橋下市長の政治資金パーティが先月末にありました。橋下氏の意向で報道各社には初めて非公開の開催でした。パーティー券を購入して会場に入ることは制限しなかったのですがが、在阪のほとんどの報道機関は「購入は政治資金の提供にあたる」などの理由でパーティー券を購入せず、会場に入りませんでした。非公開の理由について橋下氏は「カメラがない方が、もっと大胆に自分の思いを語れる」と説明したようですが、これまでの言動を思うと、どうも納得できません。例によって注目を集めようとする思惑があったのではないかと思ったりします。 橋下氏は憲法改正などについて約1時間、講演したようですが、講演内容については不明で、彼が編集し、後日ホームページで掲載するそうです。
ある週刊誌を見ますと、彼はパーティ-に先立つ講演の冒頭に「今日はテレビカメラを入れておりません。とにかくあの人らは、勝手に僕の発言を編集してどんどん流すものですから」と言ったようで、相変わらずのメディア批判です。それから各論では『毎日』の批判です。「毎日新聞というのは頭が悪いところが最悪です。あんな頭の悪い新聞の購読者はどんな人かと思ったら・・・」と言っていますが、私も購読者なので。馬鹿にしているなと思いました。さらに「とにかく橋下が嫌いなんですよ、毎日は。橋下憎しだから便所の落書きみたいな‟お前は小学生か„ってなことばかり言ってくる」と言ってますが、読者の私も頭が悪いのか、『毎日』を読んでいてもわかりません。最近は橋下関係の記事が少ないのでなおそう思います。
『毎日』に並んで彼が目の敵にしているらしい『朝日』についても「朝日の論説委員は大したことありませんね.何年生きているのか、どれだけ勉強しているのか分かりません、大した主張じゃありませんよ」と言っています。自分の小ささを知らないで尊大な態度をとる、これこそ夜郎自大の典型です。
このような放言を見ると、彼が今回の政治資金パーティ-を非公開にした真意が想像されますし、メディアを事実上締め出した内輪の集まりで羽目を外したとも思えますが、つくづくこの三百代言的な人物の卑小さにうんざりします。