熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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斎藤政広写真展と庄内平野の旅 Part4

2010-05-30 05:48:00 | 旅行
 庄内平野巡りの旅も本日が最終日です。小生は日の出前の4時半に起床、鳥海山からの日の出の撮影に向かいました。前日夕日のスポットを確認していたので、その反対側を探す事にしました。3ヶ所ほど歩き回って結局昨日夕日の写真を撮った近くのポイントに。ここだと田植え間近の田んぼに映りこむダブル鳥海が撮れます。5時15分頃が日の出でした。
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 食事を済ませて8:30に斎藤さんの車で出発。最初のスポットはおくりびとでモックンがチェロを奏でた月光川です。小生もいたずら気分でちょっと真似てみましたがとても絵になりません。
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 次の鳥海山の撮影スポットはこちらです。田植えが終わった後に映りこむ鳥海山と1本の木がアクセントになっています。
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 続いて向かったのが牛渡川です。鳥海山の伏流水を集めて豊に流れる川に鮭が遡上します。孵化場のところから川沿いに遊歩道がついていて、魚や昆虫をウオッチしながら散策が出来ます。

 次は鳥海山の伏流水が海岸の砂場に吹き出している釜磯にやってきました。ここで小生が何となく空を見上げると変わった雲が出ています。慌ててシャッターを切ったのがこの写真です。
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何だかお分りでしょうか?虹ではありません。 そうです彩雲です。小生もこれまでに数回見ていますが、これだけ鮮やかな色になったのは初めてです。何か良いことがあるかもしれません。先輩からは3億円の宝くじの購入を
奨められました。一行がラッキーな気分になりましたが、この彩雲はこの時間各所で見られたそうです。私の友人も庄内映画村で見られたとのこと。NHKでも放送されたそうです。実はカメラマンの斎藤さんに、釜磯に行くか鳥海山の麓まで行くかどちらかを選択して下さいと云われ、皆で釜磯を選びました。もし後者を選択していれば鳥海山をバックにした彩雲が撮れたのではとちょっと残念な思いもありました。彩雲が見られただけでもラッキーなのに人の欲には際限がありませんね。

 そういう反省をするのに良いスポットがこちらです。
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 最初に思ったのは日本海に浮かぶ岩が何かに見えるのだと勘違いしました。
もう少し寄ってみましょう。
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 そうなんです。16羅漢像が岩に彫ってあるのです。説明板にはこう書いてありました。
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 足場の悪いところで大変な作業だったと思いますがこれも信心の成せる技かもしれません。

 さてこの続き(最終回)はまた近日中にUPします。


斎藤政広写真展と庄内平野の旅 Part3

2010-05-25 22:57:04 | 旅行
 庄内平野巡りも二日目です。今日は朝のうちは少し曇っていましたが、最初の目的地に着く頃には良い天気になりました。カメラマン兼ガイドの斎藤さんが案内してくれたところは、鶴岡市の高館山です。ここの麓にはラムサール条約に登録されている上池と下池があります。小生がラムサール条約を初めて知ったのは千葉県の谷津干潟でした。簡単に言うと水鳥の生息地である湿地を守ろうという国際条約です。池のほとりを散策して高館山の中腹まで新緑のブナ林を歩きます。
 キャラバンシューズを履いて行かなかったので、スパッツだけ付けて遊歩道を歩きました。マイナスイオンいっぱいで癒されますね。
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 今回は中腹まで登ったところで引き返し、下池も見て適度にお腹が空いたところで:昼食は「蕎麦」です。
寝覚屋半兵衛さんという変わった屋号のお店です。屋号の由来は「夜遅くまで働いていた人からそばの注文があり、店主が自分の目をこすりながらも人の為にそばをつくりました。寝ていた人もその音を聞きつけ起きてすすると、目が覚めるほど味がよかったという」 小生は関東近県の美味しいという評判のお店をかなり巡った経験があるため、すみません評価はリピーターになるところまではいきませんでした。山形に来たらコシアブラとかコゴミの天ぷらにも期待していたのですが、蕎麦専門店には天ぷらはありませんと、あっさり断られてしましました。
いただいたお蕎麦はむぎきりとのセットです。
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 続いてやって来たところは酒田市美術館です。ここには同行のO氏の先輩 安田侃の彫刻「翔生」が庭に展示されています。大理石の彫刻では有名な方で国外にも作品があります。
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時間の関係で中に入るのは省略、なかまちギャラリーに戻ってO氏のトランプマジックショーです。

 
 ちょうど山形大学の北村先生も写真展にいらっしゃて、マジックを楽しんでいかれました。
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 北村先生は鶴岡にお住まいで「森林文化論」の権威です。ふくしま森林文化フォーラムでの講演の一部を転載させていただきました。
<樹木には樹木の持っている徳というものがあります。人徳を備えた偉い人というのと同じように優れた部分のある樹木という事になる訳です。よっぽど梅の好きな人が選んだんだと思いますが梅の八徳というのがあるということです。「衆樹に魁(さきがけ)て咲き、目を楽しませる。」「鶯が来て鳴く」とか、「梅干にするとばい菌を殺す」とか。そして最後に書いてある事が面白いです。「これら梅の徳はどれひとつとして桜には無い。」桜ファンは怒るでしょうねえこれは。逆に桜の方から言わせれば、桜の徳というものを数え挙げるといっぱいあるでしょうね。ですから視点を変えますとそれぞれの木にそれぞれの徳がある。>

 今日の締めくくりは土門拳記念館」です。
 企画展示は平城遷都1300年を記念して「古寺巡礼-大和編-」でした。仏像の撮影に心血を注いだ写真が展示されています。小生は同時に展示されていた婦人公論の表紙を飾った「女優と文化財」も楽しめました。
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 今日の泊まりは遊佐町の「四季の森 しらい自然館」です。小学校だったところを改装した至ってシンプルな宿泊施設でした。
 さてこの続きはまた近日中にUPします。


斎藤政広写真展と庄内平野の旅 Part2

2010-05-20 21:35:00 | 旅行
 さて庄内平野の案内は酒田市立資料館から始まりました。

入場料100円で酒田の歴史が分かります。北前船によって今日の繁栄があることや大火から不死鳥のように復興したことも良く分かりました。小生は元電気屋なのでその時に燃えた電柱が展示されていたのには驚きました。

続いて向かった場所は人気のスポット山居倉庫です。今でも現役の米蔵としてJA全農山形が使用しています。二重の屋根で空気の膜を作ってエコの空調をしているそうです。
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ちょうどケヤキの新芽がふいてきたところで、緑と黒のコントラストが良いですね。

こちらの建物は 「山居倉庫 米穀研究室」です。歴史ある建物で風情がありますね。 
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やっぱり酒田に来たら「おくりびと」ですよね。そのロケ地が酒田市内と周辺にあります。
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余談ですが、7年後の「おくりびと」の設定で東京の赤坂アクトシアターで舞台バージョンが予定されています。主演は中村勘太郎、田中麗奈です。山崎努の社長役は柄本明。
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NKエージェントのNKは納棺のNKだったんですね。

石文を渡したところで終わった映画の続編という設定で、大悟は人事部長で新聞広告を出します。ここにも不景気の風が忍び寄ってきました・・・舞台の初日は5月29日(土)ですからまだこれしか分かりません。でも面白い内容になりそうですね。

ところで、ツアー一行はNKエージェントの会社からすぐ近くの日和山公園で大発見をしました。

それはこの「海」作者は佐藤十弥さんです。
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この詩を読んで何か感じませんか?

私の勝手な解釈(脚本家は否定しているようです)では大悟のチェロはここから来ているのではと思うのです。
「だが海は海なりの姿で 時に微笑み 時に怒りの チェロを奏でる」とあるのが映画のシーンとピッタリだと思う人は私だけでは無いと思います。因みに原作とも云われる青木新門氏の「納棺夫日記」には主人公がオーケストラのチェリストだったという記述は無さそうです。アマゾンでちょっと立ち読みしただけなので詳細は不明ですが・・・
ロケ地の酒田でこんな発見が出来たなんてやっぱりガイドの斎藤さんの実力ですよね。

翌日チェロを弾いた月光川も訪ねましたので、その写真も話のついでに載せておきます。
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バックの鳥海山には「種まき爺さん」の雪形がくっきり浮かび、米どころ庄内平野は田植えの真最中でした。このように酒田を歩くと、時間がことのほかゆっくり流れていきます。

今日の締めは「地魚・地酒 八月(ハヅキ)」斉藤さんの奥さんも同席して和やかに昔話に花を咲かせました。料理も大変美味しかったのですが、私のお気に入りは地酒「初孫」。

すっきりとした飲み口のお酒です。小生の初孫も1歳半いつも可愛い表情をみせてくれます。

醸造会社のHPにはこんな由来が載っていました。

<創業の頃から大正時代にかけては、「金久(きんきゅう)」という酒名を使っていました。昭和のはじめに、佐藤家の長男誕生を喜び、誰からも愛され、親しまれるようにとの願いを込めて、「初孫」と改めました。>この気持ちよく分かりますね。小生も今孫にベロベロです。

宿の東急インに帰ってきたのは21時頃、小生はバタンキューでしたが同室のOさんは、明日のイベントに向けて特訓中でした。

Part 3に続く


斎藤政広写真展と庄内平野の旅 Part1

2010-05-17 06:04:00 | 旅行
 5月14日(金)から二泊三日で、大学時代の気の置けない友人達と庄内平野を巡ってきました。今回の旅の目的は大学の後輩でもある酒田の写真家斉藤政広さんの個展を見学することがメインで、その他はすべて斉藤さんの企画におまかせの旅でした。おまかせにぎりのお鮨をいただくような贅沢な旅です。事前にスケジュールをきっちり決めて、目的地を訪ねる旅とは違った楽しみのある旅でした。今回は車の移動ではなく、Oさんが奨める上越新幹線と羽越線の特急「いなほ」と宿がセットになった「激たび」を利用しました。大宮発10:38酒田着14:44酒田には斉藤さんが迎えに来てくれていて、以降3日間すべて彼の車で移動です。
 最初に彼の写真展を見学、彼の個展も今年で18回目を迎えます。
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 斉藤さんは主に鳥海山麓のブナの森に焦点を当てた写真を撮っています。最初に目についた写真はこれです。
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 テーマは「5月17日の鳥海山」今日の鳥海山です。説明は「矢島口から祓川に向かう道すがらブナに抱かれた善信沼がある。まだ沼の面影も見えない。標高を下げるとブナの芽吹きが始まっていたが、ここはまだ冬の装いだ。」

 管理人にとっての5月17日は32回目のアニバーサリーなのです。

 小生のアニバーサリーは昭和53年でしたが、皆さんは昭和51年の酒田大火をご存知でしょうか?
実は小生はその当時仕事と酒と麻雀に夢中になっていてこの記憶が全くありません。10月29日グリーンハウス(映画館)から出火、10月30日午前5時に鎮火するまで1767棟を焼失するという大火災だったのです。
 その後復興した街並みはセットバックアーケード方式が採用され、中通り商店街は市道から1.5m引っ込め、 ひさしを1.5m市道に出す(3mの歩道)ことになった。 そしてその外側に2mの緑地帯、次いで5mの道路がある全国に例を見ない 酒田独特のショッピングモールが完成した。のだそうです。
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 Part 2に続く




《オリジナルプリント》庄内平野と最上川夕景(山形県/酒田市)
JAPAN・山口博之

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羽生スカイフェスタ 2010

2010-05-09 15:49:31 | 日記
 昨日は熱気球大会の初日でした。競技開始が朝6時でしたので、7時頃行けば飛んでいる写真が撮れるだろうとのんびり出かけました。会場の道の駅「羽生」に着きましたが、係留バルーンがひとつあるだけです。係りの方に伺うと、強風のため中止したとのこと。午後2時半にも予定しているがこの分では難しいかもしれませんとのことでした。風に流されて飛行計画書の目的地に行けない可能性がある場合は中止になるようです。残念ですが出直しということにしました。
 午後になっても風は収まりません。この分ではまた無駄足になると思い、午後はDVD鑑賞に決めました。レンタルで借りてきたのは「風が強く吹いている」(気球の話ではありません。箱根駅伝の話です)と「劔岳 点の記」前者は劇場版を見なかったので初めて見ました。元陸上部としては感動しますね。後者は劇場版も見ました。何度見ても劔岳の写真が綺麗ですね。流石カメラマンから監督に転進した木村大作監督の作品です。

 今朝は4時頃起きてみると、昨日よりは風が弱いのでこの分では飛べるだろうと6時少し前に出発。6時20分頃道の駅「羽生」に到着すると駐車場は満車、河川敷の駐車場に案内されます。この間に何機も飛び立っています。
失敗、遅かった、5時半頃には到着していないと良い写真は撮れませんね。
最後の方の数機を撮りましたので雰囲気だけ味わってください。
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ところで気球のお値段ていかほどなんでしょうか?答えは新品で1機400万円くらいだそうです。
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するとこれで7機ですから約3千万、ビックリです。

青空を飛行する熱気球は絵になりますね。(自画自賛)
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来年はもう少し早起きして5時スタートでチャレンジしてみましょう。

 動画バージョンはこちらからどうぞ。(タバコのCMではありません)
http://www.youtube.com/watch?v=jCeETvnTOk8