穴にハマったアリスたち

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スマイルプリキュア! 第28話「ウソ?ホント?オバケなんかこわくない!」

2012年09月02日 | スマイルプリキュア!感想
もはや週一更新がデフォになりつつ…。あまりよろしくない。
先々週のTB返しも出来てませんが、今更送るのも失礼かと思うので、見送らせていただきます。
これからは気をつけよう。

■スマイルプリキュア! 第28話「ウソ?ホント?オバケなんかこわくない!」

今日は楽しい登校日。
個人的には「登校日」なるものは経験したことがないので、フィクション世界の謎風習カテゴリです。
ついでに書くと「夏休みの補習」とか「課外授業」とかもなかった。

さてその登校日にて。
星空さんと緑川さんのお化け嫌いが暴露されました。
伝説の戦士にあるまじき醜態です。国防に関わる大問題。

そこで日野さん主導の元、お化け克服の旅が始まりました。
テーマは学校の七不思議的なもの。
こうして、夜の学校よりも怖い、昼の無人学校で恐怖体験が始まる…。

…とは言ったものの。

いざとなれば高い戦闘能力で物理的に粉砕可能な娘さん達。
星空・緑川両名以外は、いたって平静です。お化けなんて怖くない。
頼りないキャンディですら、お化けに対してせせら笑いを浮かべる勢い。
これにはさすがの緑川さんにも危機感が。やばい、キャンディ以下だ。
「お化け嫌いなままでもいい」と言っていたのに、すぐに撤回したあたり、相当にショックだったらしい。。

折しも魔女さんも怪談ブーム。そこで星空さんたちの肝試しに便乗してみることに。
よくよく考えてみれば、バッドエンド王国という「原因」が存在してしまっては怪談の怖さは半減です。
お化けは原因不明だから怖いんです。分かってしまえば、あとは殴るだけだ。

…というわけで殴り倒した結果、登校日はひとまず無事に終わりました。夏休みの宿題を後に残して。


(左画像)
満開*スマイル!(DVD付)

(右画像)
スマイルプリキュア! マグネットクリップセット/A みゆき


相羽さんも書かれてましたけど、青木さんが怪奇現象を心理面から説明してたのは面白い。
(キャラクター的に、雪城さんとかだったら物理面から説明するはず)
結局のところ、「ハッピー」も心理現象で説明可能な気の持ちようですので、何かテーマ的にこじつけられるかも。

5人の「お化け」に対する反応は、「厳しい現実」に対する反応を反映してるように見えなくもない。
「厳しい現実」に恐怖心を抱いている星空さん・緑川さん。
克服すべき課題と捉えている日野さん。
楽しみを見出してる黄瀬さん(おそらく第3話以前の彼女なら恐怖してたはず)。
求道者の姿勢を崩さない青木さん。

もしくは「虚構」(怪談やメルヘン)と「現実」の対比とか。
「スマイル」さんの問題提起は、「現実はメルヘンのようにはいかない」だと思われます。
その意味では、「現実」(夏休みの宿題)は「虚構」(怪談)を上回るというオチは、そこはかとなく自虐的。
怪談をも上回る恐怖の物語。それが「現実」。
「動けないアカンベェ」も、所詮は虚構にすぎぬ「怪談」は現実には影響を及ぼせないこと示してるようにすら見える。

でもそれだと同じく虚構である「メルヘン」も、現実には役に立たないことになってしまう。
第1話の時点で「現実はメルヘンとは違う」と悟っておられる星空さんが、最後に辿りつく答えは「現実もメルヘンのようにいく」なのか「現実はメルヘンよりも優れている」なのか「現実は厳しい。だからこそメルヘンが必要」なのか。
歴代プリキュアの中でも、スタート時点からずば抜けて達観してる子なだけあって、どう成長していくのか、いまだによく分かりません。

【蛇足】

黄瀬さんがお化けに恐怖していない件ですが、先日発売のスマイル「ボーカルアルバム」のソロで「おばけだって友達になれるわ」と歌っておられる。
ちなみに日野さんは「泣いている人を笑顔にする」、緑川さんは「辛い時は顔を上げよう」、青木さんは「美しさも楽しさも心が映し出している」と、がっつり立ち位置を反映したお歌になってる。
その観点で考えると、星空さんのソロソングから、今後の結論も少しは見えるのかもしれない。

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