私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ミミズハゼは水湧くところに の巻:夏の干潟の魚たち⑮

2017-07-21 06:52:29 | 夏の干潟の魚たち
ミミズハゼのたぶんオス


おそ松くんの名脇役チビ太に似ている。(頭の凹みを90°回転させてみよう)
少しブキミだ。

そしてたぶんメス


さらに若魚


だんだんカワイク見えてくる。
ミミズハゼという名前はミミズに似ているハゼだからなのだが、
私はコイツらが「み、水~っ!」と湧水を求めてるのも理由に挙げておきたい。(ザブトン1枚)

コイツらのグループは海水から淡水(井戸や洞くつなんかも)までいろんな所にすんでる。
何となくだけど、水が湧くような所が好きみたいなのだ。
ドウクツミミズハゼなんてのは死ぬまでに一度お目にかかりたいもんだ。

たくさんの種類がいて、まだ研究が十分に進んではいないらしい。

で、1年中汽水域で簡単に採れるこのミミズハゼを
なぜ夏の干潟の魚たちに加えたのか?

理由は3つ
1.夏の干潟の魚たちを14種類で終わりたくない。14という数字はなんとなくイヤだ。
2.いつ書いていいのやらわからないから、夏でもいい。
3.干潟を書くネタがつきはじめたから。

ま、どうでもいいではないか。

忍びよる侵入者 ヒナハゼ の巻:夏の干潟の魚たち⑭

2017-07-07 17:40:25 | 夏の干潟の魚たち
ヒナハゼのオスである。


4年前の夏、初めて出会った。
瀬戸内の島に流れる小さな川の下流域でのこと。

小さくて市松模様がカワイクて、丈夫で飼育しやすいそうだ。
なのでペットショップで観賞魚として売られていたりもする。

特に口の小さいメスはカワイイ。


沖縄など暖かい地域の河川下流域では当たり前のようにいるそうだケド・・・・・・。
まさか、瀬戸内の広島県東部の島で出会うとは・・・・・・。

ネットで調べて見ると
「海水温上昇の影響で南方系の魚たちが黒潮にのって分布を広げている一例」らしい。

ムムムッ・・・・・・!
こういう場合はもともといなかったのだから「在来種」じゃないよね?
人為的な移動であると明確にいえないので「国内外来魚」とか「国内移入種」とも呼べないよね?
なんて呼べばいいんだろ? と思いつつ・・・・・・

その後も山口県のこんな川や


広島県東部の2ヶ所で採集したのである。


「冬を越せない死滅回遊とちゃうか?」と最初はたかをくくっていたのだが・・・・・・
どうやら「どっか暖かいところで冬越ししてるとしか思えない」のである。

冬も水温が安定して高い所を妄想してみると
温排水を安定して流すであろう発電所や大きな工場なのだ。

やってみたのである。
1月に。
火力発電所近くの小さな河川で。

もちろん、カラブリなのであった。
おかげでそのときクボハゼに出会えたんだけどね。





ガンテンイシヨウジ:夏の干潟の魚たち⑬

2017-07-06 07:11:54 | 夏の干潟の魚たち
ガンテンイシヨウジである。


もっとも川の近くで生活するヨウジウオである(私の暮らす地域では)。

「枯れ枝じゃんか!」という声に対しては「その通り!」と応じよう。
おそらく流木の小枝のフリして、スポイトでエサを吸い取っとるんであろう。

カメラの前でも寝そべった直立不動(?)のお姿でおられることが多いのである。
キリッと顔を上げるところなんかも凛々しいではないか!


さて、ヨウジウオ・タツノオトシゴはオスが育児袋で卵から孵化まで育てることで有名だ。
今頃でいうイクメンなのである。

ただ、私はこの常識となりつつあるイクメンについて一言ものが言いたい!

「オスが卵から孵化まで守り育てる魚は山ほどおるんじゃ!」と。  (ソッチかいっ!)

♬ カジカだって、アイナメだって、ヨシノボリだって~ ♫
みんなみんな育てているんだ!
イクメンなんだあ~! ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦ (メロディつけて読んでね)


魚たちは基本的に繁殖にかけるエネルギーが大きい。
産卵後に死んでしまう種類も多い。
子持ちシシャモを食べてみたことがある人は、一度は
「お前こんなに腹に子を抱えて産むのん大変じゃなあ~」と涙ぐんだはずだ。  (ぐむかいっ!)
魚のおかあさんは産むだけで十分仕事を果たしているのである。
オスが育児するのは魚の世界では割と当たり前なのである。

ヨウジウオ・タツノオトシゴは不幸にも卵を守る手段が見当たらずに腹の中で育てているだけじゃなかろうか?
一例だけど、ものも食わずに口の中で育てているテンジクダイのお父さんたちの方がツライと思うなあ。

と、スポットライトが当たってる魚には、ついツッコミを入れたくなるのであった。



オクヨウジ:夏の干潟の魚たち⑫

2017-07-01 05:31:34 | 夏の干潟の魚たち
オクヨウジである。


昨日ブログデビューしたハオコゼくんとともに採れた。

じっとしとってもピントが合わんのんである。

アマモ場にすむ吻の短いヨウジウオ。

よく見ると体じゅうに「カビでもはえとんか?」と。
これは皮弁といってコイツの皮ふがのびとるのである。


尾ビレがやたら小さい。


のんびりしとるときは、アマモに尾を巻きつけるようにして立ち泳ぎ。
(このへんはタツノオトシゴっぽいわな)
急いどるときは、ちっこいヒレをセッセと使いクネルようにして水平泳ぎ。
(このへんはヨウジウオじゃね)
なんてなことを書いとる論文もあったりする。

タツノオトシゴっぽい立ち泳ぎが見たかった。
私の観察ケースでは無理なお願いなのだケド。

進化のオトシゴとでも言うべきか
ひょんなヨウジに使われるスキマ産業製品(糸ヨウジとか?)とでも言うべきか。

はよ、雨やまんかの・・・・・・

ハオコゼ:夏の干潟の魚たち⑪

2017-06-30 06:51:40 | 夏の干潟の魚たち
ハオコゼである。




「こんなん干潟の魚ちゃうやんけ。磯の魚やんか!」
もっともなのだが。

一度だけ小さな河川の干潟で採ったのだ。
しかも何匹も。
台風が過ぎた夏の日だった。
コイツだけじゃなく、普段採れないいろんな魚も。

干潟は、災害時の緊急避難場所に指定されているのかもしれない。

幼い頃、何度も刺された。
オヤジがしょんべんをかけてくれた。
効き目があるものと信じていた。
半日は、痛みもハレも続いた。

しょんべんに効き目などないと大人になって知った。
熱い湯につけて熱変性させるといい、と学んだ。

オヤジのヤロー!
どんな小さなことであれ、知ることは大切なのかもしれない。

学生の頃、解剖用のハサミとメスで敵を討った。
すきとおる白身を皿に並べ、みんなでむさぼった。
貴重なタンパク源になっていた。

そして、とっても旨かったような気がするが、記憶を美化しているだけなのかもしれない。