私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ムネアカナガタマムシ Agrilus imitans :ごみ捨て散歩楽し!

2023-06-10 09:28:13 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年6月10日(土)

ムネアカナガタマムシ Agrilus imitans



20230608  10mmほど

ほぼ日本全土の平地にいるナガタマムシ亜科のタマムシ。
成虫はハルニレやエノキの葉を、幼虫はその枯れ木を食べ、西日本に多いそうだ。
ハルニレやエノキなら、近くにたくさん生えている。

2年前、日々のごみ捨て係を全うしてるとき、目の前のエノキの葉にいて・・・
記録しようと近づいたとたん、プ~ンと飛ばれ、悔しいまま時は過ぎ・・・

曇天のこの朝、ごみ捨て場近くのクズの葉にタカラダニ類を背に止まってて


この一枚を手元に残し、またまた飛んでいかれて・・・
コイツ、敏捷にすぐ飛んでいくそうなのだ。
ゴミ袋を置き場にしまって、再び探すことにした。
「いたっ!」
もうカメラは使わない、生ごみ水切りネットをポケットから取り出し、そっと捕まえた。

家の冷暗所にしばらく置き、動きを鈍くしてから、撮影。
何かの縁だ。
タカラダニ類は取っておこう。


ケヤキナガタマムシ Agrilus spinipennis にとても良く似てるけど
ケヤキナガタマムシでは上翅先端が注射針のように細く尖り、頭部も赤くなる場合が多く
コイツは先端が尖ってなくて頭部も黒い。
また、私のごみ捨て場周辺にケヤキは生えていないので、ほぼムネアカナガタマムシでいいと思う。

ま、何年もごみ捨て係をさぼらず、ついでに周辺の生き物観察を続けてきたご褒美なんだろう。
さ、ハルニレまで数十mだ。
タカラダニはもうついてないから楽なはずだよ。

飛んでってごらん!

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マスダクロホシタマムシ Lamprodila vivata :渓のほとりの葉の上に

2023-06-04 09:46:35 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年6月4日(日)

マスダクロホシタマムシ Lamprodila vivata

20230531  8mmほど

墓参り後の里山散歩。
ナガニジゴミムシダマシを見つけ、渓のほとりをルンルン気分で歩く。
「コイツは何?」後ろを歩いてた兄貴の指さす葉の上にコイツがいたっ!
初見のタマムシだっ!
ちくしょ~! 兄貴もかみさんも(マオマダラタマムシ)見つけやがっ・・・
今にも逃げそうな位置にいて、撮影どころじゃない。
ポケットにいつも入れてる生ごみ用水切りネットで確保!

コイツと私の気持ちが落ち着いてから撮影だ!
桜の枯れ枝にLED照明をあてて撮影すると

やたらと赤橙色の光沢が増して、目で見てる感覚とは違う。

曇ってるけど、自然光で動き始めた様子を撮っていく。


よじ登るのに苦労してる時が撮りやすい。

〇内にある小楯板の形がハート型であり、黒い斑紋の数が少なく「マスダクロホシタマムシ」とわかる。
この小楯板が台形・五角形であり、黒い斑紋が多いと「クロホシタマムシ」だそうだ。

「よっこらしょ」とオーバーハングを越え


一息ついてる。


観察してると角度によって色が変化し、美しい。

本州・四国・九州に分布し、幼虫時はスギやヒノキの材を食べてるそうだ。

2800種というかつてない種数を掲載してる図鑑『学研LIVE 昆虫』をいつも名前調べに使ってるけど
その図鑑にさえ載っていなかったタマムシ。
幼い頃買ってもらった絵画のカラー図鑑の色彩豊かなタマムシたちの美しさは忘れられない。
そして、当時、図鑑から想像してた大きさとあまりに違う、小ささにも驚いてる。

今日は『虫の日』
虫メガネを手に近くの公園に出かけよう!

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クズノチビタマムシ Trachys auricollis :クズに一生を捧ぐ

2023-06-01 08:41:33 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年6月1日(木)

クズノチビタマムシ Trachys auricollis

20230514  3mmほど

夏が近づくと、ゴミ捨て場横に繁茂しているクズの葉でよく見かける。
この日ものんびりされていて


以前も紹介したのだけれど、あの頃は腕も悪く、デジカメの小さな対象物への機能もよくわからずボケボケ画像。
なので、再度チャレンジすることに。

真正面から


斜め横から


小さいごくありふれたタマムシも頭や胸は黄金色にゴツゴツしてて、なかなか美しいことがわかる。

クズの葉に卵を生み、幼虫は葉の中で暮らし、やがて蛹を経て、葉上に現れ、またクズの葉を食べる。
一生をクズの葉で過ごすのだ。
昆虫の仲間は、このようにホスト(食草)が決まっているケースも多い。

クズは繁殖力が強く、世界の侵略的生物ワースト100に選ばれるほど。
国内でも、少なくとも私が出かける里山では、クズ粉を利用する人も刈り取る人出もないまま、あちこちを覆っている。
だから、コイツは食うに困らない。
しかも、大繁殖しても誰も気にとめることもない。
うらやましい生活かもしれないなあ・・・なんて思ってたら

スタコラと葉の縁へと


翅を広げて飛んでった。


今日は、新しいPCでの試し書き

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シロオビチビサビキコリ Adelocera difficilis :カシ類の葉に

2023-05-28 10:39:14 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年5月28日(日)

シロオビチビサビキコリ Adelocera difficilis

20230526  3mmほど

カシ類にいるチビタマムシを探し、近くの里山散歩していて見つけた。
手にのせるとすぐ擬死(死んだふり)をする。

形も行動もタマムシやコメツキみたいだ。

カシの葉にのせ、マクロ接写


サビキコリみたいなフォルムだとすぐ思ったのに・・・
サビキコリ Agrypnus binodulus

20230428 15mmほど

こんな小さなサビキコリの仲間がいるわけがないと思い込んでて・・・
他の甲虫グループを探しまくって・・・

撮影も、擬死からよみがえるタイミングもピントが合わず・・・



結局2日間かけて、正体不明のまま。

もう一度サビキコリから始めようとしたら、すぐシロオビチビサビキコリと判明。
「西日本のシイやカシの葉にいる」ということ以外、確からしいことはわからない。

一般に、人間はとてつもなく大きな、あるいは小さな存在は目に入らないようにできているから
宇宙とかコイツとか、日頃相手にされる対象ではないのである。
小さくても宝石などの有価物やセアカコケグモなどの有毒生物なら強く意識するのだけれど・・・

ついでに、近くにいた
キクスイモドキカミキリ Asaperda rufipes

20230526  10mmほど

頂上にある広場で、得意技の「枝つかみなさい方法」を駆使し




コイツは2年前、家の近くでみつけた思い出のカミキリ↓
キクスイモドキカミキリかなあ?

あの頃は、虫のことなどほとんど知らないし、撮影もすったもんだ・・・
ま、今だに中古2000円ほどの安物デジカメだけれど、少しはマシな画像になったかなあ。

んで、コイツの和名少し違和感を感じるんだよねえ。
想像にすぎないけど、菊を愛でる日本人だから
栽培菊の害虫とされるキクスイカミキリ

がまず発見・命名されたんだろう。

人間の生活の邪魔になる生き物は小さくても意識するパターンなのかもしれない。

その後、よく似たコイツが見つかり、新種として命名されたんだろうね。
そうすると、キクスイカミキリに似てるから『キクスイカミキリモドキ』となるのが筋のような気がしないでもない。

ところが、カミキリムシとは異なる『カミキリモドキ』というグループがあるから、そうもいかないんだろうな。
となれば、『キクスイカミキリモドキカミキリ』が正確な表現になるのかもしれないけど、長すぎるしね。
つまるところ『キクスイモドキ』カミキリというあやふやなとこで納得してもらえんかなあ・・・
みたいなことになったんだろうか?

妄想や憶測、思い込み・先入観はいいことではないんだけどね。

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ダンダラチビタマムシ Trachys valiolaris :ナラ・カシの葉に

2023-05-07 07:58:42 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年5月7日(日)

ダンダラチビタマムシ Trachys valiolaris



20230504    4mmほど

『タマムシハンドブック』を手に、地元の里山散歩。
クヌギの葉にいたのを、ちょいと葉を失敬しおとなしくなってから撮影。
まだら模様が特徴的で、チビタマムシの仲間でも見分けやすい。

下手くそな私は、本来の撮影だと
カシ類の葉にいても


クヌギの葉にいても

安物デジカメだし、小さいし、ぶれるし、態勢が整わないことが多くて難しい。

小さいタマムシゆえにほとんど相手にされないだろうから
余計きれいに撮ってやりたいという気持ちが湧くからね。

おっ! 歩き出した。向き変えた!

ナラ・カシなどのドングリの葉をホスト(食草)とするそうだ。

ついでと言っては失礼なのだが
ヒシモンナガタマムシ Agrilus discalis

20230504  8mmほど

ケヤキやエノキをホストにするナガタマムシの仲間と、ハンドブックに書かれている。
なのに、コイツ、カシ類の葉で休んでいたのでパチリ!

我が家近くでもちょくちょく見かけて、数年前に紹介してる。
当時よりは撮影がちょっぴりうまくなったかも?

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