帝国主義が活発になった19世紀末は、基幹産業と株式会社組織の資本が結びついて大産業資本となり、それが独占的な金融資本にに移行しつつあった頃です。
公債発行にしがみつく金融業者は、次々と没落していきましたが、ロスチャイルド家だけは時代の変化に敏感に体質を変え、順応していきました。
しかし、それはロンドンとパリ家のことで、ドイツのフランクフルト本家は、完全に乗り遅れました。ドイツでは統一ドイツ・プロシア帝国がベルリンに首都を置いたことから、
ベルリンが金融業の中心となり、産業とともに繫栄する資本家の時代を迎えますが、ロスチャイルド本家は、一族発祥の地であるフランクフルトから動こうとせず、また昔ながらの商売しかしようとしなかったので、本流から外れ、業績も悪化していきました。
ビスマルクは何とかロスチャイルド家をベルリンに呼ぼうと声を掛けましたが、本家の経営にあたっていたナポリ家出身の養子カールとヴルヘルムの兄弟は応じなかったお言われています。
これが1901年のフランクフルト本家の没落につながります。 政治、産業とともに生きる金融業界の潮流の変化は、それほど早いということです。
また、各分家がそれぞれ単独で商売をせざるを得なくなった国際情勢のせいでもあり、「離れ離れになるとききに、繁栄は終わるだろう」というスキタイの王の警告は、フランクフルト本家については正しかったことが分かりました。
フランクフルト本家の最後のロスチャイルドとなったヴィルヘルム(1828~1901)の娘、ミンナ(1857~1903)は1878年年、同じユダヤ人街出身の大銀行家マキシミアン・フォン・ゴールドシュミットと結婚していました。 フォン(Von)というドイツ語は英語でいう(of)です。 ですから、ゴールドシュミット家のマキシミリアンという事です。
たまに、世間知らずのYoutuber、子御回の場合は自民党参議院議員の青山繁氏が、SIEMENSは正式にはジーメンスではなくシーメンスというのだと知った被って投稿した時、ネット界でアホかと炎上したことがあります。 私もすぐに反応しました。 既に紹介したように、ドイツ語ではSは濁音になります。 だから、ドイツではSIEMENSはジーメンスと発音します。 そこで働いていた私が言うのですから間違いはありません。 まあ、ロマ自黄泉。英語読みしてシーメンスでも伝わりますけどね。
Salzburg音楽祭も、ザルツブルグ音楽サイト言うでしょ。 Salz(ザルツ)はドイツ語で塩の意味です。 ザルツブルグは岩塩がよく採れる地方だったのです。 本当に自民党の安倍派はア恥ずかしいばかりのアホばかりです。 知らなきゃ知ったふりして言わなければいいのにと思ってしまいます。
ただ、同じ安倍派でも松川るい議員は違いますよ。 彼女は、実家がお医者さんだったので、当初理Ⅲ志望で合格圏にいましたが、医者にしかなれない歩面白くないと東大法学部にに現役で入学・卒業したのです。 そして腐りきった日本政治に呆れ、何とかしたいと思い、安定した外交官の職を投げ捨て、政界に入ってきた人物です。5ケ国語堪能な元外交官で、外交官時代はインテリジェンスを担当し、ジュネーブでの軍縮会議は日本代表で参加した、世界の要人とも人脈のある、理系文系共に日本のTopクラスの頭脳を持つ天才です。
松川るい議員
エッフェル塔姐さんと、ディスりまくったのが、安倍・高市信者のリアルに前科を持つ文化人放送局の連中です。松川議員は少子化対策で成功したフランスの政治家にアドバイスに行ったのです。旅費も自費ですし、何も問題ないと思いますが、多くのメディアや反対勢力に煽られた阿呆の国民の前に、言い訳はしませんでした。 更に煽られるのが分かっていたからです。
私は何度も松川さんとは会ったこともあり、政治パーティやセミナーには必ず招待してくれているのでよく知っています。 ものすごく優秀な割には関西人らしく、偉ぶらずにまるで友達のように話してくれる、人柄も良い、気さくな方です。
マジに、政財界で、日本で女性初の総理大臣に最も近い政治家と言われる人物ですよ。 2019年夏には、安倍首相(当時習近平を国賓で招待し、ウィグル問題で国際社会から非難される中、真っ向から安倍さんの政策を否定しメディアで取り上げられました。 当時の松川さんは、自民党の外交部会の副会長です。
話をロスチャイルドに戻します。そしてフランクフルト家のヴィルヘルムの娘ミンナが、同じユダヤ人街出身出身の大銀行家であるマキシミリアン・フォン・ゴールドシュミットと結婚します。
そしてミンナが莫大な遺産を受けたことに伴い、ゴールド・シュミット銀行は、ゴールドシュミット=ロスチャイルド銀行と改名して、フランクフルト家はドイツ金融界の名門ゴールドシュミット一族の中で生き続けました。
ホテル経営など奔放な活動で、世界の金融業者にその名は知られ、1994年からEUのヨーロッパ議会議員(フランス選出)をしているジェームズ・ゴールドスミス(父親の代に改名)は、このゴールドシュミットの一族です。
ロスチャイルド財閥ー120 1901年フランクフルト家の消滅とゴールドシュミット家https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c12337605fd2b426c159d6a7ee15ff97
ハプスブルグ家の金庫番ともいわれたウィーン家は、やはり失敗したと言わざるを得ません。 健闘はしたもののオーストリア帝国(1867年からオーストリア・ハンガリー帝国)の消長と運命を共にすることになrからです。
ワデスドン館の主がイギリスに永住したウィーン家のフェルディナンドであり、1874年に亡くなった三代目アンセルムの遺産が入ったためにワデスドン館を完成することが出来たのは既に紹介しました。
ロスチャイルド財閥ー250 ナショナルトラストに寄贈されたワデスドン館https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8f4f1cf76bd65396fb3f15019ed5e4ad
兄たちが、このように商売を嫌ったため末っ子のアルベルト(1844~1911)が引き継いで、傍目にはウィーン家の隆盛は揺ぎ無いように見えました。
なにしろ、アルベルトは1887年、フランツ・ヨーゼフ皇帝から宮廷への参内を許され、社会的には父アンセルム以上に高い地位に立っていたからです。
格式の高いハプスブルグ家では高位の貴族になって四代を経過していること、キリスト教の洗礼を受けていることが参内の条件とされていましたが、特例としてロスチャイルドの宮廷出入りは認められました。 もちろん、ユダヤ人としては史上初めての破格の特例です。
しかし、オーストリア帝国は1886年にプロシアとの戦争で大敗して、中部ヨーロッパでの影響力をそがれてから、メッテルニヒの時代の勢いを失いつつありました。
イギリス、フランス、統一ドイツが国力を充実させるのをよそに、ハプスブルグ家は地方での反乱など政治的混乱を抑えるだけで精一杯というありさまで、その財政に関与するロスチャイルド家も保守的にならざるを得ませんでした。
そして気付いたときには、近代的な株式会社組織による産業資本全盛のヨーロッパの金融業の流れから外れていたのです。
(関連情報)
・ロスチャイルド財閥-9 ウィーン体制
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/bdb88089d7be05f04ad603f308e78bfd
・ロスチャイルド財閥ー120 1901年フランクフルト家の消滅とゴールドシュミット家https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c12337605fd2b426c159d6a7ee15ff97
・ロスチャイルド財閥-103 ジョージタウン大学とキグリー博士
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e588ec6b5d1d6325d7f8de8f01524e64
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