穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

「続編なんか怖くない」: HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2023年03月15日 | ハグプリ最終回考察
オトナプリキュア&続編シリーズが発表されました。

今まで「どうせ真相は明らかにはならない」と好き放題に考察もどきをしてきたのに、何かが描かれてしまう可能性が出てきてしまいました。
散々力説してきた「未来は変わっていない」「ルールーは平行世界に帰ったのではない」等が覆ってしまうかもしれない。
喜ぶべきなんですが、もしそうなったときに心置きなく楽しめるように、今から予習しておく。

※2023年3月15日現在、ハグプリ続編は全く示唆すらされていません。


(「HUGっと!プリキュア」40話より)

【(1) 2018年以後、2030年以前の物語】
ハグプリ続編として思いつくものとしては、まずはシンプルに「野乃はなとジョージの結婚」とかを巡る物語でしょう。

例えば2028年。最終回から10年後の未来が舞台。
野乃さん達は24歳頃。薬師寺さんが医師免許を取るかどうかのあたり。えみるは大学卒業間際ぐらいか(この子ら皆、いわゆる普通の4年制大学に通うタイプの人生を歩まなさそうですけど)。
そこにルールーがやってきて、何らかの騒動が起きるような感じ。

劇中でどこまでダイレクトに言及されるかにもよるのですが、このパターンは私の考察とは直接には矛盾しない。
「2018年から2043年に帰還中のルールーが2028年に立ち寄った」「2043年での決戦の後のルールーが、2028年に報告に来た」のどちらでも辻褄が合います。
私としては「2033年にルールーが立ち寄っている/2033年に2043年からトラウムがやってきている」説を唱えているぐらいなので、むしろ補強されたと喜べる。

【(2) 2043年の決戦の物語】
次の可能性として、「2043年からSOSが届き、残っていた4人が未来にタイムトラベルして助けに行く」ようなお話。
「トゥモローも登場させられる」「未来の自分とのドラマがある」等で、見せ場が色々ありそう。

このケースだと未来の黒幕が明かされそうですが、私の考察的には問題なし。そこの部分はどうとでもなる。
「未来は変えられる」的な台詞も出てきそうですが、概念的な物だと解釈は可能でしょう。
ルールーの「未来で待つ」発言とも矛盾しません。

ただラストシーンで「今度こそ本当にお別れですね」的な台詞をルールーが発し、パラレルワールドであることが示されてしまうかもしれない。
これについては後述。

【(3) if世界を巡る物語】
ダイレクトに「パラレルワールド」を押し出してくるかもしれない。

未来に帰ったはずのトラウムたちが早々に戻ってきて、「世界が複数に分岐してしまい、元いた未来に帰れなくなった。プリキュアの力を貸して欲しい」。
そして4人も合流して改めて未来を目指して出発、スタプリの宇宙編のように色んな平行世界を訪れながら、ルールーたちの未来を目指す。
(ちなみにタイムトラベルものの原点「タイム・マシン(H・G・ウェルズ)」の続編もそんな感じです)

様々なif世界を描けるのは絵としても面白そうだし、「なんでもなれる」のテーマとも相性が良さそう。
別の世界の「野乃はな」を見て回り、どの道でも頑張っている「自分」を見て、野乃さんが自分の進路を決める。綺麗にまとまりそう。

【続編という名の突破口】
(3)(展開によっては(2)も)平行世界が前提となってしまいます。これは私の今までの考察と反してしまう。
当然ながら公式が最優先なので何ら不満はないのですが、先置きで整理しておきたい。

平行世界を持ち出した場合、下記が問題になります。

1. ジョージの「歴史は変わらない」の認識と齟齬が出る(参考
2. ルールーの「未来で待つ」発言や、2030年のルールー作成と整合性がとれない(参考
3. 「過去は変えられないが、不幸は乗り越えられる」のテーマに反する(参考

「続編がある」のなら、2.の問題はクリアできます。
要は「ルールーが助けを待つ」展開があれば、何の問題もない。彼女が言った「未来で待つ」とは「続編での再会」のことであって、2043年での再会ではなかった。
もしくは続編でも描かれていない遠い未来(例えば2053年)の再会を示唆していたのだ、のような拡張も可能かもしれない。
今までも「未来で待つとは、ミラクルユニバースやミラクルリープでの再会のことを言ってるのだ」と言い張れなくはなかったのですが、再会の場面が省略されているので厳しかった。でも続編で実際に描写されるのであれば、肩透かし感は解消されます。

「未来で待つ」発言が解決するなら、後は比較的容易です。
ちびルールーについては、「2030年に製造され、2033年に平行世界に送り込まれた」のような展開(だと解釈の余地がある)なら「別人をルールーと呼んでいる」問題は消える。
今の今まで気づいていませんでしたが、この方法なら続編の有無と関係なく、シンプルに最終回の疑問を解消できます。
もっと踏み込むなら、「トゥモローと一緒に野乃さんがif世界に移住した」とか「最終回で描写された2030年は、if世界の2030年だ」でもいい。

3. も続編の描写によって突破できます。
以前にも書いたように、分岐先のそれぞれの歴史は改変不可ならば、テーマに反しません。ストーリー上のガッカリ感が問題だったので、続編で公式に描いてくれるのであれば問題は大きく減じます。

他、「分岐のきっかけがはぐたんのタイムトラベルだとすれば、何度も何度もトラベルさせまくれば望ましい分岐世界を作れるのでは」との疑問も、分岐のきっかけは「私たち視聴者がハグプリを観測したこと(参考)」だとすれば、リセマラ地獄に挑まない説明が付きます。

問題は1. です。
3. と違い「それぞれの平行世界は歴史不変だ」だけでは解決できません。
ジョージは「この世界」で時間を止めようとしていたからです。

「この世界」で時間が止まれば、他の世界も時間が止まる…のであれば深くこだわる意味はないのかもしれない。
ただ人間心理としては、どうせ止めるなら自分の世界で止めるんじゃなかろうか。

ひとまずの抜け道としては、「ジョージが2018年に来た後に分岐したので、元の世界に帰れなくなっていた」。
はぐたんのタイムトラベルで分岐したのではなく、21話が分岐点だとすれば、分岐したのはジョージが2018年に来た後の出来事。ジョージ的には取り残されてしまったようなものです。だからやむなくこの世界で時間を止めようとした。
それでいいんだろうかという気もかなりするのですが、最終決戦であっさりと退いたのも、「この世界で拘っても仕方がないから」と解釈できなくはない。

ただこれだけだと、ルールーが未来に帰還しようとすると、分岐先の世界にいるルールーたちと鉢合わせしてしまい、ルールーが増殖してしまいます。
分岐した瞬間に過去・現在・未来の全てが作られたとすれば、矛盾まではしない…のですが、ややこしいので別記事にしたい。

以上から、どうにかこうにか辻褄合わせはできそうに思えます。
なので続編を素直に待ちたい。オトナプリキュア&続編シリーズが大成功しますように。

【参考】
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (第6話)ひろがるスカイ!プ... | トップ | (第7話)ひろがるスカイ!プ... »

ハグプリ最終回考察」カテゴリの最新記事