熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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妻沼聖天山御本殿国宝に推薦

2012-05-21 16:30:00 | 日記
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 この記事を新聞やNHKのニュースで、ご覧になった方も多いかと思います。埼玉県で5番目になる国宝で、建築物では埼玉で初めての国宝になるとのことです。推薦から一夜明けた先日、喜びの余韻の残る境内を撮ってきました。


 昨年の「くまがやを学ぶ講座」は妻沼聖天山と斎藤別当実盛公について学ぶ講座でした。現地見学を含め6回の講座でしたが、奥深い講義内容でしたので、なかなか記事を書くところまでに消化しきれていません。そこで今回は主に国宝に推薦された御本殿について紹介させていただきます。



 第1回の講師は先日もテレビ出演されていた聖天山歓喜院 院主 鈴木英全師でした。聖天宮の創建は治承3年斎藤実盛が開創。治承3年といえば福原遷都の前年という時代で、元々源氏方だった実盛が平家方に就いた時代です。水鳥の羽音に驚いて、平家方が逃げ帰ったという富士川の戦いの頃といった方が分かりが良いかも知れません。現存する本殿は享保20年(1735)から延享元年(1741)にかけて建造したものを、平成の大修理(平成15年~平成22年)で13億5千万をかけて修復したものです。

 まずは拝観料700円を納め見せていただくことに。本殿の詳しい説明は、ボランティアガイド「阿うんの会」の方々がしてくれますので、是非現地でお聞き下さい。


 全景は外から撮ったこちらの写真でご覧下さい。

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 こちらは左甚五郎作と伝わる「鷲と猿」激流に落ちた猿(民衆)を鷲(聖天さま)が助ける様を描く。


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 こちらでは囲碁に興じています。吉備真備の絵巻にも囲碁が登場しますよね。第67期本因坊戦第2局が5月28日~29日にこの地で開催されます。布袋様と恵比寿様も喜んでいるようですね。

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 面白いのは相撲。一人だけ向きが違います。カメラ目線を意識しているとか。

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 まだまだ面白い彫刻がいっぱいあります。爽やかな風に吹かれて、境内を散策して心も体もリフレッシュしましょう。 

 次回は斎藤別当実盛を勝手にレポートします。



舞台「海辺のカフカ」

2012-05-18 16:48:51 | 読書

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 昨日(5月17日)彩の国さいたま芸術劇場の「海辺のカフカ」の舞台を観てきました。まだ公演中なので詳しいことは書きませんが、13:30開演で17:15終演、途中20分間の休憩ですから、正味3時間25分軽快な場面転換で、村上ワールドを十分堪能出来ました。席は右側のバルコニー席でメンバー料金¥6,300でしたが、それほど見にくいという感じではありませんでした。

原作は15歳の少年と初老の記憶喪失の老人の物語が同時並行で進みます。これを舞台上でどのように表現するのか非常に興味がありました。さすが世界の蜷川さんですね。舞台を分解して透明なガラスケースに入れてしまいました。そしてそのケースごと動かすことによって、小説を読んでいるように場面を転換してしまいます。

上演時間の制約からでしょうが、原作の一部はカットされていますが、あまり違和感は感じませんでした。我々の年代になると、上下併せて800ページを超える本を読むことは相当骨が折れる作業です。このように舞台化していただくことは、多くのシルバー世代にとっては大変有難いことです。出演の皆さん方も原作のイメージを良く表していました。

来月は大阪公演ですが、是非埼玉で再演をしていただきたい作品です。



記念にブックマーク¥600を購入。

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偶然Mの作家にはまっています

2012-05-16 21:48:50 | 読書
 ご無沙汰でした!


 ここのところWalkingと長編小説にはまってしまい、書く事は頭を掻く程度になっていました。

中でも宮部みゆきさん、宮城谷昌光さん、三浦しをんさん、村上春樹さんの小説を手当たり次第に読みました。これらの作家の苗字の頭文字は偶然Mなのです。本はネットでリクエストして、図書館のものを借りて読んでいます。

もう、本などを購入して物を増やす事は極力避けています。 私の住んでいる市も平成の大合併で、図書館も広域利用になったのだと思いますが、ベストセラーは8冊の在庫があります。ですから、よっぽどの新刊本でなければリクエストして数日で読むことが出来ます。

 宮部さんの本は「火車、理由、模倣犯、ぼんくら、日暮し、あんじゅう、おそろし、孤宿の人」などです。「おまえさん」も読みたいのですが、こちらはリクエストが多く、4月の上旬に予約しましたが、まだ15位ですから暫く先になるでしょう。先週の月曜日からテレビドラマで宮部さんの4夜シリーズが始まりましたね。第1回は「理由」良かったですね。2回目はスナーク狩り、釣り好きの小生にはこれも良かった。残り2回も楽しみです。


 宮城谷さんは「新三河物語」大久保彦左衛門がメインなのですが、少し登場人物の解説が多過ぎて、老人には骨でした。個人的には中国物の方が好きですね。


 村上春樹さんは「海辺のカフカ、ねじまき鳥クロニクル(読みかけ)」ですが、海辺のカフカは15歳の少年の恋物語と記憶喪失の老人と青年の旅物語が同時並行で進み、最後に溶け合って悲劇的(?)な結末を迎えます。1Q84の青豆と天吾の同時並行物語と同じ技法なのかもしれません。この小説が蜷川幸雄さんの演出で舞台化されました。彩の国さいたま芸術劇場では5月20日まで、大阪では6月21日から24日までシアターBRAVAで上演されます。 たまたま、明日は34回目のアニバーサリーなので、頭文字Mの家内と足を運んできます。さてどんな舞台になるのでしょうか?


 三浦しをんさんは「舟を編む」で本屋大賞を受賞されましたが、「風が強く吹いている」で出会った作家です。最近読んだ本は「小暮荘物語」様々な人間模様の恋愛短編集ですが、この本でシンプリーヘブンという薔薇を初めて知りました。

「舟を編む」は人気が高く、小生の順位は現在105位なので今年中に読めるかどうかというところでしょうか。

少し長編に疲れたので短編のエッセイ集「三四郎はそれから門を出た」を今日借りてきました。タイトルがユニークだったので借りたのですが、開けてビックリ。第一話は「海辺のカフカ」の書評でした。


 最後に頭文字Mでない五木寛之さんの本も読みました。親鸞(激動編)です。越後に流人として流された親鸞のその後を描いています。東京新聞などに連載された親鸞の後編です。懐かしい登場人物が再登場するので、一気に読んでしまいました。


 これから夏に向かい緑陰の読書は至福の時です。

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写真は6月の上高地徳沢です。