民主の女神・周庭さん独占取材「急進なデモも必要」(19/08/30)
デモが続く香港で「雨傘運動」のリーダーらが逮捕されたましたが、30日午後に保釈されたという一報が入ってきました。なぜ、このタイミングで逮捕したのでしょうか。 30日朝の逮捕から一転、即日保釈されました。「逃亡犯条例」改正を巡るデモや衝突で混乱が続く香港。朝に「民主化運動の女神」といわれるアグネス・チョウさん(22)が逮捕されました。 アグネス・チョウさん:「中国で例えば、政府に反対意見を出した人たちが不可解な形で死んだ人もいたので、法治社会とは全く言えません」 彼女は2014年の香港民主化デモ「雨傘運動」のリーダーとしても知られています。日本語も堪能で、6月には来日して活動への支持を訴えました。 アグネス・チョウさん:「(改正は)香港人にとって非常に危ない、非常に危険な改正案です」 また、アグネスさんと同じく雨傘運動のリーダー、ジョシュア・ウォン氏(22)も逮捕。香港メディアは、2人の逮捕容疑を6月にデモ隊が警察本部を包囲したことに関わったためと伝えています。しかし、30日午後7時すぎに2人は即日保釈されました。 アグネスさんはデモ活動を続ける意味を逮捕10日前に行われたテレビ朝日の取材でこう語っていました。 アグネス・チョウさん:「こういうデモ以外に何ができるんだろう。だから4月1日みたいに立法会(議会)に突入することにもなりましたし、空港でのデモもありましたし、だから私、今、すごく思っているのは普通の200万人のデモとか穏健な方法だけではなく、急進なデモとかも必要かと思います。市民の支持を取れることも需要だと思いますし、でもデモだけじゃ政府は何もプレッシャーを感じられない。だから急進的な手段も必要なんじゃないかなと」 そして、怒りや不満に加えて不安さえ抱くようになったいいます。というのも、香港の対岸に位置する中国本土の深センに武装警察が集結。暴動鎮圧訓練を行っていたのです。 アグネス・チョウさん:「確かに今回の運動の私たちのプレッシャーも半端ないというか。本当に私たちみたいな知名度がある人だけでなく、参加者、皆もプレッシャーが半端でない。仲間が自殺したこともあったし、警察側が政府側が民意を無視するまま、色んな暴力の行為とかをすることも無力感がすごくありました。100万人が出て行っても、200万人が出て行っても、先週も170万人が出て行っても、政府も全然聞こえないふりをして」 さらに国営の中国中央テレビが反暴力のニュースを連日放送。香港のデモに反対する「反暴力集会」に香港市民約47万人が集まったと報じました。そして、このニュースを伝える中国中央テレビのホームページには「秋のセミの鳴き声、夕暮れに沈む陽」と意味深なコメントが。 実はこれ、宋の時代の詩を引用したもので「命は短い」という意味。また、デモの終わりを告げるかのような「混乱は法と正義の審判によって終わるだろう」という言葉も。 香港メディアなどは31日に予定されていたデモ活動が中止されると報じました。当局からデモ行進の許可が下りなかったとしていますが、これは中国政府の思惑通りなのでしょうか。29日も中国政府は深センで大規模なデモ鎮圧訓練を実施。2人の逮捕は、武装警察投入への布石なのでしょうか。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
★演歌1本勝負★「哀愁桟橋」永井裕子・作詩・山口照幸・作曲・四方章人・編曲・前田俊明