私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

魚へんに「トラ」で・・・後編+今年の回顧

2021-12-31 16:44:02 | アート・カルチャー
2021年12月31日(金)

詣(もうで)納めへと近くの荒神社へ。
大晦日だと、人もほんまにまばらで・・・
「1年の計は元旦にあり」と、願い事や決意を胸に初詣に行く習わしは盛んだが
「1年の結は大晦日にあり」と、感謝や成果を伝えに行くことがむしろ大切な気もする。

今年最後に出会った生き物は、アトリの群れ


「あ、鳥!」と思って、撮影しても枝の裏側がお好きみたいで・・・


さて、この1年殆ど釣りには出かけず、市内の散歩ばかりしてた。
新たに釣った魚種はわずか1種、ワカサギ。

『一魚一年』じゃわ~!

それでも、いいのだ。十分だ。
この事態下で、国や自治体・医学研究者の要請・感染防止対策を守りつつ
むしろ、地域のいろんな生き物との出会いを楽しめたのは収穫だったもん。

散歩がてらの生き物たちとの出会いから、今までとは違うつながりも生まれたし
いくつかの研究論文の手助けにちょっぴりなったこともあったしね。
つくづく『自分の地域を知ってってどんどん好きになってかないと、とてもじゃないけど他所様の地域のことなんて語れんわ』と思わされた1年だったなあ。

さておき、魚へんに「トラ」で・・・前編の続きだ。

③はカワセミで、というのが前編でのお話。


④は、釣り好き・魚好きなら当然知っとられるだろう。
そう!『オコゼ』

オコゼといえば、これまでタナゴ竿で釣ったのが
ハオコゼ(葉虎魚)


タモ網ガサで採ったのが
オニオコゼ(鬼虎魚)



これらを母体にしつつ『寅年』の体色遺伝子を組み込んでつくったキメラがこれ。


いやあ、絵筆を手にしたのは1年ぶりじゃわ~!

新種トラハオコゼ(寅派虎魚)と命名しよう!


もちろん、オコゼだから棘に毒がある。
刺されると、なぜか『甲子園に行って六甲おろしを歌いたくなる』という中毒症状が現れる。
気をつけなはれや!

などというくだらぬ話でしめくくることにして・・・
1年間ありがとうございました。
皆さん、良いお年を!

魚へんに「トラ」で・・・前編

2021-12-30 17:15:33 | アート・カルチャー
2021年12月30日(木)

今年で6年目、恒例となった「魚へんに干支」の漢字調べ。
(過去5年の魚へんに干支を知りたい人は👇でリンクするよ)
魚へんに「ウシ」で・・・

まず、「トラ~」と名のつく魚のうち、タナゴ竿で釣ってきたのは

トラフグ(虎河豚)


マトウトラギス(的虎鱚)


クラカケトラギス(鞍掛虎鱚)


他にも「トラ~」とつく生き物はたくさんいて
例えば、トラカミキリの仲間なんかがいる。

クロトラカミキリ(黒虎天牛・黒虎髪切)とか


ヨツスジトラカミキリ(四筋虎天牛・四筋虎髪切)とか


だが、しかし、But、いずれも「虎」
干支本来の漢字『寅』ではないし
何より「魚へんにトラ」でもないっ!

そこでだ。

まず、2通り漢字で表してみて・・・


いつものように、中国漢字の繁体・簡体にまで手を広げて調べたけんども・・・

残念なことに①はなく・・・


②はあるにはあったけど・・・
鯱と書いて『シャチ』じゃんっ!
あの海洋生物の生態系の頂点に立つ哺乳類のシャチじゃんっ!

タナゴ竿では釣れない、タモ網ですくえない、コンデジで撮れない・・・
シャチではしゃち(らち)があかないのである。

そこでだ。
あきらめの悪い私は、例年のように漢字を分解してみることに


③はあったんであるっ!
ただし、3分以内に闘い終えんといけんっ!
(そりゃ、ウオトラちゃいまんがな! ウルトラマンでっせ!)

さておき、正解の1つは「とある魚屋さんの名前」(どこまでふざけるっ!)

もう1つの正解は、コイツ


カワセミは翡翠・川蝉以外に「魚虎」とも表すらしいのである。

さあて、残りは④だっ!・・・ 続く

『小春 』俳句ポスト365:12月の俳句結果③

2021-12-29 17:18:41 | 俳句
2021年12月29日(水)

今年4月から松山市主催・夏井いつき選の俳句ポスト365はリニューアル。

初心者コースは、家藤正人さんが担当。
俳句の基本的なルールを含めて解説してる。

中級者コースは、夏井いつきさんが担当。
曜日ごとに『没(未掲載の選外)・類想(掲載された選外)・並選・佳作・秀作・特選』の順に発表される。

さて、今年最後の兼題は『小春(こはる)』

選外3回、入選4回の素人俳人「あたなごっち」
今回お気に入りができたんで一句入魂、投句した。

資源ごみの軽い金曜日は小春


句意の説明は要らんわなあ。
ま、ゴミ捨て担当の私は「資源ゴミ」の金曜が軽くて楽しい、というここ数年間の実体験・実感。

口語表現の「軽い」にしようか
文語表現の「軽き」にしようか、悩んだのはそれくらい。

ま、「資源ゴミ」という言葉が生まれたのは最近のことだから
より柔らかく普通にしようと、「軽い」に決めた。

例えば、「香り」を「かおり」と書くか、歴史的仮名遣いで「かほり」と書くか
なんてのもケースバイケースでしょ?
そんときの自分の感覚に合う方を選べはいいんだよね?

結果は、嬉しいことに『佳作』入選!

自分の体験で生まれたお気に入りの句が、評価されるのはいいねっ!
しかも、『佳作』入選は初めてだし・・・
今年の締めくくりに何となく気持ちがいい。

ただ、「ちょっと待てよ!」なんである。
どうにも入選句数が多いんだよね。

気になったら調べなきゃ・・・
チャチヤッとデータをコピペして、エクセル表計算すること約10分。

リニューアル後の平均的データとして・・・「浴衣」
評価がゆるめだった前回データとして・・・「蓑虫」
そして、入選句が多そうな今回データ・・・「小春」を比べてみた

ほらぁ~!

※今回の「秀作」「特選」は明日以降の発表のため、過去データに基づく推定人数です。

投句者のほぼ8割が入選してるやんっ!
・良い俳句が多かったのか?
・夏井さんが甘めに評価したのか? 
それはわからないけど、ともあれありがたいことじゃわ~っ!

夏井さん、多忙を極める生活、本当にお疲れ様でした。
お体をご自愛され、良き年を迎えられますように。
そして、来年もよろしくお願いいたします。

【冬の海】俳句生活『よ句もわる句も』:12月の俳句結果②

2021-12-28 16:38:23 | 俳句
2021年12月28日(火)

カタログハウス「通販生活」に月1回の『よ句もわる句も』という無料の俳句投稿コーナーがある。
月1回、俳人夏井いつきさんが『天』『地』『人』『佳作』と選外(未掲載)に選句してくれる。

今回の兼題は【冬の海】

11月に何度か海辺を散歩しつつ、感じた句を2句投句。

まずは、落選句から紹介じゃ~っ!
万物を沈めて澄めり冬の海


冬の海は、生物の活性も相当低く澄んでるもんな。
それをそのまんま詠んだ句。

続いて、『人』入選句
均衡を破る一手や冬の海

これ、将棋か囲碁の緊迫した場面を想像したように思うでしょ?
冬の海と緊迫した棋士たちとの取り合わせのように感じるでしょ?

ところがぎっちょんちょん、作者としては、そうではないのよ。

河口域で群れてる水鳥たちを撮影しようと・・・
デジカメを手にし前に向けた途端
それまで穏やかそうに水面にいた群れも

飛んでったり遠ざかったりする連中がやたらといて・・・

残ったホシハジロ


カンムリカイツブリのオス


メス


ユリカモメの若鳥なんかを

撮影してたら

なんか私の動作一つで一気に状況が変わっちゃったなあ、なんて思って・・・

ユリカモメの群れも遠く遠くでギャーギャー騒ぎ始めてしもうたし。


ま、何のことはない。
見たことをまんま句にしてみたら、何となく俳句っぽくなっただけなのでありました。

コフキ~&ハスジカツオ~:口吻のるつぼたち⑨

2021-12-27 17:29:40 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2021年12月27日(月)

目的のない外出は、ほぼひと気のない市内の散歩に費やした1年間。
生き物たちを探して撮りためてる写真から・・・

コフキゾウムシ 7mmほど

20210508

田畑と枝川に挟まれた小道を散歩中に出会ったゾウムシ。


このクチブトゾウムシ亜科の仲間は、どれもこれもよく似てて・・・
調べるのは大変かつおもしろい。
どうも上翅にある白斑の位置や形から初物のゾウムシ。

初物とすぐわかるよう撮影した生き物はエクセルで分類別に記録してて・・・
せっかくの機会だから、私がこの世からいなくなった後も『備後の生き物たち』をパワーポイントで紹介できるよう

みたいな形に整理してんだけどね。

いずれ知人にデータ渡すつもりだから、少しは何かの役に立つやもしれぬ。

ただ、パソコンにはりつく時間は1日2時間まで、と決めてる。
だから、なかなか整理が追いつかないまま。

ハスジカツオゾウムシ 15mm

も、この日の散歩で撮影してる。



これが過去データと比べてみると・・・
体色がかなり違ってて・・・


それはそれで記録に残しときたいと思ったりしてて・・・

歩けなくなってもデータ整理は延々続くんじゃないか?とか
その前にすっかりやる気をなくしちゃうんじゃないか?とか
万全なコロナウィルス対策が整い、またまた釣りやガサへと舞い戻ってんのちゃうか?とか
年の瀬だというのに、くだらないことばかり考えてるのであった。