★ポスト岸田に向け元党総務会長・野田聖子、経済安保相・高市早苗らが自民党総裁選挙に意欲を見せる中、幹事長・茂木敏充はひそかにイメチェンを進行中だ。自民党秘書が言う。「幹事長クラスになれば移動はほとんど車。警護のSPがつき、多くの記者に囲まれるが外を歩くことはほとんどない。ところがこの冬、幹事長はひときわ目立つブルーの大型のマフラーがことのほかお気に入りで少しの移動でも身に着けている」。

★茂木の初当選は日本新党。同党党首で首相・細川護熙は歴代首相でも珍しい、小粋にマフラーをつけ街頭演説に立つ。クリントン大統領との日米首脳会談でまとっていたが「あれ以来、総理・総裁を意識しだすと身の回りの服装やおしゃれに気を使うベテラン議員が増えた。女性へのイメージも大切というわけだ。自民党政調会長、国民新党代表を歴任した亀井静香も総裁選挙出馬を意識しだしたころから、眼鏡のフレームをおしゃれなものに変えてイメチェンを図ったことがあった」(政界関係者)。茂木に限らず、政治家とは選挙区内のあらゆる場所にポスターを張り、リーフレットを配り街頭に立つ。顔を売るのが仕事であり、ソフトなイメージで全世代、男女に好感を持たれたいと思うものだ。ファッション・コーディネーターやスタイリストをつけたり、ポスター撮りや政見放送収録の時に頼んだりする議員や候補者も多いと聞く。

★茂木が頼んでいるかは知らないが、党本部の職員によれば「髪の毛を染めたり、実は年末から眼鏡を新調している。一部のスタッフや一部の幹事長番記者には披露しているようだが、昨年末からの党内のごたごた続きでお披露目できていない」という。だが総裁選挙こそ派閥の裏金と同じで不透明なブラックボックスと言える。カネをかけない、国会議員と地方議員や党員票の比率を変えるなど、自民党総裁選挙のルール改定の声が地方議員や党員からも全く聞こえてこない。幹事長には眼鏡が曇らぬように願いたい。(K)※敬称略