自民の政治資金パーティーは「利益率9割」がゴロゴロ…西村経産相は驚異の98.6%【表あり】
岸田首相開催の政治資金パーティーの利益率が約9割だった問題。他の自民党幹部はどうなのか。日刊ゲンダイが21年分の政治資金収支報告書を調べると、「利益率9割」がゴロゴロ。ぼったくりパーティーは自民党の“常識”となっているようだ。
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5人の幹部について1回の収入が1000万円を超えるパーティーの収支を調べた。パーティー収入から支出を差し引いた利益率は8~9割と儲けまくっている(別表)。
麻生副総裁の資金管理団体「素淮会」が開いた6月8日のパーティーは1回でナント6200万円の収入。支出は会場費400万円、講演料50万円など590万円で利益率は90.5%。岸田首相に匹敵する儲けぶりだ。
■100%寸前の利益率のワケは…
ポイントは会場費だ。10月5日のパーティー(収入1400万円・利益率88.3%)の会場は東京の都市センターホテルで会場費に95万円かかっているが、11月と12月は衆院が管轄する憲政記念館で開催され、会場費はそれぞれ6万円。料金が安い国の施設を利用し、空前の利益率を達成しているのだ。
さすがに100%寸前の利益率は看過できない。
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国民からかけ離れた金銭感覚
「やっぱり、という感じです。岸田首相だけでなく、8~9割の利益率は自民党議員が開くパーティーの相場ということなのでしょう。世間には非常識に見えるあり得ない利益率も、自民党では常識。国民からかけ離れた金銭感覚が改めて明らかになりました」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
岸田首相は28日の参院予算委員会で「パーティーは参加の対価であり、寄付とは性格が違う」と強弁。9割の利益率も「経費の割合は政治資金規正法で定められたものがない」と開き直っている。
「98.6%の利益率が飛び出しても、寄付でないと言い張るつもりなのでしょうか。経費の割合の言い訳からは、法律で定められていなければ何をやってもいいというスタンスに見えます。そんな自民党に政治とカネの問題について自浄作用を期待しても無理でしょう」(金子勝氏)
利益率が100%にならなければ、献金とは認めないつもりなのか。パーティーにメスを入れなければ、金権政治はいつまでも続く。
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