飛騨の「からくり屋敷」に招かれた金田一と美雪。ところがその晩「首狩り武者」の凶行が始まり……
 TV ドラマ版第1期、TV アニメ版第1期で映像化。

File10『金田一少年の殺人』(1994年11月~95年3月)
 真犯人の策略により殺人犯に仕立て上げられてしまった金田一。自らの無実を証明するため、逃亡しながら真相を探る。
 TVドラマ版第2期、TV アニメ版第1期で映像化。

File11『タロット山荘殺人事件』(1995年3月~6月)
 トップアイドル速水玲香のはからいで雪山のタロット山荘へやってきた金田一と美雪。ここでタロットカードに見立てた殺人が起きる。
 TVドラマ版第2期、TV アニメ版第1期で映像化。

File12『蝋人形城殺人事件』(1995年6月~9月)
 バルト城という古城で開催されるミステリーナイトに参加することになった金田一と美雪。姿を見せない殺人者「レッドラム」の手によって、城内に展示されている蝋人形たちと同じ状況で人が次々と殺されていく。
 TVドラマ版第1期、TV アニメ版第1期で映像化。

File13『怪盗紳士の殺人』(1995年10月~96年1月)
 高校でいじめられていた同級生の和泉さくらを助けたことから、和泉の家の別荘へ招かれた金田一と美雪。しかしそこに名画を狙う「怪盗紳士」が現れ……
 TVドラマ版第2期、TV アニメ版第1期で映像化。

File14『墓場島殺人事件』(1996年1月~4月)
 金田一と美雪は不動高校のメンバーと旅行に行くことになった。しかし、着いた先は太平洋戦争の激戦地であった通称「墓場島」という孤島だった。
 TVドラマ版第2期、TV アニメ版第1期で映像化。

File15『魔術列車殺人事件』(1996年4月~7月)
 奇術団のメンバーが殺害される事件が発生。金田一は事件の黒幕「地獄の傀儡師」が仕掛ける死の罠に立ち向かう。
 TV アニメ版第1期、TV ドラマ2001年スペシャル版で映像化。

File16『黒死蝶殺人事件』(1996年8月~11月)
 フリーライターのいつき陽介が金田一に見せた写真に写っていたのは、何と死んだはずの「あの男」の姿だった。真相を確かめるべく男の住む館へ向かうが、そこで「不死蝶」による殺人が起きる。
 TV アニメ版第1期、TVドラマ版第3期(松本金田一)で映像化。

File17『仏蘭西銀貨殺人事件』(1996年11月~97年3月)
 金田一と美雪は小学校時代の友人・高森ますみの参加するファッションショーを見に行くことに。しかし彼女はとんでもない事実を隠していた……
 TV アニメ版第1期、TVドラマ版第3期で映像化。

File18『魔神遺跡殺人事件』(1997年3月~6月)
 不動高校の先輩・宗像さつきに導かれ、魔陣村へ向かった金田一。しかしそこで神器の呪いと「凶鳥の命」による殺人が……
 TV アニメ版第1期で映像化。

File19『速水玲香誘拐殺人事件』(1997年9月~11月)
 速水玲香が何者かに誘拐される。金田一は彼女を救出すべく行動するが……
 TV アニメ版第1期、TVドラマ版第3期で映像化。


小説版
 著者は原作者でもある天樹征丸。ながらく絶版の状況が続いていたが、2012~13年に講談社漫画文庫より全作が復刊された。発行部数は累計500万部を突破している。
 『上海魚人伝説殺人事件』と『幽霊客船殺人事件』が実写映像化された他、アニメ版ではほとんどの作品が映像化されている。
 なお、これらの他に同じ天樹による短編小説も3作執筆されている(原作マンガの短編集コミックスに書き下ろされたもの)。

1『オペラ座館 新たなる殺人』(1994年9月)
2『幽霊客船殺人事件』(1995年4月)※TV アニメ版第1期、TVドラマ版第3期で映像化
3『電脳山荘殺人事件』(1996年4月)※TV アニメ版第1期で映像化
4『鬼火島殺人事件』(1997年5月)※TV アニメ版第1期で映像化
5『上海魚人伝説殺人事件』(1997年11月)※TV アニメ版第1期で映像化
6『雷祭殺人事件』(1998年6月)※TV アニメ版第1期で映像化
7『殺戮のディープブルー 上・下』(1999年7月)※TV アニメ版第1期で映像化
8『邪宗館殺人事件』(2001年4月)


CD ブック
 これまで2作の CDブックが発売されている。レギュラー声優陣は、アニメ版とは異なる。
金田一 一 …… 関 俊彦(33~34歳)
七瀬 美雪 …… 氷上 恭子(27~28歳)
剣持 勇  …… 梅津 秀行(40~41歳)
一の母   …… 川村 万梨阿(34歳 『悪魔組曲』のみの出演)
明智 健悟 …… 置鮎 龍太郎(27歳 『死神病院』のみの出演)

『悪魔組曲殺人事件』(1996年1月)
 TVドラマ版第2期、TV アニメ版第1期で映像化されている。『ミセス金田一の事件簿』が同時収録。
『死神病院殺人事件』(1997年4月)
 TV アニメ版第1期で映像化されているが、トリックも含めて内容は大きく変更されている。同時収録の短編『明智警視の華麗なる休日』もTV アニメ版第1期で映像化されている。


ゲームソフト
 プレイステーション版とセガサターン版で、レギュラー声優陣のほとんどがアニメ版と異なっている。

プレイステーション版
『悲報島 新たなる惨劇』(1996年11月 講談社)
『地獄遊園殺人事件』(1998年3月 講談社)
『青龍伝説殺人事件』(1999年8月 講談社)
金田一 一  …… 岩永 哲哉(26~29歳)
七瀬 美雪  …… 宮村 優子(23~26歳)
剣持 勇   …… 高橋 功(?歳 『悲報島』『地獄遊園』)、大塚明夫(39歳 『青龍伝説』)
いつき 陽介 …… 二又 一成(41歳 『悲報島』のみの出演)
明智 健悟  …… 森川 智之(31~32歳 『地獄遊園』『青龍伝説』に出演)
佐木 竜二  …… 結城 比呂(33歳 『地獄遊園』のみの出演)

セガサターン版
『星見島 悲しみの復讐鬼』(1998年1月 ハドソン)
※本作は「連続殺人事件の真犯人が主人公」という設定の、シリーズの中でも非常に珍しい「倒叙もの」ミステリーになっている。したがって、金田一一らレギュラー陣は「非常に手ごわい敵」に設定されている(主人公は緒方恵美の演じる女性シナリオと、置鮎龍太郎の演じる男性シナリオの2パターン)。
金田一 一  …… 草尾 毅(32歳)
七瀬 美雪  …… 飯塚 雅弓(27歳)
剣持 勇   …… 土師 孝也(45歳)
いつき 陽介 …… 藤原 啓治(33歳)
明智 健悟  …… 子安 武人(30歳)
速水 玲香  …… 倉田 雅世(28歳)


Short File シリーズ(1998~2000年刊行、講談社漫画文庫版では全4巻)
 1997年から、長編のつなぎとなる形で開始。連載2~3回で終わる短編のシリーズ。このシリーズは物語が「問題編」と「解決編」という形式になっている。また、当初このシリーズの一部であった明智健悟を主人公としたエピソード群は後に「 Akechi File シリーズ」として独立し、単独でコミックスが刊行されている。

第1巻『金田一少年の挑戦』(1997年11月刊行)
『氷点下15度の殺意』(1997年6月~7月)※TV アニメ版第1期で映像化
『誰が女神を殺したか?』(1997年7月)※TV アニメ版第1期で映像化
『明智警視の事件簿(後に Akechi File シリーズ)』(1997年8月)
『共犯者X』(書き下ろし短編小説)
『美雪とはじめのエトセトラ』(描き下ろし)
『KMR(金田一ミステリー調査班)』(1996年4月から刊行が開始された、過去の事件を『マガジン』増刊号として編集・再録した『総集編』シリーズの、第4集の描き下ろし)

第2巻『金田一少年の推理』(1998年3月刊行)
『1/2の殺人者』(1997年12月)※TV アニメ版第1期で映像化
『聖なる夜の殺人』(1998年1月)※TV アニメ版第1期で映像化
『明智警視の事件簿2(後の Akechi File シリーズ)』(1997年11月)
『金田一少年の報酬』(描き下ろし)
『迷い込んできた悪魔』(書き下ろし短編小説)※TV アニメ版第1期で映像化

第3巻『金田一少年の冒険』(1998年8月刊行)
『鏡迷宮(ミラーラビリンス)の殺人』(1998年5月)※TV アニメ版第1期で映像化
『金田一フミ誘拐事件』(1998年6月)※TV アニメ版第1期で映像化
『明智少年の華麗なる事件簿(後に Akechi File シリーズ)』(1998年4月~5月)
『金田一少年の悪夢』(書き下ろし短編小説)※TV アニメ版第1期で映像化
『金田一少年の怪奇事件簿』(描き下ろし)

第4巻『金田一少年の疾走』(1999年6月刊行)
『金田一フミの冒険』(1998年9月~10月)※TV アニメ版第1期で映像化
『白銀に消えた身代金』(1999年2月)※TV アニメ版第1期で映像化
『フィルムの中のアリバイ』(1999年3月)※TV アニメ版第1期で映像化
『殺人レストラン』(1999年3月~4月)※TV アニメ版第1期で映像化
『美少女探偵 金田一フミ』(描き下ろし)

第5巻『金田一少年の対決』(1999年11月刊行)
『血染め(ブラッディ)プールの殺人』(1999年7月~8月)※TV アニメ版第1期で映像化
『亡霊学校殺人事件』(1999年8月~9月)※TV アニメ版第1期で映像化
『瞬間消失の謎』(1999年10月)※TV アニメ版第1期で映像化
『美少女探偵 金田一フミ2』(描き下ろし)

第6巻『金田一少年の回想』(2000年10月刊行)
『妖刀毒蜂殺人事件』(2000年3月)
『怪盗紳士からの挑戦状』(2000年6月~7月)※TV アニメ版第1期で映像化
『午前04:40の銃声』(2000年7月)
『女医の奇妙な企み』(2000年8月)
『美少女探偵 金田一フミ3』(描き下ろし)

Akechi File シリーズ
 金田一一のライバルである明智警視を主人公とした短編シリーズ。高校生時代の短編は『明智少年の華麗なる事件簿』、刑事になってからの短編は『明智警視の優雅なる事件簿』として刊行された。

『明智少年の華麗なる事件簿』(2000年2月刊行)
FILE1『明智少年最初の事件』(1998年4月~5月)※TV アニメ版第1期で映像化
FILE2『殺意の四重奏』(1998年9月)※TV アニメ版第1期で映像化
FILE3『幽霊剣士殺人事件』(1999年2月~3月)※TV アニメ版第1期で映像化
スペシャルストーリー『健悟の部屋』(描き下ろし)

『明智警視の優雅なる事件簿』(2000年5月刊行)
FILE1『証言パズル』(1997年8月)※TV アニメ版第1期で映像化
FILE2『殺人ポーカー』(1997年11月)※TV アニメ版第1期で映像化
FILE3『死者のチェックメイト』(1999年7月)※TV アニメ版第1期で映像化
FILE4『幽霊ホテル殺人事件』(2000年3月~4月)
スペシャルストーリー『明智警視 優雅なる朝の風景』(描き下ろし)


Case シリーズ(1998~2001年 コミックス版では全10巻)
 前「FILE シリーズ」の長編1作の容量がコミックス1冊におさまらず、分冊されるために途中からコミックスを揃える場合に中途半端であるということもあり、作品の長さがコミックス1冊分または2冊分にリニューアルされた。読者にとってはコミックスを揃えやすい、読みやすいというメリットがあるが、物語がコミックス1冊におさまる中編か、2冊分を使い切る大長編かのどちらかに制限されてしまうことになった。
その結果、一部の長編はシリーズ全作品の中でも有数の長さを誇るスケールの大きい作品となり、その一方で、描きたい内容が十分に描ききれなかったと作者自身がのちに語る作品も登場することになった。
 また、第22話『天草財宝伝説殺人事件』より、金成陽三郎が原作者を降板している。

File20『魔犬の森の殺人』(1998年1月~4月)
 ひょんなことから山の中の廃研究所に滞在中の、大学のオカルト研究会と一緒になった金田一たち一行。しかしそこで、伝説の魔犬「ケルベロス」が実在するかのような殺人が起きる……
 TV アニメ版第1期、TVドラマ版第3期で映像化。

File21『銀幕の殺人鬼』(1998年6月~8月)
 他校の映画研究会の自主映画製作に参加することとなった金田一と美雪。しかしそこで、ホラー映画に見立てて部員が殺されていく……
 TV アニメ版第1期で映像化、TV ドラマ版第4期(山田金田一)で映像化予定。

File22『天草財宝伝説殺人事件』(1998年10月~99年1月)
 南九州地方の天草諸島に眠る天草四郎の財宝発掘ツアーに参加した金田一たちだったが、参加者が次々と殺されていく。
 TV アニメ版第1期で映像化。

File23『雪影村殺人事件』(1999年4月~6月)
 かつての友人の葬式に出席すべく田舎の漁師町に向かった金田一は、友人たちの心のすれ違いが生んだ悲しい事件に臨むことになる。
 TV アニメ版第1期で映像化。

File24『露西亜人形殺人事件』(1999年10月~2000年2月)
 死去した人気ミステリー作家の遺産相続ゲームに関わることになった金田一と美雪。その相続候補者が遺産相続の暗号になぞらえて次々と殺されていき……
 TV アニメ版第1期、TVドラマ版第3期で映像化。

File25『怪奇サーカスの殺人』(2000年4月~6月)
 ミステリー研究会の合宿の下見にやってきた金田一たち。そこでショーを行うサーカス団と知り合うが……
 TV アニメ版第1期で映像化。

File26『金田一少年の決死行』(2000年8月~01年1月)
 宿敵「地獄の傀儡師」を追って香港に渡った金田一。しかし、そこで殺人容疑をかけられ、遂には明智警視を殺害しようとした罪を着せられて逃亡の身となる。
 この作品は連載時に「 THE LAST CASE 」「金田一少年の最終事件」と記載されていた。


第II期シリーズ(2004~11年 コミックス版では全14巻)
 1年に1作の不定期・短期集中連載形式となった。

File27『吸血鬼(ヴァンパイア)伝説殺人事件』(2004年8月~10月)
 File26の事件解決後、旅に出ていた金田一に呼び出された美雪と剣持。廃墟ホテルにおいて、まるで吸血鬼に襲われたかのような事件が起きる。
 TV ドラマ2005年スペシャル版(亀梨金田一)、TV アニメ2007年スペシャル版で映像化。

File28『オペラ座館 第三の殺人』(2005年9月~12月)
 美雪と剣持に呼び出され、みたびオペラ座館へ向かうことになった金田一。閉館が決まったオペラ座館で、新たなる事件が幕を開ける。
 この事件の解決後、金田一は旅から帰還して完全復帰した。
 TV アニメ2007年スペシャル版で映像化。

File29『獄門塾殺人事件』(2006年4月~8月)
 「地獄の傀儡師」からの手紙により、金田一たちは厳格な学習塾の講習に潜り込むが……
 TV ドラマ2014年スペシャル版(山田金田一)で映像化。

File30『雪霊伝説殺人事件』(2007年1月~4月)
 ひょんなことから高額な遺産の相続権を得た金田一は、他の権利者たちと共に雪山のロッジに泊まることになる。

File31『黒魔術殺人事件』(2008年5月~7月)
 旧友からの依頼を受け、ある屋敷におもむいた金田一たち。しかしそこで、黒魔術で呪われたかのような殺人が起き……

File32『剣持警部の殺人』(2009年4月~7月)
 剣持警部が行方不明となり、同時に彼が捜査に携わった少年事件の関係者が次々に殺害されていく。果たして、事件の真犯人は本当に剣持なのだろうか……

File33『錬金術殺人事件』(2010年4月~7月)
 とあるきっかけでクイズ大会の番組に出場した金田一は、美雪たちと共に決勝の舞台「恋琴島」に向かう。そこにあったのは生涯を錬金術の研究に費やした研究者・絵崎蔵人の研究施設で、島には絵崎の残した財宝が隠されているという。
 TV アニメ版第2期『R』で映像化。

File34『ゲームの館殺人事件』(2011年4月~6月)
 友人たちと遊園地に行った金田一と美雪は帰りのバスで何者かに眠らされ、目が覚めた時には廃病院に拉致されていた。そこで「ゲームマスター」による死の脱出ゲームが始まる……

短編
『海人漁伝説殺人事件』(2007年4月 アニメ版『金田一少年の事件簿』DVD コレクターズBOX のスペシャルブックレットに収録されたおまけギャグマンガ)
『速水玲香と招かれざる客』(2007年4月~5月)※TV アニメ版第2期『R』で映像化
『不動高校学園祭殺人事件』(2007年11月 全4話)
『血溜之間殺人事件』(2008年4月 全4話)
『金田一少年の事件簿・中学生編 飛込プールの悪霊』(『月刊少年ライバル』2009年7月号読切り)
『金田一少年の事件簿・中学生編 キャンプ場の怪事件』(『月刊少年ライバル』2009年10月号読切り)
『高度1万メートルの殺人』(2010年8月~9月)


20周年記念シリーズ(2012~13年 全5巻)
File35『人喰い研究所殺人事件』(2012年3~5月)
 金田一と美雪は中学時代の元クラスメートにして科学の天才・緑川繭に誘われ、青森県の仁久井村を訪ねる。そこは昭和時代で時が止まったかのようなレトロな雰囲気の村だった。繭が所長を務める国立エネルギー研究所、またの名を「人喰い研究所(ラボ)」で、宿泊客が不可解な死を遂げる。これは「ヒトクイ」と呼ばれる連続自殺の始まりなのか…。

短編『暗黒城殺人事件』(2012年6月 全3話)

File36『香港九龍財宝殺人事件』(2012年7~10月)
 急遽スカウトを受けファッションショーに出ることになった美雪と香港に渡る金田一と佐木。しかし美雪は何者かに誘拐され、金田一は美雪と瓜二つの少女ランと共に事件を追う。
 TV ドラマ2013年スペシャル版(山田金田一)、TV アニメ版第2期『R』で映像化。

File37『薔薇十字館殺人事件』(2012年12月~13年4月)
 金田一は逃亡中の高遠からのコンタクトを受け、彼に挑戦状を送りつけた謎の人物「ローゼンクロイツ」の正体を突き止めるため、高遠と共に「薔薇十字館」を訪れる。


R(リターンズ)
 2013年11月から連載中。
File38『雪鬼伝説殺人事件』(2013年11月~14年3月)
File39『亡霊校舎の殺人』(2014年4月~連載中)

『高遠少年の事件簿』
 金田一のライバルキャラクター「高遠遙一」を主人公としたエピソード。高遠の高校生時代の物語が、2013年12月~14年3月に DeNAが配信している iOS・Android用マンガ雑誌アプリ『マンガボックス』にて連載。


スピンオフ作品
『金田一少年の1泊2日小旅行』(2014年4月~)
 作画・あわ箱。マンガ雑誌アプリ『マンガボックス』にて連載中。
『明智警部の事件簿』(2014年5月~)
 作画・佐藤友生。『月刊 マガジンSPECIAL 』にて連載中。

TV ドラマ
 日本テレビ系でこれまで、初代(KinKi Kids 堂本剛 1995~97年)、2代目(嵐・松本潤 2001年)、3代目(KAT-TUN 亀梨和也 2005年)、4代目(Hey!Say!JUMP 山田涼介 2013~14年)とキャスト及びスタッフを変えながら放送された。主演はいずれも、ジャニーズ事務所所属タレントが担当。特に堂本剛主演の第1、2シリーズ(初代)は当時高視聴率を記録し、1997年には映画化もされた。


アニメ版
 1996年に公開された劇場版アニメ第1作『オペラ座館・新たなる殺人』が初のアニメ化作品である。その後、TV アニメシリーズは読売テレビの制作で、日本テレビ系列にて1997年4月~2000年9月・毎週月曜19:00~19:30に放送された(全149話)。アニメーション制作は東映動画(本放送中の1998年より東映アニメーションと社名変更)で、よみうりテレビでの東映動画作品としては実に25年ぶりのことだった。このアニメ版も TVドラマ第1シリーズと同様に高視聴率を記録した(平均視聴率14.8%、最高視聴率19.0%)。テレビアニメ放送中の1999年には劇場版アニメ第2作『殺戮のディープブルー』が公開された。放送期間の途中から順次デジタル制作に移行し、この作品を最後に、東映動画はセル画による TVアニメ制作を打ち切った。
 2007年11月の19:00~20:00には、7年ぶりに新作『オペラ座館・最後の殺人』と『吸血鬼伝説殺人事件』が2週連続で放送され、2012~13年には『黒魔術殺人事件』が原作コミックス限定版付属オリジナルアニメDVD として発売された。
 さらに2014年4月より、前シリーズと同じ読売テレビ制作・日本テレビ系列にて第2シリーズ『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』として再び放送開始された。放送時間は毎週土曜日17:30~18:00。制作スタッフと主要キャストは、前シリーズと同じメンバーが再集結した。
 なお、2014年7~9月には日本テレビ系列で毎週土曜日21時から TVドラマ『金田一少年の事件簿N(ネオ)』が放送される予定であり、この期間はアニメ版とドラマ版が史上初めて同時期かつ同一曜日に放送されることになる。

 原作マンガでは、首や胴体の切断といった猟奇的な殺され方をする被害者が多かったが、アニメ版ではそれらが省略されていたり、直接的な死体の描写を避けてシルエット処理で演出したり、近距離で身体の一部分のみを見せる描写を行っている。東映動画のプロデューサーとして制作に携わった清水慎治は、「次々に起こってゆく殺人事件に我々(制作サイド)がマヒして、死に対する恐れを忘れたり、猟奇性をいたずらに追うことだけは、絶対にやめようと番組が始まる前からスタッフとよく話しました。」と語っている。
 原作でのギャグシーンが大幅にカットされたほか、スリ・カンニングや未成年者の飲酒・喫煙、パンチラ・乳首の露出、妊娠する展開などもカットされた。
 シリーズの中で、『嘆きの鬼伝説殺人事件』(2000年1月放送)と『出雲神話殺人事件』(2000年5~6月放送)の2エピソードはアニメオリジナル作品である。これらは、当時 JR西日本が企画したイベントツアー『金田一少年の事件簿ミステリーツアー』が原作となっている。また TVアニメ版の『殺戮のディープブルー』は、すでにアニメ化された映画版とは全く別の、小説版をアニメ化した内容となっている。
 キャスティングでは、通行人などのエキストラやセリフの少ない端役を声優が掛け持ちすることが多く、最多で1話中に4役を演じ分けた例もあった。
 各話の内容に関しては、各事件の放送順が原作マンガの発表順と一致していないことによるキャラクターの初登場タイミングのずれや登場回数・性格設定の違いなど、細かい変更点がいくつか見られる。
 第1シリーズのシリーズディレクターは映画版2作の監督も務めた西尾大介、第2シリーズ『R』のシリーズディレクターは土田豊。音楽はシリーズを共通して和田薫。ちなみに、和田は2002年に、シリーズを通してヒロイン・七瀬美雪を演じている声優・中川亜紀子と結婚している。

※それら以外のアニメ版『金田一少年の事件簿』としては、2013年8月から導入されているパチンコ『CR 金田一少年の事件簿』(主演・櫻井孝宏)と、2014年1~3月にカロリーメイトの宣伝として配信された名作マンガ・アニメをパロディ化するプロジェクト「チャンネル5.5」(主演・FROGMAN )の第1弾としてのフラッシュアニメ版(全4話、各話4~5分)もありますが、どちらもオリジナルなミステリー作品とは言いがたいのでカットさせていただきま~っす。


主なキャスト(第1シリーズ、映画版第2作、2007年スペシャル版、コミックス限定OVA 版、第2シリーズ『R』に共通)
金田一 一  …… 松野 太紀(29歳~)
七瀬 美雪  …… 中川 亜紀子(23歳~)※中川のみ、映画版第1作から続投
剣持 勇   …… 小杉 十郎太(39歳~)
明智 健悟  …… 森川 智之(30歳~)
速水 玲香  …… 飯塚 雅弓(20歳~)
佐木 竜太  …… 難波 圭一(39歳~)
金田一 二三 …… 池澤 春菜(21歳~)
いつき 陽介 …… 平田 広明(33歳~)
高遠 遙一  …… 小野 健一(39歳~)


主題歌
第1期
オープニングテーマ
初代『 CONFUSED MEMORIES 』(プロデュース・小室哲哉、歌・円谷憂子)
2代目『 meet again 』(歌・Laputa )
3代目『君がいるから……』(歌・西脇唯)
4代目『 BRAVE 』(歌・GRASS ARCADE )
5代目『 JUSTICE Future Mystery 』(歌・高山美瑠)
6代目『 Why? FUNKY VERSION 』(歌・COLOR )
7代目『 Never Say Why, Never Say No 』(作曲・小室哲哉、歌・中野さゆり)
エンディングテーマ(第1期)
初代『2人』(歌・ともさかりえ)
2代目『 Boo Bee MAGIC 』(歌・鈴木紗理奈)
3代目『 Mysterious night 』(歌・R-ORANGE )
4代目『 White page 』(歌・Platinum Peppers Family )
5代目『ジーンズ』(歌・広末涼子)
6代目『はてしなく青い空を見た』(歌・西脇唯)
7代目『 Believe myself 』(歌・New Cinema 蜥蜴)
8代目『 Sink 』(歌・Plastic Tree )
9代目『コングラッチェ』(歌・CASCADE )
10代目『ウルトライダー』(歌・PENICILLIN )
11代目『君がいるから……』(歌・西脇唯 最終話のみでの使用)

第2期『R』
オープニングテーマ
『 BRAND NEW STORY 』(歌・第2期東京パフォーマンスドール)
エンディングテーマ
『パスコード4854』(歌・安田レイ)


映画『金田一少年の事件簿 オペラ座館・新たなる殺人』(1996年12月公開)
 原作は小説版『オペラ座館・新たなる殺人』。TV アニメ版と一部担当声優が異なる。

主なキャスト
金田一 一 …… 山口 勝平(31歳)
剣持 勇  …… 夏八木 勲(57歳 2013年没)
七瀬 美雪 …… 中川 亜紀子(23歳)

主なスタッフ
監督   …… 西尾 大介
脚本   …… 西岡 琢也
作画監督 …… 荒木 伸吾、姫野 美智
音楽   …… 和田 薫
主題歌  …… 『 Mystery of Sound 』(作曲・小室哲哉、歌・円谷憂子)


映画『金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー』(1999年8月公開)
 劇場公開にあわせて小説版も刊行されているが、登場人物、ストーリー、トリックなど、ほとんどの設定が違うものになっている(小説版の内容も後に TVアニメ化された)。映画版の前作に出演した俳優の夏八木勲と、人気ミステリー小説家の京極夏彦が特別出演していた。

主なスタッフ
監督   …… 西尾 大介
脚本   …… 島田 満
作画監督 …… 窪 秀已
主題歌  …… 『 Justice For True Love 』(歌・THE ALFEE )


OVA 版『黒魔術殺人事件』
 「20周年記念シリーズ」第3巻(2012年12月発売)と第4巻(2013年3月発売)の限定版コミックスに、『黒魔術殺人事件』の前・後編がそれぞれ付属された。

主なスタッフ
監督・絵コンテ …… 小村 敏明
脚本      …… 村山 功(37歳)
総作画監督   …… 浅沼 昭弘
主題歌     …… 『 Road 』(歌・池田彩)
コメント
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