毎日のように通っている整骨院の隣に、カソリック系の保育園があります。治療が終わって帰る道すがら立ち止まって、園庭で遊んでいる子ども達の様子を眺めます。園庭を走り回る子、滑り台やジャングルジムで遊ぶ子や、プラスティック製の小さな車に乗って、足を使って動き回る子、それぞれ楽しく可愛い様子で、特に三歳児や四歳児の動作があどけなくて見飽きません。時々近くに来て笑いかけたりする子もいます。
園庭の中央から、車に女の子を乗せて前につけた紐を引っ張ってこちらの方にやってくる男の子がいました。女の子の方が少し体つきは大きいようでしたが、2人とも三歳児のようでした。おそらく同じクラスなのでしょう。女の子は声を出したり笑ったりするでもなくまじめな顔をして乗っていましたし、引っ張っている男の子も真剣な顔をしていました。
車が園庭の隅にあるジャングルジムの近くにくると少し土が盛り上がった所に引っかかって止まり、男の子の手に余るようでした。男の子は紐を離して車の横に行って女の子の腕に手をかけました。すると女の子は両手で男の子の顔を挟みその頬にチュッをしました。男の子は特に反応もせずに、車を捨ててひょこひょこと走り去っていき、女の子は黙って座ったままでした。終始無言でしたが一連の2人の様子はいかにも自然で可愛く、小さな恋人のようだなあ、何を考えているのかなと思わず笑ってしまいました。その後はどうなったのかは分かりませんが、何かしらほのぼのとした気持ちになりました。幼い子の無邪気な様子を見るのはとても楽しいことです。