ハイどーもぉ、こんばんは。そうだいでございまするよっ。みなさま、本日も大変お疲れさまでございました!
さぁさぁ、今回はこんなニュースがたてつづけに、ということで。
NHK 大河ドラマ『軍師官兵衛』寺尾聰、41年ぶり2度目の徳川家康役 岡田准一と初共演「楽しみ」
(オリコンスタイル 2014年5月14日付け記事より)
俳優の寺尾聰(66歳)が、NHK の大河ドラマ『軍師官兵衛』に徳川家康役で出演することが13日、わかった。寺尾が大河ドラマで家康を演じるのは、1973年の『国盗り物語』以来、41年ぶり2度目。前回は家康の前半生を若々しく演じたが、今回は後半生の老獪で辛酸をなめつくしてきた「タヌキの皮をかぶった狼」を演じる。黒田官兵衛役で主演する岡田准一(33歳)に対しては、「ナチュラルなお芝居が清々しい。」と称賛を贈り、「初共演で向き合えることをとても楽しみにしています。」と呼びかけた。
同作では、羽柴(豊臣)秀吉役の竹中直人(58歳)に続いて「2度目」の壁に挑むことになった寺尾。「(41年前)大先輩たちに囲まれて息をするのもはばかられるような緊張感の中で、自分なりに考えた若かりし家康を一直線に演じていました。それから42年、さまざまな経験を積んだ今の家康にどうつなげることができるか、今回演じる上での挑戦です。」と自らを奮い立たせる。
起用にあたって中村高志チーフプロデューサーは、「(黒田)官兵衛が『負けて悔いなし』と思える、高い壁になってくれることを大いに期待しています。」とコメント。
戦国乱世を終焉に導く天才軍師・官兵衛の生涯を描く同作では、官兵衛の前途に織田信長、秀吉、そして家康の「三英傑」が複雑に絡んでくる。最終勝利者となる家康は、秀吉に天下取りで先を越されるも、天下分け目の関ヶ原の戦いで官兵衛の嫡男・長政を巧みに操り、勝利をたぐり寄せる人物。
寺尾は、「寡黙で口数少ない家康が発するひと言ひと言に何か含みを持たせながら、家康の存在を通して、官兵衛をより魅力的に映し出すことができたら面白くなるだろうと思っています。」と話している。寺尾演じる徳川家康は、第27回(7月6日放送)より登場の予定。
2016年 NHK大河ドラマは三谷幸喜脚本『真田丸』 大坂の陣から400年、真田幸村を描く
(オリコンスタイル 2014年5月12日付け記事より)
NHKは12日、2016年度の大河ドラマを三谷幸喜(52歳)脚本による『真田丸』と正式発表した。戦国時代屈指の英雄として知られる人気武将・真田信繁(真田幸村)の生涯を描く。
信州(信濃国)の武将・真田家に生まれ、幼少期から青年期を上杉景勝、豊臣秀吉の人質として過ごした信繁。天下分け目の関ヶ原の合戦では西軍につき、豊臣方と徳川方の最後の戦いとなった「大坂の陣」では劣勢の豊臣勢のリーダーとして、徳川家康を相手に孤軍奮闘。難攻不落の大坂城の弱点を補うべく砦「真田丸」を築いて対抗、最後は戦場に散った。
同局では、砦だけでなく「戦国の荒波に立ち向かう真田家を一艘(そう)の船に例え」てタイトルを『真田丸』に決定。信繁は悲劇の英雄として講談や小説も数多く作られ、真田十勇士を率いて家康に挑む英雄「真田幸村」として広く知られている。
三谷が NHK大河ドラマの脚本を手がけるのは、SMAP香取慎吾主演の『新選組!』(2004年)以来、12年ぶり2度目。大河ドラマ第55弾作品として、2016年1月より全50回放送予定。
いや~、寺尾さんですか! でも私、『国盗り物語』リアルタイムで観てた世代じゃないからなぁ。DVD で総集編を観ることは観たんですけど、そんときゃ完全に足利義昭公役の伊丹十三さんと、異常に美人な松坂慶子さんしか記憶に残らなかったし……確か、寺尾さんは今現在からはちょっと想像がつかないくらいに若々しくて、若干お顔がぷっくらしてたような?
そうそう、斎藤道三・織田信長・明智光秀がトリオ主人公の『国盗り物語』でしたから、だいたい本能寺の変まわりがクライマックスになるわけで、当時20代の寺尾さんが家康を演じてもなんら違和感はなかったのでしょう。家康40歳までを演じればおしまいだったわけでして。
それが今回、60代なかばにして満を持して「その後の家康」を演じると! ものすごい話ですね~。同じく、以前演じた同役のその後に挑戦するということでは竹中秀吉も無論そうであるんですが、秀吉さんのほうはいちおう59歳までを『秀吉』で演じていたので残る「未演技期間」はわずか3年。それにひきかえ、寺尾家康の場合は「未演技期間」なんと35年! その生涯の約半分しか演じることができなかったわけだったのです。これは俳優として、実にやりがいのある再チャレンジと観た!!
今回のアナウンスや公開された写真の風貌からしても、おそらくすぐには参戦せずに、やっぱり本能寺の変まわりか、その後からの登場になりそうですね。若々しくはないわけなんですが、「あの大御所俳優が圧倒的な存在感で他を圧倒する!」といった、エネルギッシュな最近の家康キャスティングともちょっと違う、「静かにこわい家康」が観られるのではないかと、なにげにとっても楽しみにしております。ミュージシャンという側面もあるためなのか、寺尾さんはご年齢の割にはイメージが身軽というか、キャリア相応に積み重なっていくはずの重厚さから脱した、なんか仙人みたいなフットワークの軽さがあると思うんですよね。孤独とは一味違う「孤高さ」がそのたたずまいにあるという気がするんです。
そういえば、私自身は黒澤映画(特に『夢』!)か『西部警察』の再放送くらいでしか寺尾さんを拝見した経験はないのですが、そんな彼を評して、彼とほぼ同年代の我が父は「役者にも歌手にもなりぎっでねぇ、コウモリみでなやづだず! 親の七光りなだけだべ。」と毛嫌いしていましたっけ。マルチタレントのはしりということになるのでしょうか。
でも、それをどっちもやりながら現役バリバリで67歳になろうとしてるんですからね。こりゃもう大したもんでしょ! すごいですよねぇ。
まぁ、私は個人的には『秀吉』でご自身も相当に悔いが残ったという西村雅彦さんにぜひっとも家康を演じてもらいたかった、もしくは弟(羽柴秀長)役ではない立場から高嶋政伸さんに竹中秀吉との演技対決を……と願っていたのですが、寺尾家康でまったく異存はありません。
だって、竹中直人と寺尾聰ってあなた、年齢的にもそりゃ約10歳という差はありますけど、現在俳優として活動するまでにいたるバックグラウンドが違いすぎるでしょ! どちらも TVでその名声を得たという共通点はあるのでしょうが、その TVの活躍場所と年代がまるで異世界なわけです。かたやアングラコント、かたや音楽&石原プロ。
これほどの温度差がある秀吉 VS 家康は、『徳川家康』(1983年)の武田鉄矢 VS 滝田栄いらいなのではなかろうかと! そして、今年のほうがず~っとず~っとおもしろい対決になりそうなんだもの!!
いつから出てくるんだろ? 「タヌキの皮をかぶった狼」ですって。ほんとに楽しみですね~。余談ですけど、リアルなタヌキは、それだけですでにけっこう怖いですよ。
さぁ! そしてもうひとつのニュースは、これまた満を持しての「真田信繁やっと大河主役」の報であります。
個人的な記憶としては、確か中学生くらいのころに NHKの総合か衛星放送だったかの午後の再放送で『真田太平記』(1985~86年)をやっていたのを夢中になって観て、
「いや~、この大河ドラマほんとにおもしろいな! 丹波哲郎って、こういうすごい人だから態度がでかくてもいいのか!!」
と勝手に勘違いしていました。丹波さん、当時は「ダウンタウンに楽しそうにからむ爺さん」っていう印象しかなかったもんね。
私としましては、2016年度の大河ドラマはまるまる1年間『真田太平記』の再放送にして、予算をたっぷりためて翌年にものすんごいやつをドカンとやってもいいんじゃなかろうかと思うんですが、三谷脚本による完全新作ということで。いいんじゃないっすか!?
どうやら、真田信繁の役は堺雅人さんの方向で本ぎまりになりそうなんですが、NHK も本気で視聴率を狙いにきたな!って感じですよねぇ。
三谷脚本の『新選組!』(2004年)は、私の記憶する限りは堺雅人さんが初めて TVの世界でブレイクした話題性豊かな作品といった感じなのですが、平均視聴率は「17.4% 」ということで、当時の大河ドラマとしてはあまりかんばしくはなかったんですね。まぁ、それでも今年の『軍師官兵衛』は、放送第25回までの段階で関東地区での平均視聴率が「15.6% 」ですからね……がんばってほしいなぁ、官兵衛!
三谷幸喜に歴史上の大人気スター総出演の戦国時代ものとなると、もう鬼に金棒なわけなんですが、映画『清須会議』ともまたずれた世代がメインになるわけで、信玄・信長・謙信といったカリスマ第一世代亡き後の乱世を、次なる若手ホープたちがどう割拠していくのか、といったあたりが物語の焦点になりそうなところは、若者が時代の中心に飛び込んでいった『新選組!』に大いに通ずるものがあると思いますね。
つまり、世代的にはあの『独眼竜政宗』(1987年)とかぶるわけなんでしょ? これは期待するしかないでしょうよ。伊達政宗は誰が演じるのかな~。同じ世代を題材にした『天地人』(2009年)での松田龍平さんのクール政宗も良かったんですが、今度はもっとギラギラしてエネルギッシュな政宗が出てきてほしいな! あと、できたら最上義光公も……いや、ムリだったらいいんすけど……
他のキャスティングもものすごく楽しみなんですが、なんか、真田昌幸を小日向文世さんが演じそうなかほりがぷんぷんしますね。ま、そうなったらベッタベタすぎるから別の役になるでしょうけど。
単純にいち視聴者として(2016年にはまっとうに TVで大河ドラマを拝見するつもりですので……)ものすごく楽しみな『真田丸』なんですが、来年の『花燃ゆ』もそうなんですが、おそらく今年のように毎週観た感想を我が『長岡京エイリアン』でつづっていく、というまでには入れあげないことになるだろうな、と感じています。
来年の場合は単純に興味・関心がうすいからなんですが(それでも毎週観れたら観ます)、三谷脚本はさぁ、完全にダウトありきでお話を作ってくるじゃん!? そうなったらもう、ツッコミ甲斐がなくなっちゃうんだよなぁ! 『清須会議』でも強く感じたんですけど、そういう「そうじゃなかったことを証明できないんだから、そうでもいいじゃん。」っていう「可能性への逃げ方」って、そりゃもう歴史に造詣が深いからそういうテクニックを弄することができるわけなんですけど、私、好きじゃないんですよ。
近藤勇と坂本龍馬が若いころに会ってても、織田家家臣団が砂浜でかけっこ大会やってても別にどうでもいいんですけど、それ、モデルの人物たちが活躍した時代の魅力をちゃんと汲み取ってるの? それ、ただあなたがやりたいだけのコント企画じゃないの? って強く感じるんですよね。日本史のスケールを TVサイズに縮小してる小細工にしか見えないんですよね。
だから、たぶん『真田丸』はなるべく距離をもって毎週チェックすると思います。あと、私個人がそれほど真田家を好きでないということもありますし、それ以上に三谷さんが足利義昭公をドしろうとの分際で演じたということに対する、まことに一方的な恨みもありますし(『功名が辻』)……結局ぜ~んぶこれが理由なんじゃねぇか!!
でもさぁ、ただ単に私がオッサンになったっていう証拠にしかならないんですけど、今現在の俳優業界って、かなり人材の味わいがライトになったっていう気がするのよねぇ。丹波哲郎とか中村梅之助とか、佐藤慶とか細川俊之とかさぁ、それこそ映画かマンガの世界にしか出てこないような濃い~面がまえのメンツが、どれだけ『真田丸』に集結してくれるでしょうか!?
2016年も、実に見ものであります!! それまで、せいぜいがんばって五体満足で生きよ~っと。
さぁさぁ、今回はこんなニュースがたてつづけに、ということで。
NHK 大河ドラマ『軍師官兵衛』寺尾聰、41年ぶり2度目の徳川家康役 岡田准一と初共演「楽しみ」
(オリコンスタイル 2014年5月14日付け記事より)
俳優の寺尾聰(66歳)が、NHK の大河ドラマ『軍師官兵衛』に徳川家康役で出演することが13日、わかった。寺尾が大河ドラマで家康を演じるのは、1973年の『国盗り物語』以来、41年ぶり2度目。前回は家康の前半生を若々しく演じたが、今回は後半生の老獪で辛酸をなめつくしてきた「タヌキの皮をかぶった狼」を演じる。黒田官兵衛役で主演する岡田准一(33歳)に対しては、「ナチュラルなお芝居が清々しい。」と称賛を贈り、「初共演で向き合えることをとても楽しみにしています。」と呼びかけた。
同作では、羽柴(豊臣)秀吉役の竹中直人(58歳)に続いて「2度目」の壁に挑むことになった寺尾。「(41年前)大先輩たちに囲まれて息をするのもはばかられるような緊張感の中で、自分なりに考えた若かりし家康を一直線に演じていました。それから42年、さまざまな経験を積んだ今の家康にどうつなげることができるか、今回演じる上での挑戦です。」と自らを奮い立たせる。
起用にあたって中村高志チーフプロデューサーは、「(黒田)官兵衛が『負けて悔いなし』と思える、高い壁になってくれることを大いに期待しています。」とコメント。
戦国乱世を終焉に導く天才軍師・官兵衛の生涯を描く同作では、官兵衛の前途に織田信長、秀吉、そして家康の「三英傑」が複雑に絡んでくる。最終勝利者となる家康は、秀吉に天下取りで先を越されるも、天下分け目の関ヶ原の戦いで官兵衛の嫡男・長政を巧みに操り、勝利をたぐり寄せる人物。
寺尾は、「寡黙で口数少ない家康が発するひと言ひと言に何か含みを持たせながら、家康の存在を通して、官兵衛をより魅力的に映し出すことができたら面白くなるだろうと思っています。」と話している。寺尾演じる徳川家康は、第27回(7月6日放送)より登場の予定。
2016年 NHK大河ドラマは三谷幸喜脚本『真田丸』 大坂の陣から400年、真田幸村を描く
(オリコンスタイル 2014年5月12日付け記事より)
NHKは12日、2016年度の大河ドラマを三谷幸喜(52歳)脚本による『真田丸』と正式発表した。戦国時代屈指の英雄として知られる人気武将・真田信繁(真田幸村)の生涯を描く。
信州(信濃国)の武将・真田家に生まれ、幼少期から青年期を上杉景勝、豊臣秀吉の人質として過ごした信繁。天下分け目の関ヶ原の合戦では西軍につき、豊臣方と徳川方の最後の戦いとなった「大坂の陣」では劣勢の豊臣勢のリーダーとして、徳川家康を相手に孤軍奮闘。難攻不落の大坂城の弱点を補うべく砦「真田丸」を築いて対抗、最後は戦場に散った。
同局では、砦だけでなく「戦国の荒波に立ち向かう真田家を一艘(そう)の船に例え」てタイトルを『真田丸』に決定。信繁は悲劇の英雄として講談や小説も数多く作られ、真田十勇士を率いて家康に挑む英雄「真田幸村」として広く知られている。
三谷が NHK大河ドラマの脚本を手がけるのは、SMAP香取慎吾主演の『新選組!』(2004年)以来、12年ぶり2度目。大河ドラマ第55弾作品として、2016年1月より全50回放送予定。
いや~、寺尾さんですか! でも私、『国盗り物語』リアルタイムで観てた世代じゃないからなぁ。DVD で総集編を観ることは観たんですけど、そんときゃ完全に足利義昭公役の伊丹十三さんと、異常に美人な松坂慶子さんしか記憶に残らなかったし……確か、寺尾さんは今現在からはちょっと想像がつかないくらいに若々しくて、若干お顔がぷっくらしてたような?
そうそう、斎藤道三・織田信長・明智光秀がトリオ主人公の『国盗り物語』でしたから、だいたい本能寺の変まわりがクライマックスになるわけで、当時20代の寺尾さんが家康を演じてもなんら違和感はなかったのでしょう。家康40歳までを演じればおしまいだったわけでして。
それが今回、60代なかばにして満を持して「その後の家康」を演じると! ものすごい話ですね~。同じく、以前演じた同役のその後に挑戦するということでは竹中秀吉も無論そうであるんですが、秀吉さんのほうはいちおう59歳までを『秀吉』で演じていたので残る「未演技期間」はわずか3年。それにひきかえ、寺尾家康の場合は「未演技期間」なんと35年! その生涯の約半分しか演じることができなかったわけだったのです。これは俳優として、実にやりがいのある再チャレンジと観た!!
今回のアナウンスや公開された写真の風貌からしても、おそらくすぐには参戦せずに、やっぱり本能寺の変まわりか、その後からの登場になりそうですね。若々しくはないわけなんですが、「あの大御所俳優が圧倒的な存在感で他を圧倒する!」といった、エネルギッシュな最近の家康キャスティングともちょっと違う、「静かにこわい家康」が観られるのではないかと、なにげにとっても楽しみにしております。ミュージシャンという側面もあるためなのか、寺尾さんはご年齢の割にはイメージが身軽というか、キャリア相応に積み重なっていくはずの重厚さから脱した、なんか仙人みたいなフットワークの軽さがあると思うんですよね。孤独とは一味違う「孤高さ」がそのたたずまいにあるという気がするんです。
そういえば、私自身は黒澤映画(特に『夢』!)か『西部警察』の再放送くらいでしか寺尾さんを拝見した経験はないのですが、そんな彼を評して、彼とほぼ同年代の我が父は「役者にも歌手にもなりぎっでねぇ、コウモリみでなやづだず! 親の七光りなだけだべ。」と毛嫌いしていましたっけ。マルチタレントのはしりということになるのでしょうか。
でも、それをどっちもやりながら現役バリバリで67歳になろうとしてるんですからね。こりゃもう大したもんでしょ! すごいですよねぇ。
まぁ、私は個人的には『秀吉』でご自身も相当に悔いが残ったという西村雅彦さんにぜひっとも家康を演じてもらいたかった、もしくは弟(羽柴秀長)役ではない立場から高嶋政伸さんに竹中秀吉との演技対決を……と願っていたのですが、寺尾家康でまったく異存はありません。
だって、竹中直人と寺尾聰ってあなた、年齢的にもそりゃ約10歳という差はありますけど、現在俳優として活動するまでにいたるバックグラウンドが違いすぎるでしょ! どちらも TVでその名声を得たという共通点はあるのでしょうが、その TVの活躍場所と年代がまるで異世界なわけです。かたやアングラコント、かたや音楽&石原プロ。
これほどの温度差がある秀吉 VS 家康は、『徳川家康』(1983年)の武田鉄矢 VS 滝田栄いらいなのではなかろうかと! そして、今年のほうがず~っとず~っとおもしろい対決になりそうなんだもの!!
いつから出てくるんだろ? 「タヌキの皮をかぶった狼」ですって。ほんとに楽しみですね~。余談ですけど、リアルなタヌキは、それだけですでにけっこう怖いですよ。
さぁ! そしてもうひとつのニュースは、これまた満を持しての「真田信繁やっと大河主役」の報であります。
個人的な記憶としては、確か中学生くらいのころに NHKの総合か衛星放送だったかの午後の再放送で『真田太平記』(1985~86年)をやっていたのを夢中になって観て、
「いや~、この大河ドラマほんとにおもしろいな! 丹波哲郎って、こういうすごい人だから態度がでかくてもいいのか!!」
と勝手に勘違いしていました。丹波さん、当時は「ダウンタウンに楽しそうにからむ爺さん」っていう印象しかなかったもんね。
私としましては、2016年度の大河ドラマはまるまる1年間『真田太平記』の再放送にして、予算をたっぷりためて翌年にものすんごいやつをドカンとやってもいいんじゃなかろうかと思うんですが、三谷脚本による完全新作ということで。いいんじゃないっすか!?
どうやら、真田信繁の役は堺雅人さんの方向で本ぎまりになりそうなんですが、NHK も本気で視聴率を狙いにきたな!って感じですよねぇ。
三谷脚本の『新選組!』(2004年)は、私の記憶する限りは堺雅人さんが初めて TVの世界でブレイクした話題性豊かな作品といった感じなのですが、平均視聴率は「17.4% 」ということで、当時の大河ドラマとしてはあまりかんばしくはなかったんですね。まぁ、それでも今年の『軍師官兵衛』は、放送第25回までの段階で関東地区での平均視聴率が「15.6% 」ですからね……がんばってほしいなぁ、官兵衛!
三谷幸喜に歴史上の大人気スター総出演の戦国時代ものとなると、もう鬼に金棒なわけなんですが、映画『清須会議』ともまたずれた世代がメインになるわけで、信玄・信長・謙信といったカリスマ第一世代亡き後の乱世を、次なる若手ホープたちがどう割拠していくのか、といったあたりが物語の焦点になりそうなところは、若者が時代の中心に飛び込んでいった『新選組!』に大いに通ずるものがあると思いますね。
つまり、世代的にはあの『独眼竜政宗』(1987年)とかぶるわけなんでしょ? これは期待するしかないでしょうよ。伊達政宗は誰が演じるのかな~。同じ世代を題材にした『天地人』(2009年)での松田龍平さんのクール政宗も良かったんですが、今度はもっとギラギラしてエネルギッシュな政宗が出てきてほしいな! あと、できたら最上義光公も……いや、ムリだったらいいんすけど……
他のキャスティングもものすごく楽しみなんですが、なんか、真田昌幸を小日向文世さんが演じそうなかほりがぷんぷんしますね。ま、そうなったらベッタベタすぎるから別の役になるでしょうけど。
単純にいち視聴者として(2016年にはまっとうに TVで大河ドラマを拝見するつもりですので……)ものすごく楽しみな『真田丸』なんですが、来年の『花燃ゆ』もそうなんですが、おそらく今年のように毎週観た感想を我が『長岡京エイリアン』でつづっていく、というまでには入れあげないことになるだろうな、と感じています。
来年の場合は単純に興味・関心がうすいからなんですが(それでも毎週観れたら観ます)、三谷脚本はさぁ、完全にダウトありきでお話を作ってくるじゃん!? そうなったらもう、ツッコミ甲斐がなくなっちゃうんだよなぁ! 『清須会議』でも強く感じたんですけど、そういう「そうじゃなかったことを証明できないんだから、そうでもいいじゃん。」っていう「可能性への逃げ方」って、そりゃもう歴史に造詣が深いからそういうテクニックを弄することができるわけなんですけど、私、好きじゃないんですよ。
近藤勇と坂本龍馬が若いころに会ってても、織田家家臣団が砂浜でかけっこ大会やってても別にどうでもいいんですけど、それ、モデルの人物たちが活躍した時代の魅力をちゃんと汲み取ってるの? それ、ただあなたがやりたいだけのコント企画じゃないの? って強く感じるんですよね。日本史のスケールを TVサイズに縮小してる小細工にしか見えないんですよね。
だから、たぶん『真田丸』はなるべく距離をもって毎週チェックすると思います。あと、私個人がそれほど真田家を好きでないということもありますし、それ以上に三谷さんが足利義昭公をドしろうとの分際で演じたということに対する、まことに一方的な恨みもありますし(『功名が辻』)……結局ぜ~んぶこれが理由なんじゃねぇか!!
でもさぁ、ただ単に私がオッサンになったっていう証拠にしかならないんですけど、今現在の俳優業界って、かなり人材の味わいがライトになったっていう気がするのよねぇ。丹波哲郎とか中村梅之助とか、佐藤慶とか細川俊之とかさぁ、それこそ映画かマンガの世界にしか出てこないような濃い~面がまえのメンツが、どれだけ『真田丸』に集結してくれるでしょうか!?
2016年も、実に見ものであります!! それまで、せいぜいがんばって五体満足で生きよ~っと。