■(第7話)キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜「ウレイノカジツ」感想
各所に自然に織り込まれた、かつてのレモネ回のオマージュが心地よかった。
公園、台詞、その他もろもろ。若返った瞬間、以前の声音に戻るのも好き。
ラストのこのシーンも、どこかで見た覚えがある。
本放送当時、公式のキャラ紹介で「辛くても営業スマイルができる」と記載されてて、「スマイル」には色々と曰く付きの娘さんなれど、だからこそスマイルが印象に残ってる。
(「オトナプリキュア」第7話より)
春日野さんはプリ5の時代から女優志望。だけど事務所はなぜかアイドル売りを選択。
色々と思うところを抱えたまま、鳴かず飛ばずの売れない新人アイドル様をしていらっしゃった。
「友達がいない」に代表されるように、彼女は良くも悪くもストイックで、一人でのめり込む傾向がある。
お歌を通じて「私一人ではない」に気づきはしたものの、あの後やっぱり孤高の道を進まれたようで…。
夢を大切に思えば思うほど、夢から遠ざかってしまうジレンマ。
そんな行き詰まりを打開してくれたのは、かつて「無駄な寄り道」として切り捨てたお歌だった。
言及されていませんが、おそらくはデビュー曲のあのお歌は、今の彼女からすれば聴くのが辛い出来栄えだったと思う。
久々に歌ったお唄も、シロップは絶賛したものの客観的な技量としては素人に毛が生えたレベルだったんじゃなかろうか。
だって練習してないんだから。
でもそんなこととは関係なく、お唄は胸に響いてくる。
ローズガーデンでシロップが心の支えにしたのも、美しい花を咲かせたのも、今回の配信で誰かの胸を打ったのも事実で、技量等とは別の何かがある。
これを「才能」と呼んでしまうのは、努力の人である春日野さんに失礼な気がする。もう「はじける」何かとしか言いようがない何かなんだろうと思う。
「プリキュア」が子供時代の象徴なように、「お歌」もまた春日野さんにとってはそうだったのかもしれない。
無邪気に憧れていた何か。おそらくは実社会では通じないのだろうけど、それでも大好きで人に勇気を与えてくれる何か。
アンチコメントのようにそれが通じない人もいるのだけど、春日野さん自身はそれに悩んだりはしていないんですよね。
「鏡の国」で闇レモネに毅然として言い放った、あの強いレモネを見るようだ。「私、もう行きますね。ドリームが呼んでいるので」。
夢に向かう私には、無理解な異質な人々にかかずらっている暇はない。
闇雲に全てを切り捨てるのでもなく、かといって何でもかんでも抱え込むのでもない、前向きな求道の精神。
次回予告で「シロップが来る」と流れた時には、「デートして恋愛感情に気づいて演技が変わる…とかのよくある展開はレモネっぽくないなぁ」と思っていたのですが、完全に杞憂でした。
しかもまさか新曲まで繰り出されるとは。子供時代のあの楽しかった戯れは、今の自分を救うと共に、新しい命を生み出した。
現実社会に置き換えてもとてもよく分かる。仕事に行き詰ったそんな時、何の意味があるかはさておいて、子供の頃に好きだった何かを楽しむ。力を与えてくれるし、不思議と問題が解決したりする。
「夢に向かう時、人は一人。でも同じように夢に向かう誰かがいれば、たとえ離れていても力になる」。本編のレモネ回でも顕著だったプリ5のこのテーマが、今回の話でもとても活きていた。彼女の配信を聴いた人たちは、直接会ったわけではない。シロップのローズガーデンでの出来事も、直接歌ったのではない。逆も然りで、春日野さんは自分にイイネした人に会ってはいない。それでも確かに力になった。
そしてシロップがそうだったように、春日野さんの知らないところで誰かに思わぬ影響を与え、10年後20年後に彼女の元に帰ってくるのかもしれない。ある意味「種を蒔いた」とも言えるのかも。だから「花が育つ」にかかったのか。
以前のレモネ回を継承し、新しい時代を進む素晴らしい回だった。これがあと5話で終わってしまうのか…。
次回のこまちさんは、サブタイトルから予想するに「この街を守る」がモチベーションで変身なさるんだろうか。
「町内のお手伝い。私には何もない」は、以前の「損な役回り」にも通じる。「仲間を守る」が「街を守る」に拡張される流れだとしたら、これまた綺麗な展開すぎる。
【霧生さん】
何気に皆勤賞。ついにご本人様が登場された。
春日野さんは霧生さん達を知らないっぽい。DX2等で出会っていても不思議はないのだけど、やっぱりこの子らは積極的な交流はしていないらしい。
逆に霧生さんは春日野さんを知ってるんだろうか。
・「女優うらら」は知っているが、キュアレモネードとは知らない
・「女優うらら」は知らないが、キュアレモネードだとは知っている
・どちらも知っている
・全く知らない
真相如何によっては、またレモネが「私ってオーラもないのか」と落ち込みかねない。
何せ街中にCDの販促ポスターが張られていたのに、後に友人のお店の宣伝をした際には誰も相手にしてくれない有様だったものな…。
「春日野うららは何故かオーラが希薄」という謎の裏設定が出来上がってしまってる。
各所に自然に織り込まれた、かつてのレモネ回のオマージュが心地よかった。
公園、台詞、その他もろもろ。若返った瞬間、以前の声音に戻るのも好き。
ラストのこのシーンも、どこかで見た覚えがある。
本放送当時、公式のキャラ紹介で「辛くても営業スマイルができる」と記載されてて、「スマイル」には色々と曰く付きの娘さんなれど、だからこそスマイルが印象に残ってる。
(「オトナプリキュア」第7話より)
春日野さんはプリ5の時代から女優志望。だけど事務所はなぜかアイドル売りを選択。
色々と思うところを抱えたまま、鳴かず飛ばずの売れない新人アイドル様をしていらっしゃった。
「友達がいない」に代表されるように、彼女は良くも悪くもストイックで、一人でのめり込む傾向がある。
お歌を通じて「私一人ではない」に気づきはしたものの、あの後やっぱり孤高の道を進まれたようで…。
夢を大切に思えば思うほど、夢から遠ざかってしまうジレンマ。
そんな行き詰まりを打開してくれたのは、かつて「無駄な寄り道」として切り捨てたお歌だった。
言及されていませんが、おそらくはデビュー曲のあのお歌は、今の彼女からすれば聴くのが辛い出来栄えだったと思う。
久々に歌ったお唄も、シロップは絶賛したものの客観的な技量としては素人に毛が生えたレベルだったんじゃなかろうか。
だって練習してないんだから。
でもそんなこととは関係なく、お唄は胸に響いてくる。
ローズガーデンでシロップが心の支えにしたのも、美しい花を咲かせたのも、今回の配信で誰かの胸を打ったのも事実で、技量等とは別の何かがある。
これを「才能」と呼んでしまうのは、努力の人である春日野さんに失礼な気がする。もう「はじける」何かとしか言いようがない何かなんだろうと思う。
「プリキュア」が子供時代の象徴なように、「お歌」もまた春日野さんにとってはそうだったのかもしれない。
無邪気に憧れていた何か。おそらくは実社会では通じないのだろうけど、それでも大好きで人に勇気を与えてくれる何か。
アンチコメントのようにそれが通じない人もいるのだけど、春日野さん自身はそれに悩んだりはしていないんですよね。
「鏡の国」で闇レモネに毅然として言い放った、あの強いレモネを見るようだ。「私、もう行きますね。ドリームが呼んでいるので」。
夢に向かう私には、無理解な異質な人々にかかずらっている暇はない。
闇雲に全てを切り捨てるのでもなく、かといって何でもかんでも抱え込むのでもない、前向きな求道の精神。
次回予告で「シロップが来る」と流れた時には、「デートして恋愛感情に気づいて演技が変わる…とかのよくある展開はレモネっぽくないなぁ」と思っていたのですが、完全に杞憂でした。
しかもまさか新曲まで繰り出されるとは。子供時代のあの楽しかった戯れは、今の自分を救うと共に、新しい命を生み出した。
現実社会に置き換えてもとてもよく分かる。仕事に行き詰ったそんな時、何の意味があるかはさておいて、子供の頃に好きだった何かを楽しむ。力を与えてくれるし、不思議と問題が解決したりする。
「夢に向かう時、人は一人。でも同じように夢に向かう誰かがいれば、たとえ離れていても力になる」。本編のレモネ回でも顕著だったプリ5のこのテーマが、今回の話でもとても活きていた。彼女の配信を聴いた人たちは、直接会ったわけではない。シロップのローズガーデンでの出来事も、直接歌ったのではない。逆も然りで、春日野さんは自分にイイネした人に会ってはいない。それでも確かに力になった。
そしてシロップがそうだったように、春日野さんの知らないところで誰かに思わぬ影響を与え、10年後20年後に彼女の元に帰ってくるのかもしれない。ある意味「種を蒔いた」とも言えるのかも。だから「花が育つ」にかかったのか。
以前のレモネ回を継承し、新しい時代を進む素晴らしい回だった。これがあと5話で終わってしまうのか…。
次回のこまちさんは、サブタイトルから予想するに「この街を守る」がモチベーションで変身なさるんだろうか。
「町内のお手伝い。私には何もない」は、以前の「損な役回り」にも通じる。「仲間を守る」が「街を守る」に拡張される流れだとしたら、これまた綺麗な展開すぎる。
【霧生さん】
何気に皆勤賞。ついにご本人様が登場された。
春日野さんは霧生さん達を知らないっぽい。DX2等で出会っていても不思議はないのだけど、やっぱりこの子らは積極的な交流はしていないらしい。
逆に霧生さんは春日野さんを知ってるんだろうか。
・「女優うらら」は知っているが、キュアレモネードとは知らない
・「女優うらら」は知らないが、キュアレモネードだとは知っている
・どちらも知っている
・全く知らない
真相如何によっては、またレモネが「私ってオーラもないのか」と落ち込みかねない。
何せ街中にCDの販促ポスターが張られていたのに、後に友人のお店の宣伝をした際には誰も相手にしてくれない有様だったものな…。
「春日野うららは何故かオーラが希薄」という謎の裏設定が出来上がってしまってる。