日記のようなもの

不思議に思うこと、思いついたことを記録しています。

ドア

2014-04-26 19:36:45 | 日記
ドアを開けると何が待ち受けているか分からない。キューブという映画の世界観だが、実際、毎日、家を一歩でればそこには安全なところなどない。
どこで何が、いつ起こるか分からない。確立的には大きな事故に出会うということなど、そうそうはない。それでも、何が起こるかは誰にも分からない。
単純に、明日、風邪を引いているかも知れないし、もっと重大な病気が見つかることもあるだろう。
私たちは、こういう世界に生きているのだ。
安全と思いがちな世界は、実はそうでもない。
幸せに見えている人でも、実はそうでもないこともある。外見からはそれが発見できないだけなのだろう。
自分自身のことでさえも、このことに気づかないままに過ごしている。
そして、ある日にドア一つあければ、見えていなかった世界が目の前に現れることになる。
私たちは、毎日その可能性の前に立っているのだが、多くの場合、平穏の日を送っているだけだろう。
世の中には、不安があるし、その不安はいつとも、何とも言えない。必ずやってくるものだが、その時に至るまでは分からない。ドアの一つ先には何が待ち受けているだろうか。

この不安の正体が何かを私たちは見つける必要があるのだろうと思う。
一つに執着だろうか。私自身へのプライドだろうか。最終的な死であろうか。
その時々を生きるのが私だが、その先を見るのも私であるし、過去を覗くのも私だ。そして他人と私を比較しているのも私だ。自分を誉めようとしているのも私だ。永遠と私であるのだが、これが不安の正体なのだろうか。

何もしないことの不安。何かをしない時の焦燥、あせることなど何もないのだが。
これが、ドアの先にあるのかもしれない。

ブラ1感想

2014-04-20 17:28:09 | 日記
ヴァントのブラームス全集を聴いてみた。
第1番は、ちょっとびっくりのテンポとその変化でティンパニの鳴らし方も大きめだ。
普段聞いているカラヤンのブラ1からすると、全然ちがう。良いのか悪いのかというと、やはりカラヤンの方が良いとは思う。
他の2~4番については、どれも良い。ベルリンフィルと違って北ドイツ放送響は、コンパクトな楽団なんだろうか、ホールの音響の違いなのか。柔らかい音がして耳にやさしい感じがある。
SACDで聴いているので余計に柔らかいのかも。
ヴァントの特徴なのかよく分からないが、どの音もよく見える感じもあるし、録音もとても良い。
4800円くらいで購入したが全集なので、お買い得と思う。

なお、初めてブラ1を聴く人は、カラヤンやラトルの全集の方が良いだろう。ブラ1は、録音が多少悪くても良いのなら、カラヤンのロンドン公演が最高だと思うけど、音質も含めて考えるとカラヤン晩年のベルリンフィルのものが1番いいかとも思う。

おすすめブラ1
カラヤンベルリンフィルロンドン公演 音質やや悪い。演奏が凄い盛り上がり。
カラヤンベルリンフィル 晩年の全集より 音質良い
小澤・サイトウ記念 ニューヨーク公演 ハイレゾで聴けるので音質は最高。演奏も燃えている。
ザンデルリンクドレスデンも、とてもいい。
残念だが、ヴァントのものは変わっているので、慣れがいるのかも知れない。

なんとなくだが、日本を愛してくれたカラヤンのブラ1が、私は好きだ。晩年のものほどよいように思う。