中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

オンラインゲーム依存症

2012-10-19 08:01:59 | 身辺雑記

 何かにつけ「依存症」と言うものはあります。身近なものでは、たばこやアルコール、賭けごと(競馬、パチンコなど)があり、近頃では携帯電話でもそうではないかと思うことがあります。中にはそのために身を持ち崩してしまう者もいます。 

 最近若者を中心に「オンラインゲーム依存症」が深刻化しているという記事を見ました。「どうしてもゲームを止められない」高額の金を使ってしまう」などと病院に相談する件数が急増し、ネット依存の専門外来を設ける病院もあるそうです。これに関して

こんな記事がありましたので引用します。 

 「まずい、2時間も寝てしまった」。午前6時。ソファで携帯電話を握りしめたまま眠っていた東京都内の男子専門学校生(19)は跳び起きると、また携帯をいじり始めた。ほとんど寝ないでゲームに没頭する日もある。

 携帯ゲームを始めたのは中学1年の頃。最初は通学中の暇つぶしだったが、次第に生活が変わり始めた。

 ゲームは原則無料だが、100~1000円の有料アイテムを使えば、キャラクターの体力や攻撃力を高めることができる。ゲームで知り合った「仲間」から、「強いね」とほめられると心地よかった。

 高校に入ると、アルバイト代など毎月8万円前後をつぎ込み始めた。お年玉の10万円は10日間で消えた。5万円の督促状が自宅に郵送され、親に発覚した時には既に100万円以上を投じていた。寝不足で遅刻を繰り返すようになり、体重も数キロ減っていた。(中略)

 家族に連れられて民間団体のカウンセリングを受けたのは高校2年の冬。一時的にゲームから離れたが、今春、専門学校に入学すると再び別のゲームにはまってしまった。「もう限界。このまま死んじゃうんじゃないか」と不安を口にする専門学校生だが、やめられない。「将来に希望がもてない。でも、ゲームの中では着実にキャラクターが成長していき、現実社会にはない達成感がある」と話す。(後略) 

 ずっと前にも書きましたが、このようなオンラインゲーム(ネットゲーム)に嵌り込んでどうにもならない状態になる者を「ネトゲ(ネットゲーム)廃人」と言います。若者に限らずいい年をした大人が嵌り込み、中には夫婦で「ネトゲ廃人」になっている例もあり、そんな例を見ていると、その生活のだらしなさと不潔さに呆れてしまいます。 

 このような社会的な病気とも言える現象を何とかしないと、とは思いますが、インタネットで検索してみると、オンラインゲームに関する項目が目白押しで、これだはどうにもならないなと思います。今年5月にソーシャルゲームの規制に乗り出した消費者庁の幹部は「スマートフォンの普及で、外出先でもベッドでも四六時中ゲームにのめり込む環境になった」と指摘しているそうです。スマートフォンなどは今の私には無縁の存在で興味もありません。孫たちも時代遅れかも知れませんが、パソコンのゲームには全く興味がなく過ごしてきましたから、このようにネットゲームに犯されている若者のことは私の想像の埒外でした。

 このような社会的な病理とも言えるような現象にメスを入れることはできないのでしょうか。何でも「自由だ」と言って、ゲーム業者のなすがままになり前途有為の若者たちを破滅寸前の状態に追い込む社会の在りようには暗い気持ちになります。

 

 


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