熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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「丁目石」修復作業のこと

2012-07-15 08:21:29 | 日記
 「34年ぶりに武甲山に登る」の記事の中で「丁目石」について少し触れさせていただきました。その話を秩父山岳連盟の友人S氏にお話したところ、「武甲山表参道丁目石修復報告書」を提供していただきました。

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 この本は300部限定で作成した非売品だそうですが、羊山公園内の武甲山資料館に置いてあるそうですので、ご興味のある方はお立ち寄り下さい。


 資料館には7月11日から7月23日(月)まで絶滅危惧種に指定されているミヤマスカシユリも展示されています。詳しくは下記のリンクからご覧下さい。

 http://www.bukohzan.jp/index.html


 本題に戻り報告書の一部を紹介させていただきます。

まず壱丁目の修復作業の状況です。(スキャナーで取り込みましたのでカラーでなくてすみません)

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 修復後の写真です。

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 修復後の全景です。

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 こういう皆さんの御苦労があって貴重な文化財は後世に伝えられて行くのですが、結果だけみている凡人にはなかなか御苦労が分かりません。

  

 もう一枚最後の52丁目の修復後の写真です。

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 前回の記事で丁目の単位は約60歩109mと書きましたが、少し違っているようです。実際の間隔も60m~100m前後で設置されています。

 この報告書によると

<山岳民間信仰の対象として参道(登山道)に建てられた麓から五十二本の丁目石は、釈迦入滅のとき弟子をはじめ、鳥、獣、虫、魚から毒蛇に至るまで五十二種の生物が集まって嘆き悲しみ、五十二丁四方に生きる植物をはじめ、凡ての生物が喪に服したという故事に因んでいる>のだそうです。


 7月19日(木)20日(金)は秩父川瀬祭です。夏祭りの主役は子供たちですが、武甲山に登って一汗かいて温泉&川瀬祭というのもお勧めです。