中国迷爺爺の日記

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ナチス式敬礼

2013-03-25 07:24:06 | 身辺雑記

 ギリシャ・サッカー連盟は17日、国内のリーグ戦でナチス式の敬礼をした1部リーグ、AEKアテネのMFヨルゴス・カティディス選手(20)に対し、ギリシャ代表チームからの永久追放処分を科すと発表しました。 

 カティディス選手は16日、首都アテネで行われた試合でゴールを決めた後、ナチス式敬礼のポーズで喜びを表しました。ナチス式敬礼は右腕を斜めにまっすぐ掲げるものですが、この選手は「(ポーズの)意味を知っていたら、あんなことはしなかった」と語っているそうです。 

 ナチスの暴虐はヨーロッパでは忘れられないもので、特にドイツではナチスを礼賛することを禁じていますが、それでもネオナチと称する運動が起こったりしています。戦後も70年もたつと過去の出来事の記憶が希薄になることは、最近の日本でも顕著で、書店で見たのですが、ある名の知られた右翼言論人の著書の帯に「日本は過去を反省することは何もない」とありました。この人物の著書だけでなく、日本の過去を否定するような本が少なくなく、特に中国や韓国を叩くものが多く、これでは若い世代がそれを信じてしまうのは無理もありません。 

 ナチス式敬礼と言えばこんなことがありました。かつて隣の市の教育委員会事務局に勤務していたことがありますが、その市では毎年甲子園球場を借りて、市内全中学校の生徒が集まって体育会をする「中学校連合体育会(中連体)」という行事がありました。私も何度か出たことがありますが、ある年に、会の最初の選手達の入場の時に、ある学校の生徒達が主賓のいるメインステージの前に差し掛かった時に一斉に顔をその方に向け、右手を挙げてナチスの敬礼をして通り過ぎました。私は唖然としたのですが、特に問題にはならなかったようです。おそらくはホロコーストなどナチスが犯した罪悪の歴史を知らない若い体育の教師が指導したのでしょうが、欧米人の教師が列席していたら驚いたことと思います。 

 中連体の行事は今も行われていますが、ナチス式敬礼をする学校は多分ないのではないかと思いますし、そう願います。

 

ユキヤナギ

   

 

 

 

 

 


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