(左から)菅首相、三原じゅん子厚労副大臣、平井卓也デジタル改革担当相(C)日刊ゲンダイ↑
「あのとき、野党の菅(義偉)議員は『国会を閉じるな』という運動の先頭に立っていた。『のし』をつけてそっくりお返しする」(立憲民主党の安住淳国対委員長)
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「東日本(大震災)では大幅な延長をした。自分たちの過去の行動に照らしても、会期延長に応じないという理屈は立たない」(共産党の志位和夫委員長)
国会会期の3カ月間延長要請を突っぱねた政府、与党に対し、野党が批判の声を強めている。
野党側が取り上げているのが、2011年3月の東日本大震災後の国会対応をめぐって、当時の政府対応を激しく追及していた菅首相らの言動だ。
当時、野党だった菅(義偉)首相はブログで、<被災地の状況を考えると、国会をこの状態で閉じるなどとんでもないことです>と投稿。さらに他の若手議員とともに菅直人首相に会期延長の要請書を提出していたことから、野党側は会期延長拒否は自身の言動と矛盾しているのではないか――と皮肉を込めて指摘しているわけだ。
だが、“二枚舌”は菅首相だけではない。参院厚労委に遅刻した三原じゅん子厚労副大臣も2011年5月14日付のブログで<なぜ国会を閉じる?>と題し、こう怒りの声を上げていたのだ。
<大震災から2ヶ月経つのに全て後手後手。(略)なのに!である。来月の22日で政府は通常国会を閉じようとしている!次の国会開会は秋にしようと言う。我が党は、即座に第二次補正予算を組むべき!と抗議しているのにだ。普通は逆でしょう、、、?野党にお尻を叩かれてどうするんだ!!(略)内閣の閣僚の中からも、誰も異議を申す者もいないのか(ガッカリ)夏休みが欲しいのか?菅総理の危機感の無さにうんざりする。>
「NECには死んでも発注しない」「ぐちぐち言ったら完全に干す」――などと、暴力団顔負けの恫喝発言が問題視されている平井卓也デジタル改革担当相も、2011年5月11日のツイッターでこう投稿。
<菅総理は6月22日に国会を閉会するつもりのようだが、補正予算の編成、生活再建、景気対策等を考えれば。会期は延長すべき。延命のための閉会は姑息だ。>
いやはや、過去の言動を振り返れば、菅首相も三原副大臣も平井大臣も、新型コロナウイルスの感染対策と経済立て直しが待ったなしの今の状況下で国会をすんなり閉じていいはずがないことは十分、理解しているだろう。
そろって、よ~く思い出すべきだ。
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