天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

ガンに「ありがとう」(5)

2013-03-18 09:11:49 | ガンに「ありがとう」
ルネさんの胆嚢の影は、なぜ消えたのか。

ルネさんの考えでは、それは、あるエネルギーの効果の
顕われだということでした。

そしてそのエネルギーは、手をかざすことによって、患部
へ送られるというのです。

当時(1998年)の私は、目に見えないエネルギーを病気
の治療に用いるということについて、特に関心を持っては
いなかったし、レイキなどのエネルギーの存在も知りませ
んでした。

時々、テレビで、いわゆる気功師が手から気を送っている
場面を見たことはあり、その効果を全く信じていないわけ
でもありませんでしたが。

そんな私に対してルネさんは、かつて自分が足を痛めて
歩けない状態になり、車椅子を使わざるを得なかった時、
そのエネルギーを当てたおかげで歩けるようになったと
いう話を、熱っぽく語ってくれました。

そして、そのエネルギーというのは、自分の信仰してい
るある宗教の神様の光なのだというのです。

今まで全く接したことのない、ほとんど意識したことさえ
ない世界に対して、どういう態度を取ればいいのか……

私はとまどいを感じました。

ただ、自分の目には見えないとはいえ、そういうエネル
ギーの存在を完全に否定することもできない、そう思っ
たのです。

それで私は、ルネさんからのある申し出を受け容れる
ことにしました。

それは……

病室のベッドで、ルネさんが送ってくれるエネルギーを
受け取ってみるということです。

それから数日間、ルネさんは夜に私の病室を訪ねて
来て、ベッドの周りのカーテンを閉め、私の体に手を
かざし、エネルギーを送ってくれました。

その結果の率直な感想は……

一言で言えば、よくわかりませんでした。

自分の体にエネルギーが流れている、と確信できるよ
うな、はっきりとした感覚は感じられなかったのです。

(当時の私は、ガンの自覚症状がほとんどなく、時々
微熱が出る程度でした。)

もちろん、全く何の効果もなかったとまでは言い切れ
ませんが……

効果があったとしても、かなり微細なレベルにとどま
っていて、当時の私には感じ取れなかったのかもし
れません。

でも、直感的に言って、嫌な感覚はなく、どちらかと
いえば心地いい気もしたのです。

そういうわけで、私としては、はっきりと効果があると
はいえないけれど、なんとなくいい感じはする、そん
な感想をルネさんに伝えました。

するとルネさんは、私にもう一つの提案をしました。

それは、私をある所へ連れて行くということでした。

私は少し迷った末に、病院に外出許可を願い出た
のです。

(次回に続きます。)