熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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修復を終えた三猿と眠り猫

2017-05-22 16:10:12 | 旅行
 修復後の文化財はとかく議論になりますね。日光の三猿や眠り猫も例外ではありません。そんな話題の真偽の程を確かめたいと東照宮に行ってきました。
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 連休後半の中日5/4ですから高速は当然渋滞すると思い、一般道で足尾経由を選択。これが大正解でした。
 2時間弱で東照宮に着いてしまいました。早速、陽明門に向かうと途中に盆栽が置いてあります。日本宝樹会主催の「陽明門竣工記念奉納盆栽展」が5/7までの会期で開催されていたのです。
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 五葉松や山藤の盆栽が並んでお祭り気分を盛り上げています。
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 三猿にやって来ました。時間は9時を少し回ったところですが、さすがに混んでいます。
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 色の落ちたところが綺麗に修復されていますが、少し綺麗になり過ぎた感じはありますね。でも塗った当初はこんな感じだったのかもしれません。
小生は目の書き方が前と少し違っているのではと思いました。
 他のお猿さんも。
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 続いて陽明門(裏側)、こちらも白さが目立つようです。ガードマンが「石段の途中で立ち止まって写真を撮らないで」と何度も声を掛けています。
 柱に白いビニールのカバーを掛けているため尚更白く見えるのでしょう。カバーのお陰で逆さ柱が見られません。
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 妻沼の聖天様で見たような彫刻も。
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 流石に眠り猫のところは大渋滞でした。家康公の墓所に続く入口が狭くなっている上に眠り猫の写真を撮るにわかカメラマンが立ち止まるため、ここで20分くらいかかりました。
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左甚五郎の作と伝えられる眠り猫は、今回の修復で目を開けたのだそうですが、もともと細い目なので良くわかりません。
写真を撮り忘れましたが眠り猫の裏では雀が舞っています。雀が舞っていても「猫も寝るほどの平和」を表しているのだそうです。

 折角ですから家康公のお墓と叶杉にも足を運んで戻ってくると本殿に上がって参拝です。
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 霊験あらたかな国宝「陽明門」平成の大修理完成記念 陽明香守を是非というセールストークに負けてしまいました。
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 参拝を終え、神橋の手前に来ると彩雲が見られました。
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 帰りがけに田母沢御用邸記念公園に立ち寄り「やしおの湯」で昼食・休憩また足尾ルートで帰宅。帰りも意外と空いていました。
 彩雲と混雑状況がご利益でしょうか(笑)


白川郷と飛騨古川

2017-05-17 10:04:00 | 旅行
 今朝早起きしたらホテルの8階から日の出前の雄大な北アルプスが一望出来ます。
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 独身時代に登った北穂・奥穂・前穂、断念した槍ヶ岳などが眼前に広がります。
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 ホテルの絵葉書と見比べると山の名前が良くわかると思います。

天望の湯からも同じ景色を堪能できました。少々お高くてもこの景色を見てお風呂に入れることを思えば納得です。

 7:00に朝食をいただき、朝市を見てまた今日もお祭りを見る予定だったのですが、変更して白川郷に行くことにしました。15年前に先輩3人と雪の白川郷に来た以来です。その時にはまだ飛騨トンネル(10,710m)も開通していませんでした。約1時間で白川郷の駐車場に到着。もう第一駐車場は満車、みだしま公園臨時駐車場に止めました。

駐車場の係りの方によると今日はまだいい方で、3日からの連休には道路に車が溢れるほどだそうです。駐車場から上がると、見慣れた合掌造りの民宿「十右エ門」があります。15年前に泊まった宿は確かここだったと思いながらシャッターを切りました。
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 囲炉裏を囲んでササラを奏しながらこきりこ節を歌ったことが懐かしく思い出されます。
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 雪山と桜の季節の白川郷もいいですね。
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 萩町集落をのんびり歩きながら城山展望台に向かいます。15年前と景色はさほど変化がありませんが、大声で話す自撮り棒を持った団体さんが溢れているため、雰囲気はすっかり変わりましたね。
観光立国日本では止むを得ない現象でしょうか。
 
 城山展望台からの景色です。
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 15年前の冬景色はこんな感じでした。
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 2時間ほどブラブラして駐車場に戻ると向かいの崖に動くものが見えました。
近寄って見るとどうやらカモシカのようです。木の根のところからこちらを見ていて逃げようとはしません。小生を雪の白川郷に連れてきてくれた先輩は1年前に亡くなりましたが、カモシカに姿を変えて現れてくれたのでしょうか。
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そんな思いを抱きながら、白川郷を後にしました。

 このままどこかのSAで昼食をとって直帰するつもりでナビをセットしたら、連れが和ろうそくを買うので、飛騨古川に寄ってというのです。

 以前朝ドラでそこが舞台になったので是非立ち寄りたいとのことです。ナビでみるとさほど時間はかからなそうなので立ち寄ることにしました。

 駐車場を探していたら、市役所の駐車場が無料で開放されていて、ボランティアの方が誘導までしてくれました。

 飛騨古川まつり会館に来るとこちらもユネスコ無形文化遺産に登録されたとあります。
今回の旅では二つも無形文化遺産を見てしまいました。
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 勇壮な起こし太鼓は実際に体験してみました。
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 さていよいよお昼です。この近くに福全寺蕎麦という変わった名前の蕎麦屋さんを発見。
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ここの蕎麦は大きさが7寸・8寸・9寸と寸単位になっています。
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小生は天ぷらと8寸の盛り蕎麦をいただきました。
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当たりです。美味しいお蕎麦でした。

 ここから白壁と土蔵街を歩いて和ローソクの店「三嶋屋」へ。
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 ここを訪れた著名人の色紙が並んでいます。
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 テレビドラマの主人公の写真も。
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 制作現場の写真も撮らせていただきました。
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 和ローソクの使い方も丁寧に教えていただきました。

 三嶋屋さん近くの立派なお寺は本光寺、近くには野麦峠の文学碑もあります。
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 山本茂美著「あゝ野麦峠」を若かりし頃読んだ記憶がありますが、ここ古川から約140km野麦峠を越えて、岡谷の紡績工場に若い娘さんが糸ひき稼ぎに出た時代があったんですね。日本の富国強兵時代でした。

 高山がもの凄く混んでいるのでこちらに回ったと話している観光客もいましたが、我々も白川郷と飛騨古川に来て正解でした。
 帰りは来たルートと同じで帰りましたが、寄居のパーキングでキャンピングカーが横転したとかという渋滞情報がありました。我々は本庄・児玉で降りたので渋滞にはあわないで20:00前に自宅に到着しました。
 今回の走行キロは600km強でした。


高山祭り総曳き揃えと白川郷

2017-05-14 11:59:38 | 旅行
 大型連休は高速道路もサービスエリアも大渋滞になるので遠出はしないことに決めているのですが、その時でないとやっていない催し物には悩みますね。そういう催し物の一つが「高山祭り総曳き揃え」でした。秩父夜祭などと一緒に「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産に登録されたことを記念して、春・秋の屋台が一堂に会するというものです。小生はまつり会館の屋台しか見たことが無かったので、是非とも行ってみたいと思い2月に早々とホテルを予約しました。
 あまり渋滞に遭わないように行くのはどのルートが一番か検討した結果、本庄児玉IC→東部湯の丸IC→三才山トンネル→安房トンネル→ホテルアソシア高山リゾートという結果になりました。
4/29(土)5:00熊谷発→5:40本庄児玉IC→6:51東部湯の丸IC→10:00ホテル着という結果で渋滞は一度も経験しませんでした。
 ホテルに着くと、10:00発 高山駅行きのシャトルバスが出発するところでした。慌ててバスに乗り込み10分で高山駅着。
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 身支度を整えてからくりが行われる高山陣屋に向かいます。陣屋の近くには春祭りの屋台が飾り置きされていました。

 順不同ですが一部を紹介します。こちらが大国台。
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 麒麟台
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 恵比寿台
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 五台山
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 飾り置きの屋台を見物しながら、陣屋に着くと4台の屋台が順番にからくりを演じています。向かって左から三番叟、石橋台、龍神台、布袋台です。
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 午後からの天候悪化を懸念してスケジュールを繰り上げて演じています。

 ちょうど龍神台と石橋台のからくりに間に合いました。
初めて見ましたが見事ですね。
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 午後からは屋台庫に行けば、見られなかったからくりを見られるそうなので、取り敢えず昼食休憩、また街中をブラブラして昼食。

 見逃した三番叟は屋台庫で見せていただきました。早変わりのところが素晴らしい。
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春・秋の屋台曳回しは18:00からなのですが空模様が心配な状況になりました。
 雨宿りが出来る場所を見ようということで高山陣屋を見学。

 高山陣屋は江戸時代のお役所なのだそうです。
元禄5年徳川幕府は飛騨を幕府直轄領としたので、代官・郡代が江戸から派遣されここで政務を行ったのだそうです。
写真撮影可でしたので、一部をアップします。

 先ずは玄関之間、10万石格を示す2間半の大床です。
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 御居間は平成27年の将棋名人戦対局の間でもあります。
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 その時にはこちらの掛け軸が掛けられていました。
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羽生名人と行方八段の名人戦、この局は行方八段の勝ちだったんですね。
 見事な庭も名人戦の空気を和ませたかもしれません。
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 ここはお白州です。
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 恐ろしい自白させる責台もあります。

昔の5月人形も飾られていました。
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 高山陣屋を出て宮川朝市の近くに行くと、提灯を吊るした屋台が中橋の上にあり、そろそろ曳廻しの準備です。
 
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 こちらも早めの夕食を細江屋さんでいただきました。
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 煮売りやさんが創業したお店だそうです。宮部みゆきの「おまえさん」のお徳が出てきそうな感じですね。
 高山といえばやっぱり飛騨牛朴葉味噌定食ですね。
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 これも美味しかったけど突き出しの煮物も美味しかった。
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 鍜治橋近くの曳航コースに陣取りました。

 屋台御巡幸の先頭は獅子舞と神楽台です。
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獅子舞はこれから行く道を清めて舞うのだそうですが、舞っている時間が結構長いですね。

いよいよ灯りを点けた先頭の龍神台がやってきました。
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秩父夜祭の屋台と比べると少し雰囲気が違う気がします。高山祭りの提灯は電気なので灯りのゆらめきが微妙に違います。秩父夜祭はぼんぼりでろうそくです。
 
 続いてやってきたのは鳳凰台です。
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 まだ続々と続きますが、朝10:00から見物していたので流石にくたびれました。

 高山駅発19:15のシャトルバスで宿泊先のホテルアソシア高山リゾートに戻り、お風呂に入ってテレビも見ずに熟睡です。
 この続きは後程アップします。


それぞれの武甲山登山

2017-05-08 12:04:50 | 登山
 4月27日(木)元勤めていた会社の同期5人で60代最後の武甲山登山を楽しんできました。
 今回のミッションはそれぞれ
・初めての武甲山登山を60代最後に経験する
・頂上からの芝桜を見る
・西武秩父駅に新しく出来た「祭りの湯」に入る
・下山祝いはホルモン焼きで一杯
等々でした。
 心配したお天気も曇り程度で雨の心配は無さそうです。
 熊谷組は7:05の急行秩父路1号に乗車。もしかするとこの電車に乗り遅れたかも知れません。実は小生が計画書を作成した以降、ダイヤ改正があり6分早まったのです。幸いリーダーのSさんが秩父から通っているので、前日に間違いに気づき事なきを得ました。
 7:57に秩父駅着、リーダーのSさんの車で表参道の登山口まで移動、8:30登山開始。
 登り始める前に一の鳥居の前でパチリ。
 
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 丁目石も1丁目です。
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 丁目石にはこんないわれがあります。
<山岳民間信仰の対象として参道(登山道)に建てられた麓から五十二本の丁目石は、釈迦入滅のとき弟子をはじめ、鳥、獣、虫、魚から毒蛇に至るまで五十二種の生物が集まって嘆き悲しみ、五十二丁四方に生きる植物をはじめ、凡ての生物が喪に服したという故事に因んでいる>のだそうです。

リーダーが概略のコースを説明し、休憩場所も初心者クラスに合わせて多めに設定しました。山頂の御嶽神社までは52丁(1丁はおよそ109mだそうです)あります。
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 登り始めて8丁目のところに人家があり、イワナの養殖場があります。ここは小生が独身時代の最後のころにまだ電気が来ていなかった場所です。新しく電気を送る工事の設計を担当した場所なので、思いで深い場所です。

ここで武甲岳人会の方から橋の補修材の荷揚げ(板切れ1枚です)を頼まれました。5月1日の山開きの際、登山者が安全に登れるように事前に補修するのだそうです。私たちもボランティアのお手伝いをさせていただきました。
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18丁目の不動滝には水飲み場があり、ここにも空のペットボトルがいっぱい置いてあります。念のため書いておきますが「水を汲んでお持ち帰り下さい」ではありません。頂上付近にある水洗トイレの水が雨水なので不足する場合があるため、持ち上げていただける方はお願いしますという趣旨で置いてあるのだそうです。
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およそ2時間で33丁目の大杉広場まで登ってきました。ここで大休止、残りは19丁です。ほぼ計画通りに登れそうです。
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下山時にどの位の直径があるのか皆で手を繋いで図ってみました。
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4人が必要なので円周が6.8m、直径が2m位でしょうか。
ちょっと脱線しますが、今回の武甲山登山で初めて救援者費用等補償300万円が付いた「モンベル野あそび保険」に加入しました。きっかけは昨年の7月に至仏山に登った時、軽い肉離れを起こしてしまい、歩いて下山出来ないことも心配されたからです。その時には症状が軽かったので、ストックをついて下りられたのですが、250円で300万円の補償は安心料と割り切りました。明日から大型連休後半、登山を計画されている方は加入をお勧めします。加入はネットから比較的簡単に出来ます。
参考にリンクも貼っておきます。
https://hoken.montbell.jp/aboutdomestic/activity.php

しばらく登ったところで10年前に亡くなった同期の弟さんに偶然お会いしました。お元気そうで何よりです。大きな石がルートに転がっている情報もいただきました。
48丁目まで上がってきました。ここには秩父の矢尾デパートの奉納した丁目石があります。よく見ると奉納者は「近江國 矢尾喜兵衛」とあります。矢尾デパートの創業者が近江商人だったことを知っている人には懐かしく感じますね。

 もう一息です。
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 御嶽神社が見えました。ここで52丁目です。
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 足元を注意してみるとカタクリがところどころに可憐な花を咲かせていました。
 
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 小生は早速山頂からの芝桜をパチリ、バッチリです。
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 山頂から見下ろす芝桜も一興ですね。

 記念写真も撮って昭和電工の関係者が奉納したという白鳥神剣神社の境内で、お昼です。
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 標高の変遷を示す三角点。
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13時少し前に下山開始、下山リーダーは少しばて気味のTさんです。順調に降りてきて17丁目の橋のところに来ると、登りの時に運んだ補修材を使ってきれいに直っていました。
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14:45無事下山しました。下りは約2時間でした。
余談ですが
武甲山登山道の案内板の裏側は横瀬町の観光案内になっています。
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 この案内板にも出演しているゆるキャラ「ブコーさん」は林家たい平師匠のデザインだそうです。
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 横瀬町のHPからお借りしました。

 横瀬駅までSさんの車で行き、奥さんに車に乗って帰っていただき、15:29の西武秩父線で一駅乗って、出来たばかりの「祭りの湯」に向かいます。奥さん車の回送有難うございます。

西武秩父駅に着いて早速「祭りの湯」に行くと意外に空いていました。
料金は平日なので¥980。登ってきたばかりの武甲山を眺めながら入る温泉はまた格別です。
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 でも駅に日帰り温泉が出来て他の温泉は影響を受けないのか心配にもなりました。
汗を流してからSさんが見せたいものがあるということでた亀の子石のところにきました。流石12月3日生まれの方は石柱を奉納したんですね。
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 ついでに秩父市新庁舎を撮って、秩父焼肉ホルモン酒場まる助で下山祝いです。
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約2時間いい気分になったところでお開きにして、祭りの湯の夜景モードを撮って、御花畑駅発19:29の急行で家路につきました。
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 リーダーのSさんお世話になりました。皆さんお疲れ様でした。今日の計画は完璧でしたね。(自画自賛)
 次は7月の尾瀬行です。それまでに足を鍛えておきましょう。


吉野・飛鳥・室生桜巡り最終日

2017-05-07 16:39:28 | 旅行
 いよいよ最終日、今日も好天です。
 朝食前に室生寺まで行きましたが、拝観時刻の9:00を過ぎないと境内にも入れません。
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 太鼓橋の手前で折り返して室生西光寺の枝垂れ桜に立ち寄ってみました。坂道を登ること20分、桜祭りの幟が見えてきました。
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 ちょうど見ごろを迎えた立派な枝垂れ桜の周りには何人かカメラマンも居ます。
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樹齢400年の枝垂れ桜で大野寺の親木とも言われているそうです。
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この桜も今年は開花が遅れて、4/12までライトアップの予定だったのが、週末まで延長することにしたようです。

 民宿むろうさんに戻り朝食、ご主人とiPadを見ながら旅の話で盛り上がり、いよいよ室生寺に出発です。

 太鼓橋を渡り、三宝杉の前を過ぎると女人高野室生寺です。
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 高野山が女人禁制だったため、女性もお参りできるよう格式のある寺を弘法大師・空海が開いたと伝わっています。室生寺は長く興福寺の勢力下にありましたが、元禄年間に護持院隆光僧正と5代将軍徳川綱吉公の母、桂昌院様のご尽力で真言宗の寺となりました。桂昌院様は寺の復興のため多額のご寄付をくださるなど心を寄せられ、そうしたことから女人高野の名が付いたようです。
悩みを表に出すことがほとんどできなかった当時の女性にとって、ありがたい寺だったことでしょう。そして今も、参拝者には女性が多いですね。室生寺には表情の優しい女性的な仏像が多く、そんな仏様たちと向き合い、心安らげる時を過ごされているようです。
 大本山室生寺 座主/網代智明講話より。

仁王門をくぐると鎧坂。ここが雪に覆われた写真を撮ろうと土門拳が橋本屋旅館に何日も滞在したことは有名です。
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 この坂を登ると国宝の金堂です。
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 ここに国宝「釈迦如来立像」「十一面観音立像」などが安置されています。ちようど春の特別拝観中だったので間近でお参りすることが出来ました。

 国宝灌頂堂(本堂)のところまで来ると国宝の五重塔が見えてきました。
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 総高16.1mは屋外に建つ五重塔としては最小なのだそうです。平成10年の台風で回りにあった杉が倒れ大きく損傷したのですが、全国からの善意が寄せられわずか2年で修復されたのは有名な話です。

 この五重塔の特徴として、日本の他の仏塔では、最上部の九輪の上に「水煙(すいえん)」という飾りが付くが、この塔では水煙の代わりに宝瓶(ほうびょう)と称する壺状のものがあり、その上に八角形の宝蓋(ほうがい)という傘状のものが乗っている珍しい形式なのだそうです。寺伝では、創建にかかわった僧侶修円がこの宝瓶に室生の竜神を封じ込めたと伝わっています。
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 さてここから奥の院に続く階段になります。およそ400段あります。下の鎧坂からだと700段です。
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 室生寺の拝観券の裏面には、室生寺境内にて生じた事故について当山では一切責任を負いませんと但し書きがあるほどですので、雨の時や自身の無い方は五重塔までとした方が良いかもしれませんね。
普段ノルディックウォークで鍛えた効果が発揮され15分程度で懸け造りの常燈堂(納骨堂)が見えてきました。
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 奥の院には常燈堂(納骨堂)と弘法大師42歳像を安置する御影堂があります。
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 ここまで無事上がれた記念に奥の院限定の健脚わらじ守を頂きました。
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 室生寺の滞在時間は1時間20分、10:40に室生寺を出発、途中名阪国道の伊賀SAで昼食休憩、往きと同じルートで500kmを運転して20:00少し前に自宅到着。4日間のトータル走行キロは1,200kmでした。
 お疲れ様でした。