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★「原発に頼らない電気」を風化させない 再エネ発信に力を入れる福島・飯舘電力の思いとは

2023年03月29日 11時40分50秒 | ●YAMACHANの雑記帳
福島県飯舘村で再生可能エネルギー発電をする飯舘電力が、県内各地で再エネに取り組む人たちの情報発信に力を入れている。視察イベントツアーを企画するほか、オンラインによるバーチャルツアーも始めた。東京電力福島第一原発事故の後、福島では「原発に頼らない電気を」との機運が高まり、各地で再エネ発電所が建てられた。だが、時間の経過とともに事故の記憶は風化しつつあり、脱原発と再エネの「原点」である福島の人たちの活動に目を向けてもらおうとの狙いだ。(池尾伸一)
飯舘電力が初めて建てた太陽光発電所を前に、ツアーの参加者に説明する千葉訓道さん=福島県飯舘村で(同社提供)

飯舘電力が初めて建てた太陽光発電所を前に、ツアーの参加者に説明する千葉訓道さん=福島県飯舘村で(同社提供)

 「あれが震災後、私たちが建てた初めての太陽光発電所です」。今年1月末の飯舘村。飯舘電力役員の千葉訓道のりみちさん(70)が、東京から視察イベントに参加した若者らに語っていた。雪深い福島。雪を滑り落とし発電量を維持するため、太陽光パネルの角度を30度に傾けるなど地元の人たちの工夫が詰まっている。
 外資系企業に勤め、東京などで20年間、単身赴任をしていた千葉さん。原発事故を機に妻の実家がある福島に移住、地元の人たちと再エネ発電所を立ち上げてきた。飯舘ではこれまで49基の太陽光発電所を設置したが政府支援は薄く、日本全体の再エネ発電もなかなか拡大しない。「福島の人々のチャレンジにもっと目を向けて」と、2020年から本格的にツアーを受け入れるようになった。
 ツアーは、福島産の再エネを会員に販売する首都圏の生協や環境問題を研究する大学と連携し、随時開催している。飯舘村のほか、福島市の土湯温泉にある地熱発電所、喜多方市の会津電力などをマイクロバスで巡る。いずれも電力の素人らが主導したプロジェクトだ。

◆原発事故当時の「傷痕」も見てもらう

 放射性物質が降り注いだ飯舘村の状況は依然、深刻。震災前に約6100人いた人口は3月1日現在で4分の1の1500人だけだ。被災時のままの建物や、田畑の土を入れ替えるために大きく削られた山など原発事故の「傷痕」を見せる一方、村のあちこちに建てた太陽光パネルも視察。千葉さんは「原発を不要にしエネルギー高騰への答えにもなりうる再エネの価値を考えましょう」と語りかける。
 1月のツアーに参加した都内の大学3年生、三浦詩織さん(21)は原発事故当時、小学生だった。「原発事故はひとごとで、電気のことなど考えたことがなかった。今後は福島の人たちの顔を思い浮かべて、電気を選びたい」と話した。
バーチャルツアーで現地の動画をバックに解説する千葉さん(左)と米澤さん(右)

バーチャルツアーで現地の動画をバックに解説する千葉さん(左)と米澤さん(右)

 現地の状況を、東京など遠隔地から疑似体験してもらおうと、脱炭素問題を学ぶ企業や団体向けにバーチャルツアー(有料)も開催している。現地の動画を見ながら、福島のスタジオから千葉さんと飯舘電力役員の米澤一造さん(64)の2人がライブで解説する。
 詳細は、同社のメールアドレス(info@iitatepower.jp)まで。

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