れいわ新選組の財政政策と比較して明らかになった立憲民主党の支持が伸びない理由【積極財政へ】
「安倍一強」とはこれだったのか! 噴出する自民・統一教会汚染 WeN20220730
岸田首相は9月前半にも内閣改造を行うそうだが、最大の火種は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との接点だ。安倍元首相の銃撃事件以降、選挙手伝い、パーティー券購入など教団とのズブズブ関係が次々と露呈し、自民党内は“総汚染状態”。判明しているだけで100人近くの自民党議員が関係を持ち、「入閣待機組」も例外ではない。岸田首相が彼らを抜擢すれば“大炎上”は免れない。
◇ ◇ ◇
岸田政権の現職閣僚にも汚染は及ぶ。安倍の実弟の岸防衛相は29日の会見でも、旧統一教会が霊感商法で社会問題化したことを認識した上で、選挙ボランティアの申し出を受け入れていたと居直り。二之湯国家公安委員長は、教団の関連団体のイベントで実行委員長を務め、末松文科相は宗教法人を所轄する官庁のトップでありながら、教団関係者にパーティー券を購入してもらっていた。先の参院選で引退した二之湯氏の交代は既定路線だったが、岸氏も末松氏も当然、閣内を去るべきだ。
計78人(衆院51人、参院27人)の待機組のうち、衆院は3分の1にあたる17人、参院は5人と計22人が旧統一教会と関係を持っていた。数の上では参院側の方が少ないが、関係性は「特濃」である。
衆参ともに“濃厚接触議員”がゴロゴロ統一教会創始者の故・文鮮明と現総裁の韓鶴子夫妻(C)ロイター=共同
江島潔議員は2019年10月、旧統一教会の関連団体が名古屋市で開いたイベントに、基調講演を行った細田衆院議長らと参加。壇上で教団の韓鶴子総裁に花束を贈呈したほか、同月に教団関連団体が都内で開いた「平和大使と地方議員の集い」にも出席した。
19年の名古屋のイベントでは北村経夫議員も「日頃よりみなさまには大変お世話になっております」と参加者に頭を下げた。13年に全国比例で初当選した際、旧統一教会の選挙支援を受け、教団の内部文書には、北村氏の当選の可否が「組織の『死活問題』」と記されていた。19年参院選でも教団内部で北村氏を応援するビラが出回っており、そのお礼に頭を下げたのか。
衆院側にも17年5月14日の「母の日」に旧統一教会が都内で開いた「1万人集会」で来賓挨拶を行い、韓総裁を「マザームーン」と称え、カーネーションの花束を贈呈した山本朋広議員など“濃厚接触議員”がゴロゴロいる。
「内閣改造後は安倍元首相の国葬を挟み、すぐ秋の臨時国会が召集されます。野党の追及を避けるため、岸田首相も教団側とつながりの深い議員の初入閣は避けると思いますが……」(自民党関係者)
内閣改造の焦点は、自民党と旧統一教会の関係清算となりそうだ。
■関連記事
岸本聡子・新杉並区長インタビュー 第1回
きしもと・さとこ 1974年東京都生まれ。2003年からオランダに拠点を置く政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所」に所属(退職)し、各国の公共サービス民営化の実態などを調査。市民団体からの出馬要請を受け立候補した6月の区長選で、住民と対話しながら公約をバージョンアップするユニークな選挙戦を展開。187票差で現職を破り、今月11日に杉並初の女性区長に就任した。
◆変革がつながると大きな力になる
◆審議会や諮問機関 委員の半分は女性にしたい
◆パートナーシップ条例 追随的ではなく、もう一歩先の議論進める
杉並区 東京23区の西部に位置し、人口は57万人で、23区で6番目に多い。1954年に米国が南太平洋のビキニ環礁で水爆実験した後、全国に広がった原水爆禁止運動の発祥の地として知られる。衆院選では区域の大半が第8区で、長年石原伸晃氏(自民)が小選挙区の議席を維持。しかし、昨年10月の衆院選では吉田晴美氏(立憲民主)に敗れた。吉田氏を支えた市民団体が6月の区長選で岸本聡子氏を応援した。
【関連記事】岸本聡子・杉並区長の記者会見詳報 「地域の草の根運動は核政策など国の政策に影響与えられる」
【関連記事】「日本で一番透明性が高く、住民参加が活発な自治体に」 杉並区の岸本聡子区長が初登庁で抱負
【関連記事】杉並区で初の女性区長 初当選した岸本聡子さんってどんな人?
関連キーワード
旧統一教会研究の第一人者に話を聞いてみた
金、選挙、勧誘・・・創価学会エリートに聞く、創価学会