穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

明日なんていつも なるようになる なる

2007年05月30日 | 王様の耳はロバの耳
【この記事は1週間前の水曜日を思い出して書いたものです】

仕事の話を書くと特定される可能性があることに、今さらながら思い至ってみた。でも気にしない。

さて、なんだかんだでそれなりに海外に行った経験が増えましたが、私はヨーロッパがとても好きです。
具体的にはこの辺が。

1.果てしなくやる気のない接客

 買い物をすると、商品を投げ捨てるように渡してくる店員さんが好き。
 高額紙幣を出すと、露骨に舌打ちをしてくる店員さんが好き。
 レジが壊れたんで仕事ができません。は?隣のレジを使えって?面倒なので嫌。と長蛇の列に対して平気で言う店員さんが好き。

 「お客様は神様」というのは日本の悪しき風習のトップクラスだと思うのです。
 欲しいのなら売ってやってもいいよ、という心意気が大事。
 嫌だというならお前には売ってやらない。客は他にもいっぱいる。

 ……ふと美翔さんとコミューン、そしてその末路が脳裏を過ぎりましたが多分、関係ない。

2.超適当な街中その1

 商品や製品の鉄則は、標準化や一般化。
 要するに、同じ機能を持つものなら、ある程度同じ形や使用法にするのがお約束です。その方が使用者に親切だし、生産も楽。
 デコールメーカーとポップンビーズメーカーがそっくりなのは、決して手抜きではなく戦略の一環なのです。おそらく。

 しかしそんな理屈が通じるのは日本国内の話。欧州では完全無視。
 何故、ペットボトルの型が山のようにあるんだ。
 何故、20硬貨しか受け付けない自販機や、50硬貨しか受け付けない自販機を分けて作るんだ。
 何故、駅の改札が場所ごとに違うんだ。
 個性やデザイン性の問題にはどう見ても見えません。

 …そんな大雑把な所がとても好き。

3.超適当な街中その2

 向こうは頭が悪いくらいに土地が有り余ってます。
 おかげで場当たり的に作ったとしか思えない家や道路で溢れてる。
 そしてその分、「どうしてそういう街並みになったのか」が歴史を諸に反映しててとても面白いです。

 よく都市工学の話でパリが引き合いに出されるのですが、実際に現地に行って教科書どおりだったのを見たときは、ちょいと感動したものです。
 (パリは、人が集まる→集落の周りに防壁を作る→防壁の周りにスラム街ができる→スラムが力をつける→周りに防壁を作る、を繰り返して発展したため、街全体が同心円状になってます。物理的にも居住者の性質的にも)

4.広い

 上にも書きましたが、とにかく土地の広さが半端ではない。
 街の外に一歩出ると、視界の果てまで荒野か森林か畑が広がっています。
 土地がなくて、段々畑とかで必死になってた日本を思うと泣けてくる。

5.歴史
 
 あの有名なあの人のあの場所!的なものがいっぱい。
 京都や奈良にいったときは何の感慨も沸かなかったですけど…。
 てか日本の歴史的観光地って、単にモノがあるだけで背景はしょぼいんですよね。。
 (例えば法隆寺や奈良の大仏に、歴史上のエピソードはない。単に誰それがいついつ作った、というだけ)

6.ジャガイモ万歳

 ヨーロッパの名物料理と言えばジャガイモ。とにかくひたすらポテトです。
 出張中の食事は、大半がポテト+肉でした。
 例えるなら、カレーをライスではなくポテトで食う感覚。

 今でこそ農業大国もある欧州ですが、北海道よりも高緯度のこの地域は本来農作業には向かず。
 基本的に餓死との戦いの歴史だったのを、劇的に変えたのがジャガイモでした。
 もしもこの食物がアメリカ大陸から伝わらなかったら、歴史は大幅に変わっていたに違いない。

 …そんなことを考えながら、黙々と芋を食いまくり。
 人によっては米が恋しくなったりもするんでしょうが、パンとポテトで全然平気。
 なんて豊かな食生活。

7.時差

 欧州は一律7時間遅れ。
 したがって、日本の深夜0時が夕方5時、早朝7時が深夜0時に相当します。
 元々夜型の人間にとっては快適なことこの上ない。(というか日本での普段の生活は、常に時差に晒されてるようなものなんでとても辛い)


そんなこんなで彼の国々が大好きです。これで言葉の壁さえなければ完璧なのに。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする