熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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愛と死の記録

2010-07-20 05:32:23 | 映画
 前回の記事に「吉永小百合 平和への絆」コンサートのことを書きましたがその続編です。

第1部の原爆詩の朗読の中で、原爆詩の朗読のキッカケになった映画のことを紹介していました。それが題名の「愛と死の記録」です。その時共演された渡哲也さんも映像出演され、当時の撮影の模様を懐かしく振り返っていました。
 皆さんはこの映画をご覧になったことがありますか?
 小生は観たことが無かったので、ツタヤで借りて観ようと在庫を聞くと、暫く前に返品したとのこと。それでWebで注文して借りられるツタヤディスカスで借りてみました。昭和41年度芸術祭参加作品です当然白黒です。昭和41年といえば小生が最初の会社に入社した年です。渡哲也演ずる幸雄が被爆者の印刷工、吉永小百合演ずる和恵がレコード販売店の店員。
 幸雄と和恵の出会いから恋に落ちるまでの葛藤、白血病の再発、幸雄の死、和恵の自殺で悲劇の幕切れとなります。幸雄の白血病再発が分かってから和恵と再会するシーンのバックに原爆詩「序」(峠三吉)の石碑が映し出されます。
 和恵が自殺を決意してから、自殺未遂で生き残った隣の娘さんと、チャイコフスキーの悲愴を聴きながら話すシーンで、隣の娘さんは芦川いづみが演じていました。その時にはハッキリと分からなかったのですが、救急車に載せられた和恵を見送るシーンで、自殺未遂の理由がわかりました。左側の頬に大きなケロイドがあったのです。彼女も原爆の被害者でした。
 封切り後44年を経過しているため音声が聞き取りにくい部分がありますが、ヘッドホンで聞くとそれほど苦になりませんでした。
 非常に重いテーマで幕切れも悲劇的ですが、もしも関東に原爆が投下されていたらと思うと、原爆の犠牲になった方々の悲痛な叫びを聞いてみるのも必要なことだと思います。
 日に日に色褪せてゆく戦争体験の朗読が今後も続くことを祈っています。
 写真は白血病で無くなった佐々木禎子をモデルにした原爆の子の像です。
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「吉永小百合 平和への絆」コンサート

2010-07-11 06:43:40 | 演奏会
 毎日暑い日が続きますが皆さんお変わりありませんか?

 一昨日標記のコンサートの公開録画をNHKホールで聴いてきました。一度吉永小百合の朗読を生で聴いてみたいと思って応募したら、見事に当たりました。

 今年は終戦65年目の節目の年ということで、会場には思いがけない高貴なお客さまもお出でになり、大変印象に残るコンサートでした。
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 平城遷都1300年記念「奈良の古寺と仏像」展(三井記念美術館)を観て、16時半頃NHKホールに到着。今回は15時から座席指定券との引き換えでしたので、3階席の隅のほうだろうと思っていましたが、3階席でも真ん中辺で10倍の双眼鏡で良く見えます。
 入口でおやっと思ったのは手荷物検査があったことです。歌謡コンサートなどに何回も来ていますが、こんな検査があったのは初めての事です。係員に聞いてもハッキリとしたことを言いません。やっぱりこういうコンサートには反対の勢力もいるのかなぁと思いましたが、どうやらカメラを持ち込まれることに神経を使っているようでした。
 18時30分定刻に開演になりました。司会は広島放送局の杉浦圭子アナ。ご自身も被爆二世と仰っていました。ラジオの昼の放送「つながるラジオ」でよく広島のニュースを読んでいたので、そちらに転勤になったのは知っていたのですが、被爆二世だということは知りませんでした。
 
 最初の朗読は「序」
 ちちをかえせ ははをかえせ
 としよりをかえせ
 こどもをかえせ

 わたしをかえせ わたしにつながる
 にんげんをかえせ
 にんげんの にんげんのよのあるかぎり
 くずれぬへいわをへいわをかえせ

 続いて村治香織(ギタリスト)とのコラボによる「ヒロシマの空」

以下放送でお楽しみ下さい。放送予定は平成22年8月16日(月)20時~21時30分 <BS2>

 第二部は坂本龍一、元ちとせ、平原綾香などとのコラボでのコンサートでした。
 開演前に3階席のセンターの最前列に10席くらいの空席があります。その後に座っているお客さんが、前が空いているので移りたいと申し出ました。でも何か理由があって空席にしているのではと思いやりとりに注目していましたが、やはり結果はノーでした。暫くして開演のブザーが鳴ると会場が騒がしくなりました。どうも2階席にVIPのお客さまがお見えのようです。

 みんなが盛んに拍手しています。スポットライトも向けられています。
 そのお客さまは皇后さまでした。ねむの木の子守唄のご縁なのでしょう。

 手荷物検査はこのためだったのです。

 最後に出場者全員で「千羽鶴」を合唱してコンサートは21時20分終演でした。
電車の時間が忙しかったので足早に出口に向かうと、ちょうど皇后さまがご退席になるところで、間近に手を振っていただきました。

 最高の朗読会とコンサートでした。

 最後にもう一度放送予定が載っているプログラムを貼っておきます。
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 先日の陸上部の旅行で、「奈良の古寺と仏像」展新潟展が大混雑で観られなかったので東京展を観て来ました。
東京展の見どころは日本一の美男子と云われる室生寺の「釈迦如来坐像」国宝
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こちらは7月25日までの限定公開です

法隆寺の悪い夢を見てもこの仏像に祈れば良い夢に変えてくれるという「夢違観音」国宝
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こちらは会期中(7/7~9/20)展示

 新潟展は大混雑でしたがこちらは比較的空いていますので興味のある方はお出掛け下さい。


ハッピーリタイア

2010-07-04 08:10:02 | 日記
 会社生活44年4ヶ月のカレンダーも残り1枚となりました。
 様々な事がありましたが、目出度く定年まで勤められたのは家族・友人・同僚・先輩の皆さんのお蔭です。
有難うございました。
 5月に庄内平野を大学時代の友人達と旅して来ました。鳥海山の写真のプロ斎藤氏から教えていただいた撮影スポットで、田植えが終わったばかりの田んぼに映りこむ鳥海山の写真をブログにUPしたところ、先輩が水彩画を描いてくれました。6号の額入りです。定年退職記念に差し上げるとのことでしたので有難く頂戴しました。
下の写真ですが雰囲気が良く出ています。大切に飾らせていただきます。
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 有難うございました。



定年後のリアル
草思社
勢古浩爾

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