『日本文学の名作を読む』のテキストを読んでいます。
古典から近代までの文学作品の流れを解説した本です。
大まかな流れを理解するのが目的ですが、
知らない作家たちや全然知らない作品などが列記されています。
その中で、芥川龍之介の短編小説『本所両国』があります。
昭和2年5月に東京日日新聞に連載されたそうです。
ここに書かれた文章にたいへん興味がわきました。
龍之介が家族たちと会話している部分です。
なごやかで、ユーモアある会話なのです。
参考までに・・・
家族でこのような明るい会話をした
その二か月後の7月24日に睡眠薬自殺するとは思えないです。
人生いかに生きるべきか
人生は何なのか
36歳では、早すぎる死です。
生まれてから20歳ごろまで本所に住んでいた龍之介は
大川(隅田川)に愛着があったらしいです。
《涙を落したいような、言い難い慰安と寂寥とを感じた》と書かれています。