りんたろうのきときと日記

好きな事だけ只々綴る

「マリー・アントワネット」観てきました♪

2007年01月21日 02時12分59秒 | 映画
☆「マリー・アントワネット」
監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルスティン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、アーシア・アルジェント、マリアンヌ・フェイスフル、ジュディ・デイヴィス、リップ・トーン、スティーヴ・クーガン、ジェイミー・ドーナン、シャーリー・ヘンダーソン、ダニー・ヒューストン


親の七光り丸出し鳴り物入り出演した「ゴッドファーザーPartⅢ」でダメ役者ぶりを発揮、いわずと知れたコッポラの娘ソフィア・コッポラ監督作品。
主演は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のクローディアや「チアーズ!」ではとてもキュートだったのに「スパイダーマン」ではめっきりおばちゃん化してしまったキルスティン・ダンスト。
公開前はキルスティン結構酷評のようでしたが、でも今作の彼女は綺麗でした(^-^)☆

アントワネットというと傲慢で浪費家、贅沢の限りをつくし民衆の怒りをかいフランス革命の混乱の中で革命政府から死刑判決を受け、ギロチンで斬首刑に。
貧困にあえぐ民衆に有名な台詞「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」と言ったとか言わないとか(^-^;
原文は「Qu'ils mangent de la brioche(彼らにはブリオッシュを食べさせなさい)」(ブリオッシュとは形が王冠に似ていることから『王の菓子』と呼ばれているバターや卵を利用したお菓子)」
実際は彼女が言った言葉ではないらしいですね。
ルソーの『告白』の第6巻に、ワインを飲むためにパンを探したが見つけられないルソーが、家臣からの「農民にはパンがありません」との発言に対して「それならブリオッシュを食べればよい」とさる大公婦人が答えた事を思い出したとあり、この記事が有力なひとつであるといわれているそうです。

カンヌ国際映画祭ではプレス試写の際ブーイングが起こったそうで。
フランスの批評家筋には酷評(^-^;
でも当の作品はそれほど酷評ってほどの出来でもないかと。
フランス政府の全面協力のもと撮影されたヴェルサイユ宮殿の圧巻さ、豪華絢爛な衣装、パリの老舗菓子店ラデュレのマカロン、ぷるぷる揺れるゼリーなどをはじめ贅沢の限りをつくした料理の数々は素晴らしく綺麗でうっとり(>_<)☆
これだけ贅沢三昧な生活を送っていたらパリス・ヒルトンや叶恭子のような僕のような庶民とはかけ離れた人間になりますよ(笑)
現代的でポップでロック、アップテンポな音楽がさらに作品に色をそえます♪

ただまぁ、内容的には可も無く不可も無くという感じ(^-^;
民衆側の事はいっさい描かれておらず、物語は宮殿の中だけ。
マリー・アントワネットも僕らが本来イメージする我が儘で傲慢、浪費家の悪女としてではなく、誰も知る人のいない異国に14歳で単身やってきた少女の孤独と成長を描いたそうで。
でもそれにしては、孤独や苦悩、母としての愛も描ききられておらずすごく薄い内容に(´Д`)
中盤に登場する不倫相手フェルゼン伯爵なんかは取ってつけた感じでストーリーになんの影響も及ぼさず、いつのまにか消えてます(´Д`)
「大奥」のようにもっとドロドロしていたでしょうに・・・
綺麗すぎるんですよね、全てにおいて。
いかにも夢見る乙女的作品だなぁ(´Д`)