梅と言えば梅干しを思い出すが、とても酸っぱいから「ウメ」と聞いただけでも条件反射で唾液の分泌量は多くなる。
梅干しはもともと梅酢を作った後の副産物だったそうで、食用よりも薬として使われた歴史がある。梅は中国原産のものだから、梅干しも中国での歴史は古く、湖南省長沙で発見された紀元前200年頃の漢代の墳墓である馬王堆からも梅干しが入っていたと推定される壷が発見されたそうだ。しかし今の中国ではこのような酸味の強い梅干しは好まれないようで、甘みのある乾燥したものが売られている。話梅(hua mei)と言い、乾燥して硬くなっているが、口の中に入れていると、適度な甘みと酸味が入れ混じって美味しい。
梅干しは保存のきくもので、現存する最古のものは奈良県の中家という旧家に伝わるもので、安土桃山時代の天正4年(1576)に漬け込まれたものだそうだ。補充ができないので味わうことはできないそうだが、こうなると貴重な骨董のようなものだ。また同家には今から200年ほど前の江戸時代の安永年間に漬けられた梅干しもあり、試食したが問題なく食べられたという。
梅干し用の梅と言えば南高梅だが、これは和歌山県のみなべ町を主産地とする白梅の果実で、最高級品種とされている。もとは明治時代に高田貞楠が発見した高田梅に由来し、その後1950年代に南部高校の竹中勝太郎教諭らの尽力もあって、高田梅が最優良品種に選ばれ、高田の「高」と南部高校の「南高」をとって南高梅と命名された。
梅干しは、私のような世代の者にとっては「日の丸弁当」を思い出させる。弁当箱に白い飯を詰め、中央に1個の梅干しを置いただけの、最もシンプルな弁当で、戦争中は半ば強制されて学校に持って行ったが、やがて都会では白米、それに米そのものがあまり口にできなくなり、それさえも幻の弁当になった。
インタネットより
今考えると何も隠さなくてもよかったのにと思うけど、思春期でしたのね~
今は大人になって、焼酎にいれてます。
長持ちさせるために梅がジャギジャギなるくらい塩を入れていたので、塩辛いのなんの。梅干し一個でご飯が茶碗2杯くらい食べれました。