【 海外の反応 】 ひまりさんの驚愕の演奏を一挙公開! 史上最年少優勝した世界的コンクールの軌跡を振り返ります!【完全翻訳版】
https://www.youtube.com/watch?v=L6o3nt3cyAQ
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ロスチャイルド財閥ー245 産業革命と鉄道事業 そしてナポレオン三世https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4a86405cc341370f0640381eb9e8fd83
からの続き
ロスチャイルド家が『動産銀行』との死闘を演じていた、この頃のヨーロッパは相次ぐ戦争の時代でした。
ナポレオン戦争の戦後処理から生まれたウィーン封建体制は良きにせよ、悪しきにせよ、ほぼ35年にわたってヨーロッパの秩序を維持しましたが、2月革命によって共和色の強い政権が誕生したことによって、再び風雲急を告げました。
始末の悪いことに産業革命によって各国は経済力をつけると共に、その製品のはけ口としての市場を奪い合うようになり、争いは容易に軍事衝突にエスカレートするようになってきました。
同時に人々の国家意識が高揚して、封建領主の土地に細分化されていたドイツやイタリアにも国民国家を求める機運が高まりました。
弱肉強食の不安定な政治情勢のなかで、人々がある程度の規模の国家にまとまる必要を覚えたためだったとも言えます。
ロスチャイルド家はウィーン体制の中では平和主義者であり、実際にその金融力で平和を画策することさえできました。
しかし新しい産業と資本家が次々と生まれる時代においては相対的に影響力を低下させ、とくにウィーン体制が崩れた後では、ロスチャイルド家そのものが存続のために戦わなければならないありさまでした。
戦争勃発を止めるロスチャイルドの神通力は、ほとんど通じなくなっていました。
こうした情勢下、始まったのがロシアのトルコ干渉に端を発したクリミア戦争(1853~56年)であります。 イギリス、フランスも参戦したこの戦争で、ロスチャイルド家はトルコ側に立って戦時公債の起債に協力しました。
クリミア戦争があった1853年は、ペリーが日本に来航した年です。 受験生は「嫌でござんすペリーさん」で年号を覚えましょう。
また、クリミア戦争も「嫌でざんすロシアさん、クリミア戦争」で年号を覚えましょう。
これはアヘン戦争があった時期で、米国も清相手に阿片ビジネスをしており、日本を開国させ、日本を燃料・食料補給基地にするのと、日本で商売しようとするアメリカの意図です。 これを企画したのは、ロスチャイルド・ロンドン家の代理人であるアーロン・パーマーが米国議会に提案し議会を通し、ペリーが選ばれました。私の本Blogのカテゴリー蘭・ペリー来航の真実に詳しく紹介しています。
ロスチャイルド財閥ー206 日本開国とロスチャイルド、そして二人のエージェントhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/11bb0b1f6ebbce1c2b64ac3e90cc4906
クリミア戦争に敗北したロシアは、シベリア鉄道を使って東アジアを侵略に来ました。 そして清の東北部(満州)と朝鮮半島を侵略。次は日本です。 一方、ロスチャルドがバックの大英帝国は、清との阿片戦争で奪えるものはすべて奪い、次は日本。
当時の世界覇権は、大英帝国vsロシア帝国。両者の権益がぶつかったのが我が日本です。 狡猾な大英帝国は阿呆な長州を金と女で篭絡し、大英帝国の代理人として明治政府にロシアと戦争させたのです。 これが日露戦争。
明治政府の戦争国債を購入してくれたのが、米国クーンローブ財閥のジェイコブ・シフ(ロスチャイルドの親戚)とロスチャイルドのロンドン家とパリ家です。 そしてロスチャイルドの軍事企業、アームストロング社とビッカース社から明治政府はお巨額の借金をし、大量の兵器。軍事物資・戦艦を購入。 この借金を完済できたのがバブルに浮かれる1980年代後半の事です。
日露戦争で日本の戦死者は9万人、大英帝国の戦勝者はゼロ。 そしてロスチャイルドのマネーゲームで、本当の勝者はロスチャイルド財閥と大英帝国であったという事です。これが明治維新と日清・日露戦争の真実。
話をクリミア戦争にも戻します。戦争は同家の望むところではありませんでしたが、阻止できないと見るやかねてからロシアのユダヤ人弾圧政策(ポグロム)に反発したしていたロンドン、パリの分家はそれぞれ総力を挙げてイギリス、フランス両軍の遠征費の調達を行い、トルコにも借款を行いました。
戦局はクリミア半島のセヴァストーポリ要塞の攻略に成功したトルコ英仏連合の勝利に終わり、ロスチャイルド家は久しぶりに大きな利益を上げました。
その頃、イタリア情勢も緊迫していました。 ローマ帝国滅亡後、イタリアと言ってもに当時はナポリ、サルディニア、パルムなど小さな国に分かれ、全体としてはオーストリアのハプスブルグ家の支配下にありました。
それらの小さな国々に次第に独立の機運が醸成され、フランスの支援を得てオー巣とリアと戦端を開くに至るのです。
・イタリア統一運動とイルミナティ、そしてアルバート・パイクの世界統一思想https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e83fd662e0eaf27127efa1b25eb6b1aa
これは、ロスチャイルド家にとっては極めて難しい状況でした。 何しろ同家はパリ、ウィーン、ナポリに拠点を構えているのです。
戦時国債の起債を引き受けることは、そのまま兄弟に宣戦布告するようなものです。
また、ロスチャイルド家はオーストリアの後押しでイタリア半島に鉄道を始めとする莫大な利権を持っていました。
だから、パリのジェームズもウィーンのサロモンの息子・アンセルムも懸命に衝突回避に奔走しますが、そのかいもなく戦争は始まりました。
ロスチャイルド家の家系図
その結果は歴史が示すように、反乱の鎮圧に出動したオーストリア軍が、革命応援のフランス軍に蹴散らされてイタリア半島全体に革命が広がり、ついにはガリバルディなどの革命軍の活躍によって、イタリア統一(1861年)となります。
ナポリ王国はこの革命の渦の中に消滅し、ロスチャイルドのナポリ分家もまた、運命をともにして没落していきました(1860年)。
このように、ヨーロッパおよび世界の近代史は、クソ面白くない教科書で勉強するより、ロスチャイルドの歴史で学ぶほうが、分かり易くて詳しいのです。 今日の欧米・ロシア・中東・中国・アジア・日本も、まだロスチャイルドの影響大きく受けていますので、ロスチャイルドで学ぶ方が正しく理解できます。
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ロスチャイルド財閥ー244 ロスチャイルドの平和工作
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e076fb7fdf245ac7bf69826bc075e57b
からの続き
ロスチャイルド家が国際金融の覇権を握ったこの頃のヨーロッパの際立った特徴は、啓蒙主義の実践と産業革命の発展です。
フランス革命は自由と人権尊重の啓蒙思想が民衆レベルに達したことの表れであり、イギリスに始まった産業革命はフランスやドイツに及んで、これらの国々の社会構造を根底から変えつつありました。
ウィーン体制に癒着する5兄弟は、これまでみてきたように国家事業を支える起債を主要業務にしていましたが、大陸ヨーロッパに産業革命が波及のをみて、してきたのをみて、各種産業にも目を向け始めました。
その一つが鉄道です。
鉄道事業
ジェームズ・ワットが大量生産を可能にするエネルギー源である蒸気機関を完成(1781年)して産業革命が始まったイギリスでは、続いて大量輸送のための蒸気機関車がジョージ・スティーブンソンによって考案(1814年)され、1830年、マンチェスターとリバプール間で初めて鉄道が走りました。
大陸ヨーロッパ諸国がフランスの7月革命に揺れていた頃です。 新しいことを始めるといつの時代でも否定したがる偏屈な政治家・企業経営者が現れます。
日本も1980年代に始まった第一次AIブームに完全に乗り遅れ、あれだけ世界を席巻した日本の産業界ですが、失われた40年を迎えてしまうことになってしまいました。
AI・ビッグデータ、ベイズ統計学、故障予知、そしてアジャイル開発
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・弁護士に代わって、AIーAI間の交渉(ANAC)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/980a25751e68c455291361d3eda88472
・基礎知識ゼロの文系でもすぐわかるAI(人工知能)の原理
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0ff4e449c62212bf348676a7a0c48b60
業革命都市マンチェスターと港湾都市リバプールを結んだ鉄道が大成功を収めると、事業家・銀行家の目の色が変わってきました。
当初、馬車をしのぐものなどあるわけがないと静観していたネイサンが、世間の余りのフィーバーぶりに興味をそそられて腰を上げたときには、もう他の銀行家にあらゆる利権を奪われていました。
しかし、ロスチャイルドの違うところはヨーロッパ中に情報ネットワークを持っていて、網を張っていたことです。
ネイサンは他の兄弟にイギリスでの鉄道フィーバーとその将来性について詳しく報告し、それぞれの国でいち早く鉄道建設の利権を確保して融資に踏み切るよう勧めました。
ヨーロッパ大陸初の鉄道は、ウィーン家のサロモン
これにまずオーストリアのサロモンが飛びつきます。 保守的なウィーンでは蒸気機関車が鉄の道を走る鉄道はいかがわしい怪しげなものと受け取られ、人々の「鉄の獣」に対する反発は初めのころのロンドン以上でした。
史から、サロモンはその性格さながらじっくりと調査し、着実に計画を進めて、1835年、帝国政府から鉄道事業免許を出得しました。 こうして、ヨーロッパ大陸発の鉄道はウィーンとボヘミア間、およそ96キロで着工されました。
続く鉄道事業に乗り出したのは、パリ家のジェームズ
パリのジェームズも負けずに、大々的に鉄道事業に乗り出しました。 まずセーヌ川沿いにパリとサンジェルマン間、そしてパリとベルサイユ間の鉄道を完成させました。
ついで、フランス北部の諸都市とパリを結ぶ北方鉄道の建設に取り掛かりました。この北方鉄道がロスチャイルド・パリ家最大の資産になっていきます。
このほか、ロスチャイルド兄弟はベルギーの鉄道建設に融資するなど、ヨーロッパの最新の基幹産業である鉄道にいたるところで関与しました。
これらの鉄道建設には莫大な資金を必要としましたが、そのための起債はロスチャイルド家の得意とするところであり、債券購入を一般に物珍しさも手伝って多数の民衆が押し寄せ、またも出し抜かれたライバル事業家たちは歯ぎしりしたのでした。
こうしてジェームズは鉄道王の名をほしいままにするようになりますが、この鉄道建設で一族が浴びせられた悪口雑言には、これまで以上に激しいものがありました。
最先端の事業に取り組むパイオニアの宿命であり、大金持ちに対する避け得ないやっかみであると言いきれないものがありました。
一族は「メッテルニヒの高利貸し」「反動の金庫」などと呼ばれて憎まれ、嫌われました。 これらの悪口は、競争関係にある事業家たちが無敵のロスチャイルド家をなんとか貶めようと言いふらしたものが多く、それがユダヤ嫌いのヨーロッパのキリスト教社会に広く流布しました。
今日でもフランスやドイツには一部露骨なユダヤ人差別があります。
実際、ロスチャイルド家の活動には鋼材の両面がありました。 例えば平和のために軍事公債の発行に応じないことで戦争を阻止して平和主義者を標榜したとしても、
ロスチャイルド財閥ー244 ロスチャイルドの平和工作
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反体制勢力の目からはロスチャイルド家の体制堅持の姿勢は、保守反動の権化でしかありません。 また同家がヨーロッパ規模で手広く行っていた国家相手の国際金融活動には、一方で健全な銀行の成長と産業資本の形成を阻害して、窒息させた「金融封鎖体制」といわれた所以です。
それでも鉄道への投資は、ロスチャイルド家が単ある国家と癒着した国際金融資本ではないことをしましました。
拘束で大量に輸送できる鉄道を敷設することによって、無意識のうちにせよ産業革命の恩恵をヨーロッパ中に広めました。
それは社会の変革を促して人々を,新時代へと運ぶ道でもあったと言えます。 それは同時に金融資本家から産業資本家へとロスチャイルド家が時代に合わせて徐々に体質を転換してゆく過程でもありました。
もし一族が釈迦の変化に気づかず、ウィーン体制の心地よさに漫然としていたならば、次に襲ってきたフランス2月革命(1848年)という民主化の大波にさらわれて、とっくに姿を消していたでしょう。
ロスチャイルド家に我慢のならないナポレオン三世と『動産銀行』(クレディ・モビリエ)
19世紀のヨーロッパの政治状況は、国民の意見を聞いて吸い上げる民主的な制度がなく、政治に社会の変化が反映されない、今日の未熟な発展途上国に似ています。
このため徐々に社会に蓄積された人々の変化に対する要求は、クーデターや革命という形で、ある日突然に暴力を伴いながら噴出します。
1848年の2月革命もその一つでした。 この革命はロンドンのネイサンの死(1836年)の後、パリのジェームズを中心に事業を行っていたロスチャイルド家にかつてない打撃をもたらすことになります。
ルイ・フィリップに代わって登場したルイ・ナポレオン(三世)は、ナポレオン・ボナパルトの甥で、ロスチャイルドがかつてイギリスやオーストリア側について偉大なる尊敬する叔父の名誉に傷つけたことを知っていました。
しかも大ナポレオンの没落後、復古ブルボン王朝、続いてオルレアン王朝にすり寄ったロスチャイルド家には我慢がならないと考えていました。
そこで対外的には、なおもロスチャイルドの力を借りなければならないこともありましたが、国内ではパリ家のジェームズ・ロスチャイルドを徹底的に干しました。
古い貴族と癒着したロスチャイルドのような金融業者に起債を頼む代わりに、公債を小口に分割して国民に購入を呼びかける一方、新しい銀行を創って、その株式の購入を国民に呼びかけたのです。
民主的な最初の銀行『動産銀行』(クレディ・モビリエ)は、上場されると一株500フランが3倍以上の1600フランにも急騰する大成功を収め、これに勇気づけられたナポレオン三世は次々と新しいタイプの銀行を創設しました。
これらの銀行に、折からイギリスに対抗して力を入れていた各種産業への融資を行わせるために、いよいよロスチャイルド家は出番が少なくなって、さすがのジェームズも苦戦を強いられました。
それよりも厳しい試練がウィーンのサロモンを襲いました。 パリの2月革命はもっとも封建的なオーストリア帝国を直撃して、広大な領地のあちこちで憲法制定を求める大胆な運動が始まり、ついにはおひざ下のウィーン市街でバリケードが築かれる革命が起きて、民衆は宰相メッテルニヒの追放をs毛びました。
メッテルニヒが亡命した後もサロモンは財産を守ろうとウィーンに留まっていましたが、まもなくハンガリーのロスチャイルド別邸が襲撃され、その騒ぎが再びウィーンに飛び火してハプスブルグ家も疎開するに及びついに逃げ出しました。
しかし逃れる先のフランクフルトも革命の熱気のなかにあって、長男アムシェルの守るロスチャイルド本家までが民衆の怒りの前に揺らいでいました。
こうしてウィーン体制の崩壊とともに、ロスチャイルド家も没落かと思われました。 実際、2月革命とその余波は、19世紀に一族を襲った最も深刻な出来事であって、政治的不安定は一族が発行した各国の公債を暴落させました。
ただ、ロンドン分家は幸いにして政治的な対立に巻き込まれておらず、苦境に立つ他の分家を助けることができ、一族は踏ん張ることが出来ました。
1850年7月には、フランス・ロスチャイルド家が建設していた北方鉄道が完成して、開通式が行われました。 その記念列車の貴賓席には瑠偉・ナポレオン三世がジェームズと席を並べていました。
いくらロスチャイルド嫌いとは言っても、当時の大事業はロスチャイルド家の金がなければ動かないという事を、まざまざと見せつけられる記念行事でした。
もし、公債だけを扱う国際金融業者であれば本当に息の根を止められていたかもしれません。 しかし、北方鉄道のような事業への投資によって、産業資本家の体質も備えつつあったロスチャイルド家は、新しい株式組織の銀行である『動産銀行』の挑戦を受け追いつめられると、
自らも株式組織の銀行を設立して、向け討つ形で壮絶に戦い、ようやく老舗の貫録をみせました。
『動産銀行』との死闘
ほぼ10年間、ロスチャイルド家が死力を尽くした動産銀行との戦いは、ドラマであり歴史そのものです。
ルイ・ナポレオン三世とその蔵相アシル・フィールの庇護のもとに。ッペレ-ル兄弟が1852年、人民のための銀行と銘打って設立した『動産銀行』は、人民が投資することもできる銀行だということで、フランス宙を興奮の渦に巻き込みました。
500フランの株がたちまち1600フランに高騰したことについてはすでに述べましたが、この成功に気をよくしたペレール兄弟は、鉄道、海運などそのころ勃興しつつあった産業に大々的な投資を始めました。
しかもフール蔵相の肝いりで、これまでロスチャイルド家がほぼ独占的に行ってきた公債の発行業務にまで手を伸ばしてきました。
エミール・ペレール、イサーク・ペレール、ヤコブ・ペレールのペレール3兄弟はポルトガル系のユダヤ人で、もともとはフランス・ロスチャイルド家と非常に親しい仲でした。
エミール・ぺレールは鉄道技師で、ジェームズは彼の協力でフランスで初めての鉄道を建設しました。その後、蔵相フールと組んで倨傲するようになったペレール兄弟は、そういうわけでロスチャイルド一族の手の内を知り尽くしており、それだけ手ごわい相手でした。
ロスチャイルド家を打倒して金融界の頂点に立とうとするペレール兄弟は、そのためには公債金融でも優位に立たなければならないと考えました。
外国公債の発行から、オーストリアの鉄道事業にも手を伸ばし、ロスチャイルド家に正面からの戦いを挑みました。
なんと、ロスチャイルド家の牙城ともいうべきオーストリアで、ペレール兄弟の『動産銀行』は1855年、同国の一部国有鉄道の払い下げを獲得しました。
これはオーストリアのパリ駐在大使と同国におけるロスチャイルド家の金融上のライバルであるジナ家と通じた隠密作戦の勝利でした。
続いて『動産銀行』は残りの国有鉄道の買収に動く一方、株を買い占めては一挙に放出する例のロスチャイルド一流にやり方をそっくり真似て同家の鉄道株を暴落させ、オーストリアの全鉄道を手中にしようと画策しました。
このとき、ようやくロスチャイルド家は立ち上がります。 ウィーンにその名も『クレディート・アンシュタルト』(動産銀行の意、フランス語ではクレディ・モビリエといいます)という、敵とそっくりの人民銀行を50万株発行して設立。
ペレール兄弟の『動産銀行』のお株を奪って兄弟が入手しようとした残りの国有鉄道をすべて買収してしまいました。
銀行の株のうち、5分の2はもちろん一族の持ち分でした。 オーストリア政府の内部はロスチャイルド家に有利に働いており、同家を陥れたパリ駐在大使はすでに更迭されていました。
ペレール兄弟にとっては、これがケチの付始めだったようです。 『動産銀行』にはまだまだ資金がうなっており、フランス国内ではジェームズのロスチャイルド家を圧倒していましたが、イタリアのサルディニアへの融資など海外の戦いでは一族の鉄の結束に、弾き返されました。
そして次第にフランス国内に撤退せざるを得なくなっていき、命取りになったのは瑠偉・ナポレオンのメキシコ遠征のために莫大な起債をしたことであります。
ペレール兄弟としてはリスクの高いメキシコに関わりたくなかったのですが、ロスチャイルドが受けない以上、帝政の金庫番としてはナポレオンの甥マクシミリアンが皇帝になったメキシコのために融資せざるを得ませんでした。
その投資金はマクシミリアンの処刑と共に無に帰して、『動産銀行』の信用もまた凋落しました。
ルイ・ナポレオンの信頼も失う状況の中で、ペレール兄弟は更に判断を誤り、プロシアとの戦争(1866年6月~7月)に乗り出したオーストリアの戦時公差を引き受け、その敗北と同時に公債は紙くずさながらに暴落しました。
新しい信用システムを武器にロスチャイルド家に果敢な戦いを挑んだペレール兄弟は、こうして最後の賭けにも失敗して消えていきました。 それはロスチャイルド家の恐るべき力を見せ付けた出来事でもありました。
『真のギャンブラーは負けるかも知れない勝負をしない!』
『何事も、失敗の原因の本質は無知、そして根拠なき思い込みと根拠なき楽観!』
Renaissancejaoan
(関連情報)
・ロスチャイルド財閥ー9 ウィーン体制
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/bdb88089d7be05f04ad603f308e78bfd
・ロスチャイルド財閥ー243 放たれた五本の矢
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・ロスチャイルド財閥ー244 ロスチャイルドの平和工作
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・【世界権力シリーズ】 ベネチアの黒い貴族 デル・バンコ一族
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哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
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共同インタビューに答えるオープンAIのサム・アルトマンCEO(米サンフランシスコ)
【シリコンバレー=渡辺直樹】米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は6日、対話型AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」の利用者が週1億人に達したと明らかにした。
今後は基盤技術を外部に広く提供し、AIのプラットフォーマーを目指す。ハードウエア参入やAIの次世代モデル「GPT-5」の開発にも意欲を見せた。
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オープンAIは6日、米カリフォルニア州サンフランシスコで初の開発者会議を開いた。チャットGPTの技術をベースに、外部の企業や技術者がより特定の専門分野や業界に特化したAIにカスタマイズできる取り組みなどを発表した。
アルトマン氏はメディア各社の取材に応じ、チャットGPTをカスタマイズし、外部企業のサービスと組み合わせることで「AIは非常に複雑なことができるようになる」と述べた。
人間の知的作業を担うAIについては、起業家支援に携わっていた時代を含めて「10年間待ち望んでいたものだ」と語った。
オープンAIはこれまでは自社でチャットGPTのサービスを提供していたが、今後は基盤技術を外部企業に使ってもらうことで対価を得るビジネスモデルに転換する。
すでに米国の「フォーチュン500」に含まれる企業の92%がオープンAIの技術を利用しており、利用料を下げて企業の導入をさらに促す。
オープンAIは米アップルの元デザイン責任者やソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長らと生成AIをより使いやすくする新たな端末を開発する会社を立ち上げる協議をしていると報じられている。
アルトマン氏は消費者向けのハード分野への参入について、「もしなにか驚くようなものがあればやりたい。新しい技術が登場するたびコンピューティングの端末は驚くべきものになっていくものだ」と述べた。
6日の開発者会議では最新の情報を学ぶとともに、より大量の文書を要約できるようにしたチャットGPTの基盤技術「GPT-4ターボ」などが披露された。今後はさらに高度な知性を持つ次世代AIモデル「GPT-5」の登場が期待されている。
アルトマン氏はGPT-5の開発について、「人々の期待を感じており、わたしたちもやりたいと思っている」とした上で、「時期についてはまだ決まっていない」と述べた。さらなるコンピューターのインフラや理論、科学的検証が必要だという。
オープンAIと資本・業務提携する米マイクロソフトはオープンAIの技術を使った企業向けのサービスを始めている。マイクロソフトとのすみ分けについては「明確な区分はない。両方が(販売を)やる」と話した。
かつてオープンAIの立ち上げに関与した米起業家のイーロン・マスク氏が自ら設立した会社で新たなAIを開発したと発表したことについては、「イーロンはイーロンで、彼に聞くべきだ」とコメントを避けた。
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日経記事 2023.11.07より引用