私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ウキゴリ : 知らんのに釣っとりやがる!  釣査154種目

2018-04-30 17:07:07 | 通し回遊魚
2018年4月30日(月)

ウキゴリである。


4月28日 ちょいと遠出をしたときの話。
遠出といっても車で1時間もかからない。
朝6時に出て、コンビニに寄って7時に到着。

先日、友と出かけ、釣り人から小さなイチモンジタナゴをもらった場所。
一度でいい。
イチモンジタナゴを釣ってみたかったのだ。
ここのイチモンジタナゴは国内移入種、安心して釣れる。
本家本元では絶滅寸前、皮肉なことに移入先では増えてたりもする。

「えっ? アブラボテ以外タナゴ類が見えんぞ。」
「釣りする人も全然おらんじゃん!」
「GWでごったがえすけえ、はよ行こ、言うとったのに・・・」 チクチク攻撃。

私は上流部で、かみさんは30mほど下流部で釣り開始。

釣れるのはアブラボテ・タモロコ・ヌマムツ・オイカワ・ヤリタナゴ。
それもポツリポツリだ。
2日前降り続いた雨のせいかもしれん。

かみさんも黙りこくって竿を出しとる。
「きっと釣れとらんのんやろなあ。怖いけえ声かけんとこ」

3時間か経過した頃
「全然釣れんじゃん。そっちはどうね?」 と、かみさんが戻ってきた。
「だめだめ。イチモンジタナゴ釣れんかもしれんなあ。そっちはどうよ?」
「チチブが釣れたよ」
「どれどれ?」 かみさんのバケツを覗く・・・・・・

「どっひゃあ~っ! ウキゴリやんかっ! こ・れ・は・ウ・キ・ゴ・リ!」


「ふ~ん、ほうね。口が大きい思うたわ」


「前からワシ、釣りたい釣りたい言うちょったろが・・・・・・
 どこで釣ったん? どうやって釣ったん?」
「・・・・・・ようわからんケド、岩と岩の間じゃったと思う」

相変わらず腹が立つことばかりしやがるかみさんである。
あれほど釣ってきたチチブと間違えるか?

時間をかけて、たくさん撮影。

なんせタナゴ竿で釣り上げた154種類めの魚なのである。

最近の撮影マイブームは
水を少なめにして、膝の上に置き、左手で揺らしつつ撮る方法。


ハゼ類が浮いたり、ヒレを広げてくれたりするからね。

その後、軽く昼飯用のパンをかじりつつねらうもアブラボテばかり・・・トホホホホホ・・・

ところが、かみさんはさておき、神様は・・・・・・





ミドリアイナメとコガネタケノコメバル : 背地適応のなせる業

2018-04-29 17:22:44 | 海釣り
2018年4月29日(日)

4月26日 潮干狩りに飽きた私は浅瀬でちょいと釣り。
魚の大きさ・種類にこだわらなければ、とんでもない浅瀬でも釣れるのだ。

そこで釣れたのが右側のアイナメ(左のがごく普通のアイナメ)。


ずいぶん碧が勝ってる(うわっ! 変換ミスや!)=みどりがかってるよね。
そう、ミドリアイナメなのである。

そこでは黄金色のタケノコメバルも釣れた。


そう、コガネタケノコメバルなのである。

普通のと比べてみる。


ねっ? 体色がかなり違うでしょ?

でも、どちらもアイナメとタケノコメバル。
初物でも何でもないのである。

このポイントで釣れた魚たちはやたら体色か薄かったり、緑色っぽかったり・・・

さて、どんなポイントだったかというと

こんな所だったのである。

緑色の海藻であるアオサやヒトエグサがビッシリ。

そう、コイツらそんな環境にあわせて体色を変化させていたのである。
これを専門用語で『背地適応』という。

「おもろいやんか! これ、ブログに書こっ!」

「背地? 配置? 配置適応じゃないんね?」
「うんにゃっ!」

「背中側というより腹側の色にあわすんじゃろ? それなら腹地適応じゃないん?」
「うんにゃっ! 背地を英語に直すと・・・・・・」

「・・・バックグラウンド!」
「その通りっ! だから background adaptation やね、オホン!」

「・・・次々とネタがよ~浮かぶもんじゃね」
「ネタとちゃうわいっ! 気付きやないかいっ! 発見やないかいっ!」

たまにちょっとかしこげなこと言うても、まともに聞いてももらえんわ。





潮干狩りの傍らでバトル

2018-04-28 19:54:42 | 他の無脊椎動物
2018年4月28日(土)

4月26日に潮干狩りに出かけたお話。

前々から釣りの行き帰りに見えるこんな干潟で潮干狩り。


というのも、先週の土曜日の寄り合いで
「潮干狩りしてるとき、魚が出てくるじゃないですか。
 その魚を掘った穴に逃がしといて釣ったりすると手っ取り早いですよ」
と、県内でも有名な魚類研究家にアドバイスをいただいたのである。

試してみねばならぬ。

かみさんがコツコツと滅多に採れないアサリを掘り続ける中

「あっ! エビみっけ!」

スジエビモドキかな? (家に帰って調べるのが楽しいんぞ)

「カニダマシみたいなんがようけおるが」

イソカニダマシである。
カニの仲間(短尾類)ではなく、タラバガニやヤドカリの仲間(異尾類)なのだ。

「おっ! テッポウエビじゃっ!」

イソテッポウエビ類みたいやね。 (ピンクの寄生虫は何やろ?)

いちいち撮影ケースに入れたり出したりがめんどくさい。
「3種類とも混ぜちゃえ!」


イソカニダマシとイソテッポウエビのバトルが始まった。
レフェリーはスジエビモドキ。
「パチンッ!」 テッポウエピのプラズマ攻撃にカニダマシは防戦一方。

おもろいなあ。

「マジメにアサリ掘りんさい」
「はいっ!」

「わっ! 魚やっ! 魚っ! 手で追うけんな。すくい網で受けて」
「採れたあ~っ!」

ミミズハゼ類である。
たぶん、ごく普通のミミズハゼである。

撮影をしておいて、極短タナゴ竿を用意して・・・


潮干狩りの遺跡となった穴へソっと放つ。


「ありゃまっ! 石の下へすぐ逃げ込んでしもた」

県内でも有名な魚類研究家はアドバイスをくれたんじゃないみたい。
あまりに「アレも釣りたい、コレも釣りたい」とうるさい私へのジョークだったんじゃな。

冷静になって考えると、ミミズハゼが石の下に逃げるのは当たり前じゃわ。

なお、こうして遊んどる間にかみさんが掘ったアサリはこれ。


次の日のアサリの味噌汁がこれ。


肉厚で美味かったぞ。

スッポンを釣る : 下流域のタマリは大混乱!  釣査153種目

2018-04-27 20:04:07 | 爬虫類・両生類
2018年4月27日(金)

明日は早起きして出かける。
ブログを書くかどうかわからないので今日のうちに・・・

一昼夜雨が続いた翌日の4月25日にタマリの様子をかみさんと見に行った。
水が堰をあふれだしていた。


用意していた長靴にはきかえタマリへ。


中空三角錐型の消波ブロック付近から水が流れ込んでいる。
本流との境に生えているアシ付近から水が少しだけど流れ出している。

「タマリに閉じ込められとる魚たちを助けるんじゃなかったん?」
「・・・・・・」
「本流とつながっとるじゃん! 助けんでええじゃん!」
「・・・・・・」
「全然釣れんじゃん! 入れ食いじゃなかったん?」
「・・・・・・」

トホホホホホ・・・形無し面目丸つぶれ者なんである。

よく見ると、流れ出し付近のアシがワサワサ揺れている。
近づくとケモノ道みたいになっている。
さらに、じっと見ていると
「わっちゃあっ! おっきなゲンゴロウブナの群れがのぼってきちょるどおっ!」

そう、このタマリのまわりのアシを産卵場にしようとしているのだ。

30cmを越えるメスをめぐってオスたちの追いかけっこがアッチでもコッチでも。
タマリの水温も下がったし、こんな大運動会をしてるんじゃ釣りにはならん。

「水に戻りんさい。コッチ行ってもダメやけんね」
かみさん、消波ブロックにのりあげパニックってるゲンゴロウブナの救出作戦を始めた。

一方、私は
「うまいこと吸いこまんかな?」と、アシまわりで糸を垂らした。

「あかんっ! また根がかりやっ!」

「・・・んっ? 少し動いたどっ!」
何かわからんが動く地面か平たい板にひっかかってる感じなのである。

と、突然深みへと糸が走り始めた!

「淡水エイかいっ? タイの巨大エイのプラークラーベンかいっ?」
「かあさ~んっ! 来てくれいっ!」

長い長~いヤリトリの末に姿が見えてきた。


「スッポンじゃあ! カメラ出して! カメラ!」


「上げると糸が切れるけえ、竿持ってじっと支えとってよ」 バケツでそっとすくった。


これまでミシシッピアカミミガメもクサガメも釣り上げたのはかみさん。
このスッポンでやっと一矢報いたわい。

砂の上に出し、足で軽く踏んづけハリを引っ張ってはずす。 (3mmほどの金袖1号じゃもん)


「さ、撮影しよ」 甲長20cmほどである。


「どっひゃあっ! 逃げよるがっ! カメラが追いつかんっ!」


脱亀のごとく、もといっ! 脱兎のごとく水中へと駆け込む彼であった。

半世紀を越える釣り歴なのだが
タナゴ竿でスッポンを釣ったのは初めてのこと。

はしゃぎまわったのが、何げに恥ずかしい。

こんなオッサンにつきあうかみさんもどうかしてるわなあ。

カワヒガイ・ムギツク : 下流域のタマリで再釣査

2018-04-27 07:31:11 | 淡水釣り
2018年4月27日(金)

退職してから釣り三昧の日々が続く。
どうしてもネタが増え、内容が遅れがちになっちゃう。

さて、4月23日のこと。
下流域にある油膜の浮いた赤茶けたタマリ。

閉じ込められている魚たちが気になる。
特に、ミナミメダカ。
環境省の絶滅危惧指定種でもある。
絶好の移動ポイントもすぐ上流にある。

タイリクバラタナゴ用仕掛けをさらに極小に改良。
2時間ほど出かけた。

エサは、よりすぐり極小ミミズ・黄身ネリ・グルテン。

ミナミメダカたちはすぐに寄ってきてつつこうとするではないかっ!

どうなったと思う?

アワセのタイミングに集中してると
突然、極小オイカワ軍団が現れ、エサに襲いかかるのであった。
メダカより小さいが、口は大きいもんなあ。

大失敗なのである。

普段のタナゴ竿に変え、いつもの釣りへ。

前回と同じくゴクラクハゼとタモロコが次々釣れる。

突然、カワヒガイが釣れた。


こんなところにおったんかいっ!

撮影をあわてたためボケボケ写真じゃわ。


このブロク開設1種目の魚で、当時の写真がヘタクソのまま。
釣査図鑑①に追加しよっと。

ムギツクの成魚まで現れた。


おいおいっ! 
こんなところにおったんかいっ! ×3乗くらい驚いたぞ!


コイツもブログ初期にわざわざ上流域まで足を伸ばして釣った魚。
写真もひどすぎるので、釣査図鑑①に追加。

いろいろ出てくるわ。
タモ網ガサガサでは太刀打ちできないタマリで
あらためてこの釣りが効果を発揮する場面となったじゃないかっ!

もっと確かめてみんといけん。

撮影し、本流の緩やかな流域へ放ち、釣り再開。

と、モゾモゾと小さなアタリにあわせると強いヒキ。
ブロックの間に何度も逃げ込もうとするのをやんわりといなしつつ耐えに耐え・・・

何者じゃいっ!

ブルーギル成魚だった。


婚姻色が出始めとるのも含め、連発。


コイツが釣れると
移入時から現在までの経緯と拡散のことが脳裏に浮かび、哀しくなってしまう。

釣りを楽しむ人たち、みんな一度はその辺のところ詳しく調べてみてと切に願うのである。

持ってってたミミズ10匹を使い切ったところでこの日は終了。