ここのところ、遠くの「おくのほそ道」の所縁の地を訪ねていましたので、昨日は比較的近くの「おくのほそ道」所縁の地を訪ねることにしました。
向かった先は、栃木県の大田原市の雲巌寺です。
家を6時に出て、館林ICから関越道、上河内SAで朝食。矢板ICから一般道で9:20雲巌寺に到着。車を進めながら、家内は国際医療福祉大のところで、10年前に娘を連れて、キャンパスの見学に来たことがあると言い、小生は20年前に会社の出張の折りに、雲巌寺に立ち寄った記憶を思い出しました。その頃は俳句にさほど興味を持っていなかったので、通り一遍の観光客でした。今、訪ねてみると、芭蕉は300年以上も前に良くここ迄、来たものだとそれだけで感心してしまいます。それも住んでいた深川の家を他人に譲ってですから。
お寺はご覧のような佇まいの名刹です。
あまり観光地化されていません。それは住職の意向のようで、案内板にこう書かれています。「寺は人が内なるものに心を置く道場です。単に観光の為のものではありません。高聲、高笑、喫煙、酔客、諸堂立ち入り、等、他の迷惑となる所作は堅く停止のこと。観光案内は致しません。聖域の逍遥をお楽しみ下さい」とあります。
芭蕉がここを訪れたのは陽暦の5月23日とあります。一日違いだったのでしょうか?
この後、芭蕉の館、那須与一の伝承館、那須神社などを巡り、東照宮を観て帰って来ました。
300円を払って、琵琶法師が語る「扇の的劇場」は良く出来ています。思わず観終わって拍手してしまいました。
東照宮は平成の大修理の一期が終わり、今年度から6年かけて第二期の修理が始まりました。今回は陽明門が対象です。昨日は未だ裏側にハシゴが架かっていただけですが、程なく全体がシートに覆われてしまうでしょう。
今度は6年後なので、元気でいられるか分かりません。気になる方はお早めに!
眠り猫と三猿の写真はおまけです。
帰りは久しぶりに、日足トンネル経由で一般道、313kmのドライブでした。