冬の恒例プリキュアさんの劇場版。
今年はEDが二次開発方式になったりと現場の大変さを窺わせましたが、映画を見て納得。
夢原さん、撮影頑張ったなぁ…。
・Yes!プリキュア5 劇場版「鏡の国のミラクル大冒険!」
(注:画像はパンフレットより引用しました)
【Aパート】
今日も今日とて夢見てる夢原さん、みんなで仲良く遊びに行くことになりました。
行き先はプリンセスなテーマパーク。
若い娘さんが、ドレスのコスプレして遊びまくる素敵な場所です。ぜひ実現化して欲しい。
欲望ぎっしりの夢空間に一同は大浮かれ。
特に、お花畑で男たちに追いかけられてご満悦の夏木さんが、もの凄く輝いてた。
彼女のあんな笑顔を見たのは初めてかもしれない。捕まえてごらんなさーい♪あはは♪あはははは♪
爛れた夢の、その横で。
檸檬:
「私、今朝ピンキーをキャッチュしましたのよ~」
青緑黄:
「おーほっほっほっほ♪」
劇場版なのに。お姫様ごっこしてる最中なのに。
さりげなく販促ノルマは果たす檸檬は、とてもとても仕事ができる良い娘です。
アイドルやってるのに、こういう場所に出てきても周囲から全く気が付いてもらえなくても気にしない。
檸檬はきっちりピンキーをキャッチュする娘!コツコツとお仕事をする大切さを知ってる娘!(伏線)
けれど楽しい時間は長くは続かず。
ミラー迷路に入ったところ、ゲスト謎生物によってココナツさんが囚われてしまいました。
しかも姿と声をコピって、夢原さんたちを騙くらかそうとします。
夢原さん:
「あんた誰!?」
「ココは、私が呼んだら必ず私を見てくれる!いつも見てくれてる!あんたはココじゃない!」
怖ぇな夢原さん。
呼ばれたのをうっかり聞き漏らしたり、道行く別の異性に目をやったりすることも許さない。
そんなことしたら偽者と判断するから!じゃきん!
夢見すぎの女子中学生さまの殺意に、謎ゲストも応戦体制。懐から取り出したるは、いつものコワイナー仮面。
謎ゲスト:
「これさえつければプリキュアに勝てるんだよなあ」
邪悪な台詞と邪悪な雰囲気の中、双頭コワイナー出現。
場内でお子様が泣いてます。怖い怖い。
でも愛しのココを浚われた夢原さんはもっと怖い。
夢キュアさん:
「プリキュア…!」
ぎらり、と光るピンキーキャッチュがすげぇ格好いい。
夢キュアさん:
「…ドリームアタック!!」
相手にジャンプで飛び掛りながら、即、必殺のホーミングバタフライを発射。
例によって理不尽な軌道を描きながら、蝶々は見事仮面に直撃。
が、仮面が二つあるせいで決定打にならず。結構強いよ、このコワイナー。
ようやくコワイナーを撃破したものの、ココナツは拉致られたまま。
怒れる乙女たちは捕虜にした謎生物に厳しい拷問を実施。
ボコボコにされた謎生物、やむなく事情を白状。彼らの案内で、敵地・鏡の国へと向かうのですが…。
【プリキュア VS プリキュア】
今年の最大の売り、闇プリキュアさん。
もはや黒幕のシャドウなんてどうでもいいのです。
私たちが見たいのは闇夢さんや闇檸檬なんです!
気になるバトルは、それぞれ別空間での1対1バトルでした。
同じことをセーラームーン大先輩もやりましたが、そのときはガチで死人が出てしまい、クレームが殺到する羽目に。
同じシチュエーション、プリキュアさんたちはどう対処するのか。
…まぁ結果から言えば、「説得に走った組」と「容赦なくぶっ殺す組」に分かれたのが楽しかったなぁ、なんて。
僕、絶対レモンのコピーになんてなりたくない。ガクガクブルブル。
【夢キュアVS闇夢さん】
敵は自分自身。いや、闇の力が上乗せされてる分、単純に上位互換。
夢キュアさん、いいところもなく一方的にボコられる羽目に。
この娘、対コワイナーに特化してるせいで、等身大の肉弾戦は貧弱なんだよなぁ…。
闇夢さん:
「どうして笑っていたの?」
「私には分からない。楽しいってなに?」
あ、この娘お馬鹿だ。
夢キュアさんの、最も夢キュアさんたる部分をコピーし損なってる。
相手は劣化コピーだ!勝てる!
夢キュアさん:
「昨日の私より!1時間前、1分前、1秒前より!」
「今の私は強い!!」
びしぃ!
夜景に照らされる決めポーズがとっても素敵。
自分を乗り越え、自分を変える。
演劇部をクビになり、テストを投げ出し、マラソンでグズってた娘とは思えません。
1クール前、1話前、1パート前より、今の私は強い!もちろん、1年前のプリキュアよりも!
その格好いい姿に、闇夢さん、ハートが陥落。
【紅キュアVS闇紅さん】
一番コピーぽかった闇紅さん。
だからかどうか知りませんが、紅キュアさんは大苦戦の他の4人よりも一早く反撃に転じました。
戦闘で最も頼りになるのはやっぱり赤。
紅キュアさん:
「親友が頑張ってるのに、私が頑張らないわけにはいかないでしょ!」
問答無用のルージュバーニングに、哀れ闇紅さんは焦んがり。
【檸檬VS闇檸檬】
檸檬がふたり!パラダイス!
くるり。ダッシュ!
そしていつものように全力で逃亡を試みる檸檬。
でも相手だって檸檬です。足の速さで負けはしない。
追いかけっこは闇檸檬の勝ち。
闇檸檬:
「ダークネス・スラッシュ!!」
ぎゅいん。とび来る光弾に檸檬たじたじ。
もはや蝶というよりレーザー光線。
攻撃型レモネードって良いな!
闇檸檬:
「コピー相手なら負けないと思った?」
「でも私たちはシャドウさまによって作られた存在。『疲れる』ことがないのよ」
でもそれは「成長」の放棄とも同義。
檸檬:
「プリキュア・レモネードフラッシュ!」
必死の反撃は、しかし闇檸檬の光壁の前に全て防がれ。
そういえば檸檬の属性効果って光だったんだなー。
まぁ確かに「フラッシュ」だの「シャイニング」だのでしたけど、レモンの汁が目に!的な「フラッシュ」のイメージしかなかったもんな。
でもそこは「成長できる」方の檸檬。レモネードフラッシュの弾幕が晴れたそこには、彼女の姿はなく。
檸檬:
「私、そろそろ失礼します。ドリームが呼んでいますので」
多弾道フラッシュで視界を奪って背後取りなんて!
今日のレモ子さんは一味違う。
いつもよりも酸味が利いてる良い檸檬!
接近に成功し、格闘戦で圧倒し。
たまらず闇檸檬、切り札発動。
最強の攻撃手段といえば、それはもちろん、これしかない。
闇檸檬:
「私の歌で倒してやる!!」
まさかプリキュアさんで『歌』が兵器として使われる日がくるなんて。
応戦するんだ春日野さん!今こそ響け『勇気の扉』!
檸檬:
「歌は、そんな風に使うものじゃない!!」
全否定。
それまでの丁寧語も忘れて、完全にブチ切れにおなりあそばされた。
今まで一番はじけてる。
怒りのままに放ったシャイニングは、闇檸檬にべったり付着すると、容赦なく溶解。
そこまで怒るなんて。レモ子さんはお仕事には信念を持っていらっしゃる。
【緑キュアVS闇緑】
私、秋元こまち。
いきなり力をコピーされて、みんな大変なことに。
でも私は安心。だって私の力はバリアだけなのだもの。
コピーされたといっても、精々バリアで押しくら饅頭するくらい。
それに「安らぎ」のプリキュアなのだし、お話すれば分かってもらえ…
闇緑:
「ダークネス・スプリット」
ごぃん。
か、壁に穴が!ぶっとい柱がダンボールみたいに削れてる!?
ごぃん。ごぃん。ごぃ…
しかもなんか、連射してきてる!
闇緑:
「大変ね。守る力なんて、何の役にも立たない」
こ れ の ど こ が コ ピ ー 。
なぜ私のところにだけこんなのが。
相手は鏡だって、コピーだって、言ったじゃない!
うそつきうそつきうそつきうそつ…
闇緑:
「ダークネス・スプリット」
ごぃんごぃんごぃん!!
健気にバリアを発動するもあっさりとぶち抜かれ、姐さん大ピンチ。
しかも相手の中の人は東映の大先輩です。
た、確かにあの破滅の戦士も、さりげなくバリアキャラでしたが!
いくら何でもこの組み合わせは無理すぎる。
どうしようもない状況下、それでもバリア能力をフル展開。
先出し先置きして「一瞬防げればそれでいい」とばかりに破られるの前提で放つのが、微妙に新しかった。
花鳥風月輝の5人とも違う。こういう先輩が前から見たかったんだ。
緑キュアさん:
「私はみんなを守りたい!」
「…貴女も守ってあげたかった」
結果的に闇緑は絶命。でも秋元先輩だって本当は守ってあげたかった。
「説得を行った組」=夢原さん、秋元先輩。
奇しくも「男がいる」組でもあります。これが差か。
【水キュアVS闇水】
たった一人、闇水さんだけは「本物」に対して交渉を始めてくれました。
過去の水無月先輩のコピーであることを考えれば、「優秀な人(=私)」とは協力してもおかしくはない。
「結局私がやるしかない」のなら、「私がもう一人いたら」と思っても何の不思議もなし。
最も忠実に「一人でも強い水無月先輩」をコピーしたせいか、やたらと強い闇水さん。
あのアクア姐さんが、手も足も出ません。でも一人ぼっちだったあの頃とは違う。
水キュアさん:
「貴女はみんなと出会う前の私」
「貴女、友達はいる?私はいるわ」
「私は貴女を越えていく」
そして唸りを上げるアクアソード。
もはや当たり前のように剣戟を開始する水ふたりがおかしすぎる。
あれはリボンだって、バンダイ様からあれほど…。
【対シャドウ】
なんやかやで奪われてしまったドリームコレット。
でもピンキーを55匹集めないと願いは叶いません。
ナイトメア社が見落としてるこの難題に、シャドウさんはあっさりと回答。
「鏡の力を使って、全世界のピンキーを強制召還」
反則にもほどがある方法で、一気に全てのピンキーが揃ってしまいました。
今までちまちま集めてたのは一体なんだったのか。
「55匹だから~、1話1匹以上集めなきゃねぇ~」なんてニヤニヤしてた私が馬鹿みたい。
これを知ってたから、ピンキー集めをサボってやがったな夢原のぞみ。
シャドウ:
「私を、全世界の支配者に!!」
でも願いは不発。なぜなら。
ココナツ:
「55匹揃ってないナツ!」「余裕見せてちゃんと数えてないからココ!」
何故。鏡をを介して全て呼び出したはずなのに。
春日野さん:
「…あ。」
私、今朝ピンキーをキャッチュしてました!ここに最後の1匹、居ます!
レモネード、戦いの決定打となる大手柄。
やっぱ真面目にコツコツお仕事に励むのは大事だな!(伏線回収)
その後のバトルで闇夢さんが散ってしまったのはとても残念。
クマさんと腕組んだり、風船大好きだったりとお茶目さんだったのに。
(ところで、闇夢さんだけ説得に成功できたのは、彼女だけが(ドリームではなく)「夢原のぞみ」のコピーで、残りの4人は「プリキュア」のコピーだったからだ、と言ってみる)
【ラスト】
完全なハッピーエンドにはならず。
だから静かに、壊れたクリスタルの大写しで幕。
今までにないパターンだったかも。
一連の戦闘のBGMも、激しいものじゃなくて静かだったのがとても良かった。
最初のコワイナー戦から、動きや演出が綺麗。単にカット数が多い、とかそういうことではなくて。
初代映画から、どんどん「映画的面白さ」に磨きがかかってきてる気がします。
これは大画面で見る価値がある。というか大画面で見たほうが面白い。
【次回予告】
『プリキュア映画第5作目、決定』
突然のコマーシャル。
美翔さんもほんのちょっぴり出番をもらえました。
プリキュアさん、遂に5年目に突入。偉大な先輩方に追いついた。次は追い越せるように今度の映画も頑張って。
【蛇足:夢キュアさん】
夢キュアさん:
「プリキュア・クリスタルシュート!!」
いつもの発動バンクにて。
トーチを構えたときの「びゅろりん!」という玩具音に痺れた。
大画面・大音量で聞くと違うな!ドリームトーチが欲しくなってきた。
夢の子以外も、要所要所で「ぎらりん!」と光るキャッチュが格好いい。
見に行った場所が普通の映画館で助かりました。
これが何かのイベントで、外で玩具の販促やってたら買っちゃうとこだった。
あと対シャドウ戦で、躊躇なく背後とって殴りかかった彼女に惚れそうになった。なんだかんだで、「勝つために手段を選ぶな」タイプなんだよな、この娘…。
【蛇足:緑色】
ミント姐さん、一体何発バリアを放ったことか。
後半なんて「ミントプロテク~」を省略して使いまくりです。
お子様からの人気にも納得です。もう彼女は負け組なんかじゃない。
緑に限ったことでもないですが、今シリーズの「技を単独で出せる」ことが映えてました。
やっぱり、せっかく単独戦闘できるようになったんだからこういうのがもっと見たい。
【蛇足:檸檬】
檸檬の台詞、「ドリームが呼んでいる」がちょっと胸に来た。
闇檸檬:
「女優になんてなってどうするの?他人を喜ばしてどうするの?」
それに対する返答。
檸檬:
「私、そろそろ失礼します。ドリームが呼んでいますので」
「のぞみさんが呼んでいる」とイコールなのだろうけど、「夢が呼んでいる」「だから過去の自分になんて構ってられない」とも読めてしまう。
ようやく、夢原さんがみんなの中心にいるのに合点がいきました。
「夢」単体では漠然としすぎてるし何の意味もないけれど、人と結びついたらとても強いのです。
今年はEDが二次開発方式になったりと現場の大変さを窺わせましたが、映画を見て納得。
夢原さん、撮影頑張ったなぁ…。
・Yes!プリキュア5 劇場版「鏡の国のミラクル大冒険!」
(注:画像はパンフレットより引用しました)
【Aパート】
今日も今日とて夢見てる夢原さん、みんなで仲良く遊びに行くことになりました。
行き先はプリンセスなテーマパーク。
若い娘さんが、ドレスのコスプレして遊びまくる素敵な場所です。ぜひ実現化して欲しい。
欲望ぎっしりの夢空間に一同は大浮かれ。
特に、お花畑で男たちに追いかけられてご満悦の夏木さんが、もの凄く輝いてた。
彼女のあんな笑顔を見たのは初めてかもしれない。捕まえてごらんなさーい♪あはは♪あはははは♪
爛れた夢の、その横で。
檸檬:
「私、今朝ピンキーをキャッチュしましたのよ~」
青緑黄:
「おーほっほっほっほ♪」
劇場版なのに。お姫様ごっこしてる最中なのに。
さりげなく販促ノルマは果たす檸檬は、とてもとても仕事ができる良い娘です。
アイドルやってるのに、こういう場所に出てきても周囲から全く気が付いてもらえなくても気にしない。
檸檬はきっちりピンキーをキャッチュする娘!コツコツとお仕事をする大切さを知ってる娘!(伏線)
けれど楽しい時間は長くは続かず。
ミラー迷路に入ったところ、ゲスト謎生物によってココナツさんが囚われてしまいました。
しかも姿と声をコピって、夢原さんたちを騙くらかそうとします。
夢原さん:
「あんた誰!?」
「ココは、私が呼んだら必ず私を見てくれる!いつも見てくれてる!あんたはココじゃない!」
怖ぇな夢原さん。
呼ばれたのをうっかり聞き漏らしたり、道行く別の異性に目をやったりすることも許さない。
そんなことしたら偽者と判断するから!じゃきん!
夢見すぎの女子中学生さまの殺意に、謎ゲストも応戦体制。懐から取り出したるは、いつものコワイナー仮面。
謎ゲスト:
「これさえつければプリキュアに勝てるんだよなあ」
邪悪な台詞と邪悪な雰囲気の中、双頭コワイナー出現。
場内でお子様が泣いてます。怖い怖い。
でも愛しのココを浚われた夢原さんはもっと怖い。
夢キュアさん:
「プリキュア…!」
ぎらり、と光るピンキーキャッチュがすげぇ格好いい。
夢キュアさん:
「…ドリームアタック!!」
相手にジャンプで飛び掛りながら、即、必殺のホーミングバタフライを発射。
例によって理不尽な軌道を描きながら、蝶々は見事仮面に直撃。
が、仮面が二つあるせいで決定打にならず。結構強いよ、このコワイナー。
ようやくコワイナーを撃破したものの、ココナツは拉致られたまま。
怒れる乙女たちは捕虜にした謎生物に厳しい拷問を実施。
ボコボコにされた謎生物、やむなく事情を白状。彼らの案内で、敵地・鏡の国へと向かうのですが…。
【プリキュア VS プリキュア】
今年の最大の売り、闇プリキュアさん。
もはや黒幕のシャドウなんてどうでもいいのです。
私たちが見たいのは闇夢さんや闇檸檬なんです!
気になるバトルは、それぞれ別空間での1対1バトルでした。
同じことをセーラームーン大先輩もやりましたが、そのときはガチで死人が出てしまい、クレームが殺到する羽目に。
同じシチュエーション、プリキュアさんたちはどう対処するのか。
…まぁ結果から言えば、「説得に走った組」と「容赦なくぶっ殺す組」に分かれたのが楽しかったなぁ、なんて。
僕、絶対レモンのコピーになんてなりたくない。ガクガクブルブル。
【夢キュアVS闇夢さん】
敵は自分自身。いや、闇の力が上乗せされてる分、単純に上位互換。
夢キュアさん、いいところもなく一方的にボコられる羽目に。
この娘、対コワイナーに特化してるせいで、等身大の肉弾戦は貧弱なんだよなぁ…。
闇夢さん:
「どうして笑っていたの?」
「私には分からない。楽しいってなに?」
あ、この娘お馬鹿だ。
夢キュアさんの、最も夢キュアさんたる部分をコピーし損なってる。
相手は劣化コピーだ!勝てる!
夢キュアさん:
「昨日の私より!1時間前、1分前、1秒前より!」
「今の私は強い!!」
びしぃ!
夜景に照らされる決めポーズがとっても素敵。
自分を乗り越え、自分を変える。
演劇部をクビになり、テストを投げ出し、マラソンでグズってた娘とは思えません。
1クール前、1話前、1パート前より、今の私は強い!もちろん、1年前のプリキュアよりも!
その格好いい姿に、闇夢さん、ハートが陥落。
【紅キュアVS闇紅さん】
一番コピーぽかった闇紅さん。
だからかどうか知りませんが、紅キュアさんは大苦戦の他の4人よりも一早く反撃に転じました。
戦闘で最も頼りになるのはやっぱり赤。
紅キュアさん:
「親友が頑張ってるのに、私が頑張らないわけにはいかないでしょ!」
問答無用のルージュバーニングに、哀れ闇紅さんは焦んがり。
【檸檬VS闇檸檬】
檸檬がふたり!パラダイス!
くるり。ダッシュ!
そしていつものように全力で逃亡を試みる檸檬。
でも相手だって檸檬です。足の速さで負けはしない。
追いかけっこは闇檸檬の勝ち。
闇檸檬:
「ダークネス・スラッシュ!!」
ぎゅいん。とび来る光弾に檸檬たじたじ。
もはや蝶というよりレーザー光線。
攻撃型レモネードって良いな!
闇檸檬:
「コピー相手なら負けないと思った?」
「でも私たちはシャドウさまによって作られた存在。『疲れる』ことがないのよ」
でもそれは「成長」の放棄とも同義。
檸檬:
「プリキュア・レモネードフラッシュ!」
必死の反撃は、しかし闇檸檬の光壁の前に全て防がれ。
そういえば檸檬の属性効果って光だったんだなー。
まぁ確かに「フラッシュ」だの「シャイニング」だのでしたけど、レモンの汁が目に!的な「フラッシュ」のイメージしかなかったもんな。
でもそこは「成長できる」方の檸檬。レモネードフラッシュの弾幕が晴れたそこには、彼女の姿はなく。
檸檬:
「私、そろそろ失礼します。ドリームが呼んでいますので」
多弾道フラッシュで視界を奪って背後取りなんて!
今日のレモ子さんは一味違う。
いつもよりも酸味が利いてる良い檸檬!
接近に成功し、格闘戦で圧倒し。
たまらず闇檸檬、切り札発動。
最強の攻撃手段といえば、それはもちろん、これしかない。
闇檸檬:
「私の歌で倒してやる!!」
まさかプリキュアさんで『歌』が兵器として使われる日がくるなんて。
応戦するんだ春日野さん!今こそ響け『勇気の扉』!
檸檬:
「歌は、そんな風に使うものじゃない!!」
全否定。
それまでの丁寧語も忘れて、完全にブチ切れにおなりあそばされた。
今まで一番はじけてる。
怒りのままに放ったシャイニングは、闇檸檬にべったり付着すると、容赦なく溶解。
そこまで怒るなんて。レモ子さんはお仕事には信念を持っていらっしゃる。
【緑キュアVS闇緑】
私、秋元こまち。
いきなり力をコピーされて、みんな大変なことに。
でも私は安心。だって私の力はバリアだけなのだもの。
コピーされたといっても、精々バリアで押しくら饅頭するくらい。
それに「安らぎ」のプリキュアなのだし、お話すれば分かってもらえ…
闇緑:
「ダークネス・スプリット」
ごぃん。
か、壁に穴が!ぶっとい柱がダンボールみたいに削れてる!?
ごぃん。ごぃん。ごぃ…
しかもなんか、連射してきてる!
闇緑:
「大変ね。守る力なんて、何の役にも立たない」
こ れ の ど こ が コ ピ ー 。
なぜ私のところにだけこんなのが。
相手は鏡だって、コピーだって、言ったじゃない!
うそつきうそつきうそつきうそつ…
闇緑:
「ダークネス・スプリット」
ごぃんごぃんごぃん!!
健気にバリアを発動するもあっさりとぶち抜かれ、姐さん大ピンチ。
しかも相手の中の人は東映の大先輩です。
た、確かにあの破滅の戦士も、さりげなくバリアキャラでしたが!
いくら何でもこの組み合わせは無理すぎる。
どうしようもない状況下、それでもバリア能力をフル展開。
先出し先置きして「一瞬防げればそれでいい」とばかりに破られるの前提で放つのが、微妙に新しかった。
花鳥風月輝の5人とも違う。こういう先輩が前から見たかったんだ。
緑キュアさん:
「私はみんなを守りたい!」
「…貴女も守ってあげたかった」
結果的に闇緑は絶命。でも秋元先輩だって本当は守ってあげたかった。
「説得を行った組」=夢原さん、秋元先輩。
奇しくも「男がいる」組でもあります。これが差か。
【水キュアVS闇水】
たった一人、闇水さんだけは「本物」に対して交渉を始めてくれました。
過去の水無月先輩のコピーであることを考えれば、「優秀な人(=私)」とは協力してもおかしくはない。
「結局私がやるしかない」のなら、「私がもう一人いたら」と思っても何の不思議もなし。
最も忠実に「一人でも強い水無月先輩」をコピーしたせいか、やたらと強い闇水さん。
あのアクア姐さんが、手も足も出ません。でも一人ぼっちだったあの頃とは違う。
水キュアさん:
「貴女はみんなと出会う前の私」
「貴女、友達はいる?私はいるわ」
「私は貴女を越えていく」
そして唸りを上げるアクアソード。
もはや当たり前のように剣戟を開始する水ふたりがおかしすぎる。
あれはリボンだって、バンダイ様からあれほど…。
【対シャドウ】
なんやかやで奪われてしまったドリームコレット。
でもピンキーを55匹集めないと願いは叶いません。
ナイトメア社が見落としてるこの難題に、シャドウさんはあっさりと回答。
「鏡の力を使って、全世界のピンキーを強制召還」
反則にもほどがある方法で、一気に全てのピンキーが揃ってしまいました。
今までちまちま集めてたのは一体なんだったのか。
「55匹だから~、1話1匹以上集めなきゃねぇ~」なんてニヤニヤしてた私が馬鹿みたい。
これを知ってたから、ピンキー集めをサボってやがったな夢原のぞみ。
シャドウ:
「私を、全世界の支配者に!!」
でも願いは不発。なぜなら。
ココナツ:
「55匹揃ってないナツ!」「余裕見せてちゃんと数えてないからココ!」
何故。鏡をを介して全て呼び出したはずなのに。
春日野さん:
「…あ。」
私、今朝ピンキーをキャッチュしてました!ここに最後の1匹、居ます!
レモネード、戦いの決定打となる大手柄。
やっぱ真面目にコツコツお仕事に励むのは大事だな!(伏線回収)
その後のバトルで闇夢さんが散ってしまったのはとても残念。
クマさんと腕組んだり、風船大好きだったりとお茶目さんだったのに。
(ところで、闇夢さんだけ説得に成功できたのは、彼女だけが(ドリームではなく)「夢原のぞみ」のコピーで、残りの4人は「プリキュア」のコピーだったからだ、と言ってみる)
【ラスト】
完全なハッピーエンドにはならず。
だから静かに、壊れたクリスタルの大写しで幕。
今までにないパターンだったかも。
一連の戦闘のBGMも、激しいものじゃなくて静かだったのがとても良かった。
最初のコワイナー戦から、動きや演出が綺麗。単にカット数が多い、とかそういうことではなくて。
初代映画から、どんどん「映画的面白さ」に磨きがかかってきてる気がします。
これは大画面で見る価値がある。というか大画面で見たほうが面白い。
【次回予告】
『プリキュア映画第5作目、決定』
突然のコマーシャル。
美翔さんもほんのちょっぴり出番をもらえました。
プリキュアさん、遂に5年目に突入。偉大な先輩方に追いついた。次は追い越せるように今度の映画も頑張って。
(左画像) バンダイ Yes!プリキュア5~鏡の国のミラクル大冒険!~ プリキュアミラクルドレスチェンジ 全5... (右画像) プリキュア ミラクルドレスチェンジ BOX |
【蛇足:夢キュアさん】
夢キュアさん:
「プリキュア・クリスタルシュート!!」
いつもの発動バンクにて。
トーチを構えたときの「びゅろりん!」という玩具音に痺れた。
大画面・大音量で聞くと違うな!ドリームトーチが欲しくなってきた。
夢の子以外も、要所要所で「ぎらりん!」と光るキャッチュが格好いい。
見に行った場所が普通の映画館で助かりました。
これが何かのイベントで、外で玩具の販促やってたら買っちゃうとこだった。
あと対シャドウ戦で、躊躇なく背後とって殴りかかった彼女に惚れそうになった。なんだかんだで、「勝つために手段を選ぶな」タイプなんだよな、この娘…。
【蛇足:緑色】
ミント姐さん、一体何発バリアを放ったことか。
後半なんて「ミントプロテク~」を省略して使いまくりです。
お子様からの人気にも納得です。もう彼女は負け組なんかじゃない。
緑に限ったことでもないですが、今シリーズの「技を単独で出せる」ことが映えてました。
やっぱり、せっかく単独戦闘できるようになったんだからこういうのがもっと見たい。
【蛇足:檸檬】
檸檬の台詞、「ドリームが呼んでいる」がちょっと胸に来た。
闇檸檬:
「女優になんてなってどうするの?他人を喜ばしてどうするの?」
それに対する返答。
檸檬:
「私、そろそろ失礼します。ドリームが呼んでいますので」
「のぞみさんが呼んでいる」とイコールなのだろうけど、「夢が呼んでいる」「だから過去の自分になんて構ってられない」とも読めてしまう。
ようやく、夢原さんがみんなの中心にいるのに合点がいきました。
「夢」単体では漠然としすぎてるし何の意味もないけれど、人と結びついたらとても強いのです。