ちょっとだけ暖かくなってまいりました! どうもこんにちは、そうだいで~す。
雨が降ったりして天候はすぐれないのですが、なんだか気温は上がってきたような気がしますね。春も近いんですのう....
先月ぶんの「短観」でもちょっとだけ触れたのですが、最近はず~っと、福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC (ユニコーン)』を読んでいます。いまさら!? いまさらなんですよねェ~。
あまりにも広大すぎる、日本を代表するカルチャーコンテンツ「ガンダム・サーガ」!!
その中でも、同じ時間軸の中で約100年間の大河ドラマが展開されていく「宇宙世紀(UNIVERSAL CENTURY)シリーズ」。いわずと知れた、世界アニメ史上に残る名キャラクター「シャア=アズナブル」や「アムロ=レイ」、「カミーユ=ビダン」や「ハマーン=カーン」といった面々が登場する一連の物語群で、TV シリーズでいう『機動戦士ガンダム』『Zガンダム』『ガンダムZZ』と、それにつらなる劇場版や番外編OVA シリーズなどがそれにあたります。
別にガンダムサーガ全体のガッチガチの愛好家でもないわたくしですので、説明をごくごく簡単に済ませていただきますと、このシリーズでいう「宇宙世紀」とは、「地球人類が人口の激増に対応するために、宇宙空間に建造した複数の巨大居住施設『スペースコロニー』に移住するようになってから使用した暦」のこと....で、意味わかりますかねぇ? 要するに、たとえば「ガンダムサーガ」でいう「宇宙世紀0080(ダブルオーエイティーと読みます)」が、具体的に現実世界の「西暦2012年」から見て何年後の世界なのかはわからないという、実にべんりなシステムであるわけなのです。
『鉄腕アトム』や『北斗の拳』のように、「実際にその時代になったけど....空とぶ車もねぇしハルマゲドンも起こってねぇなぁ。」という空虚感が生まれない、近そうで遠い逃げ水のような「宇宙世紀」なんでございますねぇ。
ガンダムが大好きな方にとっては最低限の基礎知識になっちゃうんですが、「宇宙世紀シリーズ」を構成するおもな作品の作品中の時間軸は以下の通りになっとります。
TV シリーズ『機動戦士ガンダム』(1979~80年放送) .... 宇宙世紀0079の「ジオン一年戦争」
TV シリーズ『機動戦士Zガンダム』(1985~86年放送) .... 宇宙世紀0087の「グリプス戦争」
TV シリーズ『機動戦士ガンダムZZ』(1986~87年放送) .... 宇宙世紀0088の「第1次ネオ・ジオン戦争」
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年公開) .... 宇宙世紀0093の「第2次ネオ・ジオン戦争」
劇場版『機動戦士ガンダムF91 』(1991年公開) .... 宇宙世紀0123の「クロスボーン戦争」
TV シリーズ『機動戦士Vガンダム』(1993~94年) .... 宇宙世紀0153の「ザンスカール戦争」
こんなのなんですけど、私がいま夢中になっている『UC 』の時代設定は「宇宙世紀0096」。つまり、『逆襲のシャア』で語られる、長きにわたって繰り広げられていたシャアとアムロの因縁の対決に終止符を打つこととなった「第2次ネオ・ジオン戦争」、その数年後の物語ということになっております。
表を見ていただいておわかりのように、『(ファースト)ガンダム』~『UC 』のくくりと『F91 』と『V 』とのあいだには数十年のへだたりがあるため、一般的な認識としては『(ファースト)ガンダム』~『UC 』が「宇宙世紀シリーズ」の本体で、『F91 』と『V 』はそれほどつながりの強くない外伝のような扱いになっているのではないでしょうか。まぁ、私たちの時代に置きかえてみても、日清・日露戦争のことを「ちょっと昔の過去」としてとらえている人はそうそういないですよね。
さて、そういう時間関係になっているため、行って見れば現時点での「宇宙世紀シリーズの総決算にして最終章」というとらえ方もできるこの『UC 』は、それまでのシリーズ作品に登場していた名キャラクターたちが再びなんらかの形で顔や名前をちらつかせてくれるファンサービスたっぷりの、それでいて小説家・福井晴敏の腕がブンッブンに振り回された渾身の大戦記となっています。
と言っても、私はいま第6巻をやっと読みきったところで、作品そのものは単行本にして全10巻。まだまだお話は続くんですよねぇ。
いや~、読み始めるのがだいぶ遅れてしまいました。
だって、小説の『UC 』は2009年にとっくに完結しちゃってるんですからね! 今はもう、そのアニメ化作品が順次OVA リリース&劇場公開されている段階なんですって。次は5月に第5作が発表されるんでしたっけ? これは観に行かなきゃなぁ。
この『UC 』で活躍する、以前のシリーズ作品に登場した経験のあるキャラクターのうち、最も重要な立ち回りを演じているのは言うまでもなく、物語の序盤で「オードリー=バーン」という偽名を使ってさっそうと現れた謎の少女です。
いや、謎の少女っつったって、小説の第1巻を読んだ時点でもう、それまでの宇宙世紀シリーズをかじったことのある人だったら、正体が誰なのかはすぐにわかっちゃうんですけどね....
そう、『UC 』の世界で若干16歳、ショートカットにした明るい栗色の髪の毛に碧眼のかんばせを持つこの娘さんの正体は、宇宙世紀シリーズ全体に絶大な影響をおよぼす一大勢力「ジオン公国」の最高権力を掌握していた一族・ザビ家の最後の末裔「ミネバ=ラオ=ザビ」!!
ご存知の通り、ジオン公国そのものは『ファーストガンダム』の時代に一年戦争の敗戦によって崩壊してしまいましたが、その復興をもくろむ残党勢力は『UC 』の時代にいたるまで宇宙各地に厳然と存在していたのです。そういった面々や、それを支配しようとする地球中心の「地球連邦」勢力、その双方にとって、ミネバという「ジオン残党の錦の御旗」にも「地球連邦軍の最大級の人質」にもなりうる存在は、最もその動向に注目するべき要注意人物となっていたのです。16歳のみそらの娘さんがのう....
このミネバさんなんですけどね。私は本当に大好きなんですよね~。
いいキャラクターしてるじゃないですかぁ。普段はわがままばっかり言いまくってあのハマーンさまをさんざんに振り回すおてんば姫だけど、実は意外としっかりもの。アイドルになりたいんだけどいつも唄うのはゴリッゴリの演歌だ、なんてねぇ~。
....え? 誰だそいつって? そんな奴、ミネバ様じゃない?
あぁ!! 訂正します、私が好きなのはミネバ様じゃなかった!
「ミネバ=ザビ」じゃなくて、「みねばざび」!! 「みねばざび」さんのファンだったんですよ~、わたくしは!
私がかつて、少年時代に大好きだった謎の少女「みねばざび」。
彼女のことを回想するためにはまず、ガンダムサーガ本編におけるミネバ=ザビの来歴を振り返ってみなければなりません。
『UC 』で16歳に成長したミネバ=ザビ(オードリー=バーン)がその姿をあらわすまで、彼女の消息は『ZZ 』における「第1次ネオ・ジオン戦争」の終結以降、正史の中では杳として明らかになることはありませんでした。宇宙世紀0079年9月2日に誕生したミネバ様(ただし、安彦良和のマンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では宇宙世紀0078 生まれになっている)は、第1次ネオ・ジオン戦争の時には8歳だったということになるのですから、それ以降の8年間、彼女の行方はまったく「不明」のままとなっていたのです。
しかも、有名な話ですが『ZZ 』の終盤、地球連邦軍がハマーン政権崩壊後のネオ・ジオン宮廷を占拠した時に確保された少女は「ミネバ=ザビそっくりの影武者」だったということが判明しており、ということは、ミネバ様ご本人は『Z 』で語られた「グリプス戦争」から始まった一連の抗争の中の「どこかの時点」で替え玉とすりかわってしまっていた、ということになるのです。
有力な説としては、グリプス戦争終結時に失踪したシャア=アズナブルがなんらかの策をもってミネバ様を確保して連れ去ったか、もしくはザビ家摂政ハマーン=カーンにその保護・教育を託されたかしたのではないかというものがあるのですが、これも果たして本当なのかどうか....真相は薮の中です。
ともかくはっきりしているのは、『Z 』と『ZZ 』に登場した時点でのミネバ様(か、そのそっくりさん)はまごうかたなき7~8歳のガキンチョ!! その「因縁深い王家の末裔」といった重すぎる存在意義をになうもへったくれもない、なんにも知らずに傀儡になるしかなかったお子ちゃまだったということなのです。
これは歴史ドラマのキャラクターとしては実に哀しいことです....あまりにも自分がなさすぎて、ヘタしたらTV シリーズの『ZZ 』全47話ぶん丸ごと「出演~、なしよ。」なのかも知れない扱いになっちゃった! ギャラは出るのか~、ギャラは!?
純然たる女児だったのでかわいいことはかわいかったのですが、これじゃあザビ家の末裔としてあまりにも不憫すぎる....
こういった無念さもあってか、16歳になったミネバ様は『UC 』で非常にしっかりした自我を持った娘さんとなって活躍しており、「ザビ家の血統ここにあり!」といった風格をも兼ね備えた人物になっています。
ただ、こういった外部に対する気負いの中にも、たま~に若者特有の「もろさ」というか、圧倒的な経験のとぼしさからくる思い込みや苦悩の表情を垣間見せるういういしさがあるからいいんですよね~! さすがは福井晴敏。いいお仕事をされとりますなぁ。
ま、とにかく、こういった経緯で『ZZ 』の放送終了以来、実世界ではなんと約20年ぶりにガンダムサーガの正式作品『UC 』に登場することとなったミネバ=ザビ。
作品の中でも、10代前後の8年間という重要な時期を人目はばかる深窓で過ごすこととなった彼女なのですが、その間はいったいどんな生活を送られていたんだろ~か!?
これまた多くの憶説によって、「シャアと生活をともにしていた」「木星に潜伏していた」などと語られることの多い部分なのですが、私は声を大にしてこう言いたい。
ミネバ様は『みねばざび』とその名をあらため、SD 世界に潜伏しながらお笑いの腕をみがいていた!!
私が見たてた、ミネバ様の潜伏先はこちらです。
『爆笑戦士! SDガンダム』(原作・佐藤 元 1987~98年 講談社『月刊コミックボンボン』連載)
そうなんです、また『コミックボンボン』なのよねぇ~!!
私が『コミックボンボン』で育った人間だったということは、去年の9月ごろにウダウダやった、100円ガシャポンの「バンダイ SDホラーワールド」に関するつれづれの時にもさんざん話したかと思うのですが、ここでも出てくるんだなぁ~、ボンボンが。
一説によると、「おふろによくいる女の子キャラといえば?」とたずねられた時に、「しずかちゃん!」と答える人間は「コロコロコミック軍」に所属しており、「ぷる!」と答える人間は「コミックボンボン軍」に所属しているという....そしてどちらも、この現代社会では世間の冷たい視線を浴びかねない危険性があり肩身がせまい。
まぁそれはともかく、私がここまで『爆笑戦士!』なるマンガに登場するみねば様に注目してしまうのはなぜなのか。
単なるパロディマンガじゃないのって? いやいや、そうじゃないんだよなぁ....
この『爆笑戦士! SDガンダム』にかんするいろいろな思い出と考察は、また次回にいたしましょ~。
これまた懐かしい話しになっちゃうなぁ。
♪ うみいぃはぁよぉ~おぉおぉおお~!! うみいぃはぁよぉお~!!
雨が降ったりして天候はすぐれないのですが、なんだか気温は上がってきたような気がしますね。春も近いんですのう....
先月ぶんの「短観」でもちょっとだけ触れたのですが、最近はず~っと、福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC (ユニコーン)』を読んでいます。いまさら!? いまさらなんですよねェ~。
あまりにも広大すぎる、日本を代表するカルチャーコンテンツ「ガンダム・サーガ」!!
その中でも、同じ時間軸の中で約100年間の大河ドラマが展開されていく「宇宙世紀(UNIVERSAL CENTURY)シリーズ」。いわずと知れた、世界アニメ史上に残る名キャラクター「シャア=アズナブル」や「アムロ=レイ」、「カミーユ=ビダン」や「ハマーン=カーン」といった面々が登場する一連の物語群で、TV シリーズでいう『機動戦士ガンダム』『Zガンダム』『ガンダムZZ』と、それにつらなる劇場版や番外編OVA シリーズなどがそれにあたります。
別にガンダムサーガ全体のガッチガチの愛好家でもないわたくしですので、説明をごくごく簡単に済ませていただきますと、このシリーズでいう「宇宙世紀」とは、「地球人類が人口の激増に対応するために、宇宙空間に建造した複数の巨大居住施設『スペースコロニー』に移住するようになってから使用した暦」のこと....で、意味わかりますかねぇ? 要するに、たとえば「ガンダムサーガ」でいう「宇宙世紀0080(ダブルオーエイティーと読みます)」が、具体的に現実世界の「西暦2012年」から見て何年後の世界なのかはわからないという、実にべんりなシステムであるわけなのです。
『鉄腕アトム』や『北斗の拳』のように、「実際にその時代になったけど....空とぶ車もねぇしハルマゲドンも起こってねぇなぁ。」という空虚感が生まれない、近そうで遠い逃げ水のような「宇宙世紀」なんでございますねぇ。
ガンダムが大好きな方にとっては最低限の基礎知識になっちゃうんですが、「宇宙世紀シリーズ」を構成するおもな作品の作品中の時間軸は以下の通りになっとります。
TV シリーズ『機動戦士ガンダム』(1979~80年放送) .... 宇宙世紀0079の「ジオン一年戦争」
TV シリーズ『機動戦士Zガンダム』(1985~86年放送) .... 宇宙世紀0087の「グリプス戦争」
TV シリーズ『機動戦士ガンダムZZ』(1986~87年放送) .... 宇宙世紀0088の「第1次ネオ・ジオン戦争」
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年公開) .... 宇宙世紀0093の「第2次ネオ・ジオン戦争」
劇場版『機動戦士ガンダムF91 』(1991年公開) .... 宇宙世紀0123の「クロスボーン戦争」
TV シリーズ『機動戦士Vガンダム』(1993~94年) .... 宇宙世紀0153の「ザンスカール戦争」
こんなのなんですけど、私がいま夢中になっている『UC 』の時代設定は「宇宙世紀0096」。つまり、『逆襲のシャア』で語られる、長きにわたって繰り広げられていたシャアとアムロの因縁の対決に終止符を打つこととなった「第2次ネオ・ジオン戦争」、その数年後の物語ということになっております。
表を見ていただいておわかりのように、『(ファースト)ガンダム』~『UC 』のくくりと『F91 』と『V 』とのあいだには数十年のへだたりがあるため、一般的な認識としては『(ファースト)ガンダム』~『UC 』が「宇宙世紀シリーズ」の本体で、『F91 』と『V 』はそれほどつながりの強くない外伝のような扱いになっているのではないでしょうか。まぁ、私たちの時代に置きかえてみても、日清・日露戦争のことを「ちょっと昔の過去」としてとらえている人はそうそういないですよね。
さて、そういう時間関係になっているため、行って見れば現時点での「宇宙世紀シリーズの総決算にして最終章」というとらえ方もできるこの『UC 』は、それまでのシリーズ作品に登場していた名キャラクターたちが再びなんらかの形で顔や名前をちらつかせてくれるファンサービスたっぷりの、それでいて小説家・福井晴敏の腕がブンッブンに振り回された渾身の大戦記となっています。
と言っても、私はいま第6巻をやっと読みきったところで、作品そのものは単行本にして全10巻。まだまだお話は続くんですよねぇ。
いや~、読み始めるのがだいぶ遅れてしまいました。
だって、小説の『UC 』は2009年にとっくに完結しちゃってるんですからね! 今はもう、そのアニメ化作品が順次OVA リリース&劇場公開されている段階なんですって。次は5月に第5作が発表されるんでしたっけ? これは観に行かなきゃなぁ。
この『UC 』で活躍する、以前のシリーズ作品に登場した経験のあるキャラクターのうち、最も重要な立ち回りを演じているのは言うまでもなく、物語の序盤で「オードリー=バーン」という偽名を使ってさっそうと現れた謎の少女です。
いや、謎の少女っつったって、小説の第1巻を読んだ時点でもう、それまでの宇宙世紀シリーズをかじったことのある人だったら、正体が誰なのかはすぐにわかっちゃうんですけどね....
そう、『UC 』の世界で若干16歳、ショートカットにした明るい栗色の髪の毛に碧眼のかんばせを持つこの娘さんの正体は、宇宙世紀シリーズ全体に絶大な影響をおよぼす一大勢力「ジオン公国」の最高権力を掌握していた一族・ザビ家の最後の末裔「ミネバ=ラオ=ザビ」!!
ご存知の通り、ジオン公国そのものは『ファーストガンダム』の時代に一年戦争の敗戦によって崩壊してしまいましたが、その復興をもくろむ残党勢力は『UC 』の時代にいたるまで宇宙各地に厳然と存在していたのです。そういった面々や、それを支配しようとする地球中心の「地球連邦」勢力、その双方にとって、ミネバという「ジオン残党の錦の御旗」にも「地球連邦軍の最大級の人質」にもなりうる存在は、最もその動向に注目するべき要注意人物となっていたのです。16歳のみそらの娘さんがのう....
このミネバさんなんですけどね。私は本当に大好きなんですよね~。
いいキャラクターしてるじゃないですかぁ。普段はわがままばっかり言いまくってあのハマーンさまをさんざんに振り回すおてんば姫だけど、実は意外としっかりもの。アイドルになりたいんだけどいつも唄うのはゴリッゴリの演歌だ、なんてねぇ~。
....え? 誰だそいつって? そんな奴、ミネバ様じゃない?
あぁ!! 訂正します、私が好きなのはミネバ様じゃなかった!
「ミネバ=ザビ」じゃなくて、「みねばざび」!! 「みねばざび」さんのファンだったんですよ~、わたくしは!
私がかつて、少年時代に大好きだった謎の少女「みねばざび」。
彼女のことを回想するためにはまず、ガンダムサーガ本編におけるミネバ=ザビの来歴を振り返ってみなければなりません。
『UC 』で16歳に成長したミネバ=ザビ(オードリー=バーン)がその姿をあらわすまで、彼女の消息は『ZZ 』における「第1次ネオ・ジオン戦争」の終結以降、正史の中では杳として明らかになることはありませんでした。宇宙世紀0079年9月2日に誕生したミネバ様(ただし、安彦良和のマンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では宇宙世紀0078 生まれになっている)は、第1次ネオ・ジオン戦争の時には8歳だったということになるのですから、それ以降の8年間、彼女の行方はまったく「不明」のままとなっていたのです。
しかも、有名な話ですが『ZZ 』の終盤、地球連邦軍がハマーン政権崩壊後のネオ・ジオン宮廷を占拠した時に確保された少女は「ミネバ=ザビそっくりの影武者」だったということが判明しており、ということは、ミネバ様ご本人は『Z 』で語られた「グリプス戦争」から始まった一連の抗争の中の「どこかの時点」で替え玉とすりかわってしまっていた、ということになるのです。
有力な説としては、グリプス戦争終結時に失踪したシャア=アズナブルがなんらかの策をもってミネバ様を確保して連れ去ったか、もしくはザビ家摂政ハマーン=カーンにその保護・教育を託されたかしたのではないかというものがあるのですが、これも果たして本当なのかどうか....真相は薮の中です。
ともかくはっきりしているのは、『Z 』と『ZZ 』に登場した時点でのミネバ様(か、そのそっくりさん)はまごうかたなき7~8歳のガキンチョ!! その「因縁深い王家の末裔」といった重すぎる存在意義をになうもへったくれもない、なんにも知らずに傀儡になるしかなかったお子ちゃまだったということなのです。
これは歴史ドラマのキャラクターとしては実に哀しいことです....あまりにも自分がなさすぎて、ヘタしたらTV シリーズの『ZZ 』全47話ぶん丸ごと「出演~、なしよ。」なのかも知れない扱いになっちゃった! ギャラは出るのか~、ギャラは!?
純然たる女児だったのでかわいいことはかわいかったのですが、これじゃあザビ家の末裔としてあまりにも不憫すぎる....
こういった無念さもあってか、16歳になったミネバ様は『UC 』で非常にしっかりした自我を持った娘さんとなって活躍しており、「ザビ家の血統ここにあり!」といった風格をも兼ね備えた人物になっています。
ただ、こういった外部に対する気負いの中にも、たま~に若者特有の「もろさ」というか、圧倒的な経験のとぼしさからくる思い込みや苦悩の表情を垣間見せるういういしさがあるからいいんですよね~! さすがは福井晴敏。いいお仕事をされとりますなぁ。
ま、とにかく、こういった経緯で『ZZ 』の放送終了以来、実世界ではなんと約20年ぶりにガンダムサーガの正式作品『UC 』に登場することとなったミネバ=ザビ。
作品の中でも、10代前後の8年間という重要な時期を人目はばかる深窓で過ごすこととなった彼女なのですが、その間はいったいどんな生活を送られていたんだろ~か!?
これまた多くの憶説によって、「シャアと生活をともにしていた」「木星に潜伏していた」などと語られることの多い部分なのですが、私は声を大にしてこう言いたい。
ミネバ様は『みねばざび』とその名をあらため、SD 世界に潜伏しながらお笑いの腕をみがいていた!!
私が見たてた、ミネバ様の潜伏先はこちらです。
『爆笑戦士! SDガンダム』(原作・佐藤 元 1987~98年 講談社『月刊コミックボンボン』連載)
そうなんです、また『コミックボンボン』なのよねぇ~!!
私が『コミックボンボン』で育った人間だったということは、去年の9月ごろにウダウダやった、100円ガシャポンの「バンダイ SDホラーワールド」に関するつれづれの時にもさんざん話したかと思うのですが、ここでも出てくるんだなぁ~、ボンボンが。
一説によると、「おふろによくいる女の子キャラといえば?」とたずねられた時に、「しずかちゃん!」と答える人間は「コロコロコミック軍」に所属しており、「ぷる!」と答える人間は「コミックボンボン軍」に所属しているという....そしてどちらも、この現代社会では世間の冷たい視線を浴びかねない危険性があり肩身がせまい。
まぁそれはともかく、私がここまで『爆笑戦士!』なるマンガに登場するみねば様に注目してしまうのはなぜなのか。
単なるパロディマンガじゃないのって? いやいや、そうじゃないんだよなぁ....
この『爆笑戦士! SDガンダム』にかんするいろいろな思い出と考察は、また次回にいたしましょ~。
これまた懐かしい話しになっちゃうなぁ。
♪ うみいぃはぁよぉ~おぉおぉおお~!! うみいぃはぁよぉお~!!
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