Renaissancejapan

哲学と宗教、財閥、国際政治、金融、科学技術、心霊現象など幅広いジャンルについて投稿しています

サードパーティークッキー廃止へ ネット広告効果半減も

2023-11-27 11:46:33 | AI・IT・サイバーセキュリティ・メタバース・NFT・ゲーム、


サードパーティークッキーの廃止は、テック大手の広告事業に有利に働く可能性がある=ロイター

 

ウェブサイトをまたいで消費者の閲覧履歴を共有する「サードパーティークッキー」の廃止が迫ってきた。プライバシー保護規制の広がりに押され、米アップルに続いて米グーグルも2024年後半にも自社ブラウザーで機能を止める。ネット広告業界は対応に追われている。



各国・地域の規制強化が圧力

「あらゆる代替手段を試す動きが広がっている」。博報堂DYホールディングスの西村啓太氏はネット広告業界の混乱ぶりをこう説明する。ネット広告の基盤技術として普及したサードパーティークッキー廃止の影響はそれほど大きい。

例えばある通販サイトで閲覧した商品が、全く関係のないサイトのバナー広告に繰り返し表示されることがあるのはサードパーティークッキーによるものだ。

利用者が気づかないうちに個人データが利用されているとして、日米欧の各国・地域は利用者の事前同意を必須とするなど規制を強めていた。

<picture class="picture_p1joxgt6"><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=638&h=531&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=664626de2c9d7f305629dc142a629f18 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1276&h=1062&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=ee00fdc084333323d9d00d90f29c5cf7 2x" media="(min-width: 1232px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=638&h=531&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=664626de2c9d7f305629dc142a629f18 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1276&h=1062&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=ee00fdc084333323d9d00d90f29c5cf7 2x" media="(min-width: 992px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=600&h=499&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=cfa28b559a59d65e548d0da9d1f4dad5 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1200&h=998&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=56a6e08bdc7f3189f40bd9c91657c235 2x" media="(min-width: 752px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=600&h=499&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=cfa28b559a59d65e548d0da9d1f4dad5 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1200&h=998&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=56a6e08bdc7f3189f40bd9c91657c235 2x" media="(min-width: 316px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=600&h=499&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=cfa28b559a59d65e548d0da9d1f4dad5 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4095863016112023000000-4.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1200&h=998&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=56a6e08bdc7f3189f40bd9c91657c235 2x" media="(min-width: 0px)" /></picture>

 

 

クッキーはサイト側が訪問者のブラウザー上に記録を残すための「メモ欄」に例えられる。訪問先のサイトが書き込むものは「ファーストパーティークッキー」と呼ばれ、メモの中身はサイト運営者によって保持される。

過去に訪問したサイトにIDなどの情報を入力しなくてもログインできる機能などに役立てられている。


一方、サイトに埋め込まれたバナー広告を配信したネット広告企業など、訪問先のサイトとは異なる第三者がブラウザーに書き込むメモ欄がサードパーティークッキーだ。異なるサイトが書き込んだ情報がネット広告を仲介するブローカーによって収集・分析され、利用者の属性や興味に基づいて配信する行動ターゲティング広告などに活用されてきた。

ネット広告に収益を依存しないアップルは17年に自社のブラウザー「サファリ」でサードパーティークッキーを制限する取り組みを始め、20年には初期設定で全面禁止した。ブラウザー「ファイアフォックス」を手がける米モジラ財団も同様の制限を始めている。


国内のパソコン向けブラウザー市場で6割を超えるシェアを握るグーグルも20年、自社ブラウザー「クローム」でサードパーティークッキーを廃止する計画を打ち出した。24年1月にまず利用者の1%について機能を無効にし、影響を評価したうえで24年後半から段階的に全廃する。


代替技術は精度に限界

「これから何が起きるのか」――。日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が23年10月に開いたオンラインセミナーでは、約300人の参加者がグーグルのクローム担当者に率直な疑問をぶつけた。基盤技術を失う広告主や媒体運営者の間では、同社の決定に困惑が広がっている。

24年後半には従来のようなブラウザー上の行動ターゲティング広告はほぼ不可能になる。ネット広告のブローカーだけでなく、広告枠を高く売りたいネットメディアやアプリ開発者などの間でも、代替技術を求める声が強まっている。


グーグルはこうした要望に応えるため、サードパーティークッキーに代わる「プライバシーサンドボックス」と呼ぶ仕組みを導入すると表明している。閲覧者の興味がある分野のデータをグループ化してブラウザー内に保存し、個人を特定できない形で関心に応じた広告を配信する仕組みだ。

 

 

ネット広告の仲介や分析を手がける企業の間では、利用者の同意を得た上で電子メールアドレスなどを暗号化した「共通ID(識別子)」を使う仕組みが検討されている。

ネットメディアが掲載している情報にあった広告を表示する「文脈マッチング」など個人を特定する情報に依存しない手法を探る動きもある。


いずれの手法も精度や広告効果には限りがあり、代替策としての決め手を欠く。場合によっては未成年者にアルコール飲料の広告を表示してしまう恐れもある。

ネット広告事業を手がけるfluct(フラクト、東京・渋谷)の佐藤裕之データ推進室本部長は「閲覧者に無関係の広告が増えるのは望ましくない」と警鐘を鳴らす。


グーグルの19年の調査では、サードパーティークッキーを用いない広告は、用いた場合と比較して広告効果が半減することが報告されている。個人データを駆使して高い広告効果を実現し、右肩上がりの成長を続けてきたネット広告産業は転換期を迎えている。



米英当局、テック大手の寡占に警戒

「サードパーティークッキー」の廃止によって多くのネットメディアが行動ターゲティング広告の基盤技術を失う一方、自社サイト上で利用者の行動履歴を収集・分析する検索サービスやSNS大手への影響は少ない。

プライバシーを保護する取り組みが、結果的にネット広告市場における寡占を強める懸念が浮上している。



 

 

米グーグルが代替策となる「プライバシーサンドボックス」の考え方を最初に表明したのは2019年。消費者のプライバシーを保護しながら行動ターゲティング広告の仕組みを維持する手法を整え、当初は22年までにサードパーティークッキーを全廃する計画を示していた。

こうした動きに待ったをかけたのが英国の競争・市場庁(CMA)だ。



「デジタル広告の競争を弱め、自社の市場支配力を強固にする恐れがある」と表明し、21年にグーグルが代替手段の中に自社に有利な仕組みを取り入れることがないか調査を始めた。

サードパーティークッキーの廃止によって行動ターゲティング広告の精度が下がれば、ネットメディアなどの広告枠の価値が落ちるのは避けられない。




一方、SNSや動画共有サイト上では今後も「ファーストパーティークッキー」を含む閲覧履歴の収集が続くことになる。

テクノロジー大手の多くは自社サイト上で広告仲介と媒体運営の両事業を一体的に提供しており、もともとサードパーティークッキーへの依存は少ない。CMAはネット広告市場におけるテクノロジー大手の優位性が高まる可能性に目を光らせる。



監視を強めるのは英国のCMAだけではない。米司法省は23年1月、グーグルがネット広告の配信事業で反競争的な行為を繰り返し、競合技術の台頭を阻止したなどとして、一部部門の分離を求める訴えを起こした。

データ分析支援の国内大手、インティメート・マージャーの簗島亮次社長は広告主の間では「自社データを使ってやれることはないかを検討する企業が増えている」と話す。


サードパーティークッキーの廃止は、テクノロジー大手への依存を抜け出そうとする動きにもつながっている。


(大豆生田崇志)


 


牛の耳にモーツァルト 牛乳甘く肉柔らか、品質向上期待

2023-11-27 01:25:03 | 商社・小売り・スーパー、食料・飲料全般、ビジネス・水・酒・穀物メジャー


モーツァルト牛乳」は乳脂肪分も通常の牛乳よりも高い

NIKKEI MJ

 

クラシックやジャズが流れる牛舎がある。音楽を聴かせると牛がリラックスし、牛乳は濃厚で甘く、牛肉は柔らかくなる効果を期待できる。既存商品との差を消費者にわかりやすく訴える手法は、内需が停滞する中で注目を集める。

酪農会社、グリーンファーム(兵庫県南あわじ市)の牛舎ではモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などが流れる。牛舎では100頭ほどの乳用牛が午前6時半ごろから午後8時ごろまで、モーツァルトの曲を聞いて過ごす。


木曽耕造社長は「牛たちはリラックスした様子で、あまり人も怖がらないようになった」という。生乳から作る牛乳は「特段に甘くなって、濃厚でありながらあっさりしている」と説明する。

乳製品販売を手がける淡路島牛乳(同)が2021年に「モーツァルト牛乳」として商品化した。鳥井俊広社長はクラシック音楽を聞くのが趣味。モーツァルトの楽曲は聴いた人へのリラックス効果が強いことを知り、自分の牛舎で試したという。

 



                               さつま福永牛は柔らかい肉質が特徴

 

昔、牛舎の横に車を止めて大音量でジャズを聴いていたら、牛がリラックスしているような様子をみせた感じがした」(同社担当者)。これをきっかけに、1998年ごろから牛舎で流し始めた。

牛舎にはクラシックも流すが、ジャズのほうが、おなかを出して寝そべるなどよりリラックスした様子を見せる。寝る時間が増え筋肉がつきにくくなったことで、肉がより柔らかくなったという。


同社はアニマルウェルフェア(動物福祉)の観点からも「牛へのストレスを軽減できて有効」と説明する。

エサにもこだわる。大豆やトウモロコシなどをいったん蒸す「炊きエサ」を使う。肉に含まれる脂の融点が下がり、口の中でとろけるような肉質になるという。


同社の担当者は「これからは世界に向けて、さらにさつま福永牛を売り込んでいきたい」と話した。

食肉の内需は高齢化や少子化で伸びしろが乏しくなっている。音楽をテコにした畜産の新たな品質改良は、海外の新たな需要確保につながる可能性を秘める。

(筒井恒)

 

 

 


ヨーロパの食文化  なぜワインには価値があるのか?【大人の常識】

2023-11-27 00:28:36 | ヨーロッパ・ロシア・中東・アメリカ全般、歴史・文化・食文化・芸術・建築


なぜワインには価値があるのか?【大人の常識】

https://www.youtube.com/watch?v=vAhbW6qbYyk

 

 

 

 

 

・ヨーロッパの食文化 ワイン-1
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/de8382ebbcb39f18fc746c3fa59c2b59

・ヨーロッパの食文化 ワインー2 コルク栓
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ac5b722df4ee45c2e1b1de0901311669

・ヨーロッパの食文化 ワイン-3 ハウスワインとテーブル
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9555ba777ddeceaa6cab3cd6c577bb6e

・ヨーロッパの食文化 ワインー4  ワインのエキスパート・ソムリエ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9bd2135e96f7a15db08afa79b452759f

・ヨーロッパの食文化 ワインー5  テイスティングというセレモニーhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9a7df6683894c65c3cd442b5b877b6e4

・ヨーロッパの食文化 ワインー6 乾杯(ア・ヴォートル・サンテ)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ece5430a9ecf1537ecc9ef0474eb9c81

・ヨーロッパの食文化 ワインー7  AOC(Appellation d’Origine Contrôlée)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2af52a8dff9fc765e82f937d77e7e323

 

 

 

(関連情報)

・ロスチャイルド財閥ー263 ロスチャイルド家が手掛ける世界のワインセット
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5c0faf518e8aee23c7f7b6fd1f824402

・ロスチャイルド財閥-262 世界一のワイン戦争 パリ家(ラフィット)vsロンドン家(ムートン)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/697e0d3b28b70a7224abe2ee9822e13b

 

・ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af41696ec05203f68b46d63b897e9b3d

・ロスチャイルド財閥-215 ロスチャイルド当主 ANAホテル(赤坂)プライベート会合https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/15e42c79348485224e0b9ae63ca899e4



・なぜワインには価値があるのか?【大人の常識】
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6994eb36368233577e993ee8a45cccf1