札所巡り三日目(6月5日曇り時々雨)
4月9日から少し間が空きましたが、三日目の札所巡りをしてきました。初日と同じく今回も天気予報は雨、熊谷発7:11の急行で秩父駅下車。秩父駅の前で恒例の集合写真を撮り8:10出発。
最初に札所17番「実正山定林寺」に向かいました。長享番付(1488年)ではここが1番寺になっています。境内には百観音を浮き彫りにした梵鐘(埼玉県指定文化財)があります。
この謂れは、身重の婦人が巡礼していてこの地で出産したため、赤子を油紙に包んで近くの沼に捨てたのだそうです。その後、無事結願して家に戻ると、捨てた筈の子供が土間に居て、傍に定林寺の本尊の御影があったそうです。婦人は自分の行為を悔やんで、梵鐘を造り寄進したのだとか。
そのような謂れからこのお寺は子育て観音として知られています。納経を済ませると小雨が降りだしました。
次に18番に向かいますが、途中、妙見七つ井戸と妙見塚にも立ち寄りました。
この井戸は妙見菩薩が秩父神社に合祀された際、宮地の妙見宮から秩父神社まで渡って行ったとされる井戸です。
妙見塚は宮地の妙見宮から秩父神社に合祀される際、約10年間ここに留まって、その後秩父神社へ合祀されたのだとか。今でも宮地屋台の関係者はここに参詣後屋台を曳きだすそうです。(以上札所ガイドSさんの説明)
妙見塚は地元の方でなければ分からないような民家の庭先にあります。
次は18番白道山神門寺(ごうどじ)、しんもん寺ではありません。この札所はこぢんまりとまとまって国道140号脇にあります。天保年間に再建された観音堂は秩父の名匠藤田若狭の作で、正面軒下の扁額は森玄黄斎の揮毫、彫刻によるものだそうです。重厚な観音堂ですね。
続いて19番飛淵山 龍石寺 岩盤の上に建っています。このお寺には住職が居ないため、荒れ果てていたが、地元の青年たちが巡礼姿で、東京で托鉢し、県内外からも浄財が寄せられ、昭和48年に復元されたとのこと。
ここのお寺には三途場堂があります。中央に三途の川の奪衣婆、脇に閻魔大王と賓頭盧尊者(おびんずるさま)が祀られています。
可愛い着せ替え人形も奉納されていますので、地獄のお堂には見えませんね。
これから荒川にかかる秩父橋(今は歩行者・自転車専用)を渡り、蕎麦屋さんで昼食の予定でしたが、少し時間が早いので先に20番法王山 岩之上堂に向かいます。
余談ですが、秩父橋のたもとにある見晴亭さんで、小生の姉の結婚式の披露宴をあげたのはもう半世紀も前になります。
岩之上堂は少し上流に行って坂を降りるのですが、新緑が目に染みるようです。
小生は今日もノルディックウォークです。
ここからお蕎麦屋さんに引き返して昼食です。
秩父の蕎麦屋さんに入ると皆さんくるみ汁を注文しますよね。小生も普段の大盛り生活を止めて、もり蕎麦を2枚(普通の汁とくるみ汁)で頂きました。と言うことはいつもより多かった(笑)。お蕎麦はその日の温度や湿度によって、微妙に味が違います。この日は雨が降ったり止んだりの天気のせいか、イマイチでした。まあ食べ物はお好みですからね。
食後、21番要光山 観音寺に向かいます。先ほど降りて来た道を戻り、20番の入り口を過ぎた県道の脇にあります。
境内には江戸時代に建てられた宝篋印塔もあり、その廻りをお地蔵さんが囲って守っています。
次は今回の最終札所22番 華台山童子堂です。この入り口では武甲山をバックに大きなお地蔵さんがお出迎えです。ロケーションも良くカメラマンの多い所です。
小生にはここのお寺でタケノコご飯を頂いたことが忘れられません。もう30年以上前の話になりますが、5月の中旬になると檀家の方が参詣者に振る舞ってくれました。もちろん有料ですが、同僚の女性たちと良く来た思い出のお寺です。残念ながら現在そのサービスは行っていないそうです。
他にも仁王門や唐戸の彫刻など見どころの多いお寺です。また俳句の句碑も奉納されていて、小生の知人の名前も数名いらっしゃいました。
手前味噌ですがその日の締めくくりの札所では、般若心経を納経することにしました。この日は小生がにわか先達になって奉納しました。終わって、近くの農産物直売所で仕入れた、おまんじゅうを頂きました。
普通の札所巡りの方はここから秩父公園橋を渡って、秩父駅に向かうのですが秩父を良く知っている案内人は川に向かって真っすぐ下ります。7月に川瀬祭りで神輿洗いが行われる武之鼻橋を渡るのです。橋の上から荒川の流れを見下ろすと、何やら白く光るものが張ってあります。釣りに使うテグスです。稚鮎を川鵜から守るためだそうです。私が秩父に住んでいた頃には有りませんでしたが鳥と人の知恵比べですね。
秩父駅到着は14:20、歩行時間は約6時間、歩行距離は16kmでした。小雨模様の天気だったので、予定より早く終わりました。ここで案内人のSさんと別れて、6人は熊谷に戻り打ち上げ後解散。
自宅に着いたのは19;50頃でした。また2軒ハシゴしてもう一人のSさんの奥さんに送って貰いました。Sさんの奥さんいつも済みません。
今回の札所巡りの写真は同行した雄ちゃんの写真がほとんどです。今朝、圧縮画像がオリジナルに比べて荒れすぎとの情報をいただきましたので、補正してみました。雄ちゃんこれで如何ですか?
次回は7月3日(木)の予定です。
4月9日から少し間が空きましたが、三日目の札所巡りをしてきました。初日と同じく今回も天気予報は雨、熊谷発7:11の急行で秩父駅下車。秩父駅の前で恒例の集合写真を撮り8:10出発。
最初に札所17番「実正山定林寺」に向かいました。長享番付(1488年)ではここが1番寺になっています。境内には百観音を浮き彫りにした梵鐘(埼玉県指定文化財)があります。
この謂れは、身重の婦人が巡礼していてこの地で出産したため、赤子を油紙に包んで近くの沼に捨てたのだそうです。その後、無事結願して家に戻ると、捨てた筈の子供が土間に居て、傍に定林寺の本尊の御影があったそうです。婦人は自分の行為を悔やんで、梵鐘を造り寄進したのだとか。
そのような謂れからこのお寺は子育て観音として知られています。納経を済ませると小雨が降りだしました。
次に18番に向かいますが、途中、妙見七つ井戸と妙見塚にも立ち寄りました。
この井戸は妙見菩薩が秩父神社に合祀された際、宮地の妙見宮から秩父神社まで渡って行ったとされる井戸です。
妙見塚は宮地の妙見宮から秩父神社に合祀される際、約10年間ここに留まって、その後秩父神社へ合祀されたのだとか。今でも宮地屋台の関係者はここに参詣後屋台を曳きだすそうです。(以上札所ガイドSさんの説明)
妙見塚は地元の方でなければ分からないような民家の庭先にあります。
次は18番白道山神門寺(ごうどじ)、しんもん寺ではありません。この札所はこぢんまりとまとまって国道140号脇にあります。天保年間に再建された観音堂は秩父の名匠藤田若狭の作で、正面軒下の扁額は森玄黄斎の揮毫、彫刻によるものだそうです。重厚な観音堂ですね。
続いて19番飛淵山 龍石寺 岩盤の上に建っています。このお寺には住職が居ないため、荒れ果てていたが、地元の青年たちが巡礼姿で、東京で托鉢し、県内外からも浄財が寄せられ、昭和48年に復元されたとのこと。
ここのお寺には三途場堂があります。中央に三途の川の奪衣婆、脇に閻魔大王と賓頭盧尊者(おびんずるさま)が祀られています。
可愛い着せ替え人形も奉納されていますので、地獄のお堂には見えませんね。
これから荒川にかかる秩父橋(今は歩行者・自転車専用)を渡り、蕎麦屋さんで昼食の予定でしたが、少し時間が早いので先に20番法王山 岩之上堂に向かいます。
余談ですが、秩父橋のたもとにある見晴亭さんで、小生の姉の結婚式の披露宴をあげたのはもう半世紀も前になります。
岩之上堂は少し上流に行って坂を降りるのですが、新緑が目に染みるようです。
小生は今日もノルディックウォークです。
ここからお蕎麦屋さんに引き返して昼食です。
秩父の蕎麦屋さんに入ると皆さんくるみ汁を注文しますよね。小生も普段の大盛り生活を止めて、もり蕎麦を2枚(普通の汁とくるみ汁)で頂きました。と言うことはいつもより多かった(笑)。お蕎麦はその日の温度や湿度によって、微妙に味が違います。この日は雨が降ったり止んだりの天気のせいか、イマイチでした。まあ食べ物はお好みですからね。
食後、21番要光山 観音寺に向かいます。先ほど降りて来た道を戻り、20番の入り口を過ぎた県道の脇にあります。
境内には江戸時代に建てられた宝篋印塔もあり、その廻りをお地蔵さんが囲って守っています。
次は今回の最終札所22番 華台山童子堂です。この入り口では武甲山をバックに大きなお地蔵さんがお出迎えです。ロケーションも良くカメラマンの多い所です。
小生にはここのお寺でタケノコご飯を頂いたことが忘れられません。もう30年以上前の話になりますが、5月の中旬になると檀家の方が参詣者に振る舞ってくれました。もちろん有料ですが、同僚の女性たちと良く来た思い出のお寺です。残念ながら現在そのサービスは行っていないそうです。
他にも仁王門や唐戸の彫刻など見どころの多いお寺です。また俳句の句碑も奉納されていて、小生の知人の名前も数名いらっしゃいました。
手前味噌ですがその日の締めくくりの札所では、般若心経を納経することにしました。この日は小生がにわか先達になって奉納しました。終わって、近くの農産物直売所で仕入れた、おまんじゅうを頂きました。
普通の札所巡りの方はここから秩父公園橋を渡って、秩父駅に向かうのですが秩父を良く知っている案内人は川に向かって真っすぐ下ります。7月に川瀬祭りで神輿洗いが行われる武之鼻橋を渡るのです。橋の上から荒川の流れを見下ろすと、何やら白く光るものが張ってあります。釣りに使うテグスです。稚鮎を川鵜から守るためだそうです。私が秩父に住んでいた頃には有りませんでしたが鳥と人の知恵比べですね。
秩父駅到着は14:20、歩行時間は約6時間、歩行距離は16kmでした。小雨模様の天気だったので、予定より早く終わりました。ここで案内人のSさんと別れて、6人は熊谷に戻り打ち上げ後解散。
自宅に着いたのは19;50頃でした。また2軒ハシゴしてもう一人のSさんの奥さんに送って貰いました。Sさんの奥さんいつも済みません。
今回の札所巡りの写真は同行した雄ちゃんの写真がほとんどです。今朝、圧縮画像がオリジナルに比べて荒れすぎとの情報をいただきましたので、補正してみました。雄ちゃんこれで如何ですか?
次回は7月3日(木)の予定です。