私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

マナマコ釣る人の巻

2017-01-26 21:30:09 | 海釣り
 2017年1月26日 木曜日

ようやく寒波も緩んだ。
こういう日は新規開拓である。
こんな漁港に立ち寄ってみた。


澄んでいてメバルやチャガラの姿もチラホラ見える。


さっそく180cm竿を出してみる。
が、ここでも相手をしてくれるのはクサフグとアカオビシマハゼだけ。
地元の方なのだろうか、声をかけられる。
「釣れとるか?」
「いやあ、クサフグとアカオビシマハゼだけですわ。」
「食わんじゃろ? 魚ずいぶん減ったけえなあ。もっと長い竿使やあええがに。」
「まあ、そうなんですが・・・。何が良く釣れますか?」
「メバルじゃろ。カサゴじゃろ。カレイじゃろ。あとナマコかのう。」
指折りながら教えてくださる。
「えっ! ナマコ釣るんですか?」
「ほうよ。あの波止の先で釣っちょろう。あの人ナマコで。」
「見に行きますわ。」 一体どうやって釣るんだろう?

「釣れますか?」
「今日は全然ダメじゃ。」 釣り人からこの言葉以外を聞いたことがないわ。
おじさん、投げ釣りである。仕掛けが数本置いてある。
「フグのカットウ仕掛けですか?」
「ほうよ、よう知っとるな。その仕掛けをちょいといじってな、投げてナマコ引っかけるんよな。」
ブンッ! ジリジリジリジリ・・・・・・投げては巻き、投げては巻きを繰り返す。
イケスを覗くとアオナマコが数尾。


「よう釣っとられるやないですか!」
「ダメよな。アオばっかしやし。アカ、すっかり釣れんようになってしもうたわ。」

アオナマコでも十分うまいと思うのだが、ここらあたりではアカナマコが数段価値が高いのだ。
どちらも一応マナマコという1つの種にまとめられてはいるが、
砂泥域を好むアオナマコと岩礁帯を好むアカナマコでは遺伝子がかなり違い、別種という意見もあるようだ。

それにしてもナマコを釣るとはねえ。
ホントいろんな釣りがあるもんだねえ。(あんたが言うんかいっ!)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

臺灣白甲魚(クチマガリ)の幼魚をガサで採るの巻      台湾釣(ガサ)行記㉙

2017-01-26 17:26:24 | 台湾の魚たち
 2016年12月25日 日曜日

クチマガリ(臺灣白甲魚)の幼魚である。


台東市をはなれ再び台湾西南部へ。
この日は、比較的大きな河川の上流部へ向かう。
この年の3月、友がタニノボリの仲間・臺灣間爬岩鰍( Hemimyzon formosanus )を採ったポイントである。


あわよくば今回他のタニノボリ類もゲットできんかな、なのである。

ところが採集ポイントである支流の渇水は目も当てられんのであった。


チョロチョロと流れる支流の水はいつしかしみ込み枯れ川となる。
乾いた川原には「たくさんの働く車たち」が平たく整地したようすが広がっている。
働く車たちの残したワダチに沿って歌いながら枯れ川を1kmほど下るとようやく本流にぶつかる。
「ワダチ馬鹿よねえ~、お馬鹿さんよねえ~。」 コホンッ!
何せやたらゴロゴロと丸石が積み重なり、歩きにくいのなんの。
「なんで上流部・渓流域にこんな丸石が・・・・・・?」の疑問は
やがて自分なりに理解できたのであるが、今は書かない。
日本でも毎年おなじみである河川工事、台湾でもアチコチで行われていた。
工事で造られたいくつかのタマリで水中撮影や釣り・ガサをする。
タイワンハナマガリなどの幼魚がたくさんいるが、釣りではまったく相手にされない。

支流は水もほとんどないだけでなく、石が細かいシルトに埋まっている。
水生昆虫類もタモ網に入らんという最悪の状態である。
やむ無く本流の際にできた浅いタマリで採集できたのであった。

このクチマガリ(臺灣白甲魚)、上流域で普通に見られるらしいが、私は初めて会ったので普通でなくうれしい。
中国大陸にも生息しているとのことだが、中国大陸で会った記憶はないし。
大人になると30cmを超えるそうなのでいつか釣ってみたいもんだ。

しっかし、この口じゃもんなあ。何をエサにすればよいものやら・・・・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4日目の朝・「萊灣民宿Lrayuwan 」とお別れの巻      台湾釣(ガサ)行記㉘

2017-01-24 07:40:59 | 台湾の魚たち
 2016年12月24日 日曜日

「萊灣民宿Lrayuwan 」2泊目の朝食である。


メニューは昨日と違うし、相変わらずフルーツたっぷりで食いきれんくらいだ。
サービスの台湾産挽きたてコーヒーもとてもうまい。
昨夜、腹を壊した友は指をくわえて見とるだけ。
「食べられないから」と言っても「お客様だから」と彼の前に並べられとるのだ。

「このまま一泊500台湾元(約1850円)じゃ申し訳なさすぎるで。」
「何かお土産でも買うか。」
リビングを見渡す。


小さなポーチが600台湾元(約2200円)で売られとるのを見つける。
私はデジカメケースとして、友はパスポート入れとして使える。


「ロゴのナマズが気に入ったわ。」
「えっ? トラとちゃうん?」二人のくだらん言い合いが続く。
ご主人「鈴でっせ。ほれ、リボンのとこについとるがな。」 どっひゃー。

支払おうとすると
「500台湾元(約1850円)でいいよ。」といきなりディスカウントしてくださる。
「いや、安くして貰うわけにはいかない。これは民族伝統の誇りの品物でんがな。」
と、カッコイイねえ。
サイフから60台湾元を差し出す。
「ケタ間違えとるで。」と、友のお言葉。
カッコワル~!

さ、出発じゃ。

グーグル翻訳を利用して民宿のおじさんおばさんへ。
現在照顧。
這是一個非常漂亮的床和早餐。
膳食也是最好的。
非常感謝你。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスイブの過ごし方の巻      台湾釣(ガサ)行記㉗

2017-01-22 21:00:58 | 台湾の魚たち
 2016年12月24日 土曜日

友のおすすめで台東市の民宿へ戻る途中にある有名な弁当屋に立ち寄ることにした。
弁当屋といっても歴史的建造物をしっかり保存した大きな「道の駅」である。
かつて日本が統治していた時代に造られた駅と列車、そして当時の学校を大切に保存し、活用しているのだ。
観光地は苦手なのだが、300円未満の弁当を2つ買ってから、友に案内してもらった。


敗戦後、中国や韓国など隣国の強いバッシングにさらされている日本。
戦争は命や領土を奪うだけでなく、歴史や文化・言葉、そして自然さえも奪ってしまう。
台湾の小さな川魚に「タカサゴオイカワ」という日本名がつけられていることでも分かる。
「今日からアブラボテと呼んではいけない! Oily Bittering と呼ぶこと!」
なんて言われた日にゃ、釣りにもまともに行けまへんで。
だから反日感情がわくのも自然な流れかもしれんなあと勝手に想像していたのである。

ところが台湾は文化や施設保存も含め、親日的な対応に満ち満ちているのであった。

ともあれ今夜は「豪華厚切り煮込み豚バラ肉2枚入り弁当」である。
クリスマスイブになんとふさわしいことか!


民宿へ戻り、コンビニで飲み物を買い、シャワーをたっぷり浴びて、がっついた。
「うま~い! うま~い!」
名物にうまいものなし、という先入観もコナゴナに破壊されていく。
念の為に買ったつまみ類に手を出すこともできんくらいのボリュームである。

あまりに幸せになったので一人で散髪に出かける(散歩じゃないよ)ことにした。
髪を切ったばかりの友も「旅の記念になる」と強く勧めてくれ、使用前の私をパチリ。
店をのぞくとおばちゃん一人。完全に寝とる。
戸をガタガタ言わせて開けようとするが開かん。
おばちゃん、めんどそうに起き上がりつつ手を左右に振る。
「ダメダメ! 今日は終わりだよ!」と言ってるみたいだが
髪に手を当てハサミで切るマネをすると
「しようがないねえ。入っといで!」と戸を開けてくれる。
なすがママに(きゅうりがパパにとも言う)切ってもらう。
わずか10分。洗髪も頭皮をしっかりもんでもらい、170台湾元でできあがり。
実に気持ちのいいクリスマスイブを過ごしたのであった。

「えっ? 小さな事件なんか起きとらんやんか?」という人はブログしっかり読んでくれとるね。
これから起きるんである。
夜中の3時頃、友が何度もトイレへとお出かけになるんである。
「バタバタと何しとるんかいの?」と思いつつ深入りもせず深い眠りについとった。
日頃の仕事疲れと馴れない左ハンドルの運転に加え、魚採りと私の世話でダウン寸前だったんじゃろうね、
豚バラ肉の大量脂肪を受けつけんくらいに弱っとったんじゃろうね、と後から思うのであった。
「えっ? そんなんが小さな事件なんか?」ちゅう人は、友のことを知らん人である。
同じものを食べて先にダウンする人ではないのである。こっちはピンピンしとる。
しかも、翌朝の豪華でコジャレた朝食にまったく手を出だんかったんぞ!




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バケツを置き忘れた?の巻      台湾釣(ガサ)行記㉖

2017-01-20 10:11:09 | 台湾の魚たち
 2016年12月24日 土曜日

この日最後の採集で採れた他の魚は次の通りである。
タイワンハナマガリの幼魚。ワンサカいた。


中華シマドジョウと勝手に呼んでる魚の幼魚。


細斑吻鰕虎( Rhinogobius delicatus )だったら嬉しいなと思うヨシノボリ類の幼魚。


と、ティラピア類とタイワンカワムツである。

そんなことより「バケツを置き忘れた」ことが気になって気になって・・・・・・
友が撮影しとる時に正直に打ち明けたんである。
「ほんなら池に探しに戻ろうや。」
ウルウルウル・・・・・・とことんやさしい人である。

池に戻ってくださり、タイワンタナゴを釣ったあたりを一緒に探すのであった。
見つからんのんである。もう日が暮れる。
「誰か持って帰ったんかなあ。自業自得じゃ。仕方ないわ。」
夕飯用に有名な弁当を買い、民宿へと戻る途中のスーパーに寄ってもらう。
一番安いほぼ100台湾元のバケツを買うのであった。
「このバケツ3個で高雄市の朝食付きのホテルに泊まれるんは不思議じゃわあ。」
などと言いつつ・・・・・・
このあと、2つの小さな事件が起きるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする