私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

イチモンジチョウ Limenitis camilla:浅間より山里で

2024-07-12 09:33:53 | チョウ・ガの仲間
2024年7月12日(金)

イチモンジチョウ Limenitis camilla

20240629  30mmほど

友人と山里の神社周りを散歩中に出会った。
小雨交じりのためか、それとも老いたためか、くすんだヤツで


「あの蝶は?」と友人の問いかけに


「ボロボロになったサカハチチョウの夏型とちゃう?」ととんでもない間違いを答えてしまった。
サカハチチョウ夏型


帰宅後、調べなおしてイチモンジチョウと気付くが、友人へは伝えてないまま・・・

ユーラシア大陸東部・ほぼ日本全土に生息し、スイカズラなどをホストにしているそうだ。
と、ちょっと疑問がうまれた。

ほぼ本州にのみ生息する日本固有種アサマイチモンジとの関係はどうなのだ?
アサマイチモンジ

4年前、わが家周りのスイカズラやニラ畑によくやってきていたヤツだ。
そういえば、最近すっかり姿をみなくなったなあ。

2種の判別は、前翅に一文字に並ぶ白点の1か所の違いが分かりやすい。


それにしてもだ。
この2種、同じスイカズラをホストにしつつ、同所的・同時的に生活していながら
どのように種分化していったんだろう?
そして、なんでより都市近辺でアサマイチモンジに、より山里でイチモンジチョウに出会ったんだろう?
私のイメージの中では逆なのに・・・
なのに、わが家近辺でイチモンジに出会ったことはない。
たぶんない。
全部アサマだったと思うんだけどなあ・・・
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ウラキンシジミ Ussuriana stygiana :蜆蝶は難しい!

2024-06-26 08:58:35 | チョウ・ガの仲間
2024年6月24日(月)

ウラキンシジミ Ussuriana stygiana

20240614  開翅長20mmほど

この日、山道を散策中出会ったシジミチョウ。

ムラサキシジミや


ミズイロオナガシジミや


側溝で給水中のカラスアゲハに出会った後


雑木林のすき間に少しうす汚れたシジミチョウがいて


初見だからと撮影をくり返してもうまく撮れず、山道下ってたら・・・
葉の上にチョコンととまってるコイツを見つけた。


ホスト(食樹)はモクセイ科だそうだ。
また翅の裏側が金色だから「ウラキン」と名づけられたという。

そういえば、ウラギンシジミというヤツもいたなあ・・・と


過去データをほじくってみた。

キン・ギンそろうのはめでたいもんだ!
 
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イシガケチョウ Cyrestis thyodamas :30年以上もかけて

2024-06-15 09:12:37 | チョウ・ガの仲間
2024年6月15日(土)

イシガケチョウ Cyrestis thyodamas



20240611  開翅長50mmほど

沢沿いの山道散策中、カミさんが見つけた。
30年以上も前のこと、職場の窓ガラスに張り付き、仕事そっちのけなのに撮影がうまくいかなくて・・・
その頃、私の地域ではとっても珍しかったのに・・・
それから、チラホラ見かけるようになるも、ヒラヒラ落ち着きなく去ってくものだから
撮影はことごとく失敗したままだった。

この日、何度も何度も近くのどんぐり林に止まってくれたから、嬉しかったのだが・・・
よく考えれば、クロコノマチョウやナガサキアゲハなど南方種の蝶の分布域北上と同じように
コイツも地球温暖化の影響で、普通に見られる蝶になってるもんな。
撮影できなかったのは、一重に私が下手くそなせいだ。

少し歩くと数頭飛んでいて、ほら、道路にもとまってる。


な、なんと、カミさんの靴にもとまった。


私がプレゼントしたワークマン防水トレッキングシューズ1900円の靴にだ!

この靴、安価なのに極めて優れもの。
グリップも強く、クッション性も良い上に防水だから、少々の泥道なんかヘッチャラだ!
ただ、もう生産してないのかな?

と、もう1頭がカミさんのうなじにとまったっ!


「キャーキャー!とってとって!」と、カミさん騒ぐから
撮ってやった! 
たぶん、「とって」の意味は違うんだろうけど・・・

それにしても、このイシガケチョウたち、なかなか見る目があるなあ!
そして、30年以上も撮影できなかったのはなんだったんだろうなあ?

※追記:20240618 雨上がりの石崖にまさにイシガケチョウ!




一度、記録を撮ると、それまでの困難はどこへやら。
実に呆気なく撮れるようになるのはどうしてだろう?

コメント (4)
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ヒメキマダラヒカゲ Zophoessa callipteris :低地の里山にて

2024-06-08 09:17:55 | チョウ・ガの仲間
2024年6月8日(土)

ヒメキマダラヒカゲ Zophoessa callipteris

20240602  前翅長25cmほど

沢沿い散策中、ノイバラに止まってるタテハチョウの仲間を見つけ
とりあえず曇天の逆光側から高倍率ズームでパチリ!


はじめ、近所に普通にいるサトキマダラヒカゲと思い
次に、開いた前翅の斑紋から「コムラサキのメスか?」と思い直し
念のため、そっと近づいて接写撮影用デジカメで記録したら・・・

初見のタテハチョウだった。

帰宅後、調べるとヒメキマダラヒカゲ
西日本など温暖な地域では、標高1000m以高のブナ林の笹やぶによく見られるとのこと。

ええっ?
私が、この日歩いた沢沿いの山道は、どう大目に見ても標高500m未満だし、何よりブナ林などどこにもありゃしない。
たしかにクマサザだけはそこらに生えてはいたけれど・・・


身近でよく目立つ蝶でさえこういう出会いがあるからね。
地元でも知らないことばかりだよなあ。
やっぱり人間はもっともっと謙虚に生きなきゃいけないよね?
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ミヤマカラスアゲハ春型 Papilio maackii:深山ではない里に

2024-05-20 07:58:03 | チョウ・ガの仲間
2024年5月20日(月)

ミヤマカラスアゲハ春型 Papilio maackii

20240510 

里山散歩中のアザミにやってきていた。
ちょうど4年前の5月、カラスアゲハが吸蜜していた同じ場所のアザミに。

蝶には蝶の都合:巣ごもり散策中の生き物⑨

翅の鱗粉の配列が構造色なのか、角度によって美しく輝くのはどちらのアゲハも同じ。
でも、4年前と違ったのは2種をきっちり判別できるようになっていること。
深山(ミヤマ)ではない里山だけれど、ミヤマカラスアゲハだと確信してシャッターを切った。


その8日前、町はずれの渓沿いの山道に給水中のミヤマカラスアゲハを見かけていて


のんびり日光浴も・・・

人によっては「日本一美しいアゲハ」と呼んでいる理由もわかる気がした。

逆光だとすっかり色合いは変わる。

烏色のただ黒い揚羽だ。

今回、里山のアザミにもミヤマカラスアゲハがいることと
ミヤマカラスアゲハの後翅の裏面にはカラスアゲハにはない白帯()が見られることをしっかり学んだなあ。
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