Renaissancejapan

哲学と宗教、財閥、国際政治、金融、科学技術、心霊現象など幅広いジャンルについて投稿しています

ウクライナのEU加盟交渉、年内開始に意欲 欧州委員長

2023-11-05 23:56:26 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


ウクライナ最高会議(議会)で演説するフォンデアライエン欧州委員長(4日、キーウ)=ロイター

 

 

【ブリュッセル=辻隆史】

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は4日、ウクライナの首都キーウの最高会議(議会)で演説した。同国がめざす年内のEU加盟交渉の開始を巡り「あなたたちの野心的な目標は達成できると確信している」と述べ、加盟国との調整に意欲を示した。

ウクライナは2022年のロシア侵攻後に加盟候補国となった。加盟交渉に入るためには経済面に加え、司法制度の改革や汚職対策の前進が必要になる。全加盟国の承認で決まるためハードルは高い。欧州委員会は8日に加盟に向けた準備状況に関する報告書を公表する見通し。


フォンデアライエン氏は演説に先立ち、ゼレンスキー大統領と会談した。会談後の共同記者会見では「多くの成果があった」「改革が進めば加盟プロセスの次の段階に進める」などと語り、協議前進に前向きな姿勢を強調した。

年内に加盟交渉を始めても、ウクライナがEUの法体系を取り入れて最終的に加盟が認められるには10年程度の時間がかかるとの見方がある。それでもEU、ウクライナの両首脳が交渉入りの政治目標にこだわるのは、戦闘の長期化で欧米の「支援疲れ」が目立つ場面が増えたからだ。

加盟交渉が始まれば、EUとウクライナの結束が強まり中長期の支援継続につながるとの期待がある。

米タイム誌は4日までに、ゼレンスキー氏が欧米の支援継続を求め奔走するなかで疲れ、ときには短気になっていると報じた。ゼレンスキー氏側近の話として「大統領は西側支援国に裏切られたと感じている」とも伝えた。十分な軍事支援が届かず、不満を募らせている可能性がある。

米NBCテレビは4日、米欧の当局者がウクライナに対し、ロシアとの和平交渉の可能性に関し協議を提案したと報じた。米政府高官らが明かしたとしている。


ゼレンスキー氏は4日の共同記者会見で、中東情勢の緊迫を受けウクライナへの関心が低下しているのは「事実だ」と認めた。米欧から和平交渉入りする圧力は受けていないと主張したほか「ロシアと交渉することはない」とも語った。


【関連記事】

日経記事 2023.11.05より引用

-------------------------------------------------------------

(参考情報)

・ロスチャイルド財閥ー232  イスラエル リクード政党とベニヤミン・ネタニヤフhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ee5fdc58baa8d5f63a3020e55ae772c8

・ロスチャイルド財閥-230 アメリカを操るイスラエルロビー・AIPAChttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a2d3149aa6cb24348d3a333e9f2f41d2

・ロスチャイルド財閥ー226 アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)とネオコンhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1c331c20783eeefd8d826780a5d38106

・ロスチャルド財閥ー229  裏の国際会議=ビルダーバーグhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4ce778f31927e7814c7591c08096bec0

・ロスチャイルド財閥ー222 スカル&ボーンズ(米国版イルミナティ)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/42763195526a62c0ca739f0f9f8ac3ee

  

★ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af41696ec05203f68b46d63b897e9b3d

★ロスチャイルド財閥ー224 Black Rock と親会社 Black Stone、そしてワシントンコンセンサスhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9e5f232ed05a223f6fabc318428554b7

 
★ロスチャイルド財閥-215 ロスチャイルド当主 ANAホテル(赤坂)でのプライベート会合https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/15e42c79348485224e0b9ae63ca899e4

 


ロスチャイルド財閥-242 アーヘン列国会議とRothschildの逆襲

2023-11-05 22:50:27 | 国際政治・財閥

 

 

 

ロスチャイルド財閥-241 ウィーン会議 王政復古
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a4ec2db957152b354e33c530468ea6f0

からの続き

 

 

ウィーン会議で旧勢力によるヨーロッパ支配体制が復活すると、老舗の業者は旧体制と組んで、新興のユダヤ人金融業者であるロスチャイルド家を排除しようと画策し始めました。

危機感を募らせた一族は、フランスからの各国の撤兵と共に戦争賠償金に分配を決めるアーヘン列国会議(1818年10月~11月、オーストリア、プロシア、ロシア、イギリス、フランスが参加)で、同家の命運をかけての反撃に出ます。

現在のベルギー国境に近いドイツのアーヘンで開催された列国会議は、ウィーン会議と同じように、日夜、社交パーティに明け暮れていましたが、ある日突然、異変の知らせに静まり返りました。

ヨーロッパ各地でフランス公債が暴落して、各国代表がパニックに陥ったのです。 肝心のフランス財政が破綻しては賠償金を取り立てるどころの話でありません。

それをあてにしていた各国の国家財政の見通しも立たなくなってしまます。 投資をしていた会議に出席していた貴族たちも青ざめて立ちすくみました。

 

それがロスチャイルド一族の仕業でした。 フランスに復活したブルボン家のシャルル10世は、起債や演奏賠償金をめぐる金融業務を、ロンドンのベアリング兄弟など古くからの名門銀行家に委託して、新興のロスチャイルド家を完全に無視していました。

さらにアーヘン会議でも参加国と名門銀行家たちがロスチャイルド家をのけものにしようと謀っているいることを知った一族は遂に堪忍袋の緒を切ったのです。

会議に出席していた二男のサロモンと四男のカールはよろっぱ各地の兄弟にアーヘンの許さざる状況を報告して、極秘のうちに各市場でフランス公債を買い込み、一挙に売り浴びせたのです。

この連係プレーに例の情報ネットワークが縦横に使われたことは、いうまでもありません。
このためフランス公債だけでなく他の公債もぐらつきだしました。

 

これだけの相場を動かせるのは莫大な資産を持つ、青のロスチャイルドしかいません。 アーヘンに集まっていた各国首脳と銀行家たちは、ようやく事の重大さに気づきました。

ロスチャイルド家の恐るべき力を思い知らされたオーストリア宰相メッテルニヒらは、アーヘンに来ていたサロモンとカールをパーティに招き入れ、商談を持ちかけて怒りを解いてもらおうとしました。

すると公債相場は次第に落ち着きを取り戻しはじめました。 こうしてヨーロッパ経済は破局を回避するとともに、新興の成り上り者として抹殺されようとしたロスチャイルド家は逆襲に成功して、ユダヤ人でありながら神聖同盟の銀行というべき不動の地位を築いたのでした。

いまは忘れ去られたアーヘン会議ですが、一族の間ではこの会議こそが天下分け目の戦いの場であったとして語り継がれています。

 

アーヘン会議後にはメッテルニヒ個人的に融資するなどロスチャイルドは一段と深く食い込みました。 このためハプスブルグ家のオーストリア帝国は、1822年、一族の5人兄弟はもちろん、兄弟の嫡子孫までを男爵とする布告を出し、貴族の紋章も許されました。 中央に赤い盾を刻み、5人兄弟の結束を象徴する5本の矢を握る図柄をあしらったロスチャイルド家の紋章が定められたのは、このときです。

 

 

 

 

 

(関連情報)

・ロスチャイルド財閥-9 ウィーン体制
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/bdb88089d7be05f04ad603f308e78bfd

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (1/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1f87a836a42cfdcf5bc18c8a5e212fe5

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (2/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/40a30f12de3651f13810a90405370238

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (3/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/47e334f8ba710639aefdcc8d7824f9fa

ロスチャイルド財閥-163  ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fedeabe97fbe342e880f7195d00dabec

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029

日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68

ゴールドマン・サックス ここまでの投稿記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b4c5b8ba383a38e0af1df7b1a477ea3

Black Rock ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ロスチャイルド財閥-241 ウィーン会議 王政復古

2023-11-05 20:52:15 | 国際政治・財閥

 

 

 

ロスチャイルド財閥-240 ワーテルローでの情報戦で財閥の基盤を築いたロスチャイルド
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7f2f01ab591c9d318a0f7bf1d9e37ff4

からの続き

 

オーストリアのメッテルニヒの主導で開催されたウィーン会議(1814年9月-1815年6月)が、ナポレオンに追われた旧体制の権利を回復したことにともない、貴族たちが旧領地に戻ってきました。

ロスチャイルド家はこれら絶対王政の国々に軍資金を調達したことから、その中枢に食い込むことに成功して、国境を超えるネットワークのアンテナはますます鋭さを増していきました。

 

ワーテルローの戦いでも力を見せたこのネットワークは、最初はナポレオン戦争で瓦解する前の神聖ローマ帝国に張り巡らされていた駅伝郵便組織を模倣してつくったものです。

郵便組織は代々。テュルン・タキシス家が世襲的に支配して、フランクフルトを一つの中心にヨーロッパ規模で事業を行ってきました。そこにマイヤーが金融支援を行い取り入り、集まってくる情報を密かに入手するようになったのが、そもそもの始まりといわれています。

これが縁でロスチャイルド家は神聖ローマ帝国宮廷銀行家になり、帝国中を自由に通行できる権利も獲得しています。

 

ロスチャイルド家は戦乱をかいくぐりながら独自の駅伝網を組織し、強化、スピードアップしました。19世紀はじめの頃の至急便でロンドンからナポリまで236時間(9日と20時間)という記録がありますが、ロスチャイルド家の馬車は168時間(7日)で走り抜けたといわれています。

素早いわr中ん位して情報はそのまま膨大な投機利益に直結します。

 

それぞれの国の外交官の報告よりもロスチャイルド家の情報の方が迅速かつ正確な事は知れ渡っており、有力な貴族は自らの親書の送付を同家に托すありさまでした。

それらの親書の内容は必要な時には極秘のうちに開封されて、ロスチャイルド家の機密情報に重みを加えました。それだけでなく、その巨富に裏打ちされたロスチャイルド家の情報ネットワークは、途方もない力を発揮してヨーロッパの政治を動かすまでになってゆくのです。

 

 

(関連情報)

・ロスチャイルド財閥-9 ウィーン体制
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/bdb88089d7be05f04ad603f308e78bfd

・【世界権力シリーズ】 タクシス家
https://www.youtube.com/watch?v=596efMMvdAY

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (1/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1f87a836a42cfdcf5bc18c8a5e212fe5

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (2/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/40a30f12de3651f13810a90405370238

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (3/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/47e334f8ba710639aefdcc8d7824f9fa

ロスチャイルド財閥-163  ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fedeabe97fbe342e880f7195d00dabec

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029

日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68

ゴールドマン・サックス ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b4c5b8ba383a38e0af1df7b1a477ea3

Black Rock ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ロスチャイルド財閥-240 ワーテルローでの情報戦で財閥の基盤を築いたロスチャイルド

2023-11-05 17:41:18 | 国際政治・財閥

 

 

ロスチャイルド財閥-239 ウェリントン将軍に軍資金を運ぶロスチャイルド
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/49e49b12c7101957d27ccdd02632c34f
からの続き



ロスチャイルド家の情報ネットワークはナポレオンの最後の戦争になったワーテルロー(英語ではウォータールー)の戦いでも見事な仕事を見せました。

ロンドンの金融街シティでネイサンが一世一代の大勝負に出て勝ったのです。乱世の計略に長けるロスチャイルド家は最後の最後までナポレオンを食い物にしました。


これについてはネイサンが合戦を自らっ守ったとか様々な伝説が流れていますが、その一つはこうです。

ワーテルローで、もしナポレオンが勝てばイギリスの命運は風前の灯となり、その国債は暴落して紙切れ同然になる。 反対にイギリスのウェリントン将軍が勝てばイギリス国債は暴落する。

歴史はどう展開するのか。 イギリス中が天下分け目ン闘いの行方を凝視していたとき、ロスチャイルド家の情報網が一早くナポレオンの敗北を知らせました。

 

1815年6月19日夜遅く、オステンド(現ベルギー)からウェリントンの勝利を伝えるため船に飛び乗った使いの者を20日未明、ドーバー海峡に出向和えたネイサン、ウェリントン将軍の飛脚よりかなり早く直ちにロンドンの証券取引所に向かいました。

取引所に姿を現したネイサンは、買には走らずに逆に売って出ました。その前のキャトルブラの戦いで、イギリスが負けたという情報で既に下落していた公債市場は、

ネイサンが売りに出たのを見て、”ウェリントンは負けた”と受け止めてパニックに陥りました。 相場は暴落の暴落を続けます。

そしてウェリントン将軍勝利のニュースがまさに広まろうとするとき、ネイサンは二束三文担った公債の買いに転じました。

 

これについては、ロスチャイルド家の伝書鳩がネイサンに誰よりも早く戦況を伝えたという説もあり、真相は霧の中ですが、いずれにしてもネイサンが誰よりも早くナポレオン敗北を知ってたことは確かのようです。

 

当時のロスチャイルド家は、ドーバー海峡に自家用の快速船を何隻も運航させていたほか、ドーバーとロンドン間に同家専用の早馬を置いていました。 このため、ネイサンは伝書鳩というよりは陸上ルートでいちはやく、ウェリントン将軍勝利のニュースを掴んでいた可能性が強いとみられています。

情報は金(money)、それこそがロスチャイルドの武器であり、繁栄の秘密でした。この賭けでネは、イサンは天文学的な数字の儲けを手にし、それがその後のロスチャイルド家の基盤となったとされています。

これびついて、パリ分家のギー・ド・ロスチャイルドは著作『ロスチャイルド自伝』(酒井傳六訳、原書1983年刊)で、伝説とは反対に、

「ロンドンの証券取引所の行った入念な調査は、ワーテルローの前または後のイギリスの公債の相場はいかなる変化儲けていなかったことが分かったので、ネイサンが打ったという大博打というのは完全な間違いであることが証明された」と書いています。

ナポレオン敗北を食い物にしたことを隠したいというフランス・ロスチャイルド家の当主としての意図的な記述なのかもしれませんが、これがギー男爵の間違いです。

 

ロンドン分家のヴィクター(三代目ロスチャイルド卿1910-1990)は、1982にネイサンに関する『偉大な男の影』という題の本を自家出版してワーテルローの戦いをめぐる伝説についても検討を加えています。

それによればイギリス公債は決戦前の56ポンドから、勝利が明らかになった週明けには60ポンドに急騰しています。 

値動きはそう大きなものではありませんが、ヴィクターはネイサンが代理店5社を総動員して底値で買い、高値で売ることによて伝説の100万ポンには届かないとしても、市場の規模の小さい当時としては空前の、それに近い大きな儲けを手にしたと見ています。

 

ネイサンは5人兄弟の仲では最も早く836年に60歳で亡くなっています。*この死については疑惑があるのですが、別途紹介したいと思います。

その死も伝書鳩でヨーロッパ中のロスチャイルド事務所に伝えられました。 残した遺産は500万ポンド、日本円にして280億円という事になりますが、当時の経済規模では気の遠くなるような金額だったようです。

ちなみにロスチャイルド家は、全体で19世紀中に4億ポンド(2兆2400億円)以上の富を集めたという推計があります。

 

また、ギーはロスチャイルド家が1813年~1830年の間にイギリス政府に27億フラン、フランス政府に11億フランを貸し付けたこと、パリ分家の創始者ジェームズがナポレオン戦争後に総額で120億フラン(今日のおよそ1兆2000億フラン、1フラン=20円換算で24兆円)に達するさまざまな公債を発行したことを明らかにしています。

こうしたロスチャイルド家の財布の大きさからもワーテルローをめぐるネイサンの大博打伝説はきえそうもありません。

ただ、一つ言えることは、真のギャンブラーは負ける勝負はしないということです。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (1/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1f87a836a42cfdcf5bc18c8a5e212fe5

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (2/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/40a30f12de3651f13810a90405370238

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (3/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/47e334f8ba710639aefdcc8d7824f9fa

ロスチャイルド財閥-163  ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fedeabe97fbe342e880f7195d00dabec

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029

日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68

ゴールドマン・サックス ここまでの投稿記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b4c5b8ba383a38e0af1df7b1a477ea3

Black Rock ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 


ロスチャイルド財閥-239 ウェリントン将軍に軍資金を運ぶロスチャイルド

2023-11-05 16:22:20 | 国際政治・財閥

 

 

ロスチャイルド財閥ー238 ナポレオンのプロシア侵攻とヴィルヘルム9世の資産隠し
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e5393c3584a8087bb961bf112f990844

からの続き

 

 

ナポレオンは知ってか知らずかロスチャイルド家を太らせるために一役買いましたが、これなどロスチャイルド家にとってはほんの小手調べくらいに過ぎませんでした。

その頃にはロスチャイルド商会の二重底の専用馬車が、同商会の青と黄色の旗をなびかせてヨーロッパ中を走り回っていました。 二重底のなかの積み荷は、例の暗号で書いた手紙であり、ときには現金や密輸品でした。


ナポレオンが世界制覇の野望に目がくらみロシアで冬将軍と戦っているころ、専用馬車はイギリスからオーストリアや、プロシアへの密書を運んで、ナポレオンへの反撃の準備に余念がありませんでした。

ロスチャイルド家の秘密のネットワークがそのまま失地回復を狙う反ナポレオン戦線の通信網になり、生命線になったのです。イギリスはナポレオンと戦うために同盟国に1500万ポンドの軍資金を用立てましたが、これもすべてマイヤーとその息子たちによって運ばれ、あるいは為替操作によって極秘裏に届けられました。

 

その中でも快挙は、ナポレオン軍を煙に巻いてポルトガルで反撃の機会をうかがうイギリスのウェリントン将軍のもとまで、80万ポンド相当の金貨を運んだことです。

これについては、ロンドンで金融業者としての地位を築いたネイサン自身が晩年、あるパーティの席上で、

「わが生涯で最高の仕事はは、フランスを経てウェリントン将軍のもとに金貨を送り届けたことであります・・・」と告白したことから見ても間違いのない事実と思われます。

その手法をはいつもの密輸ルートで白昼堂々ドーバー海峡を越え、金貨を敵の本拠地パリに輸送、それをパリに送り込んだ末っ子のジェームズがスペインの銀行のパリ支店などで手形にしてピレネー山脈を越え、軍資金に困窮するウェリントン将軍のもとに届けるという大胆極まりないものでした。

 

ナポレオンのパリ警備当局が金塊の動きを知らなかったわけではありません。 しかし、ジェームズが事前に根回しをして「イギリス政府が金(Gold)の流出を阻止しようとやっきになっている」と吹き込んだために、敵国イギリスを苦しめるとはあっぱれとロスチャイルドは褒められこそすれ、密輸の罪は問われませんでした。

ナポレオン側はまさかこの金塊が敵将軍の軍資金に使われることになろうとは思いもよりませんでした。 ナポレオンは大陸封鎖に失敗し、ロシア遠征にも挫折した後、武運に見放されて失脚してエルバ島に流刑となりました。

そしていったんは脱獄して1815年6月、ワーテルローでウェリントン将軍と戦いますが、敗北して100日天下に終わります。 しかし、ナポレオンはそれよりはるか前に、ロスチャイルド家との情報戦に敗れていたのです。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (1/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1f87a836a42cfdcf5bc18c8a5e212fe5

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (2/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/40a30f12de3651f13810a90405370238

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (3/3)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/47e334f8ba710639aefdcc8d7824f9fa

ロスチャイルド財閥-163  ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fedeabe97fbe342e880f7195d00dabec

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029

日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68

 

ゴールドマン・サックス ここまでの投稿記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b4c5b8ba383a38e0af1df7b1a477ea3

Black Rock ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー