私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

オナガアゲハ Papilio macilentus 吸水中

2022-07-30 18:00:37 | チョウ・ガの仲間
2022年7月30日(土)

オナガアゲハ Papilio macilentus

20220515

行きつけの散歩道
二頭の黒いアゲハが吸水してて・・・
カラスアゲハならもう少し金属光沢があってもいいはずだし・・・
クロアゲハにしては少し小さくスマートで、尾状突起が長い気がして・・・

飛んでは降りる二頭を別角度から


ジャコウアゲハなら胴部下面が赤いはずだし・・・


翅をばたつかせてるときにチラリと見える白帯の撮影に何度も何度も失敗し・・・

ま、一応特徴はわかるからと

帰宅後調べて、オナガアゲハということに。

毒を持つジャコウアゲハに擬態していると書いてたりするけど
実際のところ、オナガアゲハの種内変異が生じて
よりジャコウアゲハに似た形質の個体が生き残っていくものとして
それは一体どれくらいの年月を経なくちゃならないのかなあ?
だとしたら壮大なスケールだよね。

しかも似せようとして似てきた訳でもないだろうしね。

ヒミズ Urotrichus talpoides

2022-07-28 17:38:46 | 哺乳類
2022年7月28日(木)

ヒミズ Urotrichus talpoides

20220503

GW中だから、たまの休みを満喫したい方々に迷惑かけぬよう近所の散歩中
かみさんが見つけた。
体長10cm近くあったから成体だ。
北海道以外の地域に生息する日本固有種の小さなモグラの仲間だ。

見つけたときは、こんな感じで森と道の境にいて


無傷だし、まだ腐敗もなく、死因は腹側にあるかも?と裏返して

傷は見当たらない、歯並びもきれいだ。

死因がわからぬまま、とりあえず近くの葉において記録したのが最初の画像。


(画像左)
一般にいうモグラ類と比べると、前肢か小さく土壌を深く掘るほどには発達していない。
吻はモグラより長くジネズミより短い。
(画像右)
モグラより尾は長く、体長の4分の1程度あり、なかなか可愛らしい太さだ。
ただ、少し標高の高い地域に生息してるヒメヒミズの尾はもっと長いそうだ。

以前、道端で死んでたニホンジネズミと比べてみても

体毛の色も含め、全然違うとわかるようになってきた。

葉の上で、もう一度裏返して

やはり死因はわからないままだけど

穴掘りがそこそこ下手くそで、夜に出歩いてエサ探しをするコイツを
ヒミズ➡『日不見』との命名はお見事だと思った。

カワガラス Cinclus pallasii

2022-07-26 17:08:37 | 鳥類
2022年7月26日(火)

カワガラス Cinclus pallasii

20220415

ツグミくらいの大きさで
~カラスという名だが、カラスと無関係のスズメ目カワガラス科の鳥。
羽に白線があるから、今年生まれの若鳥みたいだ。
カワガラスの繁殖・子育ては、他の鳥に比べ時期がはやいそうだ。

長年、水生生物調査を続けてる定点ポイントで、何度か出会いつつ
一度も相手することもなく、ほっといてきた。

コロナ禍の自粛要請がきっかけで散歩を始め、水物以外にも興味が膨らみ
「ならば一度川沿いを歩いて撮影してみよう」と、雨上がりの4月中旬。
なんともうまく事は運び、2羽の若鳥に出会った。
じっとしていないし、遠いけど。

何故か捨てられてるタイヤのホイールの陰とか


小岩の上とかを

ピョンピョンと移動する。

私のような素人鳥見ニストには大変難しい。

と、1羽が浅い平瀬で顔を沈めて前進し始めた。(左画像)

顔を上げた。
何か水生昆虫をくわえてる。
眼が白い。(中画像)
さらに顔を上げたときには、眼がもとに戻ってる。(右画像)

観察中は、「カワガラスも私の知人たちも似たような行動をするなあ」とか
「おおっ、カワガラスの瞬膜は白いんや!」とか思ってたのだが・・・

最初の感想は極めて正しくて、後の感想は大間違いだと最近やっと気付いた。
「そもそも目を保護する瞬膜が白色だとしたら、水中でエサが見えないではないか!」
どうやら、この白眼は下まぶたを上げて目を閉じてる状態らしい。
あくまで想像にすぎないが、潜水のとき透明な瞬膜を出して目を守りつつ獲物を探し
顔を上げたときに、その瞬膜の表面の汚れをとるために下まぶたを閉じるのでは・・・

ま、私らでいえば、瞬膜は水中メガネ、下まぶたはメガネを拭くタオルと勝手に思っておこう。

もう1羽は、下流へと向かった後、対岸でこっち向いていい子してくれた。

胸当たりの羽が霜降り模様になってるのも、ひな鳥・若鳥の特徴らしい。

コイツ、遠いんだけど、じっとしてくれてて・・・
2枚の画像で、間違い探しまでできるくらいに。

ま、どこが違うか? 夏休みだから子どもたちと一緒に楽しんでね。

その数日後、別のポイントで成鳥にも会った。
堰下を泳いでるとこや


堰上の河原で一休みしてるとこや

20220416
なんとか撮って、
やっぱり「親は黒い」とか
「気配に敏感で近づけない・動き回るので撮りにくい」とか、納得した次第。

リンゴカミキリの仲間 Oberea sp.

2022-07-24 17:23:57 | カミキリの仲間
2022年7月24日(日)

ヒメリンゴカミキリ Oberea hebescens かなあ?

20220510  25mmほど

晩春、オトシブミの仲間を探しながら渓流沿いの山道散策は楽しい。
涼しいし空気もおいしい。
この日は、クビナガオトシブミやヒゲナガオトシブミがホストにしてるアブラチャンを眺めながら歩いた。

そこにコイツがいた。


黒と黄のはっきりしたカミキリだ!
もちろん初めて見たから、こういう派手な虫は有毒かも?と撮影だけ済ます。

帰宅後、調べてみたら『リンゴカミキリの仲間』みたいだ。
ところが、リンゴカミキリの仲間は何種類もいて・・・
模様ははっきりしてるのに、種はとてもあやふやなまま・・・
こんなことなら、もっと丁寧に撮影しておけばよかったと思いつつ・・・
とりあえず、アブラチャンをホストにしているヒメリンゴカミキリにしておくことにした。
ヒメリンゴ~という和名が何となく可愛らしくていい。

さて、その数日後のこと

リンゴカミキリ Oberea japonica かな?

20220515  20mm弱

てっきり同じヒメリンゴカミキリと思って・・・
撮影はチャチャッと済ませ・・・
帰宅後、確かめたら、なんかフォルムが違う。
コイツの方が寸詰まりで、黒黄もより鮮明だ。

で、近くにホストにしているバラ科植物(ノイバラ)が多かったことや
上翅前縁の模様から、よく似てる「ニセリンゴ~」ではなさそうと考えたんだけど・・・
間違えてたら、また訂正することにしよう。

カシワツツハムシ Cryptocephalus scitulus:新ハムシリーズ第21弾 上書き

2022-07-22 17:19:24 | ハムシの仲間
2022年7月22日(金)

カシワツツハムシ Cryptocephalus scitulus

20220717 5mmほど

クリ・クヌギ・コナラなど、いわゆるドングリの木の若葉をホストとしてるハムシなのに・・・

とある小さなゾウムシを撮影してたら、近くのオオバコの葉にいて・・・

昨日書いたのと同じ、『虫拾い』だ。

昨夏、アンズの葉から逃亡する後ろ姿だけ撮影してて👇
カシワツツハムシ(?)逃亡中

「この絶好機を逃してはならぬ!」と、日陰のオオバコへじわっと近づき、パチリ!

よく見ると、上翅開きっぱなしで、あまり動こうともしない。
すばしこいハムシの筈なのに・・・

ならば、と日なたへとオオバコの葉ごと運んで・・・

今にも飛びそうな場面をパチリ!
このタレ眼な感じも何となく好み!

よくよく見ると、飛べる筈がないのだ。

上翅の裏側には、小さくて赤いダニ(タカラダニなのかな?)がびっしりついていた。
弱ってホストから落ちたのが先か、ダニがついたのが先か、それはわからないけど・・・

ハムシもダニも大発生したりして農作物にとっては厄介者だし、どっちかというと嫌われるか無視されてる生き物。
ただ、それは人が畑や田という「単純な人為的生態系」の中で、生産性を高めてるときにいえるんじゃないかな?
もともとの「複雑な自然生態系」の中では、キチンとバランスがとれてると、あらためて感じたな。

ちなみに、「タテスジキツツハムシ(3mm)とよく似てる」と書かれてたりするけど
これだけ大きさが違えば、まず間違えることはないとも感じたよ。