■(第8話)キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜「ワタシノマチ」感想
花壇の手入れをしている描写が多いこまちさん。
カラーが緑で、キュア『ミント』ではあるものの、特にはお花属性はなかったと思う。そういうのは夏木さんが専門で。
この辺も、居場所に納得いっていない感を物語ってる気がする。
(「オトナプリキュア」第8話より)
トラウマ回として名高い「こまちちゃん人形」や、ダークミントとの戦闘で描かれたように、こまちさんは「割に合わない損な役回り」に悩んでいらっしゃった。
おそらくは姉の影響。家業を継ぐのかどうかはっきりしないまま、自由奔放に生きる姉のおかげで、こまちさんとしては「姉の予備」かのような想いがあったと推察されます。
戦闘においても防御担当。自身の攻撃手段は乏しいのに、身を挺して敵の攻撃の前に立たねばならない。
これらは必要なことであり、誰かを憎むことでもない。ただ、損な役回り。
ダークミントを抱きしめながら、彼女はおっしゃった。「あなたも救いたかった」。
物理的にダークミントの命を救いたかった他に、「損な役回りだと感じる自分自身の気持ちも大事にしたかった」のではなかろうか。
当時も解決はしたものの、こまちさんとしてはまだ燻るものがあったのかもしれない。
家業の手伝い。町の手伝い。
友人たちが夢を叶えて邁進する中、自分だけが手伝い手伝い手伝いで止まっている。それがなければ小説が進むわけではないにせよ、「何をやってるんだ私は」のモヤモヤが浮かんでも無理はない。
その解決として「私もまたこの町の登場人物だ」というのは、非常に納得がいく。
手伝いではない。当事者としての行動です。
当事者であれば「やらされている」「誰かの尻ぬぐい」の意識は薄れるし、もっと積極的に自分から改善に動くこともできる。
(本来であればSDGsもそういうことのはず。誰かに言われて、誰かのために負担を背負わされるのではなく、自分が楽をするためにやる)
小説についても同様で、人物や描写を他人事のように感じ、「書かされている」感覚だったのかもしれない。
書いている自分もまた主体的な当事者であり、自ら物語を動かす。そういう意識であれば、小説も進められそうに思えます。
かれんさんやナッツが登場すらしなかったのは、この悩みは自分で納得する必要があったからじゃないかな。
「こまちは花壇を頑張ってるじゃないか」と他者から言われても、「それは私がやりたいことではない」の想いは消えないと思う。
自分の居場所は、自分で納得するしかない。
派手さはないものの、15年前から一歩前に進んだ気がする。完全解決はしていない(そういう性質の悩みではない)ので、いずれまた同じ壁にぶつかるのかもしれませんが、主体的な登場人物としての意識を持つことができれば「誰かの手伝い」からは抜け出せると思う。
【その他1】
雪城さんの祖母が登場なされました。地理がどうなってるのか分かりませんが、サンクルミエールとベローネはそれなりに近いところにある…のかしら。
・雪城祖母は「あなた方の町」と語っており、現住所とは離れていると伺える
・こまちさんは車で訪問している
・雪城さんは電車通学(うろ覚え)だった
これらを踏まえると、サンクルミエールとベローネ間は、車で1時間以上は離れていてもおかしくない。
隣近所と言えるほどの距離ではなく、車を持たない中学生にとっては(特に直通の公共交通機関がないなら)意識の外の町でも変ではなさそう。
MH組とGoGo組が交わることなく活動していたとしても不自然ではないはず。
【その他2】
夢原さんが倒れた。
タイムフラワーには副作用的な何かがありそうですが、現状では皆目不明。
素直に考えるなら、過ぎ去った過去の力を使うのは「悪い」ことでその反動…といった感じかと思いますが、「プリキュア」でそれをやるのかは疑問。
EDでも「ファンタジーも守りたい」と歌われており、「プリキュアに頼るのは止めよう」的な展開はちょっと想像しづらい。
あと4話しかない(!)ので、あまり深読みせずに素直に待ちたい。
花壇の手入れをしている描写が多いこまちさん。
カラーが緑で、キュア『ミント』ではあるものの、特にはお花属性はなかったと思う。そういうのは夏木さんが専門で。
この辺も、居場所に納得いっていない感を物語ってる気がする。
(「オトナプリキュア」第8話より)
トラウマ回として名高い「こまちちゃん人形」や、ダークミントとの戦闘で描かれたように、こまちさんは「割に合わない損な役回り」に悩んでいらっしゃった。
おそらくは姉の影響。家業を継ぐのかどうかはっきりしないまま、自由奔放に生きる姉のおかげで、こまちさんとしては「姉の予備」かのような想いがあったと推察されます。
戦闘においても防御担当。自身の攻撃手段は乏しいのに、身を挺して敵の攻撃の前に立たねばならない。
これらは必要なことであり、誰かを憎むことでもない。ただ、損な役回り。
ダークミントを抱きしめながら、彼女はおっしゃった。「あなたも救いたかった」。
物理的にダークミントの命を救いたかった他に、「損な役回りだと感じる自分自身の気持ちも大事にしたかった」のではなかろうか。
当時も解決はしたものの、こまちさんとしてはまだ燻るものがあったのかもしれない。
家業の手伝い。町の手伝い。
友人たちが夢を叶えて邁進する中、自分だけが手伝い手伝い手伝いで止まっている。それがなければ小説が進むわけではないにせよ、「何をやってるんだ私は」のモヤモヤが浮かんでも無理はない。
その解決として「私もまたこの町の登場人物だ」というのは、非常に納得がいく。
手伝いではない。当事者としての行動です。
当事者であれば「やらされている」「誰かの尻ぬぐい」の意識は薄れるし、もっと積極的に自分から改善に動くこともできる。
(本来であればSDGsもそういうことのはず。誰かに言われて、誰かのために負担を背負わされるのではなく、自分が楽をするためにやる)
小説についても同様で、人物や描写を他人事のように感じ、「書かされている」感覚だったのかもしれない。
書いている自分もまた主体的な当事者であり、自ら物語を動かす。そういう意識であれば、小説も進められそうに思えます。
かれんさんやナッツが登場すらしなかったのは、この悩みは自分で納得する必要があったからじゃないかな。
「こまちは花壇を頑張ってるじゃないか」と他者から言われても、「それは私がやりたいことではない」の想いは消えないと思う。
自分の居場所は、自分で納得するしかない。
派手さはないものの、15年前から一歩前に進んだ気がする。完全解決はしていない(そういう性質の悩みではない)ので、いずれまた同じ壁にぶつかるのかもしれませんが、主体的な登場人物としての意識を持つことができれば「誰かの手伝い」からは抜け出せると思う。
【その他1】
雪城さんの祖母が登場なされました。地理がどうなってるのか分かりませんが、サンクルミエールとベローネはそれなりに近いところにある…のかしら。
・雪城祖母は「あなた方の町」と語っており、現住所とは離れていると伺える
・こまちさんは車で訪問している
・雪城さんは電車通学(うろ覚え)だった
これらを踏まえると、サンクルミエールとベローネ間は、車で1時間以上は離れていてもおかしくない。
隣近所と言えるほどの距離ではなく、車を持たない中学生にとっては(特に直通の公共交通機関がないなら)意識の外の町でも変ではなさそう。
MH組とGoGo組が交わることなく活動していたとしても不自然ではないはず。
【その他2】
夢原さんが倒れた。
タイムフラワーには副作用的な何かがありそうですが、現状では皆目不明。
素直に考えるなら、過ぎ去った過去の力を使うのは「悪い」ことでその反動…といった感じかと思いますが、「プリキュア」でそれをやるのかは疑問。
EDでも「ファンタジーも守りたい」と歌われており、「プリキュアに頼るのは止めよう」的な展開はちょっと想像しづらい。
あと4話しかない(!)ので、あまり深読みせずに素直に待ちたい。