熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

シーサーブログから引越したばかりでいいね、応援などをいただいてもリアクションが出来ませんので、悪しからずご了承願います。

gacco3国際安全保障論week2まで終了

2014-06-26 16:10:14 | gacco
 week2は理論だけでは無く実例に即した講義もかなりありました。キューバ危機、中東戦争、イラク戦争等々記憶に新しい紛争も解説され、興味深く受講しました。ただレポートの課題にもなっている「コミットメント問題」については消化不良の感があります。
 理解度確認クイズは頭が少し慣れてきたせいか満点でした。でもレポートがかなり難しかったです。

 レポートの課題は
【背景】敵基地攻撃とは、敵国の攻撃の兆候に対して、実際に攻撃を受ける前に、その攻撃を阻止するという「先制攻撃」であると考えられる。しかし敵基地に対する先制攻撃という安全保障政策は、いわゆる「コミットメント問題」を生み、平和的な交渉解が存在しているにも関わらず、その達成を困難なものとすることがある。

【設問】ここで問題となっている、紛争の解決に必要なコミットメントは、どのようなコミットメントなのであろうか?先制攻撃という安全保障政策が、国際紛争におけるバーゲニングにどのような影響を与えるのか考慮しつつ
400字程度で説明せよ。

 まだ解答を締め切っていませんので、小生の解答をアップする事は出来ませんが、小生の頭には意表を突いたルーブリック(採点基準)となっています。でも同級生同士での相互採点ですから、少しオマケもあって今回も80%の採点でした。累計は37%になりました。合格ラインは59%なので、何とかなるかも知れません。
画像



gacco3国際安全保障論が始まりました

2014-06-24 19:30:00 | gacco
 早稲田大学栗崎周平准教授の国際安全保障論、集団的自衛権や尖閣列島、シリア問題などで国際的な緊張が見過ごせなくなってきた時に、タイムリーな講座だと思い受講を登録しました。最初は戦争や外交交渉を数式で表すという講義に馴染めなく、途中リタイアかなと思っていましたが、何とかweek1を終了することが出来ました。
 理解度確認クイズの結果は1問間違えて93%(14/15)でした。ところがラッキーな事に間違えた問題が出題ミスで採点対象外になりました。気を良くしたところで課題レポートも提出。
テーマは<カール・フォン・クラウゼヴィッツは『戦争論』において、戦争を「他の異なる手段を用いた、政治過程の延長」、「相手(敵)に当事者の意思を受け入れされるための、暴力行為」と定義した。この定義に基づいて戦争が発生することが、なぜ「パズル」であるのか400字程度で説明せよ>です。
 小生には捉えどころが難しい課題です。加えて、レポートは受講者同士が採点するという初めてのシステムなので、結果はどうなるか分かりませんでした。相互採点のやり方は先ず私のレポートを5人の方が採点します。私も5人の方の採点を行い、それが完了すると、私の採点結果(3名分の評価)がコメント付きで返ってきます。もちろん勝手な採点ではなく、採点基準(ルーブリック)が細かく指示されます。次に自己採点を実施すると採点結果が表示される仕組みです。先ほどレポートの相互採点結果が出て80%(4/5)でした。小生の採点も80%なので、結果には満足しています。
画像


 最近の講座は簡単には単位を取らせてくれません(笑)


芭蕉の足跡を訪ねて(羽黒山)

2014-06-16 13:53:00 | 憲ちゃんとの旅
 山形の奥のほそみちを訪ねる旅も今回が最終回、今日も良い天気です。
ルートインホテル鶴岡駅前を8:00に出発し、最初に出羽三山神社に向かいました。40分くらいで羽黒山の麓の出羽三山神社に到着。
画像


最初に国宝の五重塔に下って行きます。
途中、小さい社が幾つもありますが、そこを通り過ぎると祓川をはさんで流れ落ちる須賀の滝が見えます。
画像


画像

この滝は江戸時代、当時の天宥別当が遠く月山より8kmの水路をひいて作ったもので不動の滝と名づけられていたとのこと。
祓川に架かる神橋を渡ると天然記念物「爺杉」の前に出ます。
画像

樹齢1,000年以上と云われる古木で、根元周囲11m50cm、目通り周囲8m30cm、樹高48m30cmもあるそうです。確かに見上げる程の巨木で圧倒されます。
この辺りから杉並木になりさらに進むと、白木造りの国宝五重塔です。
画像

案内板によると承平年間(平安時代)平将門の建立だとのこと。詳しい説明は写真をクリックしてご覧ください。
画像


 杉の木立の中に静謐という感覚を味わいました。本来ならここから羽黒山まで歩いて上るのですが、先を急ぐこともあり一旦車に戻って、羽黒山神社に向かいました。駐車場に戻って来ると、姫路から一人旅で来たというご婦人(kさん)に声を掛けられました。二年前にご主人を亡くされ、そのご主人が俳句を嗜んでいて、果たせなかった奥のほそみちを一人旅で巡っているのだそうです。最上川の舟下りと銀山温泉にも泊まってみたいと仰っていましたが、無事姫路にお帰りになったのでしょう。
 さて本題に戻って有料道路を通って、出羽三山神社に到着しました。こちらも午歳のご縁年ということで、蜂子皇子(はちこのおうじ)」の木像を、開山以来初めて一般公開しています。期間は4月29日から9月30日まで。
以下は山形県庁のHPからの転載です。 
>かつて人々のあらゆる苦悩を救ったといわれる出羽三山の開祖蜂子皇子。その御尊像が明治以降初めて、一般に公開されることになりました。公開を後押ししたのは、関係者の東日本大震災の復興への思いでした。
 羽黒山の信仰区域は関東以北。震災直後から青森、岩手、宮城、福島、茨城などから、何千人という方が羽黒山へ来られました。助かった方々は、車を乗り継ぎ、又相乗りして来られ感謝の祈りを捧げました。また、痛ましくもご家族を亡くされたという方は、鎮魂のため羽黒山霊祭殿れいさいでん(亡くなった人の霊は山に上ると云われている)を訪ねられたといいます。
 震災2年後の昨年は、一向に進まない復興と、仮設住宅暮しの辛さに、この先どうなっていくのかという不安が参拝者に見え隠れしていたそうです。
 「震災以降、出羽三山神社では毎日、震災復興を祈っています。しかし、復旧作業が進まない現況にあって3年目の今年は、かつて民衆に手を差しのべ救ってくださった開祖蜂子皇子に、全国の皆さんにも祈っていただくために御尊像を公開することに致しました。」と出羽三山神社の吉住さん。
 人々の苦悩を一身に引き受けた蜂子皇子。その尊いお姿を拝観していただき、被災者の方の心の平安と被災地の一日も早い復興を共に祈るための旅に出かけみてはいかがでしょうか。
という趣旨なので我々一行もその趣旨に賛同して、お祓い料500円を納め、特別参拝をしてきました。
 蜂子神社の中は外からは見えないように白い幕が張られています。
画像

 
 順路どおりに次は出羽三山神社三神合祭殿、左から湯殿山・月山・出羽神社の順にお参りできます。
画像

 境内には芭蕉が出羽三山で詠んだ句碑も建てられています。
画像

 左から「涼しさやほの三日月の羽黒山、加多羅禮努湯登廼仁奴良須當毛東迦奈(かたられぬゆどのにぬらすたもとかな)、雲の峯いくつくづれて月の山」真ん中の句は何故漢字だけで読ませようとしたのでしょうか。湯殿山の事は語ってはいけないという言い伝えに起因するのかも知れません。
 
 しかし陸奥のこの地にスケールの大きな神社を良く造りましたね。

 次に庄内映画村を訪ねる予定でしたが、ナビの案内した場所には無かったので、藤沢周平記念館に向かいました。鶴ケ岡城の跡が大きな公園になりその一角に記念館はあります。
画像

 着いたのは12:00を少し回っていました。
花のあと、たそがれ清兵衛、隠し剣鬼の爪などなど、藤沢文学は映画でしか観たことがありませんが、下級武士の悲哀をよく描いていますね。略歴をみると山形師範を卒業後、中学校の教師になるも肺結核になり休職、6年間の闘病後業界紙の記者になり、その後小説家デビューを果たしたのだそうです。苦労された経験が読者の共感を呼ぶもとになっているのでしょう。今度は原作を読むつもりです。

 ここの公園内には見るところがいっぱいありますが、残念ながら時間です。帰りは日本海東北自動車道経由関越道で新潟回りで帰って来ました。熊谷の自宅到着は19:30、往復の走行距離は約1,050kmでした。



たそがれ清兵衛 (新潮文庫)
新潮社
藤沢 周平

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by たそがれ清兵衛 (新潮文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





花のあと (文春文庫)
文藝春秋
藤沢 周平

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 花のあと (文春文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



 余談ですが現在NHKラジオ第二古典講読(毎週土17:00~17:45、再放送毎週日6:00~6:45)「奥の細道~名句でたどるみちのくの旅」を放送しています。講師は佐藤 勝明(和洋女子大学 副学長)さん、語りはNHK元アナ加賀美幸子さん、先週は第11回那須湯本温泉の殺生石の場面でした。1年間かけて芭蕉の旅を取り上げるそうですので、毎回楽しく聴いています。


gacco2インターネット最終課題

2014-06-14 08:58:00 | gacco
 日本のインターネットの父と呼ばれる慶応大学の村井教授が講義する、無料のオンライン大学の最終課題が出題されました。予定より3日遅れて出題されたのはどういう意図があったのかは分かりませんが、今回も一発解答で、一度しか提出のチャンスはありません。全部で5問、配点は35点でした。既に58点取っていましたので、11点取れば最低合格ライン(出題ミスがあり合格ラインが69点に引き下げ)に達します。一番点を取りやすいと思った問5から始め、問2まで全問正解し85点でめでたく合格ラインはクリア。
 暫く間を置いてから問1に挑戦するつもりでしたが、明日から始まる早稲田大学の栗崎准教授の「国際安全保障論」とこれから始まるワールドカップに集中するため、今朝早起きして問1の名前解決の問題に挑戦しました。結果は2問不正解で6点、最終課題は33点、トータルは91点でした。
画像

 パソコンは会社時代から40年以上使いましたが、習うより慣れろでインターネットの基礎的な原理は学ぶ機会がありませんでしたので、今回の講座は目から鱗の部分がいっぱいありました。残念ながら若干消化不良気味です。若い時に2進法は4人で徹夜までして覚えたのですが・・・(64.128.256.512)
 ドメイン・IPアドレス・DNSサーバーなどなど、こういう基準で出来ていて全世界と繋がっているのかが分かっただけでも受講して良かったと思います。またベストエフォートという言葉も良く出てきますが、こういうことを意味しているんだと分かっただけでも、接続に時間が掛かってもイライラすることが少なくなりそうです。
 明日から始まる早稲田大学の栗崎准教授の「国際安全保障論」は毎週単元毎にショートエッセイ(800字)を課し、受講者間での相互採点を実施するというユニークな講座なので、また違う部分の頭を使いそうです。


芭蕉の足跡を訪ねて(鶴岡市ほとりあ)

2014-06-12 05:01:23 | 憲ちゃんとの旅
 ここからは奥のほそみちから少し寄り道をします。

 車を走らせていると、右手に鳥海山、左手に月山が見えてきました。鳥海山には雪形の「種まき爺さん」が現れています。
画像


画像

 当時は映画おくりびとのロケ地をメインに訪ねたため、鶴岡方面に来たのは高館山周辺だけでした。もちろん「ほとりあ」もまだ出来ていませんでした。

 いよいよ、鶴岡の「ほとりあ」にやって来ました。
画像


 自然写真家の斎藤さんがお待ちかねです。簡単に同行の憲ちゃんを紹介してお蕎麦屋さんに向かいます。
「寝覚屋半兵エ」という変わった名前のお蕎麦屋さんです。駐車場には車がいっぱい止まっていて、中には春日部ナンバーの車もありました。
画像

 お店の写真はあるのですが、肝心のお蕎麦の写真がありません。どうやら食べるのに夢中になって忘れたようです。いただいたのはお蕎麦と麦切り(細めのうどんです)の合い盛りです。
 
 食事後、斎藤さんの案内で高館山を散策しました。最初に出会ったのはベニシジミです。
画像

 止まっているこの花、良く見かける花ですが名前が分かりません。すかさず斎藤さんがハルジオンですよと教えてくれます。

 小生はこちらに来てもノルディックウォークです。
画像


 マイナスイオンたっぷりの散策です。
画像

 
 山の地図のコメントも書いている斎藤さんには、古い石塔も気になるようです。
画像


 次に斎藤さんが見つけたのはアカスジキンカメムシの幼虫。
画像

 5齢幼虫だそうですが、これがあの嫌な臭いを発するカメムシの幼虫とは、なかなか想像できません。散策も終盤になった頃、大きなブナの木がありました。良く見ると上部から濃い線が見えます。樹幹流と呼ぶそうです。
画像

 ブナは水を集めるのが上手な樹木。枝葉が受け止めた雨水を、効率よく根まで運ぶために、幹に水の通り道を作っているのだそうです。ブナを漢字で書くと「橅」木へんに無しですが、こんなに水源を守る役割を果たしているのに、ちょっと可哀そうですね。

 約2時間の散策を終えて「ほとりあ」に戻って来ました。斎藤さんの解説付きで写真を鑑賞、森のいのちをみつめて「きみとぼくとのセンス・オブ・ワンダー」が良いですね。Wikの力をお借りすると「一定の対象(SF作品、自然等)に触れることで受ける、ある種の不思議な感動、または不思議な心理的感覚を表現する概念であり、それを言い表すための言葉である」
画像

画像

画像

画像


 また機会があればリピーターになりたいと思います。時間が早ければこれから藤沢周平記念館に足を伸ばそうとしましたが、明日に伸ばしてホテルに向かいました。今夜の宿は鶴岡駅前のホテルルートイン鶴岡駅前です。

 次回は奥のほそみちに戻って出羽三山(羽黒山)です。