昨日はブログの更新ができませんでした。
なぜなら日付が変わるまで会社にいたからです。
美翔さんや歌ちゃんも頑張ってお仕事でしてるんです。私も頑張らないと。
そしてようやく仕事が片付いてお家に帰ろうとしたところ、無常にも終電が終わっていました。
酷いです。あんまりです。
私は一秒でも早くお家に帰りたいのに。
大体私は電車が嫌いなのです。
あのガタンゴトンという音を聞くと、「どうせお前らは電車がなければ生活困難なゴミクズだ。おとなしくひれ伏して電車賃を差し出すなら乗せてやってもいいぜ。せいぜい涙流して歓喜して、ありがたくお情けを頂戴しやがれ虫けらども」と言われてる気分になって、凄く不愉快なのです。
おまけに始発だの終電だの遅延だの、人のプライベートを縛りすぎです。
でも愚痴っていてもしょうがありません。
私ももう社会人。電車がなくなってもお家にくらい帰れるのです。
学生さんにはできない贅沢が、社会人には可能なのです!
…というわけで家まで歩くことにしました。
緊急企画、家まで歩け歩け大会。
0:30
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
とりあえず歩き始めたものの、家までの道のりが分からず。
大雑把な方角しか見当が付きません。これでは遭難してしまいます。
仕方がないのでスタンドバイミー方式を採用。
…結局、電車に支配されてる気がしてきた。
0:45
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
いきなり道に迷いました。横目に見てたはずの線路がいつの間にか消失しておられる。
しかも気のせいか、人工物の明かりがない気がします。
周囲には一応家も建ってるのに、軒並みライトオフ。
つうか廃屋多すぎ。
どうやら私はアウターゾーンに迷い込んでしまったようです。
不振な物音が聞こえたら振り返るより先にダッシュで逃げよう。喰われてしまう。
1:00
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
道端の標識を頼りになんとか線路に復帰。そして駅に到達しました。
これだけ歩いたんだから随分進んだに違いない。
うきうきしながら眺めた駅名は………、歩き始めから1駅のところでした。
1:30
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
悲しみに支配されながら、あと何駅分くらいあるのか試算してみました。
普段、途中の駅など全く興味の外なので正確な数は分かりませんが、多分10くらい。(後で確認したところ12だった)
一つ30分で突破したとして到着時刻は5時半。始発を待つよりは早いです。頑張ろう。
1:45
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
自転車が欲しい。
そう思っていたら目の前に放置自転車が。
どう見ても盗難車の乗り捨てです。
思わず心が揺れましたが、こんな罠には騙されません。
歩けばいいんです。歩けばお家に近づくんです。
2:00
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
一休みしたい。
そう思っていたら目の前にファミレスが。
どう考えてもここで一晩過ごして始発で帰るが最善手です。
思わず心が揺れましたが、こんな罠には騙されません。
歩けばいいんです。歩けばお家に近づくんです。
2:15
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
学校の横を通りました。
深夜の学校は黒々としていてなかなか不気味です。
考えてみれば学校は不思議空間。成人する前は日常空間そのものなのに、卒業したら立ち入ることのできない奇妙な領域です。
まぁ会社やオフィスも学生にとっては不可侵なので、単に住み分けてるだけですけど。
そんなことを思ってたら、校門の前に等身大の人形を発見しました。
ぎょっととして凝視したら、向こうも見つめ返してきました。
やべぇ、人形だと思ったらうずくまってた女生徒だった。
…こんな夜中に、何やってるんだろう、この娘。
深夜徘徊してる私も私ですが、そんな私にガン見されてるのに無表情で見つめ返してくるこの娘が怖い。
思わず声をかけそうになりましたがやめておきました。
きっと夜な夜な学校に現れる魔物を狩ってたりするタイプの娘です。巻き込まれたら死んじゃう。
2:30
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
だんだん心が絶望に支配され始めました。
ゴールまであとどれだけあるのか。これは朝になっても帰り着けないのではないか。
横の通りをタクシーが行き過ぎるたび、「どうせ無理なら早く諦めたほうが」と甘い誘惑が脳裏をよぎります。
そんな中、道路標識が目に入りました。
目的地まであと15km。
…15キロは微妙です。
不可能ではないが、リアルに困難な数字。
でも具体的な数字が分かったのはありがたいです。
よし、たった15キロなら歩こう。歩けるはずだ。
後にして思えば、「たった15キロならタクシー使おう」が正解だった気もしますが。
3:00
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
具体的な数字が出たところで勇気百倍。
星も出てない陰鬱な夜ですが、景気よく歌でも(夜なので胸中で)歌いながら進みましょう。
お散歩してるときの定番曲といえばやっぱりこれ。
『昨日の夜がベッドの中で最後に見た夢』
『歌のないピクニック 早い雨雲 重たい足取り』
『lalalala lalalala 樹海の奥へ~♪』
3:30
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
『lalalala lalalala 心の中広がる何故?の気持ち』
『この場所で出会えたなら 同じ道戻れたなら もう一度人を信じる心が開けるよ』
『ゆらゆら揺れる星がまた一つ一つ消えていく 雨なら良かったと嘆くように♪』
4:00
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
目標にしてた駅に到着。残り3駅です。
人は電車などなくても生きていける。
もう少しでそれを証明できるぜ。
4:30
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
さすがに疲労がピークです。
距離にして約25km弱。
思い起こせば、本日は午前2時就寝の午前5時起床。
それで日付変更まで一日働いて、今はスーツに革靴で競歩大会。
しかも今日に限って大荷物で、両手がふさがってます。
多分、両方あわせて10kgはある。
…それでもゴールまであとわずか。僕、強くなれるよ。
5:00
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
始 発 電 車 に 追 い 抜 か れ た 。
心を怨嗟と絶望が支配します。
みんなに不幸になればいいのに!
でも大丈夫。いくら始発が動いたとは言っても、歩き始めの駅からの始発がここに到着するのはまだまだ先のはず。
そう思えば、こうして歩いてることは無為ではないのです。
「1個前の駅で始発を待ってれば良かった」とか、そういう弱い考えは振り払おう。
5:08
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク
そして家からの最寄り駅に到着。
そして駅から自宅まで距離があることを思い出してげんなり。
ボーナスステージの開始です。みんな不幸になればいいのに。
5:20
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテ…
すっかり朝日も昇り。周囲には爽やかな週末の朝を満喫する人々で溢れ。
そんな中、ようやくのことでお家に到着しました。
やった、私、やりとげたよ。
電車なんかもういらない。これでいつ交通インフラが破壊されても大丈夫。
私は今、確実に強くなった。
結論:お家が一番。満足しながらおやすみなさい。
【蛇足】
で、土曜日の今日。
片道40分かかるところまで徒歩でお出かけしてみた。
私の電車嫌いは筋金入り。歩けばいいんですよ、歩けば。
なぜなら日付が変わるまで会社にいたからです。
美翔さんや歌ちゃんも頑張ってお仕事でしてるんです。私も頑張らないと。
そしてようやく仕事が片付いてお家に帰ろうとしたところ、無常にも終電が終わっていました。
酷いです。あんまりです。
私は一秒でも早くお家に帰りたいのに。
大体私は電車が嫌いなのです。
あのガタンゴトンという音を聞くと、「どうせお前らは電車がなければ生活困難なゴミクズだ。おとなしくひれ伏して電車賃を差し出すなら乗せてやってもいいぜ。せいぜい涙流して歓喜して、ありがたくお情けを頂戴しやがれ虫けらども」と言われてる気分になって、凄く不愉快なのです。
おまけに始発だの終電だの遅延だの、人のプライベートを縛りすぎです。
でも愚痴っていてもしょうがありません。
私ももう社会人。電車がなくなってもお家にくらい帰れるのです。
学生さんにはできない贅沢が、社会人には可能なのです!
…というわけで家まで歩くことにしました。
緊急企画、家まで歩け歩け大会。
0:30
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とりあえず歩き始めたものの、家までの道のりが分からず。
大雑把な方角しか見当が付きません。これでは遭難してしまいます。
仕方がないのでスタンドバイミー方式を採用。
…結局、電車に支配されてる気がしてきた。
0:45
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いきなり道に迷いました。横目に見てたはずの線路がいつの間にか消失しておられる。
しかも気のせいか、人工物の明かりがない気がします。
周囲には一応家も建ってるのに、軒並みライトオフ。
つうか廃屋多すぎ。
どうやら私はアウターゾーンに迷い込んでしまったようです。
不振な物音が聞こえたら振り返るより先にダッシュで逃げよう。喰われてしまう。
1:00
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道端の標識を頼りになんとか線路に復帰。そして駅に到達しました。
これだけ歩いたんだから随分進んだに違いない。
うきうきしながら眺めた駅名は………、歩き始めから1駅のところでした。
1:30
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悲しみに支配されながら、あと何駅分くらいあるのか試算してみました。
普段、途中の駅など全く興味の外なので正確な数は分かりませんが、多分10くらい。(後で確認したところ12だった)
一つ30分で突破したとして到着時刻は5時半。始発を待つよりは早いです。頑張ろう。
1:45
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自転車が欲しい。
そう思っていたら目の前に放置自転車が。
どう見ても盗難車の乗り捨てです。
思わず心が揺れましたが、こんな罠には騙されません。
歩けばいいんです。歩けばお家に近づくんです。
2:00
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そう思っていたら目の前にファミレスが。
どう考えてもここで一晩過ごして始発で帰るが最善手です。
思わず心が揺れましたが、こんな罠には騙されません。
歩けばいいんです。歩けばお家に近づくんです。
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深夜の学校は黒々としていてなかなか不気味です。
考えてみれば学校は不思議空間。成人する前は日常空間そのものなのに、卒業したら立ち入ることのできない奇妙な領域です。
まぁ会社やオフィスも学生にとっては不可侵なので、単に住み分けてるだけですけど。
そんなことを思ってたら、校門の前に等身大の人形を発見しました。
ぎょっととして凝視したら、向こうも見つめ返してきました。
やべぇ、人形だと思ったらうずくまってた女生徒だった。
…こんな夜中に、何やってるんだろう、この娘。
深夜徘徊してる私も私ですが、そんな私にガン見されてるのに無表情で見つめ返してくるこの娘が怖い。
思わず声をかけそうになりましたがやめておきました。
きっと夜な夜な学校に現れる魔物を狩ってたりするタイプの娘です。巻き込まれたら死んじゃう。
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ゴールまであとどれだけあるのか。これは朝になっても帰り着けないのではないか。
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そんな中、道路標識が目に入りました。
目的地まであと15km。
…15キロは微妙です。
不可能ではないが、リアルに困難な数字。
でも具体的な数字が分かったのはありがたいです。
よし、たった15キロなら歩こう。歩けるはずだ。
後にして思えば、「たった15キロならタクシー使おう」が正解だった気もしますが。
3:00
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具体的な数字が出たところで勇気百倍。
星も出てない陰鬱な夜ですが、景気よく歌でも(夜なので胸中で)歌いながら進みましょう。
お散歩してるときの定番曲といえばやっぱりこれ。
『昨日の夜がベッドの中で最後に見た夢』
『歌のないピクニック 早い雨雲 重たい足取り』
『lalalala lalalala 樹海の奥へ~♪』
3:30
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『lalalala lalalala 心の中広がる何故?の気持ち』
『この場所で出会えたなら 同じ道戻れたなら もう一度人を信じる心が開けるよ』
『ゆらゆら揺れる星がまた一つ一つ消えていく 雨なら良かったと嘆くように♪』
4:00
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目標にしてた駅に到着。残り3駅です。
人は電車などなくても生きていける。
もう少しでそれを証明できるぜ。
4:30
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さすがに疲労がピークです。
距離にして約25km弱。
思い起こせば、本日は午前2時就寝の午前5時起床。
それで日付変更まで一日働いて、今はスーツに革靴で競歩大会。
しかも今日に限って大荷物で、両手がふさがってます。
多分、両方あわせて10kgはある。
…それでもゴールまであとわずか。僕、強くなれるよ。
5:00
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始 発 電 車 に 追 い 抜 か れ た 。
心を怨嗟と絶望が支配します。
みんなに不幸になればいいのに!
でも大丈夫。いくら始発が動いたとは言っても、歩き始めの駅からの始発がここに到着するのはまだまだ先のはず。
そう思えば、こうして歩いてることは無為ではないのです。
「1個前の駅で始発を待ってれば良かった」とか、そういう弱い考えは振り払おう。
5:08
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そして家からの最寄り駅に到着。
そして駅から自宅まで距離があることを思い出してげんなり。
ボーナスステージの開始です。みんな不幸になればいいのに。
5:20
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すっかり朝日も昇り。周囲には爽やかな週末の朝を満喫する人々で溢れ。
そんな中、ようやくのことでお家に到着しました。
やった、私、やりとげたよ。
電車なんかもういらない。これでいつ交通インフラが破壊されても大丈夫。
私は今、確実に強くなった。
結論:お家が一番。満足しながらおやすみなさい。
【蛇足】
で、土曜日の今日。
片道40分かかるところまで徒歩でお出かけしてみた。
私の電車嫌いは筋金入り。歩けばいいんですよ、歩けば。