この記事を新聞やNHKのニュースで、ご覧になった方も多いかと思います。埼玉県で5番目になる国宝で、建築物では埼玉で初めての国宝になるとのことです。推薦から一夜明けた先日、喜びの余韻の残る境内を撮ってきました。
昨年の「くまがやを学ぶ講座」は妻沼聖天山と斎藤別当実盛公について学ぶ講座でした。現地見学を含め6回の講座でしたが、奥深い講義内容でしたので、なかなか記事を書くところまでに消化しきれていません。そこで今回は主に国宝に推薦された御本殿について紹介させていただきます。
第1回の講師は先日もテレビ出演されていた聖天山歓喜院 院主 鈴木英全師でした。聖天宮の創建は治承3年斎藤実盛が開創。治承3年といえば福原遷都の前年という時代で、元々源氏方だった実盛が平家方に就いた時代です。水鳥の羽音に驚いて、平家方が逃げ帰ったという富士川の戦いの頃といった方が分かりが良いかも知れません。現存する本殿は享保20年(1735)から延享元年(1741)にかけて建造したものを、平成の大修理(平成15年~平成22年)で13億5千万をかけて修復したものです。
まずは拝観料700円を納め見せていただくことに。本殿の詳しい説明は、ボランティアガイド「阿うんの会」の方々がしてくれますので、是非現地でお聞き下さい。
全景は外から撮ったこちらの写真でご覧下さい。
こちらは左甚五郎作と伝わる「鷲と猿」激流に落ちた猿(民衆)を鷲(聖天さま)が助ける様を描く。
こちらでは囲碁に興じています。吉備真備の絵巻にも囲碁が登場しますよね。第67期本因坊戦第2局が5月28日~29日にこの地で開催されます。布袋様と恵比寿様も喜んでいるようですね。
面白いのは相撲。一人だけ向きが違います。カメラ目線を意識しているとか。
まだまだ面白い彫刻がいっぱいあります。爽やかな風に吹かれて、境内を散策して心も体もリフレッシュしましょう。
次回は斎藤別当実盛を勝手にレポートします。