サヨコの独り言

興味のあるものを「コンデジ」で撮影しに行ったり、
街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《クリムト展》(ウィーンと日本1900) -東京都美術館にて-

2019年06月19日 | 展覧会
19日(水)、同窓生7人で「UENO3153」の「薩摩魚鮮」で待ち合わせてランチを食べました。「西郷どん」のキャラクター人形が入口にありました。T子さんが予約してくれていたので、個室でゆっくりと過ごせました。海鮮丼などリーズナブルで美味しかったです。

13時から「東京都文化会館」大ホール・ホワイエで行われている《ティータイムコンサート2019・第1回》に行きました。既に満席だったので、立ちながら聴きました。「東京都交響楽団」のトロンボーン奏者3名による演奏で、音の出し方や音程の事などレクチャーして頂きました。トロンボーンの曲は余り馴染みがありませんでしたが、ソフトな音色を生かした素敵な曲でした。

次に《クリムト展》に行きましたが、この日は「東京都美術館」がシルバーデーで無料だった為か、30分待ちと混んでいました。「クリムト」の没後100年を記念する展覧会でした。1900年に「分離派会館」で開かれた「ジャポニズム展」は、「クリムト」を中心に結成された「ウィーン分離派」と「ジャポニズム」の接近を象徴するイベントでした。この頃、いわゆる「クリムト」の「黄金様式」の時代が始まりました。初期の自然主義的な作品、印象派や「ジャポニズム」に影響を受けた作品など多彩な展示が楽しめました。

【ユディトⅠ】 は祖国を救う為に敵将「ホロフェルネ」スの首を切り落としたと言う旧約聖書外典の「ユディト記」によるものです。左脇に抱えた首と恍惚とした表情とのギャップが衝撃的でした。油彩画に初めて本物の金箔を用いた作品とされ、額縁は「クリムト」自身がデザインしたものです。因みにトランプの絵札は伝説の英雄がモデルとなっているそうですが、ハートのクイーンは「ユディト」との事 (諸説あり)。

【女の三世代】 は「若年期」を示す女性が「幼少期」を示す女の子どもを抱き、背後に「老齢期」を示す老婆が描かれています。「幼少期」・「若年期」・「老齢期」の女性の三段階を通して、「生」と「死」、新たな生成と分解を繰り返して行く世界観を表現しています。現実をつき付けられた感じがしました。日本初公開の作品です。

【ベートーヴェン・フリーズ】 は、ウィーンの「分離派会館」を飾る全長34mを超える壁画で、「クリムト」が40歳の頃に手掛けた大作。「ベートーヴェン」の交響曲・第9番に着想を得たものです。天使たちによる合唱と、男女の接吻で締めくくられています。金やガラス・真珠層などの素材も用い、輝きのなかに歓喜を表現しています。まさに「クリムト」の「黄金の時代」を代表する傑作です。1984年に制作された精巧な原寸大の複製壁画は、「分離派会館」の部屋の再現展示で臨場感と迫力がありました。

最後にW君の小学校時代の同級生が出品している《中美展》を観ました。5点の油彩画の連作で優秀賞を頂いていました。

【ユデュトⅠ】部分 / 【女の三世代】(上段左) / 【ベートーヴェン・フリーズ】部分 (中段中)


ティータイムコンサート2019 / 中美展2019
 



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