私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ルリオトシブミ Euops punctatostriata かな?:カシルリ・ナラルリと比べつつ

2024-07-26 13:36:12 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2024年7月26日(金)

ルリオトシブミ Euops punctatostriata かなあ?



20240724  4mm弱

散歩中、全身濃紺色の小さなオトシブミに出会った。
1匹は、柔らかい若葉の先に


もう1匹は葉を食べてる最中だった。


4年前、ごみ捨て場近くのイタドリの葉などでカシルリオトシブミを知り
この日もカシルリオトシブミはたくさん見られたんだけど・・・


コイツは濃紺色の腹部と金色の頭部・胸部・脚とツートンカラーがよく目立つからわかりやすい。


それでもって、話は約2週間前の7月12日のこと
そんなツートンに混じって、こんな1色のヤツがいて


葉を食べてるのを慎重に撮影しようと


吻を前方から撮ろうとして、ポロリと落ちた。
なんせ小さいくせに目が大きくて、すぐ落ちて逃げるのだ。

コイツが何ルリオトシブミなのか?

そのことが気になって、この日雨上がりの朝に同じ地点の山歩きをしたわけなんだよね。
そして、思った通り見つけた2匹だったのだ。

この4年間に、オトシブミハンドブックなどを読み、ルリオトシブミ族には数種いて、どれもよく似てる。
ナラルリオトシブミらしき個体には1度


クリの若葉で見つけ、持ち帰って撮影した。

20210611 3mmほど

緑がかった金属光沢の美しいオトシブミだったけど
生態写真がうまく撮れないままなので、ブログには書いてないまま。

ハギルリオトシブミには2度出会ったけど、撮影も採集もうまくいかないまま。

上記2種は、ホスト(食草)や出現時期のずれから今回の濃紺一色オトシブミにはあてはまらないと考えた。
また、カシルリオトシブミとルリオトシブミの食草は、イタドリなどなどかなり共通してるらしく競合する関係にあるそうだ。

今回の散歩中、下の3種の野草でカシルリオトシブミの食痕があるのに気づいたもんな。





そして、ルリオトシブミらしき2匹がいたのは一番最後の野草の葉。
カシルリよりも生息密度が低く、食草も少し狭いのかもしれない。

ならば、コイツは「ルリオトシブミ」なんだろうか?
後日、つついて死んだふり(偽死)の状態を撮影もした。


もちろん、カシルリオトシブミにも濃紺1色型がいるらしいので、その可能性もあるんだろうな。

4年かけて、密やかにすすめられた『プロジェクトRO(ルリオトシブミの略)』のお話でした。

タデサルゾウムシ Homorosoma asperum:一つ謎が解けて

2024-06-28 10:29:00 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2024年6月28日(金)

梅雨の長雨で散歩も面倒くさい。
こんな時のために過去データがあるのだ。

タデサルゾウムシ Homorosoma asperum

20240610  3mmほど

自然観察しながら散歩中、畑の外縁に植えてあった観葉植物にいた。
とても小さい黒ゴマみたいで


安物中古デジカメでは撮りにくいのなんの。

と、なんとか形になったのが最初の1枚。

帰宅後、いつものように調べてみる。
ゾウムシの仲間は国内に1600種以上もいるとされているからずぶの素人には大変なのだが・・・
ほぼ、タデサルゾウムシでいいと思った。
ほどほどに延びた口吻・太い脚・黒いボディにワンポイントの白、洗練されたデザインだ。

と、過去のおぼろげな記憶からタデには別のゾウムシがいたことが浮かんできて
それはタデノクチブトサルゾウムシ

20220717   2mmほど

タデノクチブトサルゾウムシ Rhinoncus sibiricus ?:口吻のるつぼたち⑪ に書いていた。

なるほどっ!
あのとき撮り逃がした不明黒ゾウムシはタデサルゾウムシだったのかもしれない!
2種ともタデ科植物をホスト(食草)とするのだから!
と、謎が1つ解けたのではあるが・・・

同所的にいて同じタデを食う2種のサルゾウムシたちは
いったいいつどのように種分化していったんだろ?

カツオゾウムシ Lixus impressiventris :会合前の河原散歩で

2023-08-10 08:43:04 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年8月10日(木)

カツオゾウムシ Lixus impressiventris

20230806   10mmほど

この日、会合の始まる40分前に到着。
西日本豪雨ですっかり形を変えた河原の散歩をすることに。
タデ科のミゾソバに羽化したてのカツオゾウムシがいて、茎の下へと逃げていく。
羽化したてのコイツは橙赤色の粉でおおわれ全身赤さび色になる。
その姿と形が「かつお節(本枯れ節)に似ている」からと命名されたゾウムシ。
ほぼ日本全土にいて、タデ科の植物をホストにしてる。

つかまえて護岸の植物においた。


つかまえたせいで、すっかり粉が落ちて黒くなってしまった。
申し訳ないことをしたなあと、撮影。


もう何度も見かけてて、紹介もしてるだろうからとかるく撮って会合へ。
帰宅後、過去の記録を探る。
ハスジカツオゾウムシとかツツゾウムシの画像はあれど、コイツはなぜか発掘できない。
ブログにも書いてない。

全身赤さび色の姿も紹介できると安易にとらえてた。
申し訳ない、申し訳ない。

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サビノコギリゾウムシ Ixalma hilleri ?:コブのいた小径に

2023-05-25 09:48:56 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年5月25日(木)

サビノコギリゾウムシ Ixalma hilleri かなあ?



20230521   3.5mmほど

日常化してる地元里山散歩中に見つけた小さなノコギリゾウムシの仲間。

以前、同じ小径で見つけたコブノコギリゾウムシ(5mmほど)

(ツートンカラーで背にコブを2つ)

よりもふた回りほど小さい。

どれくらい小さいかと言うと・・・

私の左手親指の爪をそろそろ切らないといけないことがよくわかるくらい小さい。

しかも、明るい茶のワントーンカラー。


さらに、背にコブがない!
ここまで違えばもう別種だと、調べてみてもわからないことばかり・・・
後脚のノコギリ状は今回しっかり撮影しておいたから


ノコギリゾウムシの仲間であることは間違いないのだけど
見た目だけで判断したから、サビノコギリゾウムシ Ixalma hilleri で合っているのかどうかは極めてあやふや。
しかも、このサビノコギリゾウムシがどんな生活をしてるのかまったくわからない。

けど、地元の生き物を知っていくことは、無条件に楽しいね。

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コブノコギリゾウムシ Ixalma dentipes :友の雪辱を・・・

2023-05-11 11:24:46 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年5月11日(木)

コブノコギリゾウムシ Ixalma dentipes

20230507  5mmほど

地元の里山をオトシブミの揺籃を観察しながら散歩してて
名を知らなくて情けないのだが・・・
日陰にあったこんな植物の葉に

ぽつんといた。

あわててシャッターを切ると、ストロボが効いたままで

ピントが合わぬまま、コイツはすたこら逃げ出した。

おそらく2年前、散歩中に友が見つけ、やはり上手く撮影できぬまま口惜しがってたゾウムシの仲間に違いない。
ひとまず葉ごとつかまえ、小さなタッパーに入れ冷暗所に落ち着かせ

再びそっと取り出し、撮影した。


吻は少しチョッキリに似ている。
体色はウスモンオトシブミのようなツートンカラー。
調べがいのありそうなゾウムシだ。

拡大してみると


前翅にのような小さな1対のコブがある。
そして、後脚にのようなのこぎり状のギザギサがある。

やっぱり、以前調べたノミゾウムシの仲間の「コブノコギリゾウムシ」でよさそうだ。
こういう形態をそのまま和名にしていると調べるのも覚えるのも楽でいい。

ただ、問題なのは
コイツのホスト(食草)が「幼虫時にはムラサキシキブ」と書かれているけど
成虫になった後のホストや生態は調べてみてもよくわからなかったこと
そして、今朝ゴミ捨てに行った帰り道
近くの畑の菊の葉に「キクスイカミキリ」が数匹いて
その撮影にやっきになってたため、記事をアップするのが遅くなったこと

何より、昨日友に会い「きみの雪辱を果たしたよ」と伝えたのだが
友はコイツと出会ったことを「すっかり忘れていた」ことにある。

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