佐渡市金井出身、元佐渡高校・両津高校教諭、元筑波大学教授の故田中圭一(たなか・けいいち)先生が佐渡の「郷土史研究会」として都内で年2回約20年間にわたり講演された内容を東京佐渡三田会(佐渡出身の慶應大学同窓生)が事務局として活字にし刊行した小冊子シリーズ(全8集)を当事務所に寄贈されました。それを首都圏佐渡連合会のHPに電子データで掲載しました。佐渡の歴史を学ぼうとする人、又は故郷を離れた佐渡の人にお役に立てば幸いです。
田中圭一先生講演集(全8集)の演目は以下の通りです。
■ 第一集 (第一集)/・佐渡の中世ー日蓮上人配流とその周辺ー・「佐渡おけさ」と「相川音頭」・世阿弥の頃の佐渡
■第二集/・流人 京極為兼とその周辺・能登と佐渡の間・18世紀・佐渡を動かした人々(参考)佐渡近世略年表 (参考)佐渡奉行在籍期間等一覧
■第三集/・蘭学者 柴田収蔵・千歯こき 氏江市兵衛の話・佐渡人気質はどこからきたか(参考資料)佐渡人一覧表、人物略図
■第四集/・船と佐渡文化・江戸時代の商船と流通・北一輝と明治の佐渡
■第五集/・遍照坊智専・北溟雑誌と本荘了寛・佐渡金山と鎖国
■第六集/・良寛伝記の世相・長谷川元良と竹中成憲ー幕末・明治の科学者たちー・『佐渡四民風俗』の時代
■第七集/・佐渡病院・奥平謙輔と北一輝 ・北一輝
■第八集/・佐渡の木食上人・佐渡の広恵倉 ・佐渡の金山の成立(その一)
各講演集は下記ホームページにてPDFでご覧いただけます。
http://sado-rengokai.org/renraku_iin/renraku_tanaka.html
【田中圭一先生の略歴】
・1931年(昭和6年)佐渡市金井生まれ。
・1953年(昭和28年)新潟大学人文学部経済学科卒業、同年、県立新潟両津高校教諭、1963年(昭和38年)県立佐渡高校教諭。
・1967年(昭和42年)京都大学国内留学、のち新潟県史編纂主任。
・1987年(昭和62年)「佐渡金銀山の史的研究」(乃木書房)により国史部門で角川賞を受賞、文学博士。
・1988年(昭和63年)筑波大学教授(歴史人類系)。その後、群馬県立女子大学教授を経て退官。旺盛な研究活動のかたわら、東京三田会郷土史研究会などで実証的な講演、啓蒙活動を行う。
・1993年(平成5年)には長年の越佐史研究が評価され、新潟日報文化賞を受賞。
・佐渡の世界遺産登録運動にも積極的に取り組み、佐渡市の市民団体「佐渡を世界遺産にする会」の中心として長年活躍した。
(文責:伊豆野泰弘)
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